神奈川県治安ランキング2023 市区町村で治安の良い地域、悪い地域は?

治安 2024.03.29更新(2024.03.26公開)
神奈川県治安ランキング2023 市区町村で治安の良い地域、悪い地域は?

神奈川県は、日本経済においてもトップクラスの重要度を誇り、人気の大型商業施設も多く存在しています。また、東京都心へのアクセスも便利であり、川崎駅から新宿駅までは電車で35~40分です。箱根、横浜、湘南、鎌倉、小田原などの知名度の高い観光地がたくさんあるほか、商業施設、自然の多い公園などもあり、住みやすい町が多くなっています。
東京へのアクセスが良く、お洒落な街並みがあって自然が豊かであることなど、魅力の多い神奈川県へ引っ越しを検討される方も多いでしょう。引っ越し先を決める際、確認しておきたいのが治安の状況です。
本コラムでは、神奈川県の全体的な治安傾向や市区町村でどこが治安が良いのかなどを解説します。

目次

神奈川県の犯罪の傾向

刑法犯罪遭遇率・犯罪遭遇率

出典:綜合警備保障株式会社2023 ALSOK 都道府県別犯罪情勢(2022年1~12月)

神奈川県の刑法犯遭遇率は252人に1件で全国21位となっています。窃盗では、「ひったくり」と「すり」の犯罪遭遇率が全国5位となっています。
また、特殊詐欺の刑法犯罪遭遇率が全国2位となっており、1,294人に1件発生しています。特殊詐欺においては、全国平均である2,368人に1件と比較して非常に高い犯罪遭遇率となっていることがわかります。

神奈川県の治安ランキング

神奈川県の白地図

※刑法犯遭遇率ランキングの順位に基づき色分けしています。
1位~10位を「水色」
11位~23位「淡い緑」
24位~35位「黄色」
36位~48位「オレンジ」
49位~58位「赤」

刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合

刑法犯遭遇率ランキング(低い順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 真鶴町(足柄下郡) 648.20人に1件
2 湯河原町(足柄下郡) 518.00人に1件
3 川崎市麻生区 488.75人に1件
4 葉山町(三浦郡) 436.07人に1件
5 川崎市宮前区 418.73人に1件
6 南足柄市 393.55人に1件
7 横浜市青葉区 364.35人に1件
8 横浜市栄区 363.44人に1件
9 鎌倉市 349.41人に1件
10 二宮町(中郡) 347.45人に1件
11 横浜市磯子区 339.10人に1件
12 大磯町(中郡) 336.45人に1件
13 横浜市都筑区 334.84人に1件
14 川崎市多摩区 332.59人に1件
15 横浜市泉区 324.23人に1件
16 川崎市高津区 313.36人に1件
17 横浜市戸塚区 311.03人に1件
18 三浦市 307.34人に1件
19 横浜市金沢区 303.15人に1件
20 横浜市鶴見区 300.93人に1件
21 横浜市旭区 299.87人に1件
22 逗子市 297.49人に1件
23 綾瀬市 297.35人に1件
24 清川村(愛甲郡) 296.60人に1件
25 箱根町(足柄下郡) 295.38人に1件
26 川崎市中原区 294.09人に1件
27 横浜市神奈川区 291.89人に1件
28 横浜市保土ケ谷区 290.18人に1件
29 秦野市 290.18人に1件
30 横浜市港南区 281.79人に1件
31 横浜市緑区 276.91人に1件
32 横浜市南区 274.39人に1件
33 小田原市 273.36人に1件
34 寒川町(高座郡) 271.67人に1件
35 松田町(足柄上郡) 269.87人に1件
36 茅ヶ崎市 265.85人に1件
37 伊勢原市 262.46人に1件
38 横浜市港北区 261.75人に1件
39 川崎市幸区 258.76人に1件
40 横須賀市 256.49人に1件
41 横浜市瀬谷区 247.74人に1件
42 開成町(足柄上郡) 243.26人に1件
43 相模原市南区 242.35人に1件
44 藤沢市 241.84人に1件
45 座間市 239.40人に1件
46 相模原市中央区 224.94人に1件
47 中井町(足柄上郡) 216.00人に1件
48 大井町(足柄上郡) 215.18人に1件
49 平塚市 212.85人に1件
50 厚木市 212.16人に1件
51 相模原市緑区 203.97人に1件
52 大和市 202.49人に1件
53 愛川町(愛甲郡) 198.04人に1件
54 海老名市 189.32人に1件
55 山北町(足柄上郡) 141.86人に1件
56 川崎市川崎区 119.72人に1件
57 横浜市中区 109.31人に1件
58 横浜市西区 95.21人に1件
刑法犯認知件数ランキング(少ない順)
順位 エリア名称 刑法犯認知件数
1 真鶴町(足柄下郡) 10件
1 清川村(愛甲郡) 10件
3 箱根町(足柄下郡) 37件
4 松田町(足柄上郡) 39件
5 中井町(足柄上郡) 42件
6 湯河原町(足柄下郡) 44件
7 山北町(足柄上郡) 66件
8 葉山町(三浦郡) 72件
9 開成町(足柄上郡) 77件
10 二宮町(中郡) 78件
11 大井町(足柄上郡) 80件
12 大磯町(中郡) 93件
13 南足柄市 102件
14 三浦市 133件
15 寒川町(高座郡) 179件
16 逗子市 190件
17 愛川町(愛甲郡) 199件
18 綾瀬市 280件
19 横浜市栄区 333件
20 川崎市麻生区 370件
21 伊勢原市 386件
22 横浜市泉区 467件
23 横浜市磯子区 488件
24 横浜市瀬谷区 491件
25 鎌倉市 493件
26 座間市 552件
27 秦野市 557件
28 川崎市宮前区 561件
29 横浜市都筑区 642件
30 横浜市金沢区 648件
31 横浜市緑区 660件
32 川崎市幸区 663件
33 川崎市多摩区 674件
34 小田原市 685件
35 横浜市保土ケ谷区 710件
36 横浜市南区 720件
37 海老名市 737件
38 川崎市高津区 747件
39 横浜市港南区 761件
40 横浜市旭区 809件
41 相模原市緑区 828件
42 横浜市青葉区 852件
43 横浜市神奈川区 853件
44 川崎市中原区 902件
45 横浜市戸塚区 912件
46 茅ヶ崎市 919件
47 横浜市鶴見区 981件
48 厚木市 1,056件
49 横浜市西区 1,110件
50 相模原市南区 1,168件
51 大和市 1,200件
52 平塚市 1,211件
53 相模原市中央区 1,220件
54 横浜市中区 1,382件
55 横浜市港北区 1,384件
56 横須賀市 1,479件
57 藤沢市 1,835件
58 川崎市川崎区 1,923件

