ALSOK セキュリティコラム
女性一人暮らしの防犯対策!お部屋探しや生活習慣で意識すること
<2025年5月26日更新(2024年2月19日公開)>
今回は「女性一人暮らしの防犯対策」についてのお話です。女性が一人暮らしを始めるときは、防犯面で不安を覚える場面も少なくありません。女性の皆さまが安全安心な一人暮らしを満喫するためにも、まず身近なことでできる対策から実践してみましょう。空き巣などの侵入盗やストーカー、暴行、性犯罪などの被害に遭わないようにするには、事前の備えが欠かせません。
本コラムでは、物件選びの注意点や一人暮らしの女性が行うべき防犯対策についてまとめました。
女性一人暮らしの防犯対策【物件探し編】
女性が一人暮らしをする際には、防犯対策の充実したアパートやマンションを選びたいものです。実際に物件を選定する際のポイントについて解説しますので、ご参考にしてください。
住む街を決める際のチェック項目
- 住みたいエリアの犯罪状況を、各都道府県警察のホームページで確認する。
- 防犯に関する一般情報を、地方自治体(市区町村)のホームページで入手する。
- 帰宅経路に街路灯が設置され、夜間でも人の顔が判別できる明るさが保たれているかを確認する。
- 帰宅経路は夜間でも人通りがあり、万が一の場合には付近の店舗、コンビニ等に助けを求められるかを確認する。
Point!
防犯対策の第一歩として、治安の良い街を選定することが重要です。アパートやマンションだけの防犯対策にとどまらず、街全体で防犯対策が行われている地域は、比較的治安が良い傾向にあります。物件を探す際は、まず物件周辺の街の状況を確認しましょう。
街灯がほとんどない場所は夜になると非常に暗くなり、不審者が潜伏しやすいことから暴行や性犯罪などのリスクが高くなると言われています。このため、駅から物件までの道のりに街灯が一定間隔で設置され、顔が判別できる明るさが保たれているかを必ずチェックしてください。
最初にGoogleストリートビューで周辺地域の様子を確認し、検討が進んだ段階で、周辺地域を実際に歩いて明るさも含めた安全性を確かめると安心です。
物件を探す際のチェック項目
- 建物の外周に侵入者が隠れられるような場所がなく、人目につきやすい。
- 建物の周りに足場となるような塀、樹木がない。
- 出入口、廊下が明るく、見通しが良い。
- 建物の外観について清掃が行き届いており、清潔感がある。
- オートロックシステムと連動したインターフォン設備が設置されている。
- 防犯カメラが設置されている。
Point!
ポータルサイトなどで気になる物件を見つけたら、まずは所在地を確認し、Googleストリートビューで周辺の状況を調べると便利でしょう。
物件の周辺情報は、空き巣やストーカーの侵入経路を想定する際に必要な情報です。
内見でのチェック項目
玄関扉
- ドアとドア枠に隙間がない。
- ドアスコープ、ドアチェーンがついている。
- 外部からサムターンが操作されにくい構造となっている。
錠
- ワンドア・ツーロックになっている。
- ピッキングに強い錠が設置されている。
※ ディンプルキー(表面や側面にくぼみがある鍵)で開ける錠はピッキングに強い。
- 郵便受けに鍵がついている。
窓
- 格子やシャッターが備えられている。
- 破壊に強いガラスが採用されている。
※ 合わせガラスや合わせ複層ガラスは防犯性が高い。CPマークがあるものがおすすめ。
※ 単なる複層ガラス、強化ガラス、網入りガラスは、防犯性は高くない。
- ベランダや窓の位置が周囲からの死角になっていない。
部屋
- 2階以上であること。
- TVモニター付きインターフォン(録画機能があるもの)が設置されている。
- 防犯カメラやホームセキュリティなどの防犯設備がある。
- 外から見えないように洗濯物を乾かせるか。
- 清掃が行き届いており、清潔感がある。
- 防犯面以外での確認事項。
- 部屋の広さ、間取り、日当たり、コンセントの位置、宅配ボックス
- Wi-Fi環境、モバイル機器の電波状況
物件周辺
- 夜間の人通りや街灯の明るさ。
- 落書きやゴミがそのままになっていないか。
- 掲示板がある場合、ネガティブな内容がないか。
- 足場となる物がないか。
- エントランスや通路などの共用部の管理・清掃が行き届いている。
Point!
