混雑状況配信サービスを導入するメリットと活用事例をご紹介
ALSOK混雑状況配信サービス

混雑状況配信サービスを導入するメリットと活用事例をご紹介|ALSOK混雑状況配信サービス
2023.01.27

近年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって3密を避けて行動することが推奨されており、その中で外出時の混雑状況は人々の生活行動に関わる重要な情報となっています。それに伴い、店舗・施設の他、交通機関などさまざまな場所の混雑状況を簡単に可視化できるサービスやアプリの導入が進んでいます。

今回は、混雑状況配信サービスを導入して混雑状況を可視化する仕組みやメリット、サービスの活用事例をご紹介します。

目次

混雑状況を確認できるサービスの必要性

2020年以降、コロナウイルス感染症拡大の影響によって混雑している場所を避けて行動することが推奨されています。感染症対策に有効な方法の一つとして、店舗や施設では混雑状況をリアルタイムで確認できる配信サービスの導入が増えています。

例えば、「Yahoo! MAP」では、2021年に大型商業施設やスーパー周辺の混雑状況を確認できる「混雑予報」の対象施設を全国17万件以上に拡充しています。2020年6月の提供開始時の約2万8,000件から14万件以上増やしていることからも、混雑状況に関する情報のニーズが高まっていることが分かります。
Yahoo! MAPと同様に、Googleの提供する「Googleマップ」でも混雑状況を調べることが可能です。

しかし、これらのマップツールの場合、対象となるのはGPS機能をONにしているデバイスを持つユーザーのみとなっています。そもそもGPS機能をOFFにしているユーザーは混雑状況の計測にカウントされないため、実際の滞在人数とは誤差が生じる場合があるのです。
また、GPS機能をONにしていれば、店舗の近くを通ったユーザーも集計に含まれる可能性があるとされています。大きな誤差ではないとはいえ、マップツールに表示されている混雑状況を見て店舗へ行くと実際に滞在している人数にずれがある場合もあり、信憑性が高いものとは言い難い部分もあるでしょう。

これらを踏まえて信憑性のある情報を提供するために施設や店舗ごとでより正しい混雑状況を発信する必要性があると考えられています。

混雑状況を測定する仕組み

混雑状況を測定する仕組み

そもそも、リアルタイムで見ることができる店舗・施設の混雑状況や、混みやすい時間帯の予測はどのようにして分かるのでしょうか。一般的に行われている混雑状況を測定する仕組みについて解説します。

リアルタイム混雑状況について

リアルタイムの混雑状況は、店舗内に設置されたセンサーやカメラなどで人物を検出して測定します。予めどのくらいの人数で混雑しているとするか設定しておき、滞在人数によって混雑度が表示される仕組みです。
またビーコン(Beacon)と呼ばれる無線局などから発せられる赤外線や電波で、人やモノの位置・速度を検知することができるシステムを用いることもあります。ビーコンは、元来灯台やのろしなど、何かを誘導したり信号を送ったりするものを指す言葉です。現在では、その意味から転じて情報通信技術やその端末を示すことが多く、ナビゲーション・位置情報取得・遭難信号・紛失防止などさまざまな場面で利用されています。

その他にも、バスや電車など交通機関の利用者を測定する場合は、改札機を通過した人数、電車の重さ、ICカードの履歴情報などからデータを収集して測定しています。

混雑する時間帯の予測について

蓄積している過去のデータをもとに、曜日や時間帯ごとの混み具合の傾向を分析・推測します。人流の変化からどの時間帯が一番混雑しているかなどを解析し、混雑度が高くなる時間帯を予測して表示してくれます。

混雑状況を発信・把握できるメリットや効果とは?

混雑状況を発信・把握できるメリットや効果とは?

店舗や施設などあらゆるシーンにおいて混雑状況を可視化することは、利用者側と施設側の両者それぞれにメリットがあります。ここからは、混雑状況を発信・把握できるメリットや得られる効果についてご紹介します。

利用者のメリット

待ち時間を少なくできる

混雑していることによる最も大きなデメリットは待ち時間が長くなることです。特に、先が見えない状態での「待つ」という行為は、利用者にとって大きなストレスとなってしまうでしょう。混雑状況を確認できれば「待ち時間があとどのくらいか」「残り何組が待っているか」など、リアルタイムの状況をすぐに把握することができます。
利用者側は、自分の番が回ってきそうなタイミングで行動できるようになるので、待つことによるストレスが軽減され、行動スケジュールも組みやすくなるでしょう。

人混みを避けられる(感染症対策含む)

コロナ禍でなるべく人混みの多い場所には行きたくないと考えている方は多いでしょう。
特に、ショッピングセンターやデパートなどの商業施設には人が密集しやすいため、感染症のリスクが懸念されます。事前に混み具合を把握できれば、利用者は混んでいる時間帯を避けて行動することができます。混雑状況配信サービスを利用することは、利用者が自分自身を守るために必要な対策の一つであるといえるでしょう。

時間の計画的な活用

混雑していると、現地に到着してから長時間待たなければならない場合があるため、その日のスケジュールが崩れてしまうこともあるでしょう。予想外の混雑は利用者にとってストレスになったり、利用を断念することにつながったりします。利用者が行動計画を立てる上で事前に情報を得られれば、混雑を避けられるうえに無駄な時間を作ることなく計画的に行動できるようになります。

