開催概要
第73期ALSOK杯王将戦
全棋士で行う棋戦。一次予選・二次予選をトーナメントで行い、その勝ち上がり者とシード棋士4人でリーグ戦を行います。
王将とリーグ優勝者が、例年1月から3月にかけて七番勝負を行います。
持ち時間は、一次予選・二次予選が3時間、挑戦者決定リーグが4時間、王将戦七番勝負が2日制(封じ手採用)の8時間です。
日程
- 一次予選(2023年1月〜6月)
- 持ち時間
3時間 - 開始時間
10:00 - 昼食休憩
12:00
〜12:40 - 結果を見る
- 二次予選(2023年6月〜8月)
- 持ち時間
3時間 - 開始時間
10:00 - 昼食休憩
12:00
〜12:40 - 結果を見る
- 挑戦者決定リーグ(2023年9月〜12月)
- 持ち時間
3時間 - 開始時間
10:00 - 昼食休憩
12:00
〜12:40 - 結果を見る
- 七番勝負(2024年1月〜3月)
- 持ち時間
8時間
(2日制) - 開始時間
9:00 - 昼食休憩
12:30
〜13:30 - 結果を見る
特別協賛
ALSOK
「王将戦」とは
「王将戦」は、1950年に創設され、翌51年からタイトル戦となりました。
現在8大タイトル戦の中で名人戦に次ぐ歴史を持つ今期で72期を迎える伝統と格式のある棋戦です。
創設当初は「三番手直り」制で3連勝した場合は次局、平手でなく駒落ち(香落ち)で対局を行う独自の制度があり、第4期で大山王将が挑戦者の松田八段に1勝1敗2千日手後に3連勝し、タイトル戦での「駒落ち」対局が実現しました。
規定の回数以上を獲得した場合に与えられるタイトルの永世称号(永世王将)ですが、王将戦は「通算10期獲得」とハードルが高く、これまで大山康晴・羽生善治の2名のみとなっています。
大山康晴のタイトル保持者としての過去最高齢記録(第32期王将戦 七番勝負 出場時の59歳11ヶ月)や、社会的現象として話題にもなりました羽生善治のタイトル全冠制覇(当時7つのタイトルを独占/第45期王将戦)も、この王将戦で達成されました。
また、対局終了後や翌日に撮影する写真はインパクトのあるものが多く、当初から多くの話題と注目を集め、楽しみの1つとしてファンに親しまれています。
王将戦への熱い想い
将棋の歴史は古く平安時代にはその原型となるものがあったとされており、現在の「将棋」となって以来、駒の動かし方など基本的なルールは変わっていないにもかかわらず、対局者の研究により次々と新たな戦術が生み出され続けています。
あらゆる世代の方に親しまれている将棋は、バランスの取れた「攻め」と「守り」が重要ですが、当社が主業務にしている「警備」の世界も万全な「守り」だけでなく、近年では、人による警備からAI等の先端技術を活用した「攻め」のセキュリティに進化を遂げています。
また、将棋の世界の対局相手に示す敬意や負けた側が自ら宣言する高潔さに、当社創業以来の精神である「ありがとうの心」と「武士の精神」との親和性を感じ、この度の特別協賛に至りました。
当社が特別協賛をさせていただく2021年4月からは、本棋戦に当社の冠が付き「ALSOK杯王将戦」となりました。
動画
挑戦者決定リーグ参加者
インタビュー
- 日本将棋連盟 会長 羽生善治
- 1970年9月27日生まれ。
埼玉県所沢市出身。
2023年6月から日本将棋連盟会長を務める。
長期にわたって将棋界のトッププレイヤーとして活躍されていらっしゃいますが、その継続的な成功の秘訣は何だと思いますか。
どんな時も現状に立ち止まらずに挑戦を続けて行くことだと考えています。
これから将棋を始めようとする人々にアドバイスをお願いします。
ルールを覚えた後は基本の攻めと守りの形を覚えて、そこからは自由に指してください。
長いキャリアの中で、印象に残る対局等がありましたら教えてください。
デビュー間もないころに明治生まれの小堀九段と対戦をしたことです。感想戦が終わったら朝になっていました。
- 小堀清一 九段
- 小堀清一 九段
1912年(明治45年)
~1996年(平成8年)
神奈川県横浜市出身。1929年(昭和4年)奨励会入り。1986年(昭和61年)、15歳の羽生善治四段(当時)と対戦、熱戦は午前1時まで続き(羽生勝利)、感想戦が終わったのは翌朝午前8時であった。小堀九段は、研究熱心で知られ、腰掛け銀定跡の基礎を築いた。羽生との対局においても、戦型は、相掛かり腰掛け銀であった。
写真引用:日本将棋連盟ホームページ
AIの登場は将棋界のトレンドにどのような影響を与えたとお考えですか?
人間の個性とは何かが問われる時代だと思っています。
対局中の食事ですが、どのようなものをよく召し上がられますか?
軽めに麺類を注文することが多いです。ただ、昼と夜の食事がある場合はどちらかはお米を食べます。