防犯センサーで侵入対策!種類や施設用途別の設置場所、選び方を解説

防犯センサーで侵入対策!種類や施設用途別の設置場所、選び方を解説
2026.05.28更新(2023.11.13公開)

本記事では、防犯センサーの基本的な仕組みから種類、施設用途別の設置場所、選び方まで、導入時に役立つ情報を解説します。

警察庁が発表している「令和7年の犯罪情勢」によると、令和7年(2025年)の侵入犯罪の認知件数は5万8,492件でした。侵入犯罪の件数は年々減少傾向にあるものの、依然として5万件以上も発生しており、いつ自社のオフィスが被害に遭うか分かりません。
そこで、侵入防止対策の1つとしておすすめしたいのが防犯センサーの設置です。

【この記事で分かること】

  • 防犯センサーの仕組みと代表的な種類
  • 施設用途別の用途と効果的な設置場所
  • 目的に応じた防犯センサーの効果的な選び方
  • 導入時に注意すべきポイント

目次

防犯センサーとは?

防犯センサーとは、敷地や建物への侵入をいち早く検知するセキュリティ機器のことです。赤外線・振動・開閉など複数の検知方式があり、外部からの侵入を検知します。

ただし、センサー単体では警報音の鳴動や通知機能は持たず、警備システムと連携させることで防犯効果が発揮されます。防犯センサーはあくまでも異常を「検知」するだけの仕組みのため、その信号を受けて対応する仕組みとセットで運用することが重要です。

防犯センサーを設置する目的

防犯センサーを設置する目的は侵入を防止・検知することであり、具体的には以下のような効果が期待できます。

  • 侵入者に心理的プレッシャーを与える
  • 侵入者を検知する
  • 周囲に異常を知らせる
  • 被害の拡大を防ぐ
  • コスト削減(有人警備からの無人化)

防犯センサーを設置することで侵入者に心理的プレッシャーを与え、侵入者を検知した場合にはブザー等の警報音を鳴らして周囲に異常を知らせます。侵入者は警報音が鳴ると侵入を諦める可能性が高く、被害の拡大を防ぐ効果もあります。
また従来、警備員による有人警備を導入していた場合、防犯センサー(警備システム)と置き換えることで無人化することができコスト削減も期待できます。

侵入者を検知する防犯センサーの種類

防犯センサーには、「人感センサー」「開閉センサー」「赤外線センサー」「ガラス破壊センサー」などの種類があります。それぞれ検知できる対象や最適な設置場所が異なるため、センサーの構造や特徴に応じて適切な種類を選択することが重要です。

防犯センサーの種類

人感センサー

監視しているエリア内で、人や動物の動きを検知するセンサーです。物体が放つ赤外線を感知することで人を検出し、動きを把握できる仕組みです。他にも超音波を使って物を感知する「超音波センサー」等があり、用途に応じて使い分けられています。

開閉センサー

ドアや窓が開閉したときに作動するセンサーで、磁石をもちいることから「マグネットセンサー」とも呼ばれます。ドアや窓の開閉部分(例:ドア枠とドア本体)にそれぞれ開閉センサーを取り付けることで、ドアが開いたときにセンサー同士が離れ、ドアの開閉を検知します。構造がシンプルで導入コストが比較的低い点が特徴で、もっとも使用されているセンサーのひとつです。

窓や扉、シャッターなどの、出入口での異常を確実に検知したい場合に有効です。なお、シャッターのこじ開けを検知する「シャッターセンサー」も開閉センサーの一種であり、工場・倉庫・店舗の出入口や個人宅のガレージなどに効果的です。

赤外線センサー

センサー間にはられたビーム状の赤外線を人や物が遮断した際に侵入を検知します。直線的かつ長距離を効率的に監視することができるため、フェンスや門扉の乗り越えなどの監視に多く用いられています。

ただし、屋外利用においては小動物や気象状況など外的な影響により誤報(間違った警報)を出してしまうという特徴もあるため、センサーの設置環境を考慮する必要があります。