店舗・施設のメリット

顧客満足度につながる

利用者に混雑状況の情報を提供することは、「来店前に混雑状況を知りたい」「感染症リスクを考慮して混雑を避けたい」という利用者のニーズに応えることができます。混雑状況を配信して混んでいる時間と混んでいない時間が分かると、利用者は安心して店舗・施設に行くことができるので顧客満足度の向上につながります。

売上の向上につながる

混雑状況によっては、店舗・施設に訪れても諦めて帰ってしまう人や、そもそも行かないという選択をとる人が増えてしまいます。混雑・空席状況を提供することでこういった機会損失を防ぎ、混雑状況に関する問い合わせに対応する手間も省けます。
また、蓄積されたデータから店舗・施設内で混雑しやすい場所や時間帯を分析できるので、効率的な人員配置や密にならないレイアウトにするなどの改善案が見つかります。状況に合わせたマーケティング戦略に活用でき、売上の向上が期待できるでしょう。

感染症対策につながる

店舗・施設の滞在人数や待ち時間を提供することで、混雑している時間帯や日を避けて来店してくれる利用者も増えるようになるので自然と混雑分散につながります。店舗・施設側も混雑状況を把握していれば滞在人数に合わせて利用者の入店を制限でき、3密を回避して感染症リスクを抑えることが可能となります。
さらに、企業のオフィスにおいても感染症対策として、自社内の食堂、会議室、フリースペースなどで密を避けるためにオフィスを可視化する動きが見られています。安心して快適に作業できる環境を作ることで、感染症対策を行うとともに従業員満足度や生産性の向上へとつながるでしょう。

リアルタイムで混雑状況を把握!ALSOKの「混雑状況配信サービス」

ソーシャルディスタンスを保つ、3密を避ける、など新しい様式が普及した現在では、混雑状況配信サービスは必要不可欠なものになりつつあります。
ALSOKでは、全国の店舗や施設に向けて混雑状況をリアルタイムで把握できる配信サービスを提供しています。ここからは、サービスの特徴や費用について詳しくご紹介します。

ALSOKの混雑状況配信サービスとは

ALSOKの混雑状況配信サービスとは

ALSOKの混雑状況配信サービスでは、対象施設の既存カメラ映像を活用して人数をカウントし、クラウド上で混雑状況を判定します。
管理画面上で混雑であると判断する人数のしきい値を5段階で設定でき、リアルタイムの混雑度が表示されます。ホームページやデジタルサイネージへ表示することで、従業員だけでなくサービスを導入している店舗・施設の利用者も混雑状況を確認することが可能です。

ALSOKの混雑状況配信サービスの特徴

ALSOKの混雑状況配信サービスの特徴は4つあります。

  • 専用の分析装置の購入が不要
  • 柔軟な検知エリアが設定可能
  • 管理画面から簡単に情報配信用ページのURLを生成
  • 既存で設置している画像センサーや防犯カメラの映像を利用可能(互換性に限りがあるため全ての防犯カメラではない)

分析は既存で設置してある画像センサーや防犯カメラ映像からクラウド上で行います。そのため、サービスの導入に伴って新たに分析装置を購入する必要はありません。カメラ1台につき最大4つのエリアまで検知区を設定・分析が可能なので、ホームページに混雑状況も複数のカメラの合計人数にもとづいて変化させることができます。施設内のエリア単位や全体など細やかな設定も可能で、それぞれの用途に合わせて混雑状況を確認できます。ご利用のお客様のホームページにリンクを設定することで簡単に施設利用者向けに情報を配信することも可能です。

また、蓄積された過去の混雑記録から時間・日・月単位で人流を分析することができるため、今後のマーケティング戦略にも役立てられます。

ALSOK混雑状況配信サービスの導入事例をご紹介

ALSOKの混雑状況配信サービスは、さまざまな施設への導入実績があります。

例えば、24時間営業の会員制スポーツジムでは、サービスを導入し、ジムの利用者に向けて混雑状況を配信しています。メインフロアに防犯カメラを設置することで混雑状況を把握することができます。人が多い時間帯に利用するとマシーンの待ち時間があったりロッカールーム、シャワールームが密になったりしますよね。
感染症対策の観点からも、事前に混雑度を確認することで混雑を緩和できる、とジムを利用しているお客様から高評価をいただいております。

また、一般的な活用例として、飲食店では混雑状況に合わせた適切なシフト作成や回転率の向上に活用いただいています。データから利用者の傾向をみて、混雑する曜日や時間帯に合わせて必要な人員を適切に配置することで作業効率や回転率が向上します。
また、テーマパークの入場制限による混雑緩和や、病院の待ち時間を削減して利用者のストレスを軽減するなどさまざまなシーンでの活用が挙げられます。

混雑状況配信サービスを導入して活用することで、お客様がストレスなく安心して店舗や施設を利用でき、店舗・施設側は売上や生産性向上を目指すことができます。
ALSOKの混雑状況配信サービスで感染症対策の実施だけでなく、集客効果や売り上げの向上にお役立てください。

まとめ

コロナ禍の影響でこれまでの生活様式が一変し、密を避ける行動が必要となっている中で、混雑状況を可視化することは、今後も私たちの生活に欠かせないサービスとなるでしょう。
飲食店の利用や国内外の旅行等が緩和されている現在、お客様が安心して店舗や施設を利用できるよう、ぜひ混雑状況配信サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。