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ALSOKセキュリティレポート

商品事例ご紹介6.夢の巡回警備ロボット開発ストーリー <開発技術部>

近未来SF映画さながら、ガードマンを助ける警備ロボット達が、お客様の施設等で日夜活躍していることをご存知ですか? ALSOKが行っているロボットの研究・開発を、担当スタッフの声も交えてお伝えします。(2006年6月 掲載)

施設の巡回ならお手の物! 警備機能が充実した最新型「ガードロボD1」

右の写真をご覧ください。あたかも防弾チョッキに身を包んだような、見るからに頼りになりそうなこの勇姿。これが最新型巡回警備ロボットの「ガードロボD1」です。ALSOKがこれまでに研究・開発を続けてきた技術の粋を集め、警備に特化した新たなタイプとして、昨年の6月に発表されました。

「ガードロボD1」はビル等の屋内警備を得意とし、設定されたコースに従って、自律走行で巡回を行います。体内には人体や火災、漏水を検知するセンサーが組み込まれ、不審人物などを発見すると直ちに内蔵レコーダへ記録し、警備センターへ無線送信します。また、不審な物が置かれていないか、消火設備に異常はないか、といったチェックポイントを記録し、巡回後に一覧表示するという機能で警備業務をサポートします。腕があるタイプでは、消火剤を噴射し、炎を鎮火させることも可能です。さらに電気がなくなれば、お腹がすいたとばかりに充電器のある場所へ行き、自分で充電するのです。

ガードロボは単調な繰り返し業務を、人間はフレキシブルで複雑な判断を要する部分を分担・連携することで、ガードマンの負担の軽減、受傷事故を減らし、より充実した警備内容を実現することが可能となります。

すでに様々な場面で活躍!先輩タイプの「ガードロボC4」

実際にお客様の施設での運用が本格化しているのは、2002年から販売が開始されている「ガードロボC4」です。「ガードロボD1」にも受け継がれた自律走行機能は、人ごみの中でも人を避けながら、自分で判断し巡回ができるという優れたものです。

また、胸のタッチパネルによる案内機能や、かわいい外観にカスタマイズできることから、ガイドロボットとして人気を集め、各地のアミューズメント施設などで活躍しています。静岡県の「浜松科学館」では「グリ夢ちゃん」として、ガイドを行うほか子供たちにクイズを出したり、福島県の「福島市子どもの夢を育む施設こむこむ」では「ももりんロボット」として、顔のタッチパネルで館内の案内を行っています。

こうした機能のひとつの集大成ともいえるのが、昨年の愛知万博で活躍した「ガードロボi(アイ)」です。「ガードロボC4」をベースに機能を強化し、万博会場のガイド役として子供たちから大いに人気を博しました。混雑して目当てのパビリオンに入れなくても、「ガードロボiに会えたからよかった!」といった声も聞かれました。

研究室と異なる現場 安全性と信頼性を求めて

開発に着手したのは1982年のこと。1985年には初期型の「ガードロボA」が誕生しました。ガードマンとの連携を図ることをコンセプトに開発されたのが「ガードロボC1」で、これが今の流れへと繋がる原型となりました。その二代目「ガードロボC2」は、フジテレビ館内で試験運用され、昼は案内業務、夜は館内警備にあたりました。

研究・開発スタッフの一人、開発技術部の下笹さんは初期の開発現場をこう振り返ります。「研究室とお客様の施設は驚くほど違うものなんです。研究室で何度も走行試験を繰り返し、うまく行ったと思っても、試験運用先に持っていくと、思ったように動かない。厚めのカーペットやちょっとした段差でズレが生じてしまい、思わぬ方向に動いてしまうんです。」

自律走行の実現までには並々ならぬ試行錯誤があり、特に電子部品には苦労したそうです。「様々なところを進むガードロボは、静電気がたまりやすいんです。冬だと電子部品がパチンと切れてしまうこともありました。ボードは自分たちで設計しましたが、基盤はメーカーに依頼していたので、その度に改良してもらいました。また、モーターが暴走しないように二重三重に安全策を講じることも必要でした。」

また、子ども達への安全には殊のほかに気を配っているとのことです。「お子様はロボットが大好きな一方で、手加減しないで触れてくるので要注意なんです。万一倒れでもしたら大変ですから。」 安全に対するノウハウには多くの蓄積があり、愛知万博の際には大いに役立ったそうです。

いつか私たちの街でも…もっともっと導入に期待

こうした数々の研究・開発の実績を踏まえ、お客様の施設へのガードロボD1の導入に胸を膨らませる下笹さんは「お客さんのところにどんどん持って行き、導入に結び付けていきます。そのためにもっともっとガードロボD1のすばらしさをアピールしていきます」と意欲を示します。

ガードマンとともに安全を守るガードロボ。私たちの暮らす街中でも、彼らの活躍する姿を見かける日が来るのは、そう遠くないのかもしれませんね。

お話を伺った方: 開発技術部 機器開発室 課長代理 下笹 洋一 さん

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