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ALSOKセキュリティレポート

防災・災害対策6.救急救命 〜救命の連鎖で命を救え〜

もしもケガや病気で倒れた人が目の前にいたら?反対に、自分がケガや病気で倒れてしまったら?誰でも生活していく上で、救急医療が必要な場面に遭遇することがあります。そんな時、いったいどう行動したらいのか。もしもの時のために、どんな備えをしておいたらいいのか。尊い命を救うために、私たちができる「救命救急」について一緒に考えてみましょう。(2005年5月 掲載)

加速し続ける、救急車の利用数。

 東京消防庁のデータによると、平成15年の救急出場件数は663,765件。27年間連続で増加しており、過去3年間の平均増加件数は約3万件に達しています。実に48秒に1回ずつ救急車が出動し、都民18人に1人の割合で救急車を利用していることになります。今後、救急需要はさらに増加し、年間116万件にも達することが予測されています。   人口の増減が安定している中で、なぜ救急需要だけが年率5%程度の高い伸びを続けるのでしょうか。増加原因は複合的で特定できませんが、主な要因として、高齢化や核家族化の進行が考えられます。   東京消防庁の「高齢者搬送人員の推移」(図表1)によると、搬送される高齢者の割合が年々高くなっているのがわかります。高齢化・核家族化・独居者の増加等で、同居者・近親者の緊急時の対応力が低下していることが原因だと思われます。   また「程度別搬送人員の推移」(図表2)では、実際には軽症者の割合が6割近いことがわかります。高齢化や核家族化によって、救急車しか頼れない現状もあるのでしょう。しかし、救急車以外の搬送手段を利用すべきものも多く含まれているものと思われます。こうした傾向が続くと、本当に救急車が必要な重症患者への対応の遅れなどが心配されます。

早い手当てが、命を救う。

 「カーラーの曲線」(図表3)をご覧ください。この図は心臓停止、呼吸停止、多量出血などの緊急事態における経過時間と死亡率の関係を示したものです。例えば心臓停止では、3分間放置されると死亡率が約50%に、呼吸停止では10分間放置されると死亡率が約50%になります。つまり緊急事態が重大であるほど、早く適切な処置をしなければ、死亡者が増加することを意味しています。逆に言えば、早い時間に手当が開始されれば、それだけ救命率が高くなるのです。   ケガ人や急病人が発生した場合、その場に居合わせた人(バイスタンダー)が手当を正しく速やかに行えば、傷病者の救命効果が向上し、傷病治療の経過にも良い影響を与えます。実際の救急現場においても、バイスタンダーが手当を行い、救急隊に引き継ぎ、尊い命が救われた事例が数多く報告されるようになってきています。   図表4は、平成16年のバイスタンダーによる応急手当の効果を表したもの。平成16年中、8,566人の傷病者が救急隊到着前にすでに心肺停止状態でした。このうちバイスタンダーによる応急手当が施されていたのは1,155名で、わずか13.5%でした。バイスタンダーによる応急手当が実施されていた場合は、傷病者を医療機関の医師に引き継ぐまでの間に、呼吸や脈拍が再開した割合が高いことが明らかです。尊い命を救うためには、まず迅速な119番通報、バイスタンダーによる迅速な応急手当(一次救命処置)が大切なのです。

いざという時に、私たちができること。

  救急車を呼んでから、救急隊が到着するまでの間は平均で5〜6分と言われています。救急車が駆けつけるまでの間、私たちはバイスタンダー(その場に居合わせた人)として、手当てをどのように行えばよいのか。いざという時のために、応急手当の手順を頭に入れておきましょう。

  なお、心肺蘇生法(心臓マッサージ)などは、初めての人には難しい手当です。できれば講習などを受けておくのが望ましいでしょう。各地の消防署などでは、心肺蘇生法やけがの手当の方法を習得してもらうため、応急手当の講習会を行っています。より確実な応急処置を習得するには、こうした講習を受けておくとよいでしょう。

  傷病者が発生したとき、放置することなく、誰かがすぐに手当を行うような社会が理想です。そのためには、まず自分が手当の正しい知識と技術を覚え、実行することです。人の命を守ることは、自分の命を守ることにもつながります。

「応急手当の手順」の詳細
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/life01-2.html

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