ALSOK セキュリティコラム
女性一人暮らしの防犯対策!お部屋探しや生活習慣で意識すること
<2026年06月26日更新(2024年2月19日公開)>
本記事では、一人暮らしを始める女性の方やすでに一人暮らしをしている方に向けて、生活習慣から物件選びまで、今日から実践できる防犯対策を分かりやすく解説します。
女性が一人暮らしを始めるときは、防犯面で不安を覚える場面も少なくありません。しかし、「何から始めたらいいか分からない」「費用がかかりそう」と、対策を後回しにしている方も多いのではないでしょうか。安全安心な一人暮らしを満喫するためにも、まず身近なことでできる対策から実践してみましょう。日常の習慣を少し見直すだけでも、空き巣などの侵入盗やストーカー、暴行、性犯罪などのリスクを大幅に減らすことができます。
【この記事で分かること】
- 女性の一人暮らしに防犯対策が必要な理由
- 今日からできる生活習慣の防犯ポイント
- 安全な部屋を選ぶための物件探し・内見時のポイント
- 女性の一人暮らしにおすすめの防犯グッズ
女性の一人暮らしに防犯対策が必要な理由
法務省が発表した「令和7年版犯罪白書」によると、令和6年に女性が被害者となった刑法犯認知件数は20万462件となっています。特に死傷者総数の割合は上昇傾向で、令和6年は37.7%(平成17年比7.8pt増)でした。
犯罪種別を見てみると、不同意性交等・不同意わいせつなどの性犯罪、窃盗などの被害が多く発生しています。
特に女性の場合は、犯罪者から「力が弱く抵抗されにくい」と判断されやすく、郵便受けの宛名や洗濯物などから一人暮らしであることが推測されるおそれがあります。また、帰宅ルートや生活パターンを把握されるリスクもあるため、継続的な対策が重要です。
こうした要因を踏まえ、本記事では「生活習慣」と「物件の選び方」の2つの観点から、具体的な防犯対策をご紹介します。
女性の一人暮らしで身につけたい防犯対策【生活習慣編】
女性の一人暮らしには、大きく分けて「毎日の習慣で守る」対策と、「安全な住まいを選ぶ」対策の2つがあります。まずは、今日からすぐに実践できる生活習慣の防犯ポイントを見ていきましょう。
外出・不在時の習慣
- 外出する際には戸締まりの確認を忘れずに行う。
→ゴミ出しや近所への買い物といったわずかな時間であっても、侵入されるケースがあります。家を留守にする際は、必ず戸締まりをしましょう。 - 長期間留守にする際には、郵便受けに新聞や郵便物を放置しない。
→長期にわたって不在にしていると思われるため、ターゲットにされやすくなります。
玄関・共用部(インターホン対応含む)
- エレベーターに不審者が乗り込んできたら、勇気を持って自ら降りる。
→エレベーターは密室であるため、暴行や窃盗の被害に遭っても逃げ場がありません。周囲を確認し、怪しい人がいたら一緒に乗らないようにしましょう。 - 玄関扉を開ける際に、周囲に不審者がいないことを確認してから開ける。
→無理やり扉を開けられて、室内に侵入される可能性があります。必ず周囲を確認しましょう。 - 訪問者には用件、身分を確認した上で、チェーンロックをかけたまま扉を開ける。
→宅配業者などを装っている場合があります。 - 郵便受けや表札には名前を記載しない。
→下見の段階で郵便受けや表札の名前を確認し、女性が住んでいるだろうと推測されるケースもあります。そのため、近年は郵便受けや表札には名前は記載せず、部屋番号のみを記載するマンションやアパートが増えています。防犯性を高めるなら、名前は記載しないほうが良いでしょう。
ベランダ・窓際
- 女性用衣類の洗濯物を外に干さない。
→犯人に「女性しか住んでいない」と思われます。「浴室乾燥機」があると室内で干せるため、浴室乾燥機が備わった物件がおすすめです。 - 男性用の下着を一緒に干す。
→男性がいると思わせるだけで、侵入をあきらめさせる効果があります。 - エクステリア・インテリア共に、一見して女性の部屋だと分かる物は避ける。
→カーテンの色やデザイン、玄関ドアの装飾などによって「女性だけで住んでいる」ことが推測されないよう注意しましょう。 - ベランダに物を置かず、こまめに掃除する。
→ベランダに物を放置していると、雑然として見え、侵入しやすい家だと思われる可能性があります。固い物があればガラス破りの道具として、大きな物があれば足場として使われることもあるため、不要な物は置かないようにし、日頃からこまめに掃除しましょう。 - 就寝時に窓を開けっ放しにしない。 →窓を開けっ放しにしていると、侵入されたり部屋をのぞかれたりする可能性が高まります。特に就寝時は侵入に気づきにくいため、必ず窓を閉めてカーテンで目隠しするようにしましょう。
