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ALSOKセキュリティレポート

ガードマン体験記3.夏の夜のヒンヤリ体験

警報が鳴れば、いつでもどこへでも駆けつけるのがガードマンの役目。病院、学校、・・夜中に怖い目に遭うことはないのでしょうか?蒸し暑い夏、背筋がゾッとするような怖い話はいかがですか?(2004年8月 掲載)

いったい誰が警報を・・・

午前2時。待機していたガードマンのAさんに、出動命令が出ました。警報は、都内某所にある病院からです。
「警備システムを導入している病院は多いんですよ。病院によっては銀行のATMを設置しているところもありますし、不特定多数の人が出入りしますからね。」

病院に到着したAさんは駐車場に車を止め、あたりに注意を払いながら車の外に出ました。さすがにこの時間になると敷地内に人の気配はありません。

正面玄関は閉まっているため、裏の通用口から中に入ります。警報は2階の薬局からでした。Aさんは時間をかけて念入りに点検しましたが、特に異常はありません。当直の医師も首をひねるばかり。結局、誤報ということで引き上げることにしました。

階段を下りて地下に向かい、廊下を歩き出したときのこと・・・。背後で「ガチャッ」と鳴るドアの音が、いまでもAさんの耳に残っているといいます。即座に身構え振り向くと、通り過ぎた時は閉まっていたはずの部屋の扉が開いていたのです!

何度も中を確認しましたが、異状はありませんでした。何故扉が開いたのか、いまだに理由はわかりません・・・。じつはその部屋は霊安室で、中にはその日の夕方亡くなったご老人の遺体が安置されており、身寄りがないために引き取ってくれる方を探しているところだったと、後日わかりました。
こんなことはまれですが、警備の現場ではさまざまなことがおこります。

夜の神社に現れた白い影の正体は?

最近は賽銭泥棒や仏像専門の盗犯も多く、寺社の警備も重要な仕事になっています。その日、Bさんの定期巡回コースにはある神社が入っていました。 「お化けなんて信じていません。むしろ、神聖な気持ちになるから、寺社の警備は好きなほうですよ」とBさん。

その神社には樹齢数百年というような古木がたくさんあり、まるで敷地全体がうっそうとした森のような雰囲気でした。Bさんが巡回を終え、車に戻ろうとしたときです。ペタ、ペタ、ペタ、という石畳の上を裸足で歩くような音がBさんの耳に確かに聞こえました。本殿の方角です。

振り向いたBさんの目に飛び込んできたのは、白い着物姿の人影でした。暗いうえに距離が遠かったせいかはっきりはわかりませんが、白い影はすーっとすべるようにして、神社から出て行ったそうです。

後日、Bさんがまたその神社を巡回する機会がありました。そして午前2時。あの日と同じ時刻です。白い影が月明かりにぼんやり浮かび上がり、目の前をすーっと・・・。Bさんは、警棒をかざして身構えました。
  そして次の瞬間、全てがわかりました。白い影は、お百度を踏む中年の女性だったのです。賽銭泥棒などではなかったことにホッとするとともに、祈っている人の邪魔をしないようにと、その場をあとにしました。

何者かに襟首をつかんで引きずり込まれそうに!

ALSOKでは動物園を警備することもあります。そして、夜の動物園はかなり不気味なのです。
「ほとんど真っ暗な中に、動物の目だけが光っているんです。それはもう異様な雰囲気です」と、動物園の警備の経験があるCガードマンはいいます。

その日もCさんは動物園の管理員とともに、獣舎を順々に見て回っていました。やがて管理員と離れ、ひとりになったときでした。とある獣舎を出ようとしたCさんの襟首を、何者かにつかまれたのです。そこに異常がないことはたったいま確認したばかりです。いったい誰が?と振り向いたCさんを、檻の中から長い手を伸ばして襟首をつかみながら見ていたのは、オランウータンでした。

やっぱりいちばん怖いのは・・・

「あそこのトンネルは“出る”とか、あの廃墟の前に車を止めるなとか、そんなうわさ話みたいなものが先輩から伝わってくるんですよ」
そう話してくれたのはガードマンのDさん。深夜の巡回で、そのトンネルをくぐるときやその廃墟の前に車を止めるときなど、無意識のうちにそんなうわさ話を思い出しては背筋が寒くなることもあるそうです。しかし、お客様のところに到着すると、スッパリと頭を切り替えます。

そうして何事もなく巡回が進み、Dさんはその日最後のスーパーに到着しました。まず、駐車場内を隅々までチェック。閉店後まで止まっている車があれば、不審な人がいないかどうか、ライトで照らして確認する。通用口の扉を開けるときには、中で異常が起きていないか、全神経を集中する。巡回を終えて車に戻るまで、一瞬たりとも油断はできないのです。

「お化けよりも人間の犯罪者のほうがよっぽど怖いですよ」 Dさんはそう笑います。ガードマンの使命は、常に適切な判断と冷静な行動で、お客様の安全を守ることなのです。

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