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みんなが作る! 防犯何でもランキング

今月のテーマ「野外の遊びには危険がいっぱい」 今月の専門家 あんしん教室講師 安田心一(やすだしんいち)

問題 「レジャー施設で子どもが遊んでいるときにどんなことに配慮していますか?」 アンケート集計結果 投稿してくれた皆さんのコメント

子どもが安全に遊べるように、配慮している親が多数

夏休みに行楽地へ出掛けるのは、家族にとって大切な思い出になりますよね。ですから、安全かつ楽しく遊びたいものです。親は、アウトドアやレジャー施設で子どもが遊んでいるときに、どんなことに配慮しているのでしょうか。アンケートでは、「不審者の存在など常に子どもの周囲を警戒している」と「子どもから絶対に目を離さない」が同数で、36.4%でした。混雑した場所でも、ほとんどの親は子どもを守る心構えができていることがわかりました。一方、「親が一緒にいるので、あまり意識していない」と油断している人が27.2%もいました。子どもにはのびのびと遊ばせ、いろいろな体験をさせたいという思いはわかりますが、事故の危険性や事件に巻き込まれることもありますので、親がしっかり見守ることも大切です。

傾向から見る防犯のヒント「水難者数1,656人のうち、中学生以下は269人。水難事故の約5割が夏季に発生!」

夏は、キャンプやバーベキュー、登山、海水浴、プールなど、アウトドアやレジャー施設に遊びに行くことが多くなりますね。家族で、今年はどこに行こうかと心を躍らせながら計画を立て、楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、こういった場所は危険が伴うことも忘れてはいけません。一例として水の事故を見ると、警察庁の「平成23中における水難の概況について」で、水難者数は1,656人、そのうち死者・行方不明者は795人でした。そして、中学生以下では、水難者数は269人のうち、死者・行方不明者は59人と報告されています。また、年間の発生件数の50%以上が、夏季(6月〜8月)に起きています。レジャーに出掛けた時は、誰もが開放的な気分になって注意を怠りがちです。しかし、子どもを不幸な事故から守るためにも、親として気をつけなけなければいけないことをしっかり覚えておきましょう。

近くで遊んでいるからと安心しないで!子どもだけで遊ばせずに必ず親が付き添いを

イラスト「野外の危険」

家族や家族ぐるみのグループでアウトドアやレジャー施設に行った時に起こりがちなのが、親が目の届く範囲にいるからという安心感やのんびりしたいという気持ちから、子ども同士だけで遊ばせてしまうこと。最初は「目の届かない所には行かないように」と、子どもに声をかけていることでしょう。しかし、いくら言い聞かせていても子どもは好奇心旺盛で、気がつくと親の視界に入らない場所で遊んでいるということも。遊びに夢中になっている子どもには、危険な場所の判別はつきません。立入禁止等の区域に入ってしまったり、危険な行為をしてしまうこともあります。そんな時に、事故は起きてしまうのです。親(保護者)がそばにいなかったために、事故が起きてもすぐに助けられずに手遅れになり、命にかかわる事態に発展することもあるのです。こうした事故を防ぐには、親が子どもに付き添い、目を離さないのが鉄則です。しかし小学生高学年ともなると、「もう付き添いがなくても大丈夫」と、親が油断しがちになるので要注意です。小学生では川に流されるなどの事故が起きたときに対処するのは難しいこと。“もしも川や池に落ちたら”、“もしも崖から落下したら”と、親は“もしも”を考えて行動するようにしましょう。

蘇生法や応急処置、バンダナやロープを持参するなど、出来ることは事前に準備!

事故が起きたときのことを想定し、事前に準備をしておくことも大切です。例えば心肺蘇生。もし、呼吸が止まってしまったら、3分後には助かる確率が70%に減ってしまい、10分後には助かる確率はほぼ0%になってしまいます。いざというときのために、蘇生法や応急処置を学んでおくといいでしょう。AEDは、音声に従って操作できるようになっているので、誰でも使いこなせるようになっています。最近ではAED(自動体外式除細動器)を設置しているレジャー施設が増えていますので、レジャー施設に着いたら、設置場所を確認しておきましょう。また、持ち物としてバンダナやロープを常備しておくと便利です。バンダナは切り傷の止血や腕を骨折したときの腕吊りに使えます。そしてロープは、山や川などアウトドアに出掛けるときは、川から救い出したり、崖などに落下したときに引き上げるために使えます。
大勢の人が集まるレジャー施設では、犯罪に巻き込まれる危険性が高いことも認識しておきましょう。過去には、子どもをリュックサックに入れて連れ去るという恐ろしい事件も発生しています。そして子どもには、万が一迷子になったときには、人気のないところを避けて、知らない人に声をかけられたら大きな声で周囲の大人に助けを呼ぶように言い聞かせておくことも大切です。また、夏休み中も防犯ブザーを忘れずに持ち歩かせるようにしましょう。

夏休みは花火大会やお祭りなどの行事も多く、普段は子どもだけでは行かないようなところに出掛けたり、新しい経験が多くなります。こういった不特定多数の人が集まる場所には、必ず事件に関わる危険が潜んでいるので、保護者が同伴するようにしましょう。子どもだけで出掛けると、あまりの楽しさに夢中になってしまい、危険なことを判別することができなくなります。ですから、大人がそばにいることで、不審者が近づかないなど、子どもを守ることができるのです。


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ピンを引くと、赤色のライトが点滅し、大きな音が鳴り響く防犯ブザーです。また、スイッチを押すだけで、白色の点灯ライト、赤色の点滅ライトも点きます。


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