家庭用防犯カメラの設置場所は?ポイントと注意点

防犯 2024.01.10更新
家庭用防犯カメラの設置場所は?ポイントと注意点

防犯カメラの設置は、家庭でできる防犯対策のひとつです。玄関や窓の近く、駐車場などに取り付けると、防犯意識の高い住宅であることを泥棒や空き巣に対してアピールできるため、犯罪抑止につながります。
この記事では、家庭用防犯カメラを設置するときのポイントや設置場所に関する注意点、カメラ選びの方法などについて解説します。

目次

防犯カメラの威力を発揮させる設置時の3つのポイント

防犯カメラ設置のポイント

防犯カメラを設置する場所によって犯罪を抑止する効果が大きく変わってくるので、設置にあたっては慎重に設置場所を検討するようにしましょう。家庭に防犯カメラを設置するときは、次の3つのポイントを考慮することをおすすめします。

防犯カメラの死角を作らないようにする

せっかく防犯カメラを設置しても、防犯カメラに撮影されることなく犯罪を遂行できる状況であれば、防犯カメラの犯罪抑止効果は期待できません。防犯カメラの設置位置や向きなどをしっかりと検討し、出入口や駐車場を映すことが大切です。敷地が広い場合は、複数のカメラを設置することも検討しましょう。また、泥棒や空き巣は、玄関だけではなく窓からも侵入します。警視庁の発表によると、令和4年(2022年)に発生した住宅侵入被害のうち、玄関などの出入口から侵入された割合は39.5%、窓から侵入された割合は50.7%でした[注1]。とくに住宅の裏側にある窓は近隣住民の目も届きにくいため、狙われやすいといえます。泥棒や空き巣の侵入を防ぐためには、侵入口として使われる可能性がある窓も撮影できるように防犯カメラを設置することが重要です。

[注1]警察庁 令和4年の刑法犯に関する統計資料 

防犯カメラの存在をアピールする

防犯カメラの存在をアピールすることで、より高い防犯効果を期待できます。例えば「防犯カメラ設置中」「24時間監視中」などと書かれたステッカーを目立つ部分に貼っておけば、泥棒や空き巣に対する威嚇となり、犯罪抑止につながるでしょう。

プライバシーへの配慮

防犯カメラを設置するにあたっては、隣人などのプライバシーに配慮する必要があります。防犯カメラ設置がプライバシー権侵害の不法行為にあたるとしてカメラの撤去と慰謝料支払いを求めた裁判例があり、平成27年(2015年)11月5日の東京地裁の判決では、設置された4台のカメラのうち1台のカメラについて設置・撮影が原告のプライバシー権を侵害しているとされ、被告に対し当該カメラの撤去及び原告1名あたり10万円の慰謝料の支払いが命じられました。例えば、防犯カメラの画像から、隣人がいつ外出し、いつ帰宅したかがわかってしまうような場合には、カメラの撤去を求められたり損害賠償を請求されたりするリスクがあります。防犯カメラの設置及び画角の設定にあたっては、プライバシー侵害とならないよう十分に注意しましょう。

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そもそも防犯カメラを設置する意義とは?

防犯カメラ設置の意義

一般家庭に防犯カメラを設置することには、さまざまな意義があります。ここでは、主な3つの意義について確認しておきましょう。

泥棒や空き巣の侵入を防ぐ

泥棒や空き巣の侵入を防ぐことは、防犯カメラ設置の大きな目的です。防犯カメラを設置すれば、防犯意識の高い家庭であることをアピールできるため、泥棒や空き巣の被害に遭いにくくなります。警視庁も犯罪を抑止する方法のひとつとして、防犯カメラの設置を推奨しています[注2]

[注2]警視庁「防犯環境設計による防犯対策」

外出中でもペットの様子を確認できる

犬や猫といったペットを家族の一員としてかわいがっている方で、外出中も留守番をしているペットの様子が気になる方は多くいらっしゃることでしょう。防犯カメラは、外出先からペットの様子を確認することにも役立ちます。最近では、スマートフォンを使って映像を確認できるタイプも普及してきています。

駐車場への侵入や車上荒らしを防ぐ

東京都の自動車盗発生場所別割合

自宅に駐車している場合でも、自動車の盗難に遭うことがあります。警視庁によると令和4年(2022年)東京都における自動車の盗難は、駐車場で39.7%、住宅で35.7%発生しています[注3]
防犯カメラは、住宅の駐車場への侵入や車上荒らしを防止する目的でも活用できます。

