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防災・災害対策10.119番通報をスムーズに 〜あわてず正確に伝えよう〜

1分1秒の違いが運命を左右してしまう119番通報。しかし、実際に通報するとなると、気が動転してしまう方が多いのが現状です。いざという時、必要な情報を正確に伝えるために、119番通報の仕方について確認しておきましょう。(2005年11月 掲載)

救急出動に危険信号?! 出動の増加と、到着時間の遅延。

東京消防庁のデータによると、東京消防庁管内の救急出動件数は、昭和51年以降27年連続で増加しています。平成15年中の救急出動件数は66万3,765件。1日平均では1,818件となり、計算上では、実に47秒に1回の割合で出動していることになります。  また、出動件数の増加や交通渋滞等に伴い、現場到着までの時間が延びています。救急車が出動してから現場に到着するまでの時間は、平成10年度では5分18秒だったのに対し、平成15年度には6分24秒になっており、5年間で1分以上延びています。  これらのデータから、救急出動がギリギリの状況下にあることがわかります。このままでは、到着が遅れることで、救える命が救えなくなるおそれがあります。本当に必要な人が救急車を利用できるように、市民の理解と協力が必要なのです。

ちょっと待って!その救急通報、本当に必要ですか?

消防に関する世論調査(平成16年)によると、救急車を呼んだ理由として、「自力で歩ける状態でなかった」(49.8%)、「生命の危険があると思った」(38.1%)などがあげられます。ところが、中には「夜間・休日で診察時間外だった」(15.9%)、「どこの病院に行けばよいかわからなかった」(7.3%)、「救急車で病院に行ったほうが優先的に診てくれると思った」(3.5%)、「交通手段がなかった」(2.2%)という回答もありました。 本来救急車は、けがや急病などで緊急に病院に搬送しなければならない人のためのもの。軽い病気やけが、酔っぱらいなど、緊急性がなく自分で病院に行ける場合は、救急車を利用するのは控えましょう。緊急でないのに救急車を要請すると、救急車が間に合わず、本当に救急車を必要としている患者の生命にかかわることもあります。 また、診察可能な病院がわからない場合は、最寄りの消防署、消防分署、消防出張所などで医療機関案内を行っていますので、そちらを利用しましょう。 良識ある救急車の利用が命を救うことにつながります。

覚えておこう、119番通報で伝えるポイント。

傷病者の様子や事故の状況などから、急いで病院へ連れて行ったほうがよいと思った時には、迷わず119番通報をしましょう。119番通報をしなければならない場面では、一刻も早い救急車の到着が必要です。 消防署では、みなさんの通報によって、救急車や消防車がただちに出動します。ところが、119番をかける時は非常時ですので、誰でもあわててしまいます。そして、もし場所などを正しく伝えられなければ、現場への到着が遅れてしまいます。 いざという時に備え、119番の正しい通報の仕方を身につけておきましょう。119番通報をする時には、何をどう伝えればいいのでしょうか?次の項目がポイントです。

1. 何が起きたのか
119番通報すると、まず「火事ですか?」「救急ですか?」 と問いかけられます。落ち着いて応答してください。「火災です」または「救急です」とはっきり言いましょう。
2. どこで起きたのか
場所はどこか、町名、番地などをはっきりと詳しく言いましょう。通りがかりなどで住所が判らないときは、目標になる建物などを伝えましょう。 (目標物の例:付近の交差点や通りの名前、電柱に書かれた地番、店舗の名称等) また現場がわかりにくいときは、どなたかが目標となる建物の近くで待ち、誘導するとよいでしょう。
3. どういう状況か
どのような状況か、具体的にはっきりと伝えましょう。出動する車両の手配などに役立ちます。 救急なら→「急病か、事故か」「病人(けが人)の人数は」「どんな症状か」 火事なら→「何が燃えているのか」「けが人や逃げ遅れた人がいるのか」
4. 通報者の氏名・連絡先
消防署から折り返し問い合わせがあることがあります。また、きちんと名乗らないとイタズラだと誤解されるおそれもあります。 「私の名前は○○○○○です。電話番号は000-0000-0000です。」

自分だけで一気にしゃべろうとせず、消防署の問いかけに応じて答えるのがコツです。

公衆電話から通報する場合の注意点。

公衆電話は種類によって、119番通報の仕方が違います。もしもの時のために、次の手順を覚えておきましょう。

  • 緊急通報ボタンがついている場合
  • ボタンを押せば、カードや硬貨を入れなくてもかかります。
    1.受話器を上げる
    2.緊急通報ボタンを押す
    3.「119」をダイヤル通報する
  • 緊急通報ボタンがついていない場合(小型でカードの使えないピンク色等の電話)

「カギ」が必要です。電話がおいてある店の人に「カギ」で切り替えをしてもらってから、「119」をダイヤルしましょう

携帯電話やPHSからの119番にご注意!

最近増えているのが、携帯電話やPHSからの119番通報です。伝える内容は、一般の電話からの通報と変わりません。ところが携帯電話からの通報では、通報地点を管轄しない消防本部につながることがあります。これは、携帯電話からの119番通報が、大きな消防本部に集約してつながるようになっているためです。通報地点を管轄しない消防本部に通報がつながった場合、通報地点を管轄する消防本部(実際に救急車や消防車が出動する消防本部)へ、119番通報の転送(つなぎ替え)が行われます。   また携帯電話やPHSは、一般家庭の電話や公衆電話と違い、場所の特定が困難です。さらに、声が小さくて聞き取れない場合や、圏外になると切れる恐れがあります。そのような場合、近くの公衆電話や一般家庭の電話から掛けなおす必要が生じることもあります。 携帯電話やPHSを利用して119番通報をする時には、次の点に注意しましょう。

  • 局番なしで「119」をプッシュする
  • 電波が途切れる恐れがあるので、先に自分の携帯電話番号を伝える
  • 誘導を依頼される場合もあるので、通報後しばらくの間は電源を切らずに、現場近くの安全な場所にいる
  • 自動車の運転中は、安全な場所に停車してから通報する

あなたの迅速で正確な通報が、誰かの命を救うことにつながります。

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