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ガードマン体験記2.学校プールへの不法侵入は御法度!夜、誰もいないはずの中学校から人の声が…。

「今年もまた、あの季節ですねえ」 毎年、梅雨明けが近づくころ、ガードマンの間ではこんな言葉が交わされるようになります。あの季節とは――。(2004年5月 掲載)

 今から数年前の8月なかば、とある蒸し暑い夜のことでした。時刻は午後11時をまわっています。巡回コースの中学校に足を踏み入れたガードマンAさんの耳に、人の声が飛び込んできました。
  プールの方角から聞こえてきます。数人で、はしゃいでいるような声です。あたりに注意を払いながらプールに近づき、中をのぞき込んでみると、何人かがバシャバシャと音を立てながら、悪ふざけをしていたのでした。
  そういうときは、服を隠せばいいんだ――普段は同僚とそんな冗談を言って笑っているAさんですが、もちろん現場でそんなことはしません。すぐに110番通報をして、警察官を呼びました。
  泳いでいたのは男子高校生4人。全員その中学校の卒業生でした。4人とも深く反省をしており、タバコ所持などの非行事実もなかったため、厳重に注意をして、「今回だけは大目に見る」ということになりました。

多い日には1晩に10件以上!

学校や自治体のプールなどに夜中に侵入するという「事件」は、あとを絶ちません。信じられないかもしれませんが、多い日には1晩に10件以上、ひと夏で100件や200件ではきかないほど発生した年もあるといいます。
  Aさんの例のように、近所に住む若者が、ほんの出来心からプールに侵入してしまうのでしょう。在校生や卒業生などが複数で、というケースが多いそうです。
  「事件というほど悪質なものではないかもしれません。でも、不法侵入には間違いありませんよね。そうやって軽い気持ちで違法行為を働くうちに、だんだんと行為がエスカレートしていくことも多いですから。それに、万が一ケガをしたり溺れたりしたら、本人にとっても、取り返しのつかないことになりますからね」と、Aさんは言います。

水のないプールにダイビング!

現在、プールを持つ学校や自治体の多くが、なんらかの警備システムを導入しています。ガードマンが定期的に巡回するシステムや、プールの周囲に赤外線センサーを張り巡らし、侵入者があるとすぐに通報されるシステムなど、方法はさまざまです。
  「ですから、幸いにして死亡事故が発生したという記憶はありませんが、こんなことがありました」というガードマンBさんの体験談です。
  警備システムが作動して現場に急行すると、なんとプールには水が入っていませんでした。見まわすと、プールの端のほうに人影のようなものが動いています。ライトで照らすと、全裸でプールの底にうずくまって頭を抱えている人がいました。近づいて声をかけてもうめくばかり。頭にケガをして出血もかなりあるようでした。
  「110番の前に119番に通報しましたよ」とBさん。
  学校などのプールには照明器具はほとんどありません。周囲に街灯などがあれば、多少は光も届きますが、その学校のプールはほとんど真っ暗な状態。その男性は、たまたま清掃のために水を抜いてあったことに気づかずに、頭から飛び込んでしまったのでした。このケースでは幸いにして命に別状はなかったのですが、一歩間違えば、です。

気持ちはわかるけど・・・やっぱりいけません!

 最後にこんな話を紹介しましょう。ガードマンCさんの”貴重“な体験です。「真冬の夜のことでした。警報でプールに駆けつけてみたのですが、プールサイドには誰もいません。泳いでいる人も見当たりません。凍り付くような寒さでしたから。それでも一応プールに近づいて見てみたら、汚れて緑色になった水の中を黒い影が動いているんです。なんだろうと思って目をこらしてみたら、水面に管のようなものが出ている。シュノーケルだったんです」
  侵入者は近所に住む大学生。アクアラングのセットを買ったのがうれしくて、ついつい忍び込んでしまったのだとか。
  「気持ちはわかりますけど、どんなに軽くても犯罪は犯罪。それに、思わぬケガをすることもありますから、絶対にやめてください」とCさん。
  いよいよ夏本番。蒸し暑い夏の夜などに、ちょっとした「出来心」が首をもたげそうになったら、このコラムのことを思い出してください。

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