内見の際は、住みやすさだけでなく防犯性能も確認しましょう。玄関扉や錠の構造、周辺環境が空き巣にとって有利な状況ではないか、防犯カメラなどの設備が整っているかなどの点をチェックしておくと、不審者に狙われにくい物件を選択できます。
また、防犯性能の高い建物部品には「CPマーク」と呼ばれるシールが貼付されています。内見の際、防犯性能をチェックする際の目安にすると良いでしょう。
より安全・安心な防犯対策をご検討の場合は、ホームセキュリティサービスを導入するのもおすすめです。
女性の一人暮らしで身につけたい防犯対策【生活習慣編】
続いて日々の生活で意識したい防犯ポイントをご紹介します。普段のちょっとした気配りにより、犯罪被害に遭遇するリスクを減らすことができます。
屋内・住居での防犯対策
- 外出する際には戸締まりの確認を忘れずに行う。
→ゴミ出しや近所への買い物といった短い時間であっても、侵入されるケースがあります。家を留守にする際は、少しの時間でも必ず戸締まりをしましょう。 - 女性用衣類の洗濯物を外に干さない。
→犯人に「女性しかいない」と思われます。「浴室乾燥機」があると、室内で干すことができるため、浴室乾燥機が備わった物件がおすすめです。 - お父さんの下着を一緒に干すのも防犯対策の一つ。
→男性がいると思わせるだけで、侵入をあきらめる犯人は多いものです。 - 長期間留守にする際には、郵便受けに新聞や郵便物を放置しない。
→長期にわたって不在にしていると思われるため、ターゲットにされやすくなります。 - 郵便受けや表札には名前を記載しない
→下見の段階で郵便受けや表札の名前を確認し、女性が住んでいるだろうと推測されるケースもあります。そのため、近年は郵便受けや表札には名前は記載せず、部屋番号のみを記載するマンションやアパートが増えています。防犯性を高めるなら、名前は記載しないほうが良いでしょう。 - エクステリア・インテリア共に、一見して女性の部屋だと分かる物は避ける。
→カーテンの色やデザイン、玄関ドアの装飾などによって「女性だけで住んでいる」ことが推測されないよう注意しましょう。 - エレベーターに不審者が乗り込んできたら、勇気を持って自ら降りる。
→エレベーターは密室であるため、暴行や窃盗の被害に遭っても逃げ場がありません。周囲を確認し、怪しい人がいたら一緒に乗らないようにしましょう。 - 玄関扉を開ける際に、周囲に不審者がいないことを確認してから開ける。
→無理やり扉を開けられて、室内に侵入される可能性があります。必ず周囲を確認しましょう。 - 訪問者には用件、身分を確認した上で、チェーンロックをかけたまま扉を開ける。
→宅配業者などを装っている場合があります。 - ベランダに物を置かず、こまめに掃除する。
- →ベランダに物を放置していると、雑然として見え、侵入しやすい家だと思われる可能性があります。固い物があればガラス破りの道具として、大きな物があれば足場として使われることもあるため、不要な物は置かないようにし、日頃からこまめに掃除しましょう。
- 就寝時に窓を開けっ放しにしない。
→窓を開けっ放しにしていると、侵入されたり部屋をのぞかれたりする可能性が高まります。特に就寝時は侵入に気づきにくいため、必ず窓を閉めてカーテンで目隠しするようにしましょう。
屋外、外出時の防犯対策
- 見知らぬ人に付きまとわれていると感じたら、すぐ周囲に助けを求める。
→誰かに電話をしたり、電話をしているフリをしたりするだけでも防犯対策になります。 - ひったくりに遭わないよう、かばんは道路と反対側に持つ。
→バイクや自転車に乗った犯人が後ろから近づいて荷物を奪い、そのまま逃走することが容易になってしまうため、道路側の手でかばんを持たないようにしましょう。 - 深夜の一人歩きは極力避ける。
→やむを得ず夜に一人歩きしなければならない場合、人通りが多く明るい道を選びましょう。タクシーの利用も検討しましょう。 - 複数名で行動する
