コミュニティへの参画およびコミュニティの発展

ALSOKの基本精神である「ありがとうの心」を形にするため、企業市民として、それぞれの地域社会が抱えるさまざまな課題を解決する活動を積極的に展開しています。

経営理念に基づく寄付・寄贈活動

寄付活動等を通じた社会的課題の解決に向けた取り組み

 ALSOKは、「ありがとうの心」と「武士の精神」をもってお客様と社会の安全安心の確保のために最善を尽くすことを経営理念としています。「社会の安全安心の確保」という言葉には、障がいのある方や子どもたちが安全安心に生活できる未来を守るということも含まれると考え、事業活動だけでなく、寄付活動等を通じて障がい者支援や子供の貧困対策、就学支援などを行い、さまざまな社会的課題の解決に取り組んでいます。

子供の貧困対策への取り組み

 2015年、国連において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されましたが、そこに掲げられた17の目標の中に「貧困問題の解決」があります。貧困は世界的な課題ですが、海外だけではなく、日本国内においても取り組まなければならない重要な課題となっています。
 この課題の解決に向けた取り組みのひとつとして、ALSOKは、内閣府等が推進する「子供の未来応援国民運動」の趣旨に賛同し、ホームセキュリティ関連商品の収益の一部を継続して寄付しています。

 子供の将来がその生まれ育った環境によって閉ざされることのないよう、また、貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等を図るとともに、全ての子供たちが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目標として、2015年10月より「子供の未来応援国民運動」が展開され、その一環として「子供の未来応援基金」が設置されました。
 本件の寄付金は「子供の未来応援基金」を通じて、貧困の状況にある子供の支援活動に取り組むNPO等への支援に活用されます。

 ALSOKはこれまでも、「ALSOKあんしん教室」などの活動を通して、子供たちに「防犯」や「命の尊さ」を意識してもらうきっかけ作りの場を提供するなど、未来を支える子供たちの「安全・安心」に貢献してきました。本活動への取り組みは今年で3年目になりますが、今後も継続して子供の貧困対策に向き合っていきます。

子供の未来応援フォーラムで、当社の取り組みが紹介されました
子供の未来応援フォーラムで、当社の取り組みが紹介されました

ALSOKありがとう運動財団の活動

 「ALSOKありがとう運動」は、ALSOKの基本精神の一つである「ありがとうの心」を体現することを目的に、1967年に創業者村井順によって開始されました。2016年10月には公益財団法人の認定を受け、目的に賛同するALSOKグループの役員・社員や外部からの寄付で運営され、現金寄付・現物寄贈・災害義援金などの形で、社会福祉・災害救済支援などの活動をサポートしています。

2019年度 ALSOKありがとう運動財団の寄付・寄贈先
災害支援金の寄付
  • 豪雨被害(佐賀県)
  • 台風15号(千葉県)
  • 台風19号(長野県、静岡県、岩手県、神奈川県、茨城県、東京都、群馬県、栃木県、埼玉県、福島県、宮城県)
活動助成金の寄付
12件
福祉車両の寄贈
8台
福祉車両の寄贈
福祉車両の寄贈

「安全・安心」な街づくり

地域社会の防犯・防災啓発活動

 ALSOKグループでは、青色回転灯を装備した車両による巡回を毎月継続して行うほか、待機時間を利用して小学校の下校時間を中心に防犯パトロールを実施するなど、グループを挙げて地域に密着した防犯活動を展開しています。そのほか、防犯PR活動などに参加し、協力を呼びかけています。

 また、超高齢社会を迎え、振り込め詐欺など高齢者を標的とした犯罪が社会問題となっています。そのような状況に対応し、ALSOKグループでは2013年より、高齢者を狙った犯罪の傾向と対策について学んでいただく訪問講座「ALSOKほっとライフ講座」の提供を開始しています。本講座は地域住民が集う地域包括支援センターなどにALSOKの講師が出向き、高齢者の方々にかるたやクイズ形式で防犯について楽しみながら学んでいただいたり、ご自身やパートナーの健康に不安を感じている方のために心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)操作、すぐに119番通報すべき症状などについて学んでいただいたりしており、2019年3月期には、全国で51回開催しました。また、女性を標的としたストーカー行為などから自分の身を守るための「ALSOK女性向け防犯セミナー」も実施するなど、高齢者や女性の安全安心な暮らしに貢献しています。

