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ALSOKセキュリティレポート

こどもの防犯対策3.学校をまるごとガードします。

ALSOKでは、今年、学校の安全に対する新たな取り組みが始まりました。
担当している一杉賢作さんにお話を聞きました。(2005年12月 掲載)

ソフトとハードの両面から、総合的に学校を守っていく、新たな事業「SSTS」。

まず、この事業への取り組みを始めたきっかけは何ですか。

一杉さん:「近年、子どもを巻き込んだ学校内での事件が多発し、社会問題となっています。当社は警備会社として “子どもの安全、学校の安全”をどう守っていくかということへの取り組みを始めました。その前段階として昨年スタートしたのが、子どもたちに安全についての授業を行う「ALSOKあんしん教室」です。これは防犯教育というソフト面にあたるものですが、学校を守るためにはソフト面だけではなく、ハード面のセキュリティも必要です。そこでALSOKでは、コンサルティングから導入・運用まで、警備のノウハウを活かし、ソフト面とハード面から総合的に学校の安全を守っていこうと考えました。そのような中で、今年スタートしたのが“スクール・セーフティ・トータル・ソリューションサービス”(以下『SSTS』)」です。これは警備業界で、学校向けに初めて開始したセキュリティソリューション事業なのです。」

この商品は各学校の状況に合わせて、アドバイスしているのですか。

一杉さん:「その通りです。『SSTS』の大きな柱のひとつは、コンサルティングです。警備会社の目から学校全体の現状を見て、その分析をもとにアドバイスしています。例えば、どの学校にもプロの目から見ないとわからない、防犯上の弱点があります。そこで私たちから、『不審者が入らないように、来客への対応をきちんとマニュアル化しておきましょう』『教室の状況を教職員室で把握できるようにしましょう』などのアドバイスをさせていただいています。もちろん、学校近隣の状況も全部調べます。」

学校からの反応はいかがですか。

一杉さん:「すごく多いですね。『ALSOKあんしん教室』を実施した学校を中心に、お問い合わせが広がっています。やはり、学校の防犯への関心が高まっているのを実感しますね。」

これから、どんな計画がありますか。

一杉さん:「ソフト面とハード面のコンビネーションを更に高めて、学校をまるごとガードする体制をより強固にしたいですね。防犯の技術は日々進歩していますから、どんどん『SSTS』にも、その技術を活かしていきたいです。」

警備会社のノウハウを活かした子どもが使いやすい「ALSOK防犯ブザー」。

「ALSOK Selection」という防犯グッズのラインナップは、どのようにして生まれたのですか?

一杉さん:「学校や父兄から、商品に対していろいろな問い合わせがあります。そういう声に応えて、気軽に使っていただける商品として開発したのが『ALSOK Selection』です。もちろん他社にはできない、警備会社としての独自のノウハウを活かした高品質な商品作りをしています。また『ALSOK Selection』も『SSTS』の取り組みの一環で、9月に第1弾として発売したのが、『ALSOK防犯ブザー』と『刺股(さすまた)』などの5点です。」

この「ALSOK防犯ブザー」は、市販されている防犯ブザーとどこが違うのですか。

一杉さん:「市販のブザーは通常ピン式です。ピンを抜くと音が出るようになっていますが、何かのはずみでピンがはずれ、突然大きな音が鳴ってしまうことがあるのです。また、ピンをなくすと音が止まらなくなり、鳴りっぱなしになることもあって、子どもがブザーを持ち歩くのを嫌がることが多いようです。そこで『ALSOK防犯ブザー』は、ピンが抜けないようにして、音を鳴らすには手に持って、前にグーッと引っ張るだけという簡単な操作にしたのです。元に戻せば、音が止まります。また、実際に子どもが簡単に使えて毎日持てるもの、という視点でさまざまな工夫をしました。例えば、持ちやすい大きさや形にし、音も一般的なものより大きくしました。第1弾として、『ALSOK防犯ブザー』は3,000個用意したのですが、発売と同時に、父兄の方からたくさんの電話注文が入り、ほぼ売り切れ状態です。」

「ブザーつりつり」はどのような役目があるのですか。

一杉さん:「いままでの防犯ブザーは、ケースに入れたり、かばんの横に吊り下げていることが多かったのですが、いざ実際に誰かに腕をつかまれて連れ去られそうになった時、その位置ではピンを抜けないですよね。ましてやその状況で、ブザーのケースを開けることは子どもには難しい。そこでこの『ブザーつりつり』を使って、ランドセルの肩ひもの部分に、『ALSOK防犯ブザー』を簡単に取り付けられるようにしました。この位置ならいざという時に、ブザーを手に持って引っ張るだけなので、子どもでも簡単に使えますね。実は、子どもを持つ母親が発明した商品なんです。」

軽量化され、女性教諭にも使いやすい「刺股(さすまた)」。

学校用の刺股の需要は多いのでしょうか?

一杉さん:「多いですね。以前から刺股自体は学校にありました。でも従来のものはとても重いので、女性教諭には使いにくいことや、また置いてあったとしても、いざという時にどこにあるのかわからないなど、管理面での問題があったのです。」

今回、ALSOKでは2種類の刺股を発売したのですね。

一杉さん:「はい。『伸縮タイプ』と『デザインタイプ』です。このふたつの刺股は、従来品の問題点をクリアにして、学校向けに改良したものです。どちらも軽量化して、あまり力のない女性でも扱いやすいようになっています。『伸縮タイプ』は場所を取らないので、置き場所に困らなく、保管が楽です。『デザインタイプ』は4色から選べますので、カラフルで学校に置いても違和感や威圧感があまりないと思います。どちらの刺股も、従来のものに比べ、かなりお求めやすい価格になりました。」

刺股は、いざという時に誰にでも使えるのでしょうか。

一杉さん:「いえ、やはり買ってすぐには使いこなせません。大きくて長いものですし、侵入者を対象にするものなので、ある程度の知識や訓練が必要だと思います。そこで刺股に関しては、ただ売るだけではなく、ガードマンなどが学校にうかがって、実践的な使い方を教職員の方に指導しています。一般のメーカーさんでは出来ない、警備会社ならではのフォローをしようと思っています。先生方の評判もよく、嬉しいことに『またトレーニングしてください』などの声をいただいています。」

「さらに、置き場所などのアドバイスもさせていただいています。こういう防犯用具はきちんと管理していないと、置き場所が不明になったり、取り出しにくいなどの問題が出てきます。また学校なので、子どものイタズラも心配ですし、基本的には教職員室に置くことを薦めています。細かいことですが、そのようなオペレーションの部分も、きちんとサポートさせていただいています。」

今後はどんな商品を考えていますか。

一杉さん:「いろいろ検討中ですね。例えば、透明で相手がよく見える盾ですとか。あとは、ボタンひとつで警察に通報できる110番通報装置も、販売が開始されました。当社は24時間運用の監視センターがあるので、110番通報装置のバックアップも万全です。」

最後に、これからの学校の防犯には何が求められていますか。

「まず、自衛手段の見直しではないでしょうか。学校は閉ざされた空間なので、何かあった時は、学校内の先生方が自ら自衛するしか手はないのです。大人は少数で、子どもは大勢という特殊な状況ですから。また、一刻が問われる危険な状況下の時に、人間が出来ることは限られています。いかに早く外に知らせるか、子どもたちをどう守るかなど、いざという時の対応のために、事前にマニュアルを徹底させておくことが大切です。そうすることによって、被害は少なくなります。もちろん当社も、学校の安心・安全のために、もっともっと力を尽くしていかなければ、と思っています。」

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