→複数名で行動しているとターゲットになりにくくなります。 - 入居前の住民が使っていた錠・鍵をそのまま使わない
→合い鍵を作られている可能性があるため、入居時は鍵を変えてもらうようにしましょう。 - ピッキングに強い錠に変える。
→ドアの錠をピッキングに強いディンプルキーなどに変更すると安心です。 - 個人情報が記載されたはがきなどはシュレッダーで処分する。
→集合住宅のゴミ置き場からゴミ袋を持ち去って、その中から個人情報が窃取されることも考えられます。個人情報が記載された書類は、シュレッダー等で細かくしてから処分しましょう。 - 近所で買い物する際に一人暮らしを悟られないようにする。
→スーパーやコンビニでの買い物の様子から一人暮らしや近所に住んでいると推測され、あとをつけられることもあります。近所で買い物をする際は、箸を2膳もらう、エコバッグなどに入れて持ち帰るなどを意識しましょう。 - 帰宅経路を変えて行動パターンを知られないようにする。
→通勤・通学時の経路が毎日同じだと、行動の特定が容易になってしまい、自宅を突き止められたり、犯行を計画しやすくなってしまいます。帰宅経路はこまめに変え、行動パターンを知られないようすることも大切です。 - 公共料金の支払いなどを店頭で行う場合は、自宅を突き止められないよう店舗を変える。
→毎回同じお店を使用していると、金額から一人暮らしであることを推測される可能性があります。また、納付書に記載された住所や氏名などの個人情報を不審者に見られてしまうリスクもあります。公共料金の支払いは、毎回違う店舗で支払うようにするか、口座振替やクレジットカード支払いを選択することをおすすめします。 - 万が一襲われたときにはすぐに鳴らせるように、防犯ブザーを持ち歩く。
→大きな音を発すると周囲に危険を知らせ、多くの人から注目されるため、犯人が逃走する可能性が高くなります。
女性の一人暮らしにおすすめの防犯グッズ
女性の一人暮らしでは、玄関や窓の周りなど、不審者の出入りが予想される箇所の防犯対策がとても重要です。日頃から施錠を徹底するだけでなく、防犯グッズを有効活用することで、自宅のセキュリティをより強化できます。
補助錠
玄関ドアや窓に後から取り付けられる補助錠は、不審者の侵入を防ぐための基本アイテムです。ワンドアツーロック(主となる鍵の他に別の鍵を設けること)で、こじ開けるまでに時間がかかり、空き巣などに侵入を諦めさせる効果が期待できます。工具不要で取り付けできるタイプも多く、賃貸でも導入しやすいのがポイントです。
ガードプレート
ガードプレートは、玄関ドアと壁の隙間を埋める金属製のプレートです。ドアの隙間からバールなどの工具を差し込まれ、玄関ドアがこじ開けられるのを防止できます。製品によってはDIYで設置できるものもあります。
サムターンカバー
玄関ドアの内側にあるつまみ(サムターン)は、ピッキング以外でも「サムターン回し」という手口で開けられてしまうことがあります。サムターン回しによる被害を防ぐのが、サムターンカバーです。内鍵を覆って不正操作を防ぐだけでなく、取り外しも簡単で手軽に使えるのが魅力です。
ドアスコープカバー
ドアスコープを使って外から室内をのぞかれる危険性もあるため、ドアスコープにはカバーを取り付けることをおすすめします。スライド式やマグネット式のカバーを設置することで、外からの視線を遮りつつ、必要なときは室内から外の様子を確認できます。プライバシー保護の第一歩として導入しやすいアイテムです。
センサーライト
夜間の防犯対策には、人の動きに反応して点灯するセンサーライトが効果的です。玄関やベランダ、通路などに設置すると、不審者への威嚇になります。また、防犯カメラと組み合わせることでより鮮明な映像を撮影でき、万が一被害に遭った場合も被害状況の確認や犯人の特定に役立つでしょう。コンセント不要の電池式やソーラー式もあり、簡単に取り付けられます。
防犯フィルム
