お知らせ
- 9月9日「救急の日」に関する参考資料 いざという時の備えは万全ですか? 〜命を救うAEDの重要性と正しい使い方〜
- 2026年9月7日
-
ALSOK(本社:東京都港区、代表取締役グループCEO:村井 豪)では、9月9日の「救急の日」を前に、心臓突然死から命を救うためのAED(自動体外式除細動器)の現状や正しい使い方、最新の話題についてご紹介いたします。
�� AEDの現状(設置台数と使用率)
日本は世界有数のAED普及国である一方で、実際の使用率には課題が残っています。
設置台数:約71万台
最新の推計によると、現在の日本国内の設置台数は約71.4万台と推計されています。[※1]これは、全国の飲料の自動販売機(約217万台)[※2]の3分の1に迫る数であり、世界有数の普及率を誇ります。
[※1] AED の適切な利用環境の構築に向けた研究(研究代表者:坂本哲也)分担研究報告書
[※2] 一般社団法人日本自動販売システム機械工業会『自動販売機普及台数 2025年(令和7年)版』
市民による使用率:5%程度
最新の消防庁データによると、市民が心停止を目撃したケースにおいて、心肺蘇生を実施した割合は約60.2%ですが、実際に電気ショック(除細動)が実施されたのは約5%程度に留まっています。[※3]
[※3] 総務省消防庁『令和7年版 救急救助の現況』
�� 心肺蘇生の重要性
なぜ、その場に居合わせた人による心肺蘇生とAEDの使用が必要なのでしょうか。
心臓突然死の件数:年間約9万人
令和5年中に救急搬送された中で、心臓が原因の心停止の件数は、年間約9万といわれています。つまり1日に約250人、6分に1人が心臓突然死により命を落としています。[※4]
[※4] 総務省消防庁『令和6年版 消防白書』
1分ごとに救命率が7〜10%下がる
何もしないままでいると、1分経過するごとに生存率は約7〜10%ずつ低下します。たった5分経過しただけでも50%まで低下してしまいます。救急車の到着まで全国平均で約9.8分かかるため[※5]、居合わせた人の迅速な行動が不可欠です。
[※5] 総務省消防庁『令和7年版 消防白書』
AED使用者の1カ月後生存率53.6%
年によって微小な変動はありますが、市民によるAEDの電気ショック(除細動)が行われた場合、1ヶ月後の生存率は50%を超えます。何もされなかった場合と比較して圧倒的な差があり、非常に効果的です。[※3]
[※3] 総務省消防庁『令和7年版 救急救助の現況』
�� AED使用の課題
AEDがすぐ近くにあっても使われない背景には、以下の4つの大きな課題があります。
1.使用方法の知識不足
講習を受けたことがなく、いざという時に「どう使えばいいかわからない」という戸惑い
2.使用することへの不安「間違って電気を流してしまったらどうしよう」「悪化させたら責任を問われるのでは」という心理的ハードル
3.衣服の脱着への抵抗
素肌にパッドを貼る必要があるため、特に女性に対して服を脱がせることへのためらい
4.設置場所の認知不足
AEDがどこに設置されているかわからず、必要な時にすぐ使用できない
�� AEDの正しい使い方
AEDは、医療従事者ではない一般の人でも使用できるように設計されています。いざという時は以下の手順で行動しましょう。
1.周囲の安全と傷病者の反応を確認する
周囲の安全を確認してから傷病者に近づき、肩を軽くたたきながら大声で「大丈夫ですか」と呼びかけます。反応がない場合や、反応があるか判断に迷う場合は、次の行動に移ります。
2.119番通報とAEDを依頼する大声で助けを求め、協力者がいる場合は、「あなたは119番通報をお願いします」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に依頼します。119番通報後は、通信指令員の指示に従います。周囲に誰もいない場合は、自分で119番通報を行います。
3.普段どおりの呼吸があるか確認する
胸と腹部の動きを見て、普段どおりの呼吸があるかを10秒以内で確認します。呼吸がない場合、しゃくりあげるような不規則な呼吸しかない場合、または判断に迷う場合は、直ちに胸骨圧迫を開始します。
