ALSOK セキュリティコラム
簡単にできるご自宅の防犯対策!自分でできることから始めよう
<2025年08月29日更新(2009年5月公開)>
今回は、ご自宅の「防犯対策」についてのお話です。近年、空き巣や居空きといった侵入窃盗が各地で発生しています。ニュースでも取り上げられることから、不安に思う方もいるのではないでしょうか。侵入窃盗による被害を防ぐには、不審者の特性や手口を理解した上で、適切な防犯対策を講じることが重要です。
本コラムでは、簡単にできる住宅の防犯対策をいくつかまとめました。
侵入窃盗の発生状況

出典:警察庁「住まいる防犯110番 データで見る侵入犯罪の脅威」
過去10年の侵入窃盗の認知件数を見ていくと、2022年まで減少傾向でしたが、2023年から増加に転じています。住宅を狙った侵入窃盗は1日あたり約44件も発生しており、引き続き警戒が必要です。近年は闇バイトを利用した強盗など凶悪犯罪も発生しているため、住宅における防犯対策の重要性がますます高まっています。
侵入窃盗で見られる主な手口

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」
侵入窃盗の主な手口を住宅別に見ていくと、一戸建住宅・共同住宅のどちらも、無締りの状態から侵入されるケースがもっとも多い結果となっています。このことから、防犯対策の基本はまず「戸締まりの徹底」であることが分かります。
その他にも、侵入窃盗犯はガラス破りや合かぎ、ドア錠破りなど、さまざまな手口で侵入を試みるため、家全体の防犯対策が必要です。それでは、具体的な防犯対策について見ていきましょう。
留守を悟らせない
空き巣対策では、「この家は留守だ」と思わせないことが重要です。留守であることを悟られてしまうと、侵入のハードルが低くなり、不審者に狙われやすくなります。ここでは、家を空ける際に留守を悟らせないための工夫をご紹介します。
照明を工夫する
外が暗くなっても玄関や室内の電灯が消えていると、留守であることがすぐに分かってしまいます。長期間不在にする場合は電気代が気になるかもしれませんが、夜間は照明が点灯するように工夫するのがおすすめです。消費電力の少ないキッチンなどの電灯を点けておいたり、タイマーで決められた時間に点灯する照明機器などを設置したりすると効果的です。
郵便物や新聞がポストに溜まらないようにする
郵便物や新聞がポストに溜まっていると、一目で長期不在だと分かってしまいます。帰省や旅行などで長期不在にする場合は、郵便局や新聞配達所に配達を一時止めるように依頼するか、ご近所の方に取り置きしてもらうようにお願いしておきましょう。
留守番電話のメッセージに注意する
留守番電話のメッセージを「○日まで留守にしています」などにすると、不在期間を第三者に知られてしまい、侵入窃盗犯の標的になる可能性があります。日付入りの不在メッセージは避け、必要最低限の内容にとどめましょう。
また、外出中でも着信に対応できるよう、スマートフォンへの自動転送サービスを利用することも有効です。
SNSをリアルタイムで更新しない
SNSの投稿から留守の情報を把握し、侵入のタイミングを伺っている侵入窃盗犯もいます。旅行や出張などで長期間自宅を不在にする場合、リアルタイムでの投稿は避け、帰宅後にまとめて更新することをおすすめします。
また、SNSに投稿する画像は、画像内に映り込んでいる住所や居場所を特定できる情報、位置情報などを削除し、個人情報が不審者に伝わるのを防ぎましょう。
侵入しにくい家と思わせる
侵入窃盗犯の多くが、事前に下見をすると言われています。そのため、外観や周囲の環境から「この家は入りにくい」と思わせることが大切です。以下では、侵入窃盗犯が侵入しにくいと感じる家の特徴や具体的な対策をご紹介します。
周囲からの見通しが良い
侵入窃盗犯は、まず敷地内に忍び込み、それから家の中に入るためにガラス破りなどを行います。この際、自分の姿が外から丸見えの状況では、周囲に犯行の様子を見られてしまうため、侵入をためらう傾向があります。そのため、庭や玄関まわりはできる限り周囲からの見通しを良くし、侵入窃盗犯が潜む余地をなくすと効果的です。
例えば、高い塀や生け垣はプライバシーを守る上では有効ですが、防犯面では一度入られてしまうと発見されづらいという欠点があります。自宅のエクステリア工事などを検討する場合は、周囲からの視認性と監視性、プライバシーの確保などの観点を考慮し、バランスの取れた設計やデザインを意識しましょう。
侵入経路となり得るところに防犯砂利を敷く
敷地内に入られてしまったときに備え、侵入経路になり得る場所や出入口の付近に、踏むと大きな音が出る防犯砂利を敷いておくこともおすすめです。音によって周囲に気づかれるかもしれないと不審者に思わせることができ、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
センサーライトを設置する
センサーライトは、人の動きを感知すると自動で点灯し、その場を明るく照らします。突然の光に不審者は驚き、周囲からの視線を気にして侵入をあきらめる可能性があります。特に夜間に明かりが全くない場所や家の死角となる場所にセンサーライトを設置すると、より高い防犯効果を発揮します。
防犯カメラを設置する
防犯カメラは、目立つ場所に設置することで、下見をしに来た侵入窃盗犯に「この家は防犯意識が高い」と思わせ、犯行を諦めさせる効果が期待できます。最近では工事不要で設置できるタイプも増えており、手軽に導入が可能です。さらに、万が一被害が発生した場合は録画映像を証拠として活用でき、防犯と事後対応の両面で役立ちます。
侵入に時間を掛けさせる
空き巣の約7割が、侵入までに「5分」掛かると犯行をあきらめると言われています[注1]。つまり、侵入に5分以上掛かる環境にすれば、被害に遭う確率が下がるということです。以下で、具体的な方法を確認しましょう。
[注1]警察庁「住まいる防犯110番 侵入者のプロファイリング~心理と行動③」
補助錠を設置する
玄関ドアや窓には、補助錠の設置をおすすめします。玄関ドアや窓をワンドア・ツーロックにすることで、開錠に掛かる時間が長くなり、犯行を途中で断念させやすくなります。補助錠は取り付けが簡単なタイプも多く、賃貸住宅でも導入しやすいのが特徴です。

