トップメッセージ

株主の皆様には、平素から格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社グループの第54期(2018年4月1日~2019年3月31日)の概況についてご報告申し上げます。

事業環境について

 当連結会計年度における我が国経済は、全体として緩やかに回復してきたものの、年明け以降中国経済の減速やIT需要の低迷等を背景に大企業の業況判断が悪化しました。
 また、米中貿易摩擦や、中国経済の減速、英国のEU離脱問題をはじめとする欧州経済の混迷、半島情勢や中東情勢に見られる地政学的リスク、不安定な金融市場等を背景に、景気の先行き不透明感もさらに強まっています。
 国内治安情勢につきましては、刑法犯認知件数は年々減少を続けているものの、アポ電強盗などの高齢者・障がい者等を狙った凶悪な犯罪や特殊詐欺、ストーカー犯罪、子どもや女性を狙った犯罪、繁華街での車の暴走事件などの身近な犯罪が後を絶たない状況です。
 また、相次ぐ自然災害、国際テロ、サイバー犯罪や情報漏えい等、社会を取り巻くリスクは多様化しております。

決算概要について

 このような情勢の中、当社グループは、2018年5月策定の中期経営計画「Grand Design 2020」に掲げたとおり、お客様と社会の安全・安心を支える「綜合安全安心サービス業」を目指して、多様化・高度化する一人一人のお客様と社会の安全・安心ニーズに応えるべく、セキュリティ事業とその関連事業の進化・深化に取り組みました。

 ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での実用化を目指し、当社グループでは、ウェアラブルカメラなどのICT機器を装着した警備員「ALSOKハイパーセキュリティガード®」をはじめ、センサーや監視カメラ、ロボットなどさまざまなICT機器を駆使して立体的・複合的に監視する「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント®」等、会場スタッフ全員が「警備員の目」を持ち、セキュリティ共同体としてネットワーク化されてイベントの安全安心な遂行を支えるシステム等を導入予定であり、より迅速な、そしてより広範囲にわたる警備力の向上とコストの最適化を実現させるサービスの展開を図っていきます。
 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの連結業績は、売上高は4,435億35百万円(前期比1.7%増)、営業利益は322億80百万円(前期比7.2%増)、経常利益は338億81百万円(前期比6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は222億69百万円(前期比15.1%増)となり、売上、利益ともに過去最高を更新しました。

主な取り組みについて

 主力のセキュリティ事業につきましては、侵入、火災、設備等の監視、管理を備えたスタンダードなセキュリティシステム「ALSOK-ST(スタンダード)」、スタンダードな機能に加え、画像監視、出退勤情報等の閲覧、設備の遠隔操作をWeb上で行える機能等を備えた「ALSOK-GV(ジーファイブ)」等の販売を推進しました。
 また、立体的に監視エリアを設定でき、隙間のない監視が可能な「3Dレーザーレーダーセンサー」や複数のQRコード決済が可能な「ALSOKマルチQR決済ソリューション」、常駐警備の高度化・効率化を実現する新たな警備ロボット「REBORG-Z」等、お客様の様々なニーズに対応する新サービス・商品を順次発売しました。
 そのほか、少子高齢化が進む社会に貢献するサービスとして高齢者を見守る「HOME ALSOKみまもりサポート®」や、地域見守りネットワークの構築を支援する「みまもりタグ」サービスの拡販に努めました。
 綜合管理・防災事業につきましては、グループ内での連携強化による各種施設の維持・管理・運営に関する総合的なマネジメントに注力し、介護事業につきましては、人手不足の中で職員の生産性向上や入居率の向上に取り組むほか、訪問医療マッサージを行う株式会社ケアプラスを連結子会社化し、事業体質の強化を図りました。

今期の見通し

 当社グループの第55期の連結業績予想は、売上高4,650億円(前期比4.8%増)、営業利益346億円(前期比7.2%増)、経常利益365億円(前期比7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益230億円(前期比3.3%増)を見込んでいます。
 株主の皆様におかれましては、何卒今後とも変わらぬご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2019年6月