ガラス破壊センサー

文字通りガラスが破壊されたときに作動するセンサーです。ガラス切断時や破壊時に発生する振動や破壊音を検知します。ガラス破壊センサーには、大きく分けて「接触型」と「非接触型」の2種類があります。

1. 直接ガラスに取り付けて振動を検知する接触型

ガラス面に設置することで、外部からガラスに伝わった衝撃や振動を検知し警報音が鳴る仕組みになっています。

2. 天井や壁面に取り付け音を検知する非接触型

ガラスが破壊される時に発する音を検知して警報音が鳴る仕組みになっています。

ガラス破壊センサーの導入は、窓を侵入口に考えている侵入犯に対して有効な対策となるでしょう。とりわけクレセント錠(三日月のような半円型をした金具のついた鍵)の窓は、鍵付近のガラスを破ればすぐに鍵を開けられるため補助錠の設置も効果的です。

【施設用途別】防犯センサーの用途と効果的な設置場所

施設の種類や業種によって、侵入者の経路や手口は異なります。オフィスビル、工場・倉庫、店舗・商業施設、病院・介護施設など施設用途特有のリスクを踏まえ、適切な場所に適した種類の防犯センサーを設置することが重要です。

オフィスビル

オフィスビルでの主なリスクは、夜間や休日の無人時間帯における不審者の侵入です。そのため、エントランスやエレベーターホールなどの動線上には、人の動きを検知する人感センサーの設置が効果的です。サーバー室や役員室など重要なエリアには、扉の開閉を検知する開閉センサーと人感センサーを組み合わせることで、死角を減らした多層的なセキュリティ体制を構築できます。

工場・倉庫

広大な敷地を持つ工場・倉庫は、死角が多く侵入リスクが高い施設です。製品や原材料、精密機器を大量に保管していることから、盗難被害が発生した場合の損失は甚大になります。そのため、敷地の境界・周囲には赤外線センサーを配備し、建物内の出入口にはシャッターセンサーや開閉センサー、エントランスには人感センサーを設置するのが基本です。
これらのセンサーを組み合わせることで、外周から建物内部までの検知が可能となり、広大な施設全域を巡回・目視確認する手間を大幅に省くことができます。

店舗・商業施設

店舗や商業施設では、営業時間外の侵入や陳列商品・売上金を狙った盗難対策が重要です。侵入経路をおさえるのはもちろん、ショーウインドウや陳列棚、レジ回りなど、犯行の動機となりうる箇所への設置も重要になります。
ショーウインドウや窓にはガラス破壊センサーを設置し、シャッターにはシャッターセンサーを組み合わせることで、複数の侵入経路を同時にカバーできます。

病院・介護施設

病院・介護施設では、外部からの侵入に加えて患者・入居者の無断離棟といった内部リスクへの対策も必要です。医薬品や医療機器の盗難リスクとともに、夜間の見守り体制の強化が課題となります。
出入口やスタッフ専用ルームには人感センサーや開閉センサーを設置することで、外部の侵入者の検知と内部からの無断退出を同時に監視可能です。夜間の少人数スタッフ体制でも、異常をすぐに発見し迅速に対応できるため、見守り負担の軽減と入居者の安全確保を両立できます。

目的に応じた防犯センサーの選び方

防犯センサーを選ぶ際は、「人気(ひとけ)がない場所を対策したい」「夜間の防犯対策を強化したい」「屋外の防犯対策をしたい」など目的を明確にすることが重要です。目的に合った防犯センサーを選ぶことで、コストを抑えながら効果的な侵入対策を実現できます。
さらに、「映像記録」を残したい場合には、防犯カメラとの併用も効果的です。

1. 人気(ひとけ)がない場所の防犯対策をしたい

人目につかない場所・人が通らない場所の防犯対策を考えている場合は、防犯センサーと警報ブザーなどを組み合わせた対策をおすすめします。警報音が鳴ることで異常を周囲に知らせることができます。