 そのほか、インドネシアとタイにおいて、現地の方との交流を目的とした「絆駅伝」に協賛し、AEDを提供したり、駐在員向けの治安セミナーや日本人学校での防犯教室を開催するなど海外での活動も展開しています。

主な活動内容
  • ALSOKあんしん教室
  • ALSOKほっとライフ講座
  • ALSOK女性向け防犯セミナー
  • 地域防犯・防災活動
  • 青色防犯パトロール
  • 子供の見守り活動、パトロール
  • 高齢者の見守り活動、保護
  • 事故、事件被害者支援
  • 人命救助、救護活動、心肺蘇生(AED)
  • 特殊詐欺未然防止
  • 犯人逮捕協力
  • 交通事故救護活動
  • 交通安全運動参加、指導
  • 消防・防災訓練、消防活動
  • 暴力団追放推進活動
  • テロ対処訓練
  • 鳥獣被害対策

TOPICS
こどものまち「ミニあやせ」開催に協力

 相模支社では2017年より、子どもたちが主体となって行う街づくり体験イベント「ミニあやせ」に毎年継続して参加しています。
 疑似社会体験を通じて子どもたちの自主性や協調性を育み、社会の仕組みや社会参加について学ぶことを目的としており、2日間の開催で参加児童数は1,000名を超えました。
 警備の仕事を担当する子どもたちは施設内を巡回し、街のみんながルールを守っているかどうかの確認や、各売り場での人員整理を行いました。また、拾得物の管理や迷子の保護などの仕事も行い、健全な街づくりの一端を担う体験をしてもらいました。
 子どもたちがルールを守ることの重要性を理解し、一生懸命取り組む姿を見て、私たちも自分自身を見つめなおす機会になり、街を良くしていこうという想いが高まりました。

ヘルメットをかぶって街を巡回
ヘルメットをかぶって街を巡回
地域ぐるみで子どもの活動を支援しています。
地域ぐるみで子どもの活動を支援しています。

「消防団協力事業所表示制度」に関する取り組み

 地域防災の中核的存在である消防団は、火災時の消火活動をはじめ、地震や風水害等の大規模災害発生時における警戒や避難誘導、救助活動等、地域に密着した消防機関として地域住民の安全安心の確保のために大きな役割を果たしていますが、団員数の減少が全国的な問題となっています。

 ALSOKグループでは、地域社会が抱えるさまざまな課題を解決する社会貢献活動の一環として、社員の消防団への加入促進や消防団活動に参加しやすい環境づくりに努めており、現在、グループ全体で524名を超える社員が、それぞれの地域の消防団員として活動しています。こうした取り組みの結果、消防庁が推進し、消防団活動に協力している企業・事業所を顕彰する「消防団協力事業所表示制度」において、2019年6月現在、ALSOKグループの12の事業所が各自治体から消防団協力事業所として認定されています。そのうちALSOK秋田(株)とALSOK福島(株)は、消防庁(ゴールド)認定事業所となっています。

 ALSOKグループは、これからも企業市民として、社員が消防団活動に参加しやすい環境づくりに積極的に取り組み、地域防災力を強化し、すべての人が安全安心に住み続けられる街づくりに貢献することで地域社会との強い信頼関係を発展させ、持続的な企業価値の向上を目指していきます。

消防団協力事業所認定証(ALSOK 香川支社)
消防団協力事業所認定証(ALSOK 香川支社)
消防団における小型ポンプ操法大会の様子
消防団における小型ポンプ操法大会の様子

「安全・安心」な街を支える社員の地域採用

 地域に精通する社員を採用することは、犯罪や災害の地域特性を理解し、危機の際には迅速に対応しなければならない警備業にとって大きな利点があり、「安全・安心」な街づくりを支える質の高いサービスにつながります。ALSOKでは、複数の採用センターを設置して地域採用を進めるとともに、綜合警備保障グループ採用組合を設立し、求職者の希望と全国にまたがるグループ間の地域採用円滑化との両立を目指しています。

