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軽装NG! 夏山登山のコワイ落とし穴

ご家庭向け
7月1日の登山解禁を皮切りに、山頂を目指す登山者が続々と訪れているとか。富士山ブームに影響されて、夏休み中のお父さんも「今年は山だ!」と大はりきり!おじいちゃんとともに、近くの夏山へと出かける準備を始めたのですが――。
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長時間歩くことになるからな、荷物はなるべく軽くないとな、じいさん。
そうじゃのう。夏の山は冬に比べて持ち物が少なくて助かるわい。
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ちょ、ちょっと待ったァ! お二人とも、まさかその装備で登る気じゃないでショウネ!?
え? まあ、山は少々冷えるだろうから、上着くらいは持ってくが……これで登るつもりだけど?
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や……山をナメるんじゃありマセン! 夏の山も遭難事故が多いのデス。準備を怠ると大変なことになりマスヨ!

警察庁によると、近年の登山ブームの影響からか、遭難事故発生件数は年々増えています。特に2012年は552件(66件増)、遭難者数は676人(106人増)で、いずれも過去最高となりました。

そして、夏だからといって油断できないデータもあります。たとえば、旭岳やトムラウシ山など、人気の高い北海道の山岳における月別の遭難発生件数を見てみましょう。

1年の中でも、遭難発生件数は7〜8月に高い数値を示しています。また、年齢別に見ると、全遭難者の4割以上を60歳以上が占めています。

気候のよい夏の山は、誰でもカンタンに登れそうなものじゃがなぁ……。
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そう思い込んでしまうことが夏山の落とし穴なのデス! たとえば、富士山頂は真夏でも平均気温は約6℃しかありません。 真冬並みの寒さでショ? 夏だからといって、十分な装備なしに行くのは危険なのデスヨ。

気温は標高が100m高くなるごとに、約0.6℃ずつ低下します。さらに、風速が1m増すごとに1℃ずつ体感温度が下がるといわれ、そこに横殴りの雨が加わったらますます体温が奪われることに……。体が冷えた状態が続けば「低体温症」になり、命にかかわる最悪のケースも考えられます。

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ちょっと待ってくれ、「低体温症」ってなんだ!?
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そういえば、2009年の7月に北海道・大雪山系のトムラウシ山で8人が亡くなられた遭難事故は、夏にも関わらず死因は“凍死”だったんだよな……。

トムラウシ山の事故では、疲労で動けなくなった人の回復を待つために、強烈な風雨の中で1時間ほど待機したため、8人全員が低体温症になったのではないかと報じられました。発症から死亡までの推定時間が短いと見られ、同事故の場合は5人が2〜4時間以内、3人が6〜10時間以内だったとされています。

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低体温症は、雨や風など悪条件が重なれば、気温が10℃の時でも起こりマス。とくに、体温調整能力が落ちている高齢者は、本人が気付かないうちに症状が悪化するので注意しまショウ!。
ナルホド、とにかく予防が肝心なんじゃな! どう対策すればいいんじゃ?
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低体温症にならないための対策5つ

●対策1 雨を避ける!
悪天が予想されるなら日程を変更する。山の天気は変わりやすく、突然荒天になる場合も。岩の陰に隠れたり、くぼ地に避難するなどして風雨をしのぐことを心掛けて。

●対策2 汗はこまめに拭く!
汗も体を冷やす一因になるため、こまめに拭くように心がけよう。アンダーウェアとして山岳専用の吸汗速乾性に優れた下着をつけるのがオススメだ。

●対策3 重ね着しよう!
暑い時は吸汗速乾性に優れたTシャツだけでOKだが、風が強くなり始めたらウインドシェルを羽織り、雨が降ってきたらレインウェアを着るなど、状況に応じて重ね着するとよい。

●対策4 高カロリーな食事を取りながら休みなく歩く!
歩き続けることで体を冷やさないのも一つの手。チョコレートのような高カロリーな食べ物を持参しよう。立ち止まると体が急激に冷えるため、歩きながら食べられるものを選ぶとよい。

●対策5 保温につとめる
寒いと思ったらすばやく防寒着を着ること。体温が35℃を下回ると動けなくなる可能性が出てくる。フリースやブランケットにくるまったり、テントを張ったりして、できるかぎり体温を保つように努めよう。

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ほかにも、道に迷ったり、滑落したりして遭難するケースは後を絶ちません。万一に備えて、山に入る際は「登山届」を提出し、「山岳保険」に加入することも検討してください。

夏だから、みんなが登っているから……と油断せず、十分な装備と無理のない計画が大切です!

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