ただし、警報音が鳴るだけでは侵入を防げない可能性もあります。警備会社の防犯システムを導入し、侵入者を検知したら警備員が現場に向かう体制を整えておきましょう。

2. 夜間の防犯対策を強化したい

夜間の防犯対策を強化する場合は、センサーが反応するとライトが点灯するタイプがおすすめです。暗がりのなか侵入を試みる侵入者も、急にライトが点灯すれば犯行を諦める可能性があります。

また、夜間は異常に気づきにくく、すぐに対応できない場合があります。そのため、センサー検知と同時に管理者のスマートフォンへリアルタイム通知が届く機能や、警備会社と連動した体制を整えておくと安心です。

3. 屋外の防犯対策を強化したい

屋外の防犯対策を強化したい場合は、屋外にも設置可能な赤外線センサー等の防犯センサーを設置しましょう。また、雨風や直射日光、温度変化といった気象条件に対応した耐候性のある防犯センサーを選ぶことも重要です。

ALSOKの「3Dレーザーレーダーセンサー」は3次元画像を取得することでエリア内を立体的に監視するため、より精度の高い検知が可能です。

4. 万が一のために映像記録を残したい

万が一、侵入者を検知した等のトラブルが発生した際に証拠として映像記録を残すためには、防犯カメラとの併用もしくはカメラ機能が搭載されたセンサーを選ぶことをおすすめします。さらに、警備システムと連動させることで、防犯センサーが異常を検知したらブザー等の警報音を鳴らし、同時に防犯カメラで証拠映像を録画することができます。録画した映像は警察への情報提供や犯人特定に役立つほか、侵入経路や手口の分析による再発防止策の検討にも活用できます。

防犯センサーを導入するときの注意点

防犯センサーの導入時は、設置場所・定期的なメンテナンス・プライバシーへの配慮の3点に注意が必要です。効果を最大限発揮させるためにも、導入前の十分な設置計画と導入後の継続的な管理が求められます。

適切な機器と設置場所

周辺の通行人や利用者、車両等に影響を与えるような場所を避けて設置しましょう。
音を発するタイプの防犯センサーは、鳥やそのほかの野生動物に対してストレスを与える可能性があり、明るい照明は光害につながることもあります。人や動植物、夜空の明るさに及ぼす影響等に十分配慮しつつ、地域の特性や目的に応じた適切な機器と設置場所の選定を行いましょう。
防犯センサーを設置する際には、設置する角度を考えることも重要です。ただ設置するだけでは、監視したいエリアをうまく捉えられない可能性があります。侵入経路となり得る場所を人が通ったときに正確に検知できる設置角度にする必要があります。

また、防犯センサーを固定しやすい場所かどうかも重要なポイントです。しっかりと固定できていないと、強風や振動等の影響で落下したり誤作動が起きたりする懸念があります。監視したいエリアの周辺に固定できそうな場所が見つからない場合は、防犯センサーを設置するためのポールを立てるのも一案です。

定期的なメンテナンス

防犯センサーに使用されている部品のなかには消耗品もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。特に屋外に設置していると直射日光や雨風にさらされ、劣化が速くなることが予想されます。劣化に気づかないまま設置を続けた場合、防犯センサーに不具合が生じてしまい、実際に侵入があった際にうまく機能しないおそれもあります。

また、防犯センサーが高い位置や狭い場所にあると、メンテナンスが困難になり扱いづらくなります。長期にわたって適切に機器を作動させるためにも、できるだけメンテナンスや管理をしやすい場所に設置することも大切です。

プライバシーへの配慮(防犯カメラ併用時)

防犯カメラとの併用やセンサー付きの防犯カメラ等、映像の記録を前提としている場合は周囲のプライバシーについても配慮しましょう。近隣の建物内を映す等して不快な思いをさせないよう、設置場所とともに設置角度を考えることも重要といえます。

防犯センサーに関するよくある質問

Q:防犯カメラとの違いは何ですか?

