屋外用防犯カメラの選び方と設置する際の注意点

屋外用防犯カメラの選び方と設置する際の注意点
2022.03.31

近年、不審者や不法侵入に関するニュースで、防犯カメラが記録した映像を目にする機会が増えました。現在防犯カメラは企業や店舗などで導入が進むほか、一般家庭の玄関や車庫などに設置するケースも多くなっています。
この記事では屋外向けの防犯カメラについて、その種類や設置のメリット、選び方のポイントをご紹介します。

目次

屋外用防犯カメラを設置するメリット

屋外用防犯カメラを設置するメリット

防犯カメラの設置をご検討中の方は、施設・店舗の出入口やエントランス部分など、屋外への設置を考えている方も多いでしょう。屋外に防犯カメラを設置するメリットには、以下のような点が挙げられます。

  • 建物内への不審者の侵入を防ぐ
  • 建物や外構部分(門や塀など敷地内の建物以外の部分)に対するいたずらや、損壊などにともなうトラブルの防止
  • 駐車場や駐輪場における車上荒らしや車両盗難の防止

防犯カメラは、侵入などが発生した際の犯人追跡に役立つというイメージがあるでしょう。しかし、屋外に設置される防犯カメラの実際の効果でもっとも大きいのは、侵入や犯罪行為の抑止(予防)といわれています。
特に建物の外周は死角になりやすく、侵入やいたずら・トラブルが発生する可能性があります。しかし防犯カメラを設置することで、不審者の標的とされにくくなる効果が期待できます。万一侵入などが発生した場合も、撮影された映像が証拠となるため、屋外用防犯カメラは二重のメリットを備えているといえます。

屋外用防犯カメラの種類

屋外用防犯カメラには、設置する箇所や状況に合わせてさまざまな種類があります。ここでは屋外用防犯カメラの種類を、形状別にご紹介します。

ドーム型カメラ

半円形で、ドーム状の形をした防犯カメラです。レンズを含むカメラ本体がドーム型カバーでおおわれているため見た目の威圧感が少ない点が特徴で、建物の外観やエントランス、ロビーなどの雰囲気を損ないません。カメラのレンズが向いている方角を判別しにくく死角が分かりにくいため、不審者が犯行に及びにくいという利点もあります。

箱型(ボックス型)カメラ

一般的に防犯カメラと聞いて思い浮かべる形状に近い、直方体の箱型形状のカメラです。ドーム型よりも見た目の威圧感があり、侵入や犯罪行為の抑止効果が高いメリットがあります。また箱型カメラは設置場所に合わせてレンズを変えられるため、状況に適した性能のレンズを選びたい場合にもおすすめです。

屋外用防犯カメラの選び方

防犯カメラの種類を簡単にご紹介しましたが、選ぶ際にはカメラの形状以外にもさまざまなポイントがあります。ここでは、屋外用防犯カメラを選定するポイントをさらにくわしくご紹介します。

画素数で選ぶ

現在防犯カメラもほとんどがデジタルカメラとなっており、画素数によって映像の画質が異なります。防犯対策として使用する場合には、画素数200万画素以上のものを選定しましょう。画質が悪いと拡大した場合にはっきり映らず顔の識別などができません。200万画素以上であれば、撮影映像から人の顔や車のナンバーなどもしっかり確認することができます。

耐久性のあるカメラを選ぶ

屋外に常時設置する防犯カメラは、日光や雨風の影響を受けることになります。防水・防塵機能など、できるだけ耐久性に優れたカメラを選ぶことが欠かせません。

機能性で選ぶ

用途や設置場所など、使用する状況に合わせた機能を備えた防犯カメラを選ぶことも大切です。たとえば、おもに夜間の使用を想定する場合は赤外線暗視カメラが適しており、逆光や西日の影響を受けやすい箇所へ設置する場合は、逆光補正機能がついている防犯カメラが適しています。

