家庭内での事故を減らすための対策

防犯 2021.03.31

自宅は一番安全な場所であるべきですが、残念ながら家庭内で起こる事故も少なくありません。時には命にかかわる重大な事故が起こることもあるので、家の中で起こり得る危険には敏感であるべきです。

家庭内でどのような事故が起こり得るのか、どんな対策を講じる必要があるのかを見ていきましょう。

家庭内事故の事例

家庭内事故の事例
家庭内事故の事例

一見すると、家庭内は外に比べてあまり危険な要素はないように思えます。しかし危険は思いもよらないところに潜んでいるものです。

厚生労働省が発表した「平成 30 年(2018) 人口動態統計月報年計」によれば、2018年に不慮の事故で亡くなった方は69.041,人以上に上り、そのなかには家庭でも起こり得る、転倒や転落も含まれています。[注1]実際に起こった家庭内事故の事例についていくつか見ていきましょう。

転倒・転落

家庭内の事故で多く発生するのが転倒や転落です。階段から転落してしまったり、ケーブルに足を引っかけて転倒してしまったりするケースがあります。

階段やちょっとした段差だけでなく、スリッパが床面に引っかかって転倒してしまう事例もあります。加えて一人暮らしの高齢者の場合、電球の交換や屋根の修理などのために高所に登って転落する事故も起こっています。

転倒や転落は、捻挫や骨折、頭部へのダメージなど深刻な問題につながるケースが多いので注意が必要です。

また、子どもにおける転落事故は主に屋外で発生しており、その割合は年齢を重ねるほど高くなり、7〜14歳では6割の転落事故が屋外で発生しています。一方子供の転倒事故は、1歳に発生しやすく、年齢とともに減少していく傾向にあります。[注2]

浴室での事故

浴室はとくに事故の多い場所です。浴室は床が濡れていて滑りやすいことに加え、入浴が身体に負担をかけることがあるからです。

浴室に入ったときに転倒し頭をぶつけてしまう、熱いお湯に浸かってやけどをしてしまうといった事例があります。さらに湯加減を見ようとして湯船に頭から転落したケースもあります。

さらに高齢者にとって注意が必要なのはヒートショックです。ヒートショックとは血圧の大きな変動によって心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことです。

暖かい部屋から寒い風呂場に入ると血管の収縮による血圧上昇が起こり、その後湯船に浸かって体が温まると血圧が低下します。心臓病や高血圧の方はとくに注意が必要です。

子どもの場合、浴室で注意すべきは溺れるということです。子どもは、10cmの深さでも溺れてしまうことがあり、浴室で目を離さないことが大切です。

熱中症

近年では家にいるにもかかわらず熱中症になり命を落とす方がいます。

厚生労働省の人口動態統計によると、2015年における戸外での熱中症を含む過度の高温への暴露による死者数は968人、そのうち65歳以上は782人と80%以上を占めています。[注3]熱中症の発生も4割が屋内で発生しているため、油断はできません。

高齢者が冷房を付けようとして暖房をつけてしまい熱中症になったケース、入浴後の脱水によって熱中症の症状が出たケース、睡眠中の寝汗で脱水症状になったケースもあります。

お年寄りに限らず、子どもも熱中症への注意が必要です。子どもは体温調節機能が未発達で、大人よりも汗をかくのに時間がかかり、結果、高くなった体温を下げるのに時間がかかってしまいます。

[注2]消費者庁

家庭内事故を減らすための対策

家庭内事故を減らすための対策
家庭内事故を減らすための対策

では家庭内での事故を減らすためには、具体的にどのような対策を講じればよいのでしょうか。事故を引き起こす危険によって対策も変わるので、家庭内でどんな事故が起こり得るかを考えながら対策を考える必要があるでしょう。

転落・転倒の予防には手すりや照明を

家庭内で起こる多くの事故は転倒や転落です。そうした事故を防ぐために有効なのは手すりや照明です。

とくに階段や浴室、トイレなどに手すりを設置することで転倒のリスクを最小限に抑えられます。さらに転落の危険がある場所や段差が見えにくい場所では照明を明るくしたり、足元灯を付けたりすることで危険を察知しやすくする必要があるでしょう。

床につまずきそうな物を置いておかないように注意することも重要です。大きなものを床に置かないようにするのはもちろん、テレビや家電、掃除機のコードが原因で転倒することもあります。室内は整理整頓されていることが望ましいでしょう。

