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ボランティア社員の日記

3日目

| 現地社員の活動状況 | ボランティア活動の様子|

【ボランティア社員の日記】
3日目

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◎日曜のため、土曜に引き続きボランティア参加者が多い。平日の約3倍。

◎ボランティアを仕切っている地元大学の学生は、一人ひとりがしっかりしている。特に剣道部の学生は、言葉使い、礼儀がしっかりしていて頼もしい。

◎本日は2件の家について、ガレキ片付けや泥出しを実施した。2件とも、津波の高さが2m以上の被害を受け、2階も崩れている。

◎これらの家は、両方とも高齢者夫婦だけで暮らしている。避難所暮らしはせず、わずかに残った2階で風が入り込む中、暮らしている。仮設住宅の申請はしたが、入居できるか見えない状況。

◎本日、活動した家2件のうち、1件はALSOK隊の力をもってしても作業完了できなかった。その家は大きな店舗兼住宅だった。とても人手で復旧作業をするような状態にないくらい、敷地も家も被害はひどかった。

◎片付けと同時に暮らし易くなるよう、リフォームを求められ、可能な限り応じた。家自体が歪み、割れたガラスが飛散していたため、作業は難航。なお、負傷者はいない。

◎海に近い場所だったこともあり、かなり風が強く食事を取りにくい環境であった。また、大破した車が多く見受けられる。ギアがDに入ったまま大破した車を見ると、この中に人がいたのではないかと感じる。

◎本日訪問した高齢者宅にとって大切な物は、ご先祖様の遺骨や写真。重機が必須のような環境であったが、これらの発見に努力した。いくつか見つけることができ、老夫婦はとても嬉しそうだった。

◎本日訪問した家はボランティアを初めて受ける。まだ多くのボランティア待ちの世帯が存在する。特に近隣にお子さんや孫がいない高齢者宅は、片付けや泥出しが手付かずの状態。

◎ボランティアが精一杯、泥出しや片付けを行っているが、基礎や柱が崩れ、地盤も歪み、建替えしかないと思われる家が多く見られる。

◎本日訪問した家のひとつは、小学校の避難所暮らし。精神的なストレスがかなりたまっているとのこと。

◎作業した家には、韓国人の奥さんがいた。母国の貴重な食材等を発見した時は、たいへん喜ばれた。

◎本日、避難所に何処かの団体が炊き出しに来ていた。TV等では炊き出しがかなり喜ばれるていると報道されている。現地で活動してみると、家々の復旧を汗かいて作業するボランティアの活動も大変感謝されていると感じる。

◎夕方の満ち潮の時間帯になると、地下水が路上に溢れ、まるで池のような場所が、散見される。

◎学生、社会人の日帰りボランティアが多い。一人で参加している女性もいる。

◎チームに疲労の感じはあるものの、コミュニケーションや結束力は日ごとに向上している。それぞれの個性、強さ、弱さを皆が理解し、助け合っている。

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