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ALSOKセキュリティレポート

防災・災害対策7.夏の野外レジャー安全対策 〜さあ、楽しく安全に出かけよう!〜

いよいよ本格的な野外レジャーのシーズンが到来。海へ山へ川へ、家族や仲間と楽しい予定を立てている方も多いのではないでしょうか。しかし、常に自然と隣り合わせの野外レジャー。山での遭難、海や河川での水難、熱中症などの思わぬ危険が潜んでいます。野外レジャーを楽しむためには、しっかりとした安全対策が不可欠です。(2005年7月 掲載)

野外レジャーのシーズン、実は事故のシーズン?!

レジャー・シーズンは野外での事故の発生率が高まります。警察庁の発表によるデータを見ると、水や山での事故はレジャー中に多く発生する傾向が読み取れます。 まず水難事故について見てみましょう。平成16年6月〜8月の水難事故発生件数は787件(図表1)。水難者数は935人、うち、死者・行方不明者数は436人。水難事故の発生場所は、海が473件、河川206件、湖沼池37件で、海での事故発生が目立ちます(図表2)。また事故発生時の状況としては水泳中244件、魚とり・釣り150件、水遊び138件の順に多くなっています(図表3)。 一方、平成16年7〜8月の山岳遭難発生件数は353件(図表4)。遭難者数426人、うち死者・行方不明者数は51人。遭難の原因別では「転落・滑落」が104件と全体の3割近くを占め、「転倒」の87件、「疲労・病気」の72件がこれに続きます(図表5)。遭難者の年齢を見ると、全遭難者中40歳以上の中高年者の割合が8割近くを占め、死者・行方不明者中の中高年者の割合も9割以上となっています(図表6)。

安全対策は、出かける前から始まっている!

野外レジャーの安全対策は、実は出かける前が肝心。入念な下調べ、準備、計画などが目的地での安全度を大きく高めます。野外レジャーに行く時は、次のチェックポイントに気をつけましょう。

  • 天気のチェック 行く先の天気は事前に必ずチェックしましょう。天候の悪化が予想される時は、早めに中止しましょう。また天気は常に変わるもの。キャンプなどでは、現地に着いてからもラジオや携帯電話で天気予報をまめにチェックしましょう。
  • 事前計画はしっかり 準備・事前調査をして予備知識をつけておきましょう。登山する場合には、登山地図などでコースを把握し、最新の情報を確認。山や川でキャンプをする場合には、地形図でその位置や周辺の状況、万が一の避難場所や避難路も確認しておきましょう。
  • 無理は禁物 無理に予定を詰め込むのではなく、常に余裕をもって行動しましょう。また日が暮れると行動能力は極端に低下し、道に迷う、転落するなどの危険性が増します。日没の1〜2時間前には行動が終わるよう、早立ち早着きを原則にしましょう。
  • 臨機応変な対応を 事前に計画を立てて行動するのは、安全面でとても大切なことですが、何かあった場合には、状況に応じて柔軟に行動しましょう。進行が遅れても無理に取り戻そうとせず、計画を切り上げたり、中止する判断も必要です。
  • 体調を整える 野外では普段の生活よりずっと体力を使います。前日から飲み過ぎ、寝不足にならないよう心がけましょう。
  • 役割分担を明確に グループで行動する時には、役割を決めましょう。野外ではやるべきことがたくさんありますが、役割分担することで参加者の安全意識も高まり、ひとりひとりの負担も軽減されます。
  • 熱中症に注意 海辺や山の尾根は日差しが強力。こまめに休憩をとり、水分やミネラルの補給を心がけましょう。また、帽子や日かげを上手に活用し、炎天下での長時間の作業やスポーツは避けましょう。

山の安全対策は、しっかりとした事前計画がポイント。

山のレジャーでは、次のチェックポイントに気をつけましょう。

  • 山の天気をあなどるな 変わりやすいのが、山の天気。天候の急変に備え、十分な装備と予備食料を準備しましょう。また高度が100m増すごとに気温は0.6度ずつ下がり、風速が1m増すごとに体感温度が1度下がります。夏でも凍死したという例もありますので、山頂の気温を考慮して身に着ける衣服を判断しましょう。
  • 迷ったら、すぐ引き返せ 迷ってからでは手遅れ。常に現在地を地図で確認しておくことが重要です。また迷ったと思ったら、すぐに引き返すこと。コンパスや灯りも忘れずに準備しましょう。
  • 荷物は背負う 手提げやショルダーは疲れやすく、滑った時など危険です。荷物はリュックで背負いましょう。リュックは丈夫で肩当たりがソフトなものに。欲張って中身が重くなりすぎないよう注意しましょう。
  • 虫やヘビに注意 虫除けのスプレー、薬品などを準備していきましょう。また長袖、長ズボンは虫さされやヘビの被害も防ぎます。もしヘビに噛まれてしまったら、傷口より上部をしばり、毒を口で吸い出しながら医療機関へ運びましょう。

海の安全度は、あなたの心がけで高まる。

海のレジャーでは、次のチェックポイントに気をつけましょう。

  • 子どもから目を離さない 子どもだけの水遊びで溺れるケースが多くなっています。子どもの水遊びには大人が必ず付き添い、目を離さないようにしましょう。また海水浴場などの人混みの中では、子どもは保護者を見失いがちなので注意が必要です。
  • 飲んだら泳ぐな 溺れる人の多くはお酒を飲んでいます。欧米では、条例で海岸での飲酒を禁止している国もあります。事故に繋がる危険性が高いので、お酒を飲んだら絶対に泳がないようにしましょう。
  • 体調に注意する 波や潮の流れがある海での水泳は、かなりの負担が体にかかります。過労や睡眠不足の状態では、決して海に入らないようにしましょう。また泳ぐときには普段使わない筋肉を使います。けいれんなどを起こさないよう、泳ぐ前には準備運動を念入りに行いましょう。
  • 流れや波に気をつける 潮流、高波や深みに注意しましょう。特に沖に向かう流れ(離岸流)には注意。これは、海底の勾配が緩やかで海岸線が長いところで発生します。もしも流れに入り込んでしまった時は、あわてずに岸に並行に泳いで抜け出しましょう。

楽しい野外レジャーは、万全な安全対策から始まります。しっかりと準備を整えたら、さあ出かけましょう。

気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/index.html

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