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小売店におけるアルバイトの労務管理の注意点:シフト管理、不正打刻防止など

シフト管理、不正打刻防止
2019.03.29

これまでアルバイトの労務管理はシフト管理や勤怠管理が中心でしたが、「内引き」などの内部不正や外国人労働者の増加などに伴い、雇用側が対応すべき課題は増えてきました。
小売店がアルバイトの労務管理で抱えている課題を解決する方法として、採用基準の見直しや採用後の教育といったソフト面の改善はもちろんですが、防犯カメラ・監視カメラの設置や勤怠管理システムの導入など、ハード面の強化も必要です。

労務管理とは

労務管理とは従業員(アルバイト、パートも含む)を管理することです。
労働法(労働基準法、労働組合法、最低賃金法、労働安全衛生法など、労働に係る法律を含む総称)にもとづいて労働契約を締結し、労働条件(時間、賃金など)や労働環境を整える必要があります。

これらの労働法は労働者を守ることが目的のため、雇用者が違反した場合は罰金や懲戒が科されます。一方、従業員が不法行為に及んだ場合、就業規則を作成して懲戒処分の条件などを定めておけば、雇用側が一方的に不利になることは避けられます。
ただし、周知義務があるため、労働契約を締結する際、労働者に就業規則を明示することが必要です。

アルバイトの労務管理における課題

厚生労働省の「一般職業紹介状況[実数](パート)」によれば、平成30年度における有効求人数が13,224,948人であるのに対し、求職者数は7,283,224人と、アルバイト・パート不足が深刻なことがわかります。
平成28年度以降、有効求人数が大幅に増加しているのに対し、有効求職者数は横ばい状態であることから、アルバイト・パート不足が特に顕著になっているといえるでしょう。

一般職業紹介状況
厚生労働省「一般職業紹介状況[実数](パート)」をもとに作成

以前はアルバイト・パートというと学生や主婦の方が多かったかもしれませんが、現在は人手不足ということもあり、採用するアルバイトの人材が多様化しています。その結果、アルバイトの労務管理にもさまざまな課題がみられるようになりました。

アルバイトの労務管理

シフト管理

雇用しているアルバイトの数が多い場合、シフト管理が煩雑になります。シフト変更があった場合の連絡も含め、効率的に行いたいものです。

不正打刻防止

早退・遅刻を隠蔽するため、タイムカードを同じシフトのアルバイトに打刻させる「不正打刻」への対処も必要です。

内引き対策

内引きを防止するためには、内引きをしにくい環境づくり、具体的には、商品管理の徹底が必要です。商品の実際の在庫数とデータの在庫数を定期的に確認します。

在庫数のズレがレジ打ちのミスや廃棄登録ミス、万引きなどによる可能性もありますが、いつ、どの商品がどれくらい減っているかを毎日チェックすることにより、特定の人が出勤している日に高頻度で差が発生していることが把握できます。

商品がなくなっている情報を店内で共有することにより、内引きをしていると考えられる人に警告を与えることができ、内引きをしにくい環境をつくることができます。

接客トラブル対策

クレーマーの増加に伴い、厚生労働省ではこれを「カスタマーハラスメント」と位置づけ、対策指針を策定する動きが出ています。
接客業において、お客様とのトラブルをゼロにすることは難しいものです。しかし、接客をするアルバイトがトラブルに巻き込まれないよう、雇用側も対策をとることが必要です。

外国人労働者の雇用

人手不足が続いている状況から、外国人を雇用する小売店は増加傾向にあります。外国人を雇用する際、言語や慣習の違いによるトラブルを避けるためにも、雇用側・被雇用側の双方にとって納得できる合理的な労務管理が求められています。

職場環境を整備して労務管理を効率化

労務管理の基本は、従業員が働きやすい条件や環境を整えることです。さまざまなトラブルを未然に防ぐ対策として、防犯カメラ・監視カメラの設置や出入管理システムの導入が挙げられます。

防犯カメラ・監視カメラで安全管理

防犯カメラ・監視カメラで安全管理

小売店で防犯カメラ・監視カメラを設置した方がよい場所は、駐車場、出入り口、レジまわり、商品の陳列棚付近、バックヤードなどです。
防犯カメラの設置によって万引き・いたずらに対する抑止効果があるほか、内引きなどの内部不正の抑止効果、接客の様子の確認、お客様からクレームがあった際にカメラ映像によって検証できるというメリットもあります。

防犯カメラ・監視カメラ

ALSOKの防犯カメラ・監視カメラシステムは、カメラシステムのベストを追求!ローカルカメラ、ネットワークカメラの設置から延長保証サービスまで、ALSOKだからできるトータルサポート。

出入管理と組み合わせた勤怠管理

外部からの出入りを制限したい場所(事務所やバックヤードなど)に設置することで、不審者の侵入を防ぐことができ、従業員の安全確保につながります。
それだけでなく、個人IDの出入情報を利用すれば、勤怠管理システムと連動させた勤怠管理も可能です。

出入管理

出入口に、電気錠を操作できるICカードリーダー等を設置し、出入管理を行います。また、社内LANに接続することで、カードの操作履歴や侵入警報などを簡単に見ることができます。

まとめ

一部の従業員による不正打刻・内引きを防ぐには、本人への注意だけでなく、不正行為をしにくくする環境づくりも大切です。
従業員エリアに防犯カメラ・監視カメラを設置することを躊躇するケースもみられますが、問題が発生した際、防犯カメラ・監視カメラの存在が従業員の安全確保につながることもあります。
労務管理の基本は、一人ひとりの従業員が働きやすい条件や環境を整備することです。人材の多様化に伴い、これまで以上に効率のよい労務管理が求められるようになるでしょう。