出典:神奈川県警察「過去の犯罪統計資料」(令和4年確定値)
神奈川県人口統計調査(月報) 過去の公表資料(令和4年12月)

神奈川県内で、刑法犯認知件数がもっとも多い地域は、川崎市川崎区でした。川崎市川崎区は、繁華街や歓楽街が多いエリアです。一方で、刑法犯認知件数がもっとも少ない地域は、「真鶴町(足柄下郡)」「清川村(愛甲郡)」でした(同数タイ)。

治安の良いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(低い順)
1 真鶴町(足柄下郡)
(648.20人に1件)
2 湯河原町(足柄下郡)
(518.00人に1件)
3 川崎市麻生区
(488.75人に1件)

ここでは、治安の良し・悪しの指標を刑法犯遭遇率としています。神奈川県内で、刑法犯遭遇率が低いのは「真鶴町(足柄下郡)」でした。真鶴町は、1年を通じて温暖な気候でリゾート地としても多くの人に利用されています。

次に、刑法犯遭遇率が低いのが「湯河原町(足柄下郡)」です。湯河原町は、神奈川県の最南部に位置する町です。湯河原温泉や豊かな自然があり、観光スポットとしても人気があります。湯河原町では、ゆがわらメールマガジンにて防犯・防災の緊急情報を発信しています。
3番目に刑法犯遭遇率が低いのが「川崎市麻生区」です。住宅街が多く、商業施設や公共施設なども充実しています。麻生区は人が多く住むエリアですが、ペットの散歩を通じて区民の方が気軽に安全パトロールができるよう「わんわんパトロール」事業を実施し、防犯力の向上に努めています。

治安の悪いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(高い順)
1 横浜市西区
(95.21人に1件)
2 横浜市中区
(109.31人に1件)
3 川崎市川崎区
(119.72人に1件)

神奈川県内でもっとも刑法犯遭遇率が高いエリアは、「横浜市西区」です。横浜市内で、もっとも小さな区で人口も少ない場所です。西区には、ターミナル駅である横浜駅があります。繁華街があり、多くの人が行き交うことから犯罪が多い傾向にあるといえます。

次に刑法犯遭遇率が高いエリアは「横浜市中区」です。中心都市である中区は、赤レンガ倉庫や中華街などの観光地や繁華街はもちろん、住宅街やビジネス街が広がるエリアでもあります。観光客も多く、人がたくさん行き交うことから犯罪が多い傾向にあるといえます。
3番目に刑法犯遭遇率が高いエリアは「川崎市川崎区」です。川崎区には、繁華街や歓楽街、ギャンブル施設などがそろっていることから、刑法犯遭遇率が高いと考えられます。