もし高齢者がはしごに上って作業することがあるのであれば、必ず誰かが一緒に作業することで転落のリスクを下げられます。高所からの転落は重大事故につながる可能性が高いですが、誰かが一緒にいてすぐに応急処置を施せば軽傷ですむ場合もあります。

浴室では入浴時に注意

浴室に手すりを設けることで転倒による事故を防ぐことは可能ですが、注意すべきことは他にもあります。熱いお湯によるやけどや浴槽への転落といった事故も少なくありません。

浴室は硬い素材で出来ている場所が多いので、転倒によって頭や首など体の重要な場所にけがを負う危険があります。浴室は入浴時以外気に留めることが少ない場所なので、けがをしても気づいてもらえないケースも少なくありません。

浴室に誰かいないか、できる限り頻繁に気にしておくことが事故の防止につながるでしょう。さらに気温の差による心臓への負担を軽減するために、浴室や脱衣所を暖房で暖めておく、飲酒直後の入浴は避けるといった対策を講じるべきです。

熱中症は温度管理と水分補給が重要

熱中症は、温度管理と水分補給によって十分防ぐことができる症状です。とくに室内にいるときには、適度にエアコンを使って温度を調節するようにしましょう。

エアコンが嫌いな方は、室温を下げるために扇風機や遮光遮熱機能が付いているカーテン、すだれを用いることも可能です。さらに湿度が高いと熱中症になりやすいので、除湿器を使うことも検討できます。

こまめな水分補給は熱中症を防ぐのに非常に有効です。とくに入浴直後や起床直後は体内から水分が奪われてしまっている状態です。水やスポーツドリンクを飲むことを心がけましょう。

室内にいると汗をかきにくいため、のどの渇きをあまり感じないかもしれません。それでも体は水分を欲しているので、のどが渇く前に補給することを心がけるべきです。

子ども・高齢者にはとくに注意を

どんな人でも家庭内で思わぬ事故に遭う恐れはありますが、とくに注意が必要なのはやはり子どもや高齢者です。

子どもは危険を察知する能力がまだ発達しておらず、危ない場所に行ってしまったり階段から転落してしまったりするケースが少なくありません。親御さんが少し目を離したすきに家庭内の危険な場所に行ってしまうこともあるでしょう。

一方、高齢者は危険を察知しても瞬時に体が反応できないことが多くなります。コードに引っかかっても床に手を付けない、高所から落ちてもとっさに受け身が取れないといった理由で重大事故につながるかもしれません。

さらに子どもも高齢者も急激な温度変化に対応するのが難しいため、熱中症やヒートショックなどの事故が起こりやすいのです。家庭内に子どもや高齢者がいる場合には、家庭内にどんな危険があるかを子どもや高齢者の目線でチェックすることが重要といえるでしょう。

家庭内の不慮の事故に備えた見守り体制を整えよう

どれほど気を付けていても、家庭内での不慮の事故のリスクをゼロにすることはできません。とくに子どもや高齢者が家にいる場合、誰かがずっと家にいて見守ることができれば重大事故のリスクも減らせますが、仕事や外出しなければならない用事などがあるのでそれは難しいでしょう。

そんな時に高齢の方向けにおすすめしたいのがALSOKの「HOME ALSOK みまもりサポート」です。体調が悪くなったり、けがをしたりしたときにボタンを押すだけで、ALSOKの訓練を受けた優秀なガードマンが駆けつけます。

さらに24時間いつでもつながる健康相談も魅力的なポイントです。日々の定期的な安否確認も自動的に行ってくれるので、もしもの時も安心です。

もっとお手軽に始めたい方におすすめなのが「HOME ALSOK アルボeye」です。「HOME ALSOKアルボeye」は、お客様がご自身で自宅のカメラをチェックし、必要に応じてALSOKに出動を依頼できるサービスです。部屋の温度を感知し熱中症の危険性を知らせてくれるので、子どもや高齢者を熱中症の危険から守れるでしょう。

見守り態勢を十分に整えることで、家庭内での事故のリスクを最小限に抑えることが可能となります。

家庭内には思わぬところに危険が潜んでいますが、大切なご家族の健康と安全を守るために、家庭内の危険を事前に把握しておき、「HOME ALSOK アルボ eye」をはじめとしたサービスを活用してみませんか。

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