[注3]警視庁「東京の犯罪(令和4年版) 侵入窃盗・乗り物盗の発生状況」

自治体の補助金制度を利用できるケースもある

自治体によっては、防犯対策として防犯カメラを含む防犯対策品を購入・設置した場合、その費用の一部を補助してくれるケースもあります。東京都では、各市区町村で補助金制度を設けています。例えば、東京都荒川区であれば、個人宅に常時録画している防犯カメラを設置した場合、上限2万円の補助金を受けることができます。ただし、荒川区にお住まいで住民登録があること、荒川区の販売店で購入・設置しているなどの条件があります。(令和5年12月現在)[注4]
防犯カメラの設置にあたり補助金制度を利用できる場合もあるため、自治体のサイトを確認することをおすすめします。

[注4]荒川区公式サイト「荒川区住まいの防犯対策補助金交付制度」

防犯カメラの正しい設置場所・NGな設置場所・注意点

防犯カメラは正しい場所に設置しなければ、効果を発揮することができません。ここでは、設置場所に関する3つの注意点を紹介します。

簡単に壊される場所に設置するのはNG

防犯カメラは、泥棒や空き巣への威嚇でもあるため、目に付きやすい場所に設置することが大切です。ただし、破壊されてしまっては意味がないため、手が届くような場所(柵に登れば簡単に手が届くような場所を含む)に設置するのは避けましょう。

強い光が映り込むような設置の仕方は避ける

西日や朝日、自動車のヘッドライトなどの強い光が当たると、うまく映像を記録できない場合があります。強い光が映り込むような設置の仕方は避けましょう。

屋内用・屋外用を確認して設置する

防犯カメラには、屋内用と屋外用があります。設置する前に、どちらのタイプか確認しておくことが重要です。

死角を作らないようにする

防犯カメラに映らない死角を通って住居に侵入できるようになっている場合、防犯カメラは十分な防犯効果を発揮することができません。複数台のカメラを設置して、死角をカバーする必要があります。

プライバシーに配慮する

防犯カメラは、住宅などの建物周辺を常時録画することとなります。そこで懸念されるのが、近所の方のプライバシーです。防犯対策でカメラを設置する際は、プライバシーに十分配慮し、隣人などの日常的な行動が映り込むことがないようにしましょう。

行政のガイドラインを確認する

防犯カメラに録画されている映像であって、人物の特定ができてしまうものは個人情報となるため、適切に管理することが求められます。総務省では、「カメラ画像利活用ガイドブック」を策定しています。ガイドブックには、基本的な個人情報の取り扱いや防犯カメラ設置にあたり事前告知などの配慮を行うことなどが記されています。
また、自治体ごとに、防犯カメラの設置に関するガイドラインが設けられている場合があります。例えば、愛知県では「防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン」を策定しています。このガイドラインでは、防犯カメラの設置の表示を行うことや撮影された映像を適正に管理することなどが定められています。

戸建てやマンションの防犯カメラ設置場所の例

防犯カメラは、「どんな目的で設置するか」「どのような効果を得たいのか」によって適切な設置場所が違ってきます。ここでは、防犯カメラの効果的な設置場所をご紹介します。

出入口・勝手口

出入口・勝手口は空き巣の主な侵入経路です。特に外から死角となる勝手口は狙われやすい場所です。設置する際はカメラを壊されないよう、簡単に手が届かない高さに設置しましょう。

駐車場・駐輪場

車上荒らしや自動車・二輪車などの盗難を防ぐためには、駐車場・駐輪場への防犯カメラ設置が有効です。防犯カメラを設置することで盗難被害の未然防止となりますし、万が一被害にあったとしても映像を証拠として残すことができます。死角になる場所ができないように設置しましょう。センサーライトと組み合わせたりするとより効果的です。

ベランダ

ベランダも空き巣の侵入口となり得る場所です。侵入者の顔がはっきり写るように設置します。ただし、近隣の方々のプライバシーに十分に配慮した上で、防犯カメラの設置及び画角の調整を行いましょう。

