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ALSOKセキュリティレポート

防災・災害対策1.あなたの家は火災警報器を設置してありますか?

「夜、寝ている間に部屋中に煙がまわり、逃げ遅れて焼死」 ―――意外に多いのが、こうした一戸建ての火事。 そんな事態にならないために、火災を知らせる警報器のお話を紹介します。(2004年4月 掲載)

No. 04 あなたの家は火災警報器を設置してありますか?住宅への火災警報機の設置が義務化へ

 みなさんのお宅に火災警報器は設置されていますか? 天井にある「空飛ぶ円盤」のような形の機器を探してみてください。マンションなど、延べ床面積が500平方メートル以上の共同住宅等では、火災報知設備を設置することが消防法で義務付けられています。これに対して、それ以外の住宅――戸建て住宅や小規模のアパートでは、設置の義務がないため、こうした住宅における火災警報器の設置率は1割程度といわれています。   ところが――。平成16年3月、消防法を改正する法律案が国会に提出されました。すべての住宅に火災警報器の設置を義務付けるというものです。

火災警報器で、死者は半分から3分の1に減る?

どうしてこのような動きになったのか。言うまでもなく火災で亡くなる人が増えているからです。   住宅火災における死者数は、平成12年〜13年には減少傾向にあったのですが、以後、再び増加し、平成15年には1,000人を突破しました(グラフ1参照)。   住宅火災の死者を詳しく分析していくと、ある事実が浮き彫りになります。
1)全建物火災の死者数に占める割合は、住宅火災が89%。また、住宅のなかでも一戸建てが77%を占めている(平成15年中の火災。消防庁調べ)。
2)住宅火災の死者の半数以上が65歳以上の高齢者である(グラフ1参照)。
3)住宅火災における死者の7割以上が、居室から発生した火災によるもの(グラフ2参照)。
4)住宅火災で死に至った経過は、約7割が「逃げ遅れ」によるもの(グラフ3参照)。

これらのことからわかるのは、居間や寝室などにいる高齢者が逃げ遅れて死亡するケースが多いということ。つまり、火災警報器があれば、確実に死者は減るはずなのです。事実、アメリカやイギリスでは火災警報器の普及に伴って死者が半減したというデータもあります。火災報知器メーカー・ホーチキによれば「日本でも火災警報器が普及すれば、火災による死亡リスクは半分から3分の1に減る可能性がある」そうです。

火災警報器ってどんなもの?

人間よりも早く火災の発生を感知してブザー音などで知らせるのが火災警報器の役割です。火災警報器には、一酸化炭素などのガスや煙を感知する「煙感知タイプ」と、火災による熱を感知する「熱感知タイプ」の2種類、それに煙と熱の両方を感知する「複合式」があります。   それぞれに特徴があり、設置に適した場所があります。初期火災では熱よりもガスや煙が多く発生するので、火災の早期発見には煙感知タイプのほうが適しています。   逃げ遅れの危険性が高い寝室には、煙感知タイプのほうがいいわけです。ところがこれをキッチンに付けたら? 調理で発生する煙による誤作動が多発することになります。ヘビースモーカーのご主人の書斎なども、煙感知タイプは不向き。こうした場所には熱感知タイプのほうが向いていると言えるでしょう。   火災を感知すると自動的に警備会社に通報し、ケースによっては警備員が出動するセキュリティシステムも、火災警報器の一種だと考えられます。高齢者のひとり暮らしなど、初期火災を感知したとしても対応が困難な場合には、このようなシステムが有効です。   火災警報器はその人の状況に合わせて正しく使い分けることが必要なようです。

みなさんはどう対応しますか?

  法律が施行されると、まずはすべての新築住宅に火災警報器の設置が義務付けられます。すでに完成している中古住宅に対しては、一定の周知期間を経てからの義務化となりそうです。   最後に、火災警報器を設置したいという人にアドバイスを少々。   火災警報器の品質を保証するものに、日本消防検定協会の鑑定があります。感度やブザーの音量などが基準に合格したものを、同協会が認定するのです。鑑定を受けた商品には協会のシールが貼られています。   防災対策については、自治体でも情報は得られます。なかには横浜市のように、65歳以上の高齢者なら一割負担で火災警報器を取り付けられるというところも。また、消防署でも設置に関してのアドバイスを受けられるようです。まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

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