年忌法要はいつまで行う?年忌法要の種類やお布施の準備などを解説

高齢者・介護 2024.03.26更新(2024.03.25公開)
白菊と数珠

故人の命日にご遺族で集まって思いを寄せることは昔からの大切な習慣です。定められた年の故人の命日に行う法要を年忌法要といいます。

本コラムでは、年忌法要に関する正しい知識を解説します。年忌法要に必要な事前準備やお布施の相場についてもご紹介しているので、参考にしてください。

目次

年忌法要はいつまで行うべきなのか

まず、「年忌法要」とはどのような意味を持つのか、いつまで行うべきなのかについてご説明いたします。

年忌法要とは

合掌する僧侶

年忌法要とは、定められた年に故人の命日に行う追善供養のことです。亡くなった翌年の一周忌をはじめ、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌があります。亡くなった日から七日ごとに執り行う法要を忌日法要(きじつほうよう)と呼び、四十九日の忌明け(きあけ※)後に行われるのが年忌法要です。

※故人が亡くなられてから四十九日間(忌中)の最終日を指し、遺族の喪が明けるとされている

年忌法要はいつまで?

一般的に「三十三回忌」を節目に弔い上げ(最後の年忌法要)とされていますが、宗派や地域によって考え方が異なるようです。
近年では、高齢化によってご遺族や参列してくださる方の年齢や負担などを考慮し、短い年数で法要を終えるケースが増えています。

年忌法要の種類

年忌法要は、故人が亡くなった翌年を「一周忌」とし、それから三回忌、七回忌…と数えていきます。それぞれの数え方は次のとおりです。

一周忌 亡くなってから一年後に行われる法要
三回忌 亡くなってから二年後に行われる法要
七回忌 亡くなってから六年後に行われる法要
十三回忌 亡くなってから十二年後に行われる法要
十七回忌 亡くなってから十六年後に行われる法要
二十三回忌 亡くなってから二十二年後に行われる法要
二十七回忌 亡くなってから二十六年後に行われる法要
三十三回忌 亡くなってから三十二年後に行われる法要
五十回忌 亡くなってから四十九年後に行われる法要
百回忌 亡くなってから九十九年後に行われる法要

年忌法要は、回を重ねるごとに規模が小さくなり厳かな雰囲気は薄まっていきます。そのため、服装も一周忌は準喪服で参列するのが一般的ですが、三回忌・七回忌以降は略喪服もしくは平服でも問題ありません。
ただし、宗派やご家庭によって考え方が異なるため、ご遺族で事前に話し合っておくと安心です。

喪服の格式「正喪服」「準喪服」「略喪服」については次の表をご確認ください。

男性 女性
正喪服 施主と三親等までの遺族がお通夜・告別式、三回忌までの法事で着用する 和装:五つ紋の黒紋付
洋装:モーニングコート
和装:五つ紋の黒紋付、黒の帯や小物
洋装:ブラックフォーマル
準喪服 弔事で多く着用される一般的な喪服のことを指す
施主や親族、参列者がお通夜、告別式、法事のすべてで着用できる
ブラックスーツ ブラックフォーマル
略喪服 お通夜や三回忌以降の法事に参列者として出席する場合、学生や子どもなどが着用できる 黒、濃紺、グレーなどのダークスーツ、リクルートスーツ、制服 黒、濃紺、グレーなどの地味な色のワンピースやアンサンブル、リクルートスーツ、制服
準喪服(ブラックスーツ)の男性

男性:準喪服(ブラックスーツ)

準喪服(ブラックフォーマル)の女性

女性:準喪服(ブラックフォーマル)

年忌法要の回数は宗派や地域によって異なる

年忌法要をいつまで行うかは信仰している宗派や地域によって異なります。一般的には「三十三回忌」で法要を終える場合は多いとされていますが、五十回忌、百回忌と長い期間法要を執り行うケースもあります。
ご遺族が高齢となっている場合は、「負担が大きいこと」、「故人と知っているご遺族が少ないこと」を理由に三回忌や七回忌で弔い上げ(最後の法要)とされているケースや、一周忌法要以降はご遺族のみの小さな規模で執り行うケースがあります。

法要に対する考え方はさまざまなので、ご遺族で話し合って事前に確認しておくのがおすすめです。

法要前に必要な準備

ここからは、年忌法要前にどのような準備が必要なのか、流れに沿ってご紹介します。
特にご遺族以外の方を招いた規模の大きい法要の際は、直前に慌てることのないよう、余裕を持って早めに準備を進めておきましょう。

法要の日程を調整する

法要を執り行う日を決めます。僧侶とも相談する必要があるため、遅くても1カ月前までには確定しておくのがおすすめです。故人の命日当日に執り行うことが難しい場合は、前倒しで日程を調整しましょう。

法要・会食をどこで行うかを決める

年忌法要の会場は、菩提寺やご自宅、葬儀社、霊園などで行うのが一般的です。会食する場所は法要の会場との距離を考慮して決めましょう。

案内状を作成・送付する

法要に参列してほしい方へ案内状を送ります。出欠席を確認するためにも当日の1カ月前には届くように作成し、送付しましょう。ご遺族や親族のみで行う場合は電話で確認しても問題ありません。

人数の確定・会食を手配する

参列者の人数を確定したら会食を手配します。会食会場には年忌法要であることを事前に伝えて、適した食事メニューを用意してもらうのがおすすめです。

引き出物を準備する

法要に参列いただいた方からのお供えのお礼として引き出物を手配します。金額は、いただいたお供えの半分〜3分の1が相場となります。年忌法要の参列者には会食とあわせてその場でお渡しするため、2,000円から5,000円程度の品物にすることが多いようです。一般的には、お菓子や食品といった消えものやタオルなどの実用品となります。

交通手段の確認・手配を行う

法要会場までの交通手段や、会食会場までの距離を確認し、必要であれば送迎バスの手配を行います。

法要直前:お布施やお車代などの準備

僧侶へのお布施は年忌の回数によって相場金額が変わります。お布施とは別で、法要をお寺以外の場所で行う場合は「お車代」、僧侶が法要後の会食を欠席される場合は「御膳料」も準備します。

法要直前:お墓、仏壇の清掃・お供え

事前にお墓や仏壇の掃除を済ませておきましょう。当日はお供えやお花、お線香などを用意します。

年忌法要のお布施の相場は?

お布施と数珠

僧侶へのお布施の金額は、気持ちとしてお渡しするものであるため、決まりはありません。ただ、喪が明ける一周忌と三回忌以降で金額が異なるケースが多いため、一般的な相場を確認しておきましょう。

年忌法要のお布施は、一周忌の場合は3~5万円、その後の三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌は1~5万円を包むのが相場です。
弔い上げの場合は5万円~10万円になります。また、お布施の他に「お車代」「御膳代」が必要となる場合は、それぞれ5,000~1万円を包んでお渡しします。

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ご親族や身近な方の年忌法要に参列したことをきっかけに、高齢の親や自身の将来の生活、終活に向けた事前準備について考えるようになる方は多いのではないでしょうか。

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まとめ

年忌法要について、必要な事前準備やお布施の相場などをご紹介しました。年齢を重ねると、将来の不安や終活をより身近に感じるようになり、不安なことも増えていくでしょう。年忌法要などに参列する機会があるとよりいっそう終活について意識するものです。「家族の安全を見守りたい」「離れている一人暮らしの親の健康が心配」「将来の自分の為に対策を行いたい」という場合は、ALSOKのみまもりサポートの導入をぜひ検討してみてください。

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