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グローバル化の波は犯罪にも!国際犯罪の脅威

英語を社内公用語にする日本企業が出てくるなど、経済のグローバル化が進んでいます。もちろん、犯罪も例外ではありません。警察庁が発表した今年の『警察白書』では、「犯罪のグローバル化」がトピックとして取り上げられており、国際犯罪への対策が急務となっています。そこで今回は、グローバル化を象徴する犯罪事例をもとに、国際犯罪の特徴についてご紹介します。

○変化する国際犯罪

 警察白書によると、平成21年の来日外国人による犯罪の検挙件数は約2万8千件でした。この数値は平成17年を境に減少傾向にありますが、20年前の平成元年と比較すると約4.8倍にもなっています。


 また、近年の注目点として、来日外国人犯罪の特徴が以前と比べ変化していることが挙げられます。昔は日本に短期滞在し、犯行後すぐに母国へ逃げ帰る単発型の犯罪(ヒット・アンド・アウェイ)が目立ちました。しかし現在は、世界的規模で活動する犯罪組織が日本をターゲット国の一つとする事例や、一つの犯罪に多くの国の出身者が関わる多国籍化などがみられ、過去の犯罪スタイルとは大きく異なってきています。

 さらに、日本人による犯罪は単独犯が多いのに比べ、来日外国人による犯罪は複数犯が多く、3〜4人組以上で犯行に及ぶケースが少なくないという特徴もあります。


【たとえばこんな事件です】

 今年の8月に、犯罪の国際化を象徴する2つの事件の犯人が逮捕されました。
暗躍する国際組織「ピンクパンサー」
 平成19年に銀座の宝石店に侵入し、ティアラなど2億8千万円相当の貴金属が奪われた事件の犯人として、国際強盗団「ピンクパンサー」のメンバーで、モンテネグロ国籍の男が逮捕されました。「ピンクパンサー」は、メンバーが150〜200名といわれ、離合集散しながら世界各国の貴金属店で強盗をはらたく国際犯罪グループです。
 なお、ピンクパンサーという名称は、同名映画と同じ手口で、盗んだダイヤの指輪を女性用化粧品の中に隠していたことから、ロンドン警視庁が命名したとのことです。

振り込め詐欺も、いまや中国から!
 中国から日本のターゲットに電話をかけて現金やキャッシュカードをだまし取り、お金の引き出しは日本国内にいる仲間が担当するという振り込め詐欺が増えています。先日、詐欺グループの一員が中国で拘束され、日本に引き渡されました。逮捕されたのは日本人でしたが、国内で「中国で仕事をしないか」と声をかけられて渡航し、犯行に及んだそうです。

【ほかにはこんな事件も】

サイバー犯罪もグローバル化
 情報が手軽に入手できて便利なインターネットですが、一方で児童ポルノなどの違法情報や有害情報を掲載したサイトの乱立も後を絶ちません。こうしたインターネット上の違法情報、有害情報を発見した際の通報を受理する「インターネット・ホットラインセンター」によれば、平成21年に違法情報と判断された通報約2万8千件のうち、19.5%(約5,400件)が海外サーバによるも のだったそうです。

身代金の振込先は・・・
 平成20年に、南アフリカを商談で訪れた日本人男性が誘拐される事件がありました。男性の勤務先に、アメリカ西海岸から発信された身代金要求のメールが届きましたが、文面には「50万ドルを台湾の銀行口座に振り込め」とありました。逮捕された犯人はナイジェリアと南アフリカの出身者でしたが、グローバルに展開する犯罪の典型的な例といえるでしょう。

○グローバル化はますます進む

 国際社会の情勢に連動した犯罪のグローバル化は、今や避けられない流れとなっています。先ほど紹介した振り込め詐欺やサイバー犯罪の事例のように、自分では気づかないうちに国際犯罪に巻き込まれるケースが、今後増えていくものと思われます。
 住宅侵入盗の場合も、外国人が犯人の場合は複数犯で実行する比率が高くなっているため、注意が必要です。まずは住宅に侵入されないよう、しっかり防犯対策することが重要ですが、万が一犯人と鉢合わせした時には、自身や家族の安全確保を最優先するようにしてください。

以 上

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