換気もできる引き違い窓用補助錠「ALSOKロック」は、表面にALSOKマークが表示されており、犯行抑止効果も期待できます。
窓に防犯フィルムを貼る
空き巣は窓ガラスを割って侵入するケースも多いため、窓ガラスにも防犯対策が必要です。防犯フィルムを貼ることで、ガラスを強化でき、破壊までに時間をかけさせることができます。
特に、防犯性能の高い建物部品を示す「CPマーク認定」を受けている製品を選ぶと、より高い効果が期待できます。
ピッキングに強い鍵に交換する
古いディスクシリンダー錠などは、特殊な工具によるピッキングに弱く、短時間で不正に開錠されてしまうおそれがあります。防犯性を高めるには、ディンプルキーやカードキー、スマートロックなど、ピッキングに強い錠への交換がおすすめです。
「人の目」による防犯も重要
空き巣がもっとも嫌がるのは「人の目」です。実際、下見や犯行時にジロジロ見られたり、声を掛けられたりしたことで、犯行をあきらめたケースもあります。
日ごろからご近所づきあいを大切にし、地域の中で顔見知りを増やしておくと、不審者が近寄りにくい環境を作ることができます。住民同士のつながりがあれば、「見られている」「声を掛けられるかもしれない」と感じさせ、犯行の抑止につながります。
外出の際には、ご近所の方やマンションの管理人さんに一声掛けてから出掛けると安心です。単なるあいさつでも、地域全体の防犯意識を高める効果があります。
また、反対に近所の方が留守の場合は、周囲の様子に気を配るなど、お互いに見守り合う関係を築くことが地域の防犯力の向上につながります。
本格的な防犯対策にはホームセキュリティの導入もおすすめ
今回は、「簡単にできるご自宅の防犯対策」について解説しました。
侵入窃盗の認知件数は減っているものの、住宅を狙った侵入窃盗は1日あたり約44件も発生しており、住宅の防犯は依然として重要です。ご紹介したように、費用や手間をあまり掛けなくてもできる対策はたくさんありますので、できるところから始めてみてください。

さらに住宅の防犯性を高めたいとお考えなら、ホームセキュリティの導入がおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけ、適切に対処します。
また、スマートフォンを持っているだけで、外出時は警備の設定、帰宅時は簡単に警備解除ができる便利な機能も活用いただけます。
ALSOKのホームセキュリティは、留守中に侵入してくる空き巣を検知し、いち早くお知らせします。それだけではなく、在宅中も警備をセットできるため、就寝中なども安心です。
ホームセキュリティの導入を考えている方は、ぜひALSOKにご相談ください。