有害鳥獣対策サービスによる「安全・安心」への貢献

 近年、「鳥獣の生息域の拡大」や「狩猟者の減少、高齢化」などのさまざまな要因により、シカ・イノシシなどの野生鳥獣による農作物被害は、対前年比4%減っていますが、被害金額は未だ年間158億円にのぼるなど、大きな社会問題となっています。

 野生鳥獣を捕獲するための「わな」の設置は全国的に進んでいますが、自治体や猟友会などの見回りや捕獲作業の負担が大きく、効率的な運用を行うことが課題となっています。

 ALSOKでは、わなの作動をメールでお知らせする「鳥獣わな監視装置」を利用した有害鳥獣対策サービスを提供することで、作業負担の軽減だけでなく、害獣以外の捕獲や人身事故の早期発見を可能とし、農家の方々の安全安心と里山の自然保護にも貢献しています。

鳥獣わな監視装置を設置する様子
鳥獣わな監視装置を設置する様子
捕獲したイノシシ
捕獲したイノシシ

災害支援活動

 ALSOKでは、「災害ボランティア活動支援制度」を制定し、参加する場合には特別休暇を付与するなど、社員のボランティア活動を支援しています。
 2019年の台風19号被災地においても、社員有志によるボランティア活動を実施しました。被災地では、災害ボランティアセンターに協力し、被災者住居の泥だしや後片付けを行いました。
 また、2019年台風15号・19号の被害等に対し、公益財団法人ALSOKありがとう財団より1,079万2千円を寄付しました。ALSOKグループは、今後もさまざまな形で被災地および被災者の支援に取り組んでいきます。

台風19号被災地におけるボランティア活動
台風19号被災地におけるボランティア活動

スポーツ活動の支援

運動選手の育成とスポーツ振興

 ALSOKは、スポーツを通じて社員相互の団結心向上を図り、社業の発展に努めています。社技としている柔道、剣道および綜警防護術の全国大会を毎年(剣道と防護術は隔年)開催するとともに、柔道をはじめ、レスリング、ウエイトリフティング、射撃、陸上など10の運動部が活動しており、数多くの日本代表選手、国際大会優勝者を輩出してわが国のスポーツ振興にも貢献しています。現在は、パラ陸上やゴールボールなどのパラアスリート支援にも力を入れ、グローバルな大会での活躍を目指す選手たちを応援しています。

 また、各支社・グループ会社においても、地域の子どもたちに向けた柔道教室・剣道教室等の開催やフットサル、バスケットボール、陸上競技等の指導を行い、子どもたちの健全な育成支援とスポーツ推進に取り組み、地域社会の発展にも寄与しています。

ゴールボール 若杉選手
ゴールボール 若杉選手
バーベルを上げ笑顔の八木選手
ウエイトリフティング 八木選手

TOPICS
さいたま国際マラソンへの給水所設置ボランティア

 2019年12月8日に開催されたさいたま国際マラソンにおいて、埼玉中央支社では社員が給水所でボランティア活動を行いました。当日は社員22名が参加し、沿道でランナーへの給水や声掛けを行うなど、ボランティアとして大会運営のサポートをしました。
 本大会はマラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジとしても位置付けられており、東京2020オリンピックや世界選手権に出場する日本代表女子選手の選考競技会を兼ねていました。日本全国、海外も含めて約20,000人のランナーが埼玉の街を駆け抜けた本大会、ボランティアとしての参加を通して地域を盛り上げることができました。これからも、地域社会の発展とスポーツ振興に貢献していきます。

給水所で応援する社員たち
給水所で応援する社員たち
社員ボランティアの集合写真
社員ボランティアの集合写真

教育・文化芸術活動への支援

村井順記念奨学財団

 公益財団法人村井順記念奨学財団は、2000年より、経済的理由により修学が困難な大学生・大学院生に対して、月額3万円の返還不要の奨学金を給付しています。2019年3月期は、大学生および大学院生47名に対して、1人月額3万円、合計1,692万円の奨学金を寄付しました。