4.胸骨圧迫を行う
胸の中央、胸骨の下半分に両手を重ねて置き、約5cmの深さで(未就学児は胸の厚さの約3分の1)、1分間に100〜120回のテンポで圧迫します。圧迫するたびに胸が元の位置に戻るようにし、中断をできるだけ少なくして、強く、速く、絶え間なく続けます。人工呼吸の技術と意思がある場合は、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を組み合わせます。人工呼吸を行うことが難しい場合は、胸骨圧迫のみを続けます。
5.AEDを使用する
AEDが到着したら電源を入れ、音声メッセージに従います。電極パッドの図を確認し、所定の位置の素肌にパッドをしっかり貼ります。適切な位置の素肌に貼ることができれば、衣服をすべて脱がせる必要はありません。パッドを貼る位置が濡れている場合は、水分を拭き取ります。
AEDが心電図を解析している間は、誰も傷病者に触れないようにします。電気ショックが必要な場合、ショックボタンがある機種では、誰も触れていないことを確認してショックボタンを押します。オートショックAEDでは、音声によるカウントダウンなどの後に自動で電気ショックが行われるため、音声メッセージに従って傷病者から離れます。電気ショックの実施後、AEDの音声メッセージに従って胸骨圧迫を再開します。
救命措置は救急隊に引き継ぐまで、または、傷病者に普段通りの呼吸や目的のある仕草が認められるまで、続けます。
�� AEDの最新話題
より確実に、ためらわずにAEDを使えるよう、新たな取り組みや機器の進化が進んでいます。
女性へのAED使用の躊躇問題とその対策
服を脱がせることへの抵抗感への対策として、「下着(ブラジャー)は外さずに隙間からパッドを直接肌に貼る」「パッドを貼った上から上着やタオルをかけて肌を隠す」といった具体的な配慮の方法が消防庁や各団体から発信され、啓発が進んでいます。また、救命用テント等により傷病者のプライバシーを保護するための対策が進みつつあります。
「オートショックAED」の普及
「周囲の安全を確認した上でショックボタンを押す」という従来モデルに加え、ショックボタンを押す心理的負担を解消するために、カウントダウンの後に自動的に電気ショックが流れる「オートショックAED」の普及も始まっています。設置環境やご要望に合わせて、お選びください。
スマホアプリやテクノロジーとの連携
公益財団法人日本AED財団「AED N@VI」や一般財団法人日本救急医療財団「日本救急医療財団全国AEDマップ」など、現在地周辺のAED設置場所をすぐに検索できるスマートフォンアプリの活用が進んでいます。また、119番通報時に指令センターから通報者のスマホへ近くのAED情報を送信するシステムを導入する自治体も増えています。
ALSOKのAED販売と救急トレーニングサービスについて
ALSOKでは、大切な命を守るために欠かせない、AEDの販売・レンタル・リースを行っています。上記でご紹介した「オートショックAED」も含め、お客様のニーズに合わせた幅広い機種からお選びいただくことができます。
また、ALSOKでは、心肺蘇生法やAEDの正しい使い方を実践的に学ぶことができる「ALSOK救急トレーニングサービス(BLS&AED編)」を実施。ALSOKの講師による講習を通じて、いざという時に行動できる人材の育成に貢献しています。
ALSOKは、万が一の事態に迅速かつ適切に対応できるよう、日頃から社員の救命活動に関する技術の向上に取り組んでおり、毎年開催する「品質向上競技大会」ではAEDを用いた救命対応力を競っています。こうした実践的な訓練で培った知見を、お客様向けの救急トレーニングサービスにも生かしています。
ALSOKが提供するAEDについて詳しくみる:https://www.alsok.co.jp/corporate/aed/
ALSOKでは、防犯や防災、暮らしに役立つコラムを1,600件以上発信しています。
HOME ALSOK研究所:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/
- この件に関するお問い合わせは