初めての一人暮らしに不安を感じている方は、以下の記事もご参照ください。
歩行中・移動時
- 見知らぬ人に付きまとわれていると感じたら、すぐ周囲に助けを求める。
→近くのコンビニや交番に駆け込む、または大声を出したり防犯ブザーを鳴らしたりして、周囲に危険を知らせましょう。ひったくりに遭わないよう、かばんは道路と反対側に持つ。
→バイクや自転車に乗った犯人が後ろから近づいて荷物を奪い、そのまま逃走することが容易になってしまうため、道路側の手でかばんを持たないようにしましょう。 - 深夜の一人歩きは極力避ける。
→やむを得ず夜に一人歩きしなければならない場合、人通りが多く明るい道を選びましょう。タクシーの利用も検討しましょう。 - 複数名で行動する。
→複数名で行動しているとターゲットになりにくくなります。 - 万が一襲われたときにはすぐに鳴らせるように、防犯ブザーを持ち歩く。
→大きな音を発すると周囲に危険を知らせ、多くの人から注目されるため、犯人が逃走する可能性が高くなります。 - 帰宅経路を変えて行動パターンを知られないようにする。
→通勤・通学時の経路が毎日同じだと、行動の特定が容易になるため、自宅を突き止められるなど、犯行を計画しやすくなってしまいます。帰宅経路はこまめに変え、行動パターンを知られないようにすることも大切です。
買い物・外出先(夜道・一人歩き)
- 近所で買い物する際に一人暮らしを悟られないようにする。
→スーパーやコンビニでの買い物の様子から一人暮らしや近所に住んでいると推測され、あとをつけられることもあります。近所で買い物をする際は、箸を2膳もらう、中身の見えないエコバッグなどに入れて持ち帰るなどを意識しましょう。 - 公共料金の支払いなどを店頭で行う場合は、自宅を突き止められないよう店舗を変える。
→毎回同じお店を使用していると、金額から一人暮らしであることを推測される可能性があります。また、納付書に記載された住所や氏名などの個人情報を不審者に見られてしまうリスクもあります。公共料金の支払いは、毎回違う店舗で行うか、口座振替やクレジットカード支払いを選択することをおすすめします。
ゴミ出し・個人情報管理
- 個人情報が記載されたはがきなどはシュレッダーで処分する。
→集合住宅のゴミ置き場からゴミ袋を持ち去って、その中から個人情報が窃取されることも考えられます。個人情報が記載された書類は、シュレッダー等で細かくしてから処分しましょう。
物件の鍵・セキュリティ設備
- 入居前の住民が使っていた錠・鍵をそのまま使わない。
→合い鍵を作られている可能性があるため、入居時は鍵を変えてもらうようにしましょう。 - ピッキングに強い錠に変える。
→ドアの錠をピッキングに強いディンプルキーなどに変更すると安心です。
女性一人暮らしの防犯対策【物件探し編】
安全な部屋を選ぶためには、街、物件、設備の3段階でチェックすることが重要です。実際に物件を選定する際のポイントについて解説します。
住む街を決める際のチェック項目
- 住みたいエリアの犯罪状況を、各都道府県警察のホームページで確認する。
- 防犯に関する一般情報を、地方自治体(市区町村)のホームページで入手する。
- 帰宅経路に街路灯が設置され、夜間でも人の顔が判別できる明るさが保たれているかを確認する。
- 帰宅経路は夜間でも人通りがあり、万が一の場合には付近の店舗、コンビニ等に助けを求められるかを確認する。
Point!
防犯対策の第一歩として、治安の良い街を選定することが重要です。アパートやマンションだけの防犯対策にとどまらず、街全体で防犯対策が行われている地域は、比較的治安が良い傾向にあります。物件を探す際は、まず物件周辺の街の状況を確認しましょう。
街灯がほとんどない場所は夜になると非常に暗くなり、不審者が潜伏しやすいことから暴行や性犯罪などのリスクが高くなると言われています。このため、駅から物件までの道のりに街灯が一定間隔で設置され、顔が判別できる明るさが保たれているかを必ずチェックしてください。
最初にGoogleストリートビューで街灯の設置状況や見通しの悪そうな場所などを確認し、検討が進んだ段階で、周辺地域を夜間に訪れ実際に歩いて、明るさも含めた安全性を確かめると安心です。
物件を探す際のチェック項目
- 建物の外周に侵入者が隠れられるような場所がなく、人目につきやすい。
- 建物の周りに足場となるような塀、樹木がない。
- 出入口、廊下が明るく、見通しが良い。
- 建物の外観について清掃が行き届いており、清潔感がある。
- オートロックシステムと連動したインターホン設備が設置されている。
- 防犯カメラが設置されている。
Point!