ALSOKの文化・メセナ活動

 ALSOKは、歴史的遺産や自然遺産、また、文化財や伝統芸能等を守るために多様な形で貢献しています。事業として世界遺産に指定された歴史建造物や自然遺産を警備するだけでなく、寄付による地域社会の伝統行事等への継承支援や、実際に社員が参加することで行事などを盛り上げ、地域社会の文化・メセナ活動へ取り組んでいます。また、部活動としてALSOK獅子舞部があり、「太神楽獅子舞」の師匠から稽古・指導を受け、技能を習得した社員がさまざまな場所で演舞を披露しています。さらに創立50周年を記念して開催された「ALSOK文化作品展」では、ALSOKグループの社員・家族の作品を本社に展示し、優秀な作品には賞を授与しました。

 その他、全国の事業所やグループ会社においても多くの取り組みが行われています。埼玉南支社では、日本三大阿波踊りの一つとされ1985年から続いている南越谷阿波踊りの振興会へ寄付をすることで、日本の伝統行事を支援しています。ALSOK京滋(株)では、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューローの法人会員として、古都京都における文化・芸術の普及向上を支援しています。また、アーバンセキュリティ(株)はオペラシティ文化財団へ協賛、北陸綜合警備保障(株)は「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」に協賛し、広島綜合警備保障(株)においては、広島交響楽団の法人会員になり活動を支援するなど、音楽芸術の振興を支援しています。さらに、(株)ケアプラスにおいては、障がい者アーティストの経済的自立を支援する活動「パラリンアート」に、ALSOK東京(株)では、障がいを持つ方々の演奏コンサートに協賛するなどの支援も行っています。

TOPICS
日本の伝統芸能を守る!ALSOK獅子舞部

 ALSOK本社には、伝統芸能である獅子舞を稽古・披露する「獅子舞部」があります。2012年に社会貢献活動とPR活動の一環として発足しました。流派は、「太神楽獅子舞」(だいかぐらししまい)。太神楽とは、古くから神社に伝わる伎楽・散楽の一部で、伊勢・熱田神宮の2ヶ所が発祥の地として伝えられており、東京都無形民俗文化財にも指定されています。太神楽獅子舞は、全国の村々を訪れて伊勢・熱田神宮のご利益を配って回ったのがそもそものはじまりで、そこに悪魔祓いの余興として演じられていた曲芸を加え、神事芸能から大衆芸能へと変化し発展してきました。太神楽曲芸協会会長鏡味仙三郎師匠から紹介して頂いた、翁家(おきなや)社中の小楽師匠、和助師匠、小花師匠の直接指導の下、月2回の稽古を行い、主に正月などにお客様の会社やイベントにて演舞を披露しています。獅子舞のパートには口上、獅子、笛、太鼓、能管、おかめなどがあり、何れも習得するのはとても難しく、最初は、笛の音を出すことさえできません。とはいえ、真面目さと根性を武器とするALSOKの社員は、真剣に稽古に取り組み披露を認められ、仕事の都合をつけながら、できるだけ多くの方々に見ていただけるように頑張っています。

 なお、本活動は、芸術・文化による豊かな社会づくりを進める企業のメセナ活動として、公益社団法人企業メセナ協議会の「This is MECENAT 2019」に認定されました。

ALSOKによる獅子舞とお囃子
ALSOKによる獅子舞とお囃子
獅子舞のご利益を
獅子舞のご利益を
獅子舞は子供たちにも大人気
獅子舞は子供たちにも大人気

TOPICS
地域の伝統行事を守る ~小野八幡神社秋季大祭神輿渡御へ参加~

 887年創建と伝えられる小野八幡神社は、神戸警送支店の氏神様であり、源頼朝が一ノ谷の合戦で討ち死にした家臣を弔った寺の鎮守にしたとの由緒もある神社です。

 神戸警送支店では、震災復興祈願、地域振興の趣旨に賛同し、毎年10月に行われる秋季大祭神輿渡御に参加していますが、神社が創祀1130年を迎える2017年は14名の社員有志で参加しました。当日は、秋晴れの空の下、近代的な神戸の街を笛と太鼓で賑やかし、神輿を担いで練り歩くことで、地域振興はもちろんのこと、「わっしょい」「わっしょい」と声を響かせ、地域の皆様と団結を深めることができました。今後も伝統文化を守り、地域社会に貢献できる活動を続けていきます。

参加した氏子一同との記念写真
参加した氏子一同との記念写真
神輿渡御に参加した神戸警送支店の社員
神輿渡御に参加した神戸警送支店の社員