ガラス破りによる侵入を防ぐには、防犯フィルムが役立ちます。窓ガラスに貼るだけで、ガラスが割れにくくなり、侵入に時間がかかるため犯行をあきらめさせる効果が期待できます。透明なので見た目も気にならず、賃貸でも取り入れやすい防犯対策です。
防犯カメラ
防犯カメラは、「見られている」と思わせることで犯行を抑止する効果があります。最近では、スマートフォンと連携できる小型のWi-Fiカメラも多く、自宅の様子を外出先から確認することができます。万が一不審者が侵入してきた場合も、証拠として被害状況の確認や犯人の特定に役立ちます。
防犯ブザー
外出中の万が一の備えとして有効なのが防犯ブザーです。引っ張るだけで大きな音が鳴り、周囲に危険を知らせるとともに、相手を驚かせて逃げるチャンスを作ります。バッグや鍵につけられるコンパクトな防犯ブザーを選べば、毎日無理なく携帯できます。
ALSOKおすすめの防犯グッズ
ここでは、ALSOKおすすめの防犯グッズをご紹介します。
外出先からスマートフォンで映像を確認できる家庭用防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」

外出中に、自宅の状況が気になる方は多いのではないでしょうか。そんなときは、お手持ちのスマートフォンと連携できる家庭用防犯カメラの設置がおすすめです。
ALSOKの屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は設置が簡単で、防犯対策に役立つ機能が充実しています。「HOME ALSOK Connect Eye」は、人の動きを感知する人感センサーを搭載しており、不審な動きがあった場合には自動で録画を開始します。さらに、専用アプリを使えば、スマートフォンからリアルタイムで映像を確認できるため、外出先でも安心です。また、万が一の際には「依頼駆けつけオプション」を利用して、ALSOKが現場に駆けつけるサポートも受けられます。
留守中の侵入者を感知する見守りサービス「アルボeye」

万が一に備えて、屋外だけではなく、室内にカメラを設置したい場合はHOME ALSOK「アルボeye」がおすすめです。アルボeyeは、室内に設置できる防犯カメラで、自宅への侵入者を感知します。部屋の様子がスマートフォンから確認できるため、お子様やペットの留守番の見守りにも最適です。
空き巣に侵入をあきらめさせるための方法
空き巣に侵入をあきらめさせるための方法をまとめましたので、参考にしてください。
- 「女性が住んでいる」ということを推測されるようなカーテンの色・柄を避ける
- 防犯ガラス(合わせガラスや合わせ複層ガラス)に替える・防犯フィルムを貼る
- 補助錠を取り付ける(ワンドア・ツーロック)
- サムターン防止カバーを取り付ける
- ピッキングに強い錠(ディンプルキーで開ける錠など)にする
- センサーライト、防犯カメラを設置する
- ホームセキュリティを導入する
安全・安心な住環境のため、状況に合わせて適切な対策を検討すると良いでしょう。
ALSOKのホームセキュリティで安全安心な女性の一人暮らしを実現しよう

より安全安心な防犯対策をご検討の場合はホームセキュリティサービスの導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけサービスが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけます。加えて、スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時は簡単に警備解除ができるスマホゲートもご用意しています。防犯カメラとアプリ連携ができるため、外出中でもリアルタイムで映像を確認可能です。
ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、就寝中や在宅時にも安心です。ご自宅の防犯対策をご検討されている場合は、ぜひALSOKにご相談ください。