ポータルサイトなどで気になる物件を見つけたら、まずは所在地を確認し、Googleストリートビューで周辺の状況を調べると便利でしょう。
物件の周辺情報は、空き巣やストーカーの侵入経路を想定する際に必要な情報です。
内見でのチェック項目
玄関扉
- ドアとドア枠に隙間がない。
- ドアスコープ、ドアチェーンがついている。
- 外部からサムターンが操作されにくい構造となっている。
錠
- ワンドア・ツーロックになっている。
- 郵便受けに鍵がついている。
- ピッキングに強い錠が設置されている。
※ディンプルキー(表面や側面にくぼみがある鍵)で開ける錠はピッキングに強い。
ピッキングに強い錠について、詳細は以下の記事で解説しています。
窓
- 格子やシャッターが備えられている。
- 破壊に強いガラスが採用されている。
※合わせガラスや合わせ複層ガラスは防犯性が高い。CPマークがあるものがおすすめ。
※単なる複層ガラス、強化ガラス、網入りガラスは、防犯性は高くない。
- ベランダや窓の位置が周囲からの死角になっていない。
部屋
- 2階以上である。
- モニター付きインターホン(録画機能があるもの)が設置されている。
- 防犯カメラやホームセキュリティなどの防犯設備がある。
- 外から見えないように洗濯物を乾かせる。
- 清掃が行き届いており、清潔感がある。
- 防犯面以外での確認事項
・部屋の広さ、間取り、日当たり、コンセントの位置、宅配ボックス
・Wi-Fi環境、モバイル機器の電波状況
物件周辺
- 夜間は適度に人通りがあり、街灯がじゅうぶんな明るさで設置されている。
- 落書きやゴミがそのままになっていない。
- 掲示板がある場合、ネガティブな内容がない。
- 足場となる物がない。
- エントランスや通路などの共用部の管理・清掃が行き届いている。
Point!
内見の際は、住みやすさだけでなく防犯性能も確認しましょう。玄関扉や錠の構造、周辺環境が空き巣にとって有利な状況ではないか、防犯カメラなどの設備が整っているかなどの点をチェックしておくと、不審者に狙われにくい物件を選択できます。
また、防犯性能の高い建物部品には「CPマーク」と呼ばれるシールが貼付されています。内見の際、防犯性能をチェックする際の目安にすると良いでしょう。
より安全・安心な防犯対策をご検討の場合は、ホームセキュリティサービスを導入するのもおすすめです。
女性の一人暮らしにおすすめの防犯グッズ
女性の一人暮らしで防犯グッズを取り入れる際は、単に強力なものを選ぶではなく、賃貸マンションやアパートなどの「住環境」や「扱いやすさ」に合わせることが大切です。本記事では、防犯のプロの視点から以下の3つの基準で厳選したグッズをご紹介します。
- 賃貸でも安心:壁やドアを傷つけず、原状回復ができること
- 視覚的抑止力:不審者に下見の段階であきらめさせる見た目であること
- 住まいの弱点対策:1階や2階以上など、それぞれの部屋のリスクを補えること
補助錠
玄関ドアや窓に後から取り付けられる補助錠は、不審者の侵入を防ぐための基本アイテムです。ワンドア・ツーロックにすることで、こじ開けに時間がかかり、空き巣などに侵入をあきらめさせる効果が期待できます。工具不要で取り付けできるタイプも多く、賃貸でも導入しやすいのがポイントです。
ドアスコープカバー
ドアスコープを使って外から室内をのぞかれる危険性もあるため、ドアスコープにはカバーを取り付けることをおすすめします。スライド式やマグネット式のカバーを設置することで、外からの視線を遮りつつ、必要なときは室内から外の様子を確認できます。プライバシー保護の第一歩として導入しやすいアイテムです。
玄関ドア付近の防犯対策をさらに強化したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
センサーライト
夜間の防犯対策には、人の動きに反応して点灯するセンサーライトが効果的です。玄関やベランダ、通路などに設置すると、不審者への威嚇になります。また、防犯カメラと組み合わせることでより鮮明な映像を撮影でき、万が一被害に遭った場合も被害状況の確認や犯人の特定に役立つでしょう。コンセント不要の電池式やソーラー式もあり、簡単に取り付けられます。
防犯フィルム
ガラス破りによる侵入を防ぐには、防犯フィルムが役立ちます。窓ガラスに貼るだけで、ガラスが割れにくくなり、侵入に時間がかかるため犯行をあきらめさせる効果が期待できます。透明なので見た目も気にならず、賃貸でも取り入れやすい防犯対策です。原状回復は可能なものの、粘着性が強いと自分で剥がしにくい場合もあるため、賃貸物件では事前に大家さんや管理会社に確認しておきましょう。
防犯カメラ
