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みんなが作る! 防犯何でもランキング

今月のテーマ 「ちょっとそこまで。あなたは何分くらいなら平気?」 今月の専門家 ガードマン 駆付男(かけ つけお)

問題 「ゴミ出しなどでちょっと家を空ける時、何分ぐらいまでなら玄関のカギをかけずに出ますか?」 アンケート集計結果投稿してくれた皆さんのコメント

ちょっとの外出でもカギをかけないあなたは、空き巣に狙われています

今回のアンケート調査では、「少しの外出でもカギをかける」が53%と圧倒的に多く、防犯意識の高さが伺えますね。続いて、「3分以内ならかけない」が23%、「5分以内ならかけない」が18%、「10分以内ならかけない」はわずか6%という結果になりました。数分の外出ならカギをかけないという方の理由は、“ゴミ収集所が家から近い”という理由が多数を占めていました。しかし、カギをかけないことに慣れてしまうと防犯意識は薄れて、5分、10分と徐々に時間が長くなってしまうものです。空き巣は、そんなスキを狙って犯行におよぶと言われ、実際に多くの方が被害に遭っています。

傾向から見る防犯のヒント「『ちょっと家を空けるだけ』の油断は禁物。必ずカギをかける習慣を」

「空き巣」イラスト

昔は、玄関や窓はいつも開けっ放しというお宅が多かったものです。しかし今では、ちょっとしたスキを狙う空き巣が多く、ゴミ出しなどの短時間の外出でも、施錠しなければ被害に遭ってしまいます。警視庁が発表している『平成22年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向』によると、一戸建て住宅の「空き巣の侵入手段」では、ガラス破り(66.6%)に次いで無締り(25.6%)が2位に。中・高層住宅では、無締り(35.6%)が1位と最も多いのです。これは、カギをかけずに外出する人が多く、「ついうっかり施錠し忘れて……」「すぐに戻るからカギをかけなかった」という油断が引き起こした結果なのではないでしょうか。玄関が開いているということは、空き巣にとっては、カギを解錠したり、窓を割るなどの手間が省ける分、リスクが少ないわけですから、これほどおいしいことはありませんね。

空き巣は事前に綿密な“下見”をして、入る家をマークしている!

プロの空き巣は事前に下見を行っています。ゴミ出しの日は何曜日か、家を出た時にカギをかけているか、立ち話をするかなど、行動はいつも見られていると思ってください。また、住居の「入りやすさ」と「逃げやすさ」もチェックしています。オートロックのマンションだからと安心している方も多いようですが、居住者の出入りの時に一緒に入ってしまえば、共用部は複数の人間が出入りしているので、不審者でもとがめられることがありません。特に高層マンションの場合は、1階のゴミ収集所を往復するのに、軽く5分〜10分かかってしまいますよね。熟練した空き巣は、カギがかかっていなければ、ゴミ出しの間の数分で簡単に仕事を終えてしまいます。

不在を悟られない工夫で、空き巣対策を

空き巣に入られると、土足で踏みつけた跡や物がひっくり返されるなど部屋が荒らされるだけでなく、精神的にかなりのダメージを受けてしまいます。また、その後の生活でも、気味が悪く、不安がつきまといます。よって、空き巣に狙われないためには、日頃から留守を悟られないような工夫をすることをおすすめします。家の中に人がいると思わせるために、携帯ラジオなどをつけたままにしたり、昼間はカーテンを開けて外出をしましょう。また、留守を確認するために、住居表示から電話番号を調べる空き巣もいるので、家の電話は携帯電話に転送設定をしておくといいですね。長期外出をするときは、新聞を忘れずに止めるようにしてください。郵便受けに新聞がたまっていると「留守です」と公言しているようなものです。


空き巣の被害に遭う人と遭わない人の違いは、常日頃の“心構え”なのです。 “ちょっとだから平気”と、警戒心のない無防備な方は狙われてしまいます!この機会に空き巣対策を心掛け、ゴミ出しといえども家から一歩でも出る時は、必ずカギをかける習慣をつけましょう。



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