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防犯対策3.凶悪な強盗犯罪の対抗策は? 金銭ばかりか生命にまで被害を及ぼす強盗の「傾向と対策」

(2004年5月 掲載)

犯罪の中でも「侵入強盗」が増加している!

  何年か前の話になります。ある有名人夫婦のマンションに忍び込んだ窃盗犯が、帰宅したご夫婦に取り押さえられるという事件がありました。ご夫妻ともに元スポーツ選手で運動神経は抜群、とくに元プロ野球選手だったご主人は身長197cmという立派な体格をしていたそうです。でも、普通の人が同じように強盗に遭ったとき、どのように対応できるでしょうか。

  警察庁の調べによれば、2003年に起こった殺人や強盗などの重要犯罪は、前年よりも7.5%増えて2万3,971件。このうち強盗は7,664件で前年比9.7%増。強盗の中でも、住宅や店舗を狙った侵入強盗は、02年の2,436件から03年の2,865件へ17.6%も増えています(図表1参照)。凶悪化と増加の一途をたどる犯罪の中でも、特に侵入強盗が増えており、もはや他人ごとではないのです。

侵入強盗の3つのパターン

 ところで、窃盗と強盗の違いをご存じでしょうか。刑法によれば、窃盗は「他人の財物を窃取」すること、強盗は「暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取」すること。窃盗犯罪による被害はおおむね金品等に限られますが、強盗犯罪では場合によっては生命にまで被害が及ぶこともあるのです。   侵入強盗を手口によって分類すると図表2のようになります。「○日未明、○○県○○市の会社経営者の自宅に4、5人の男がガラス戸を壊して侵入。寝ていた夫と妻の手足を粘着テープで縛った上、金庫にあった現金約○○○万円を奪って逃走した」というのが、押入り強盗。同じような状況で被害者が起きていれば上がり込み強盗です。   そして、はじめに紹介したようなケースで窃盗犯が強盗に“変身”するのが居直り強盗です。

侵入させないのが最大の防御

 いずれの強盗に対しても、「家に侵入させない」のが最大の防御方法です。就寝時はもちろん、昼間、在宅しているときにも戸締まりは厳重にします。   侵入強盗の発生時間帯別件数の統計によれば、深夜の2時〜4時がもっとも多いのですが、午後2時〜4時にも小さなピークが見られます。   在宅中に来訪者があった場合には、必ず相手を確認してから応対します。なるべくインターホンで、ドアまで来ていればドアスコープで、ドアを開ける場合にもドアチェーンはかけたままで、というようにできるだけ相手と距離をおきます。   初対面の場合、安全が確認できるまではドアを開けません。宅配便を装う場合もありますから、誰からの荷物なのかを確認してからドアを開けるようにしましょう。   居直り強盗の場合には、すでに犯人が家の中にいるわけですから状況が異なります。外出時に戸締まりを厳重にすることは言うまでもありませんが、帰宅した際には、異常がないかどうかを、室内に入る前に確認します。   かけたはずのカギが開いている、電灯がついている、人の気配がするなどの異常を察知したら、不用意に中に入ることは危険です。いったんその場から離れて、ためらわずに110番通報しましょう。

お金は命には替えられないとあきらめることも

  それでも強盗犯と遭遇してしまったらどうすればいいのでしょうか。犯人と戦って取り押さえるというのは、おすすめできません。強盗事件では、犯人の60%が包丁などの凶器を所持しているのです。   まずは外に逃げ出すことを考えましょう。それが不可能だと判断したときには、とにかく命の安全を守れる場所に身を隠します。中からカギがかけられる部屋があればそこに逃げ込み、外に向かって大声で助けを呼びます。いつでも110番通報できるように携帯電話は身近に置いておきましょう。

 では、運悪く強盗犯人につかまってしまったら・・・。難しいことですが、できるだけ冷静沈着に対処し、いたずらに抵抗をしないことです。通常の強盗犯であれば狙いは金品で、強盗から殺人にまで至るのは1%(71件・2002年)。ある程度の金銭的な被害は命には替えられないとあきらめることが必要です。   その際にも注意は必要です。たとえば、財布を取り出そうとしてあわててポケットに手を入れた瞬間、凶器を取り出すと勘違いして攻撃されることもあります。外国人による犯行も増えています。言葉が通じない場合には気をつけたほうがいいでしょう。 まずは強盗を寄せ付けないこと。そして、やむを得ないときには金銭被害はあきらめること。大切なのは命です。

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