防犯カメラは、「見られている」と思わせることで犯行を抑止する効果があります。最近では、スマートフォンと連携できる小型のWi-Fiカメラも多く、自宅の様子を外出先から確認することができます。万が一不審者が侵入してきた場合も、証拠として被害状況の確認や犯人の特定に役立ちます。
なお、防犯カメラをアパート・マンションの共用部(玄関の外側、廊下、ベランダなど)に設置するには事前に許可を得る必要があります。
防犯ブザー
外出中の万が一の備えとして有効なのが防犯ブザーです。引っ張るだけで大きな音が鳴り、周囲に危険を知らせるとともに、相手を驚かせて逃げるチャンスを作ります。バッグや鍵につけられるコンパクトな防犯ブザーを選べば、毎日無理なく携帯できます。
防犯ブザーの選び方について、詳細は以下の記事で解説しています。
ALSOKおすすめの防犯グッズ
ALSOKでは、賃貸住宅にも設置が可能な屋外用防犯カメラや、外出先から室内の様子を確認できる室内用見守りカメラをご提供しています。
外出先からスマートフォンで映像を確認できる家庭用防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」
外出中に、自宅の状況が気になる方は多いのではないでしょうか。そんなときは、お手持ちのスマートフォンと連携できる家庭用防犯カメラの設置がおすすめです。
ALSOKの屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は設置が簡単で、防犯対策に役立つ機能が充実しています。「HOME ALSOK Connect Eye」は、人の動きを感知する人感センサーを搭載しており、不審な動きがあった場合には自動で録画を開始します。さらに、専用アプリを使えば、スマートフォンからリアルタイムで映像を確認できるため、外出先でも安心です。また、万が一の際には「依頼駆けつけオプション」を利用して、ALSOKが現場に駆けつけるサポートも受けられます。
留守中の侵入者を感知する見守りサービス「アルボeye」
万が一に備えて、屋外だけではなく、室内にカメラを設置したい場合はHOME ALSOK「アルボeye」がおすすめです。アルボeyeは、室内に設置できる防犯カメラで、自宅への侵入者を感知します。部屋の様子がスマートフォンから確認でき、設置カメラ側へ声掛けもできるため、お子様やペットの留守番の見守りにも最適です。
ALSOKのホームセキュリティで安全安心な女性の一人暮らしを実現しよう
より安全安心な防犯対策をご検討の場合はホームセキュリティサービスの導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2種類から選べます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけサービスが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで、帰宅時は自動で警備解除ができ、外出時はワンタッチで警備を開始できる便利な機能も活用できます。防犯カメラとアプリ連携ができるため、外出中でもリアルタイムで映像を確認可能です。
ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、就寝中や在宅時にも安心です。賃貸住宅にも導入ができるため、ご自宅の防犯対策をご検討されている場合は、ぜひALSOKにご相談ください。
女性の一人暮らしの防犯に関するよくある質問
Q:賃貸マンションやアパートでも、自分で防犯グッズを設置できますか?
A:はい、設置できます。ただし、原状回復できるかを確認するなど、グッズ選びには注意が必要です。補助錠、ドアスコープカバーなどは壁や窓を傷つけずに取り外せるタイプが多く、賃貸物件でも使用できます。防犯フィルムは、粘着性が強いものは自分で簡単に剝がせない場合があります。設置前に賃貸借契約書を確認し、管理会社や大家に相談して許可を得てから設置しましょう。
Q:オートロック付きの物件なら、部屋の防犯対策は不要ですか?
A:いいえ、オートロックがあっても個別の部屋の対策は必要です。ほかの住民が入るタイミングで一緒に侵入する「共連れ」や、業者を装ってオートロックを突破する手口のほか、ベランダや窓から侵入されるリスクもあります。そのため、「オートロック+自分の部屋の施錠・対策」をセットで考えることが重要です。
Q:一人暮らしを始める際、防犯グッズを揃える予算はどれくらい必要ですか?
A:まずは、数千円の手軽な対策からスタートしても問題ありません。防犯ブザーやドアスコープカバーは100円ショップでも入手でき、窓用の補助錠や防犯フィルムも数千円で購入可能です。まずは初期費用を抑えて手軽なグッズから揃え、1階など侵入リスクの高い住環境の場合は、必要に応じてホームセキュリティといった本格的な対策を検討するのがおすすめです。