神奈川県で犯罪被害に遭わないために

神奈川県は、刑法犯総数が全国5位と上位となっています。ここでは、犯罪被害に遭わないようにするための防犯対策について説明いたします。

特殊詐欺に遭わないために

特殊詐欺とは、犯人が電話やはがき(封書)などで親族や公共機関の職員などを名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、「医療費・保険料・税金の還付金が受け取れる」「未払いの年金がある」などと言ってATMで送金操作を行わせたりする犯罪(現金などを脅し取る犯罪や隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る犯罪を含む)のことです。
神奈川県では特殊詐欺が多く、警察庁の発表によると令和5年の認知件数(暫定値)は2,024件で、全国で3番目に多いことがわかっています。特殊詐欺は電話で行われることが多く、高齢の方が被害に遭いやすい傾向にあります。そのため、非通知の電話には出ないようにしたり、電話は出ずに留守電メッセージの内容を確認してから折り返したりして対策しましょう。常に留守番電話機能をONに設定しておくと良いでしょう。また、迷惑電話防止機器の利用をおすすめします。

子どもや孫を含めたご家族、ご親族の間で、身内だけしか知らない合言葉を決めておくのも特殊詐欺の被害に遭わないようにするために有効です。

<合言葉の例>

※ 各質問への回答は事前に決めておいてください。

  1. 「あなたの得意料理は何だっけ?」と質問する。
  2. 「うちのペットの名前は何だっけ?」と質問する。
  3. 「昔、一緒に行った旅行先はどこだっけ?」と質問する。

出典:警察庁「令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値版)」

バイク盗難に遭わないために

神奈川県内ではバイクの盗難が多く、神奈川県警察によると令和5年は1,597件も発生しています。令和4年は973年、令和3年は995件だったため、ここ2年で600件も増えているのです。
バイクは、複数のロックを組み合わせたりバイクカバーを掛けたりして、防犯対策を行うようにしましょう。バイクカバーは、車種やロックが見えず防犯につながります。また、道路から近い場所に駐車することは避けた方が無難です。住宅や駐車場所の周辺に防犯カメラやセンサーライトなどの防犯グッズを設置することでもリスクを低減させることができます。

出典:神奈川県警察「自転車盗・オートバイ盗の発生状況」
※令和5年の数値は暫定値

ひったくり・すりに遭わないために

神奈川県ではひったくり・すりの被害が頻繁に発生していて、刑法犯遭遇率は全国でも5位に入っています。ひったくりは、20~23時台に発生することが多く、駅周辺・住宅団地で特に多く発生しています。夜遅くに帰宅する際は、道路側に荷物を持たないようにして、バッグはしっかり持つようにします。バイクや車、つきまといに気づきにくくなるため、イヤホンで音楽を聴きながら道を歩いたり、スマホの画面を見ながら歩いたりするのは避けましょう。
すりや置き引きに遭わないようにするため、ズボンの後ろのポケットに財布やスマートフォンを入れることは避け、財布などの貴重品や荷物は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
持ち歩く必要がない荷物はロッカーなどに預けることをおすすめします。飲食店や喫茶店、図書館といった場所においては、荷物はすぐ近くの見える場所に置くようにして、席を立つときは必ず持って移動するように心がけましょう。

出典:神奈川県警「ひったくり発生分析」

住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法

住んでいるエリアまたは引っ越しを考えているエリアの犯罪情報を確認し、治安の状態をチェックしておきましょう。

ガッコム安全ナビから確認する

ガッコム安全ナビとは、どこで事件が起こっているのか、どのような不審者がいるのかなど、町で起こった犯罪情報がわかりやすい表示でリアルタイムに確認できるサイトです。ガッコム安全ナビのサイトやアプリから、神奈川県で起こった犯罪情報の確認が可能です。住んでいるエリア周辺でどのような犯罪が多いかチェックし、防犯対策を行いましょう。

ガッコム安全ナビ「神奈川県の不審者・治安情報」
https://www.gaccom.jp/safety/area/p14

特殊詐欺の情報は公式SNSから確認できる

神奈川県警の公式X(旧Twitter)のアカウント「神奈川県警察本部刑事部捜査第二課」では、特殊詐欺の電話がかかっている状況を発信しています。電話の内容やエリア、詐欺の手口など詳しい情報を公開しています。ご両親や祖父母のお住まい周辺で特殊詐欺の電話がかかっていないかなどを定期的に確認し、折に触れて「特殊詐欺に気を付けてね」という連絡を入れるようにすると良いでしょう。

神奈川県警の公式X(旧Twitter)「神奈川県警察本部刑事部捜査第二課」
https://twitter.com/KPP_souni_

防犯対策はALSOKのホームセキュリティ

神奈川県においては、令和5年で空き巣が 750件、忍び込み(就寝中の侵入)が 281件、居空き(在宅中の隙を見計らっての侵入)が 48件発生(神奈川県警のWebページによる)しており、住宅の防犯対策も重要です。戸締りの強化や補助錠の設置などに加え、より強固な防犯対策としてホームセキュリティの導入をおすすめします。
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