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ストーカーから身を守る方法は?自衛のポイントと相談窓口もご紹介



目次
ALSOKが実施したアンケートによると、ストーカーの被害に遭っていると感じたときに「友人や家族に相談をする」と回答した方は全体の64.3%にのぼりました。一方で、本来もっとも効果的とされる「すぐに警察に相談をする」を選んだ方は21.5%にとどまっています。これは、「警察に相談することではない」「警察では相談にのってくれないのではないか」と躊躇してしまう方が多いからかもしれません。
しかし、この判断を誤ると、ストーカー行為がエスカレートし、暴行や殺人などの深刻な事件に発展する危険性もあります。実際、アンケートでは「様子を見るために、とりあえず催涙スプレーなど撃退グッズを持ち歩く」(7.1%)や、「引っ越しをする」(7.1%)といった回答も見られ、対処の仕方は人によってさまざまです。
ストーカーとの関係性や被害状況により深刻さは異なりますが、一人で悩みを解決しようとせず、少しでも「おかしい」と感じたら早めに行動を起こすことが大切です。本記事では、ストーカーから身を守る方法や相談先、日常で意識すべきポイントを解説します。
ストーカー事案の認知状況


出典:警察庁 生活安全局人身安全・少年課「令和6年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応状況について」
まずは、警察庁が発表しているストーカー事案の認知状況を見ていきましょう。令和6年中のストーカー事案の認知件数は、19,567件でした。これは、ピーク時の平成29年頃と比較すると減少傾向にありますが、それでも1日あたり約54件のストーカー事案が発生している計算になります。
アンケートで警察よりも「友人や家族に相談をする」と回答した人が多い背景なども踏まえると、実際のストーカー被害の件数はさらに多い可能性も否定できません。このことからも、ストーカー被害に遭わないための対策や、万が一被害に遭った場合の対処法を理解しておく必要性は高いといえます。
ストーカーの動機
警察庁のデータによると、ストーカー行為に至る動機の多くは「好意の感情」(12,523件)であり、続いて「好意が満たされず怨恨の感情」(2,873件)などが挙げられています。恋愛感情や執着心がきっかけとなり、相手の意思を無視して行動がエスカレートするケースが多いことが分かります。
これらの動機はすべて「ストーカー規制法(正式名称:ストーカー行為等の規制等に関する法律)」の対象です。同法は平成12年に施行され、つきまといや嫌がらせなどの行為を「ストーカー行為」として明確化し、法的に取り締まる枠組みを整えています。
ストーカー行為とは?
ストーカー行為とは、特定の人に対して執拗なつきまといや嫌がらせの行為をすることを指します。具体的には、ストーカー規制法により以下の行為がストーカー行為として規制されています。
- つきまとい、待ち伏せ等
- 監視していると告げる行為
- 面会・交際の要求
- 乱暴な言動
- 無言電話・連続電話・メール
- 汚物等の送付
- 名誉を害する行為
- 性的羞恥心を害する行為
- 承諾を得ずにGPS機器等で位置情報を取得する行為
- 承諾を得ずに相手の所有物にGPS機器等を取り付ける行為
また、近年はインターネットやSNSを悪用した「サイバーストーカー」と呼ばれる事案も増えています。サイバーストーカーは、メッセージ機能を利用してしつこく連絡・脅迫を行う、SNSで誹謗中傷を繰り返すなどの行為が該当します。
ストーカー被害に遭った場合の対処法
帰宅時にあとをつけられているなど、ストーカー被害を受けていると感じたら、大きなトラブルとなる前に対応するようにしましょう。
警察へ相談する
ストーカー被害を受けていると感じたら、まずは警察に相談することが最優先です。警察は、被害状況に応じてストーカーに警告をしてくれます。それでも改善が見られない場合は、都道府県公安委員会により禁止命令が発出されます。禁止命令に違反をすると2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられるため、一定の抑止効果が期待できます。また、相手を告訴することも可能です。
警察は相談専用の窓口を設置しており、全国共通の電話番号「#9110」でつながります。さらに、ストーカー被害を防止するアドバイスや防犯ブザーの貸し出しも行っているため、一人で抱え込まずに早めに相談しましょう。
証拠を残しておく
具体的な被害状況を把握できるものがあると警察も動きやすくなります。
そこで重要となるのが被害状況の記録や物的証拠です。些細な内容でも良いので、日付や時間、感じたこと、被害内容を記録するほか、郵便物や留守番電話の録音など物的証拠を残すようにしておきましょう。
専門機関の窓口へ相談する
「警察に相談しても良いのか分からない」という場合は、専門機関の利用もご検討ください。匿名で相談できる窓口もあるので、「とりあえず誰かに話を聞いてほしい」場合にも安心です。
- 女性相談支援センター「#8778」
- 配偶者暴力相談支援センター「#8008」
- 女性の人権ホットライン「#0570-070-810」
- みんなの人権110番「#0570-003-110」
ストーカーから身を守る方法
ストーカーから身を守るには、日常生活から気をつける必要があります。ここでは、ストーカーから身を守る方法について解説します。
生活パターンや行動ルートを読まれないようにする