防犯カメラは映像を「記録」する機器であるのに対し、防犯センサーは侵入者を「検知・警報出力」する機器です。つまり防犯カメラは事後確認、防犯センサーはリアルタイムでの異常検知に優れています。両方を併用することで、検知から記録まで一貫したセキュリティ体制を構築できます。

Q:設置時に電源工事や配線工事は必要ですか?

設置時の工事の有無は、センサーの種類によって異なります。配線工事を必要としない電池式のセンサーと配線工事を伴う有線式のセンサーがあります。有線式は電池切れの心配がなく安定した動作が期待できます。

Q:人感センサーや赤外線センサーのデメリットはありますか?

人感センサーは、検知範囲や角度に死角が生じたり、小動物の動きや空調の気流に反応して誤作動を起こしたりする場合があります。赤外線センサーは、主に屋外での利用が想定されることから小動物や気象の影響を受けやすいです。事前に設置環境を確認して適切な感度調整を行い、誤作動を最小限に抑える工夫が重要です。

侵入を防ぐALSOKの防犯サービス

ALSOKでは、高機能な防犯センサーを用いた、機械警備システムや防犯カメラサービスをご提供しています。

機械警備・オンラインセキュリティ「ALSOK-G7 standard」

ALSOKの機械警備・オンラインセキュリティ「ALSOK-G7 standard」では、さまざまなセンサーをオフィス等に設置し、センサーが侵入者を検知した場合、最も近くにいる警備員が現場に急行するとともに、ALSOKの監視センターからライブ映像を監視しながらスピーカーを通して威嚇音声を流します。また、警備用に設置した画像センサーや防犯カメラのリアルタイム画像は、昼夜問わず利用者様のスマートフォンから確認できます。
施設の状況をどこからでも確認できるため、防犯だけでなくさまざまな場面で活用できます。

「3Dレーザーレーダーセンサー」

ALSOKの「3Dレーザーレーダーセンサー」は、車のヘッドライトや外から入る光等、周囲の影響を受けにくい高精度な検出性能を有しています。3Dレーザーレーダーセンサーならこれまで設置できなかったさまざまな場所(踏切や工場内、メガソーラー施設等)にも設置可能です。あらかじめ検出する物体の大きさやエリアを立体的に複数設定することができ、より正確に侵入者や車両等を検出することができます。

さらに、ALSOKの機械警備と組み合わせることで、異常を検知した際の映像をリアルタイムで確認し、ALSOKの監視員が音声で威嚇することも可能です。
ALSOKの3Dレーザーレーダーセンサーは、工場内の空間警備・作業員の安全監視・車両監視等さまざまな場面で活用されています。

「防犯カメラ・監視カメラサービス」

ALSOKでは、高性能な防犯カメラ・監視カメラサービスをご提供しています。警備のプロがカメラ選びから配置計画まで最適な提案を行い、設置から保守まで一貫してサービスを提供します。さらに、ALSOKが映像を保管・管理する「ALSOK画像クラウドサービス」もオプションで選定可能です。クラウドに映像を保存するため、レコーダーが不要で管理や運用の手間を省けます。施設の状況をいつ・どこでも映像で確認でき、防犯・防災対策としても安心して活用できます。

まとめ

防犯センサーは、侵入者をすばやく検知し警報出力することができる防犯機器です。その警報を警備会社の機械警備システム等と組み合わせることで、万が一侵入された場合においても、被害を最小限にとどめることができます。人感センサー、開閉センサー、赤外線センサー、ガラス破壊センサーなど多様な種類があり、業種や施設に応じた使い分けが物理的な侵入対策につながります。より効果的に活用したい場合は、設置場所や角度、メンテナンスのしやすさ等にも注意すると良いでしょう。
しかし、用途や設置場所に応じたセンサーの選定、設置方法にはノウハウが必要です。豊富な実績があるALSOKでは、防犯センサーの設置だけでなく、メンテナンスや万が一不審者が侵入した際の駆けつけまでワンストップで対応いたします。防犯センサーの設置をご検討されている場合は、ぜひALSOKにご相談ください。