用途に合った形状を選ぶ

先に防犯カメラの形状をご紹介しましたが、カメラの形状も設置場所や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。一般的にドーム型は屋内、ボックス型は屋外で使用されることが多いとされるため、参考にしてみてはいかがでしょうか。ただし屋外用のドーム型カメラもあるため、形状の選定時は設置の目的などもよく考慮することが大切です。

屋外に防犯カメラを設置する際の注意点

屋外用防犯カメラを設置する際には、いくつか注意すべき点があります。カメラの設置時は、以下にご紹介する注意点を意識しましょう。

カメラの死角ができないようにする

せっかく防犯カメラを設置するのであれば、カメラに映らない箇所(死角)を作らないように留意しましょう。死角があると防犯効果が低減してしまい、死角を狙っていたずらや侵入などの犯罪が行われる可能性があります。カメラの撮影範囲に合わせてカメラの角度を調節し、死角をできるだけ作らないようにしましょう。

設置に関する管理者との調整(必要な場合)

設置する施設や店舗が賃貸物件の場合、カメラ設置時に壁や天井などを傷つける可能性があります。また、設置箇所(外壁や共用部分など)に対する原状回復義務が発生するため、防犯カメラ設置の際には必ず管理会社やオーナーと調整を実施し、許可が下りた場合のみ設置を行ってください。設置の際も設置箇所をなるべく傷めない方法で設置するようにしましょう。

カメラの存在をアピールする

屋外用防犯カメラは、できるだけ人の目につく箇所に設置しましょう。また、「防犯カメラ作動中」といったステッカーを貼っておくこともおすすめです。不審者にカメラの存在を知らせることで建物に近付けないようにし、トラブルや被害に巻き込まれないように対策を行うことができます。

撮影範囲の配慮

カメラの映像に近隣の建物などが映り込むと、トラブルの原因になる可能性があります。死角を作らないことと同時に、映り込みも配慮もしながらカメラの撮影範囲や角度を調節するようにしましょう。

カメラ本体の保護

屋外にカメラを設置する場合は、雨や埃から本体を保護することも重要です。カメラの保護を目的としたハウジングケースを装備したり、防水・防塵仕様のカメラを選んだりするとよいでしょう。
また、カメラ本体だけでなくケーブルも保護する必要があるため、防水テープの使用や配線保護のためのチューブなどでの対策も必要です。

屋外用防犯カメラの設置は専門家への依頼がおすすめ

屋外用防犯カメラの設置は専門家への依頼がおすすめ

防犯カメラは、設置箇所の見極めをしっかり行って適した設置方法を検討しなければ、建物や外構を傷めてしまう可能性があるため注意が必要です。
特に屋外用防犯カメラの場合、高い天井や堅牢な外壁に取り付ける必要があるため、個人で設置することは難しい場合があります。また設置箇所の材質や状態によって、必要な資材も異なります。それらを正しく把握できていないと、多くの手間や時間がかかってしまうでしょう。
防犯カメラを設置して高い効果を得るには、適切な場所に正しく取り付けることが不可欠です。取り付け作業は、できるだけプロの業者に任せることが安心でしょう。

ALSOKが防犯カメラの設置から運用までトータルサポートします

ALSOKでは、防犯カメラをはじめとするさまざまなセキュリティサービスを取り扱っています。防犯カメラによる映像記録だけではなく、映像データのクラウド保管やカメラと連動した機械警備システム、遠隔地からのライブカメラ映像確認などさまざまなサービスを取り揃えています。
さらに、あらゆる目的・用途に合わせた防犯カメラの設置のほか、保守メンテナンスサービスまでトータルサポートを行っています。安全安心な環境作りのための効果的な防犯カメラの導入はALSOKにお任せください。

まとめ

屋外に防犯カメラを設置する際には、カメラ本体の性能や耐久性、そして設置箇所の選定などさまざまな検討事項があります。防犯カメラの設置にあたってお悩みや不明点などがあれば、ぜひALSOKまでお問い合わせください。警備会社として長年企業や施設のセキュリティにかかわってきたノウハウを生かし、適したプランをご提案します。