決まった時間に同じ道を通るなど、生活パターンや行動ルートが固定化していると、ストーカー被害に遭いやすくなります。帰宅時は、定期的にルートや時間を変えるなどの工夫が必要です。
また、リアルタイムでSNSを更新すると行動範囲や時間帯が特定されやすくなるため、SNSの投稿タイミングにも注意しましょう。
防犯グッズを持ち歩く
防犯ブザーや大きな音の出るホイッスルなどの防犯グッズを持ち歩くのもおすすめです。見える場所に身につけているだけでも、ストーカーに対して一定の抑止効果が期待できます。万が一のときに冷静に行動できるよう、購入後は必ず使い方を確認しておきましょう。
夜間や人通りの少ない場所で一人にならないようにする
周囲に人がいない一人のタイミングを狙われ、痴漢や暴行などの被害に遭うケースもあります。帰り道に人通りが少なく危険な場所がある場合は、家族や友人に付き添ってもらったりタクシーを利用したりして、一人にならないようにすることが大切です。
また、帰宅時に音楽を聴いたりスマートフォンに夢中になっていたりすると、あとをつけられていることに気づきにくくなります。異変にすぐに気づけるよう、帰宅時は常に周囲の状況に注意を払いましょう。
ゴミの捨て方に注意する
もし、「何時に帰宅する」「どこで何を買った」などの行動パターンをストーカーに読まれていると感じたら、個人情報が洩れている可能性があります。ストーカーは相手のことを知るために、さまざまな方法で情報を入手しようとします。
個人情報を守るためには、ゴミの出し方に注意を払う必要があります。郵便物や宅配便の伝票、レシート、領収書、手紙などはシュレッダーにかけるか、はさみで細かく切って捨てるようにしましょう。宛名を隠すことができるスタンプなど、手間をかけずに個人情報を処分できるグッズもあります。また、ゴミをあさられないようにできるだけゴミ収集車が来る直前に出すことも大切です。
郵便物はこまめに回収しポストには鍵をかける
ポストに郵便物を放置すると、ストーカーに住所や電話番号などの個人情報を盗まれる危険があります。帰宅したらすぐに回収する習慣をつけましょう。帰省や旅行などで長期間留守にする場合は、郵便局留めにしておくと安心です。また、ポストの鍵は開けっ放しにせず、必ず施錠するようにしましょう。
自宅にホームセキュリティを導入する
自宅の防犯性を高めることも、ストーカーから身を守る方法の一つです。ホームセキュリティを導入すれば、不在にしている間に侵入された場合や在宅時に異変を感じた場合に迅速に対応できます。また、警備会社のステッカーやロゴの入った防犯機器などを設置することで、防犯意識が高いことをアピールでき、ストーカーをはじめとした不審者を遠ざけられます。マンションや賃貸住宅に設置可能なサービスもあるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ストーカー対策でやってはいけないこと
ストーカー対策で心がけてほしいのは、絶対にストーカーと接触をしないことです。「話せば分かってくれるはず」「強く拒絶すれば止めてくれるかもしれない」と考え、ストーカーと交渉しようとする方もいます。しかし、実際はこうした行動が相手を刺激し、被害がエスカレートする危険性があるため、直接の接触や交渉は絶対に避けましょう。
ストーカー被害から身を守るALSOKのサービス
自宅にいれば安全というわけではありません。在宅中であっても、ストーカーは侵入してくる可能性があります。そのため、在宅中も施錠を徹底するとともに、ホームセキュリティの導入などの防犯対策を施すのがおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、集合住宅にも設置が可能で、在宅中もしっかり警備。外出中・在宅中ともに安心してお過ごしいただけます。「セルフセキュリティ」と「オンラインセキュリティ」の2種類があるため、ライフスタイルなどに合わせて選択が可能です。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときはALSOKの駆けつけ依頼ができます。オンラインセキュリティは、異常発生時にはALSOKが駆けつけ、適切に対処します。
また、ALSOKのホームセキュリティはスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、警備開始もワンタッチでできる「スマホゲート機能」があるため、外出時や帰宅時にもスムーズに警備をセットできます。
ALSOKでは、女性向けストーカー対策サービス「レディースサポート」もご用意しています。レディースサポートでは、不安なときに相談できる「コンシェルジュサービス」、非常時にすぐに通報できる「モバイルセキュリティサービス」、もしものときはALSOKが駆けつける「駆けつけサービス」が利用できます。夜間の一人歩きやストーカー被害に遭わないか心配な方におすすめです。
※契約の際は、警察への相談が必要です
また、個人情報が洩れる要因として考えられるのが「盗聴」です。近年は、高性能な盗聴器や盗撮器をインターネットで手軽に入手でき、扱うのが比較的簡単であるため、被害に遭うリスクがあります。盗聴が心配な方には、ALSOKの「盗聴器・盗撮器探索サービス」の利用をおすすめします。
ストーカーの被害は、精神的にも体力的にも大きな負担となります。一人で抱え込まずに警察や家族、友人に早めに相談をすることが何より大切です。そして、防犯グッズやホームセキュリティなどを活用し、被害が深刻になる前に身を守る備えを整えておきましょう。


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