室内

室内に防犯カメラを設置することで、侵入された場合の証拠映像を残すことができます。また、親御さんやお子さん、ペットの見守りに活用したりすることもできます。防犯カメラを設置する目的を明確にして、その目的にかなうように設置するようにしましょう。

防犯カメラを選ぶときに重視すべき4つのポイント

防犯カメラを選ぶ際は、設置前に画素数や形状などを比較して目的に合ったものを選ぶことが重要です。ここでは、防犯カメラを選ぶときの4つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

犯人の顔を映したい場合は200万画素以上のカメラを選ぶ

泥棒や空き巣を威嚇する目的なら画素数の低いカメラでも問題ありませんが、犯人の顔や車のナンバーを映したい場合は200万画素以上のカメラを選びましょう。敷地が広い場合は、必要に応じて望遠レンズの設置を検討することも大切です。

夜間に撮影したい場合は赤外線暗視型のカメラを選ぶ

住宅の周辺は夜になると真っ暗になり、撮影ができないケースもあります。夜間などの光がない状態でも撮影したい場合は、赤外線暗視型のカメラを選びましょう。また、逆光の場合にうまく映らないケースもあるため、逆光補正機能が付いていると安心です。

用途に合った形状のカメラを選ぶ

ドーム型や箱型など、さまざまな形状の防犯カメラがあります。室内に設置する場合は圧迫感の少ないドーム型、屋外に設置する場合は耐久性の高い箱型など、用途や設置場所に合った形状のカメラを選びましょう。

設置しやすいカメラを選ぶ

防犯カメラを設置する際、複雑な設置・設定が必要なものもあります。また、大掛かりな工事は避けたいと考える方もいらっしゃることでしょう。
最近では、性能の高い防犯カメラであって、大がかりな工事が不要なもの、複雑な設定作業を必要としないものが登場しています。導入・設置の簡便さも、考慮すべき事項の一つに入れるとよいでしょう。

防犯カメラの設置方法

防犯カメラを設置するには、専門業者に依頼する方法と自分で設置する方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるので自分に適している方法で設置しましょう。

専門業者に依頼する

防犯カメラは設置する高さやカメラの角度で撮影範囲が大きく変わります。自分では設置が難しい場所も、信頼できる専門業者に依頼することで目的に合わせて適切に設置することができ、より高い防犯効果を得られるでしょう。ただし、導入コストが高額になりがちである点がデメリットとなります。

自分で設置する

自分で設置する最大のメリットは、導入コストを安く抑えることができることです。最近は小型タイプや配線工事が不要なタイプも増えてきており、室内に防犯カメラを自分で設置するハードルはだいぶ下がってきていると言えるでしょう。一方、屋外への設置には専門的な知識や熟練した工事技術が必要な場合もあります。適切に設置できていないと防犯カメラの効果を最大限発揮できない可能性もあります。自分で設置したい場合には、なるべく設置が簡単な防犯カメラを選ぶとよいでしょう。

まとめ:防犯カメラを設置して空き巣対策を!

防犯カメラの効果を最大化するためには、「死角を作らないようにすること」や「ステッカーなどでカメラの存在をアピールすること」が重要です。カメラを低い位置に設置すると、簡単に破壊されてしまうこともあるため注意しましょう。
防犯カメラを最適な場所に設置することで、空き巣や車上荒らしの抑止効果が期待できます。家庭用の防犯カメラをお探しなら、ALSOKの屋外対応無線式カメラ「 HOME ALSOK Connect Eye」がおすすめです。
面倒な設定や配線工事は不要で、お手軽に設置できます。また、防水性や防塵性に優れているため、玄関や駐車場などの屋外でも活躍してくれます。外出中にスマートフォンからライブ映像をチェックできるのも特徴です。取り付けやすい防犯カメラをお探しなら、ぜひALSOKにご相談ください。

防犯対策には、防犯カメラに加えてホームセキュリティの導入も効果的です。ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」をご用意しており、ご希望に合わせてお選びいただけます。
オンラインセキュリティは、住宅への侵入や火災が起こった際、ALSOKのガードマンが現場へ駆けつけ対処します。
セルフセキュリティは、月額料金990円(税込)からとなっており、お手軽にホームセキュリティを始めたい方におすすめです。異常発生をアプリで通知し、お客様の依頼に応じてガードマンが駆けつけます。
ホームセキュリティの導入を検討している方は、ぜひALSOKにご相談ください。

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