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外壁調査の重要性とドローンを使った最新の調査方法について

~社内稟議用テンプレートあり!~

外壁調査の重要性とドローンを使った最新の調査方法について
2020.01.28

建築基準法で、特定建築物の定期報告が義務付けられている「外壁調査」。従来の調査方法は期間や費用がかかるといわれてきましたが、近年はこれらの調査もドローンを活用して速く正確に行う方法が広まりつつあります。
今回は、外壁調査の概要についてご説明しつつ、ドローンを活用する最新の調査法やそのメリットについてもご紹介します。

外壁調査とは

外壁調査とは

まずは、外壁調査の目的や調査で実施することなどについてご紹介します。
外壁調査とは、すでにある建物の劣化診断における一部の調査を指しています。日光や雨、風などで建物の外壁は次第に劣化していきますが、その度合いが現状どの程度であるかを定期的に調べるのが外壁調査です。

外壁トラブルにも、ひび割れや白華(はっか)現象(外壁表面に白い粉のようなものが浮き出ること)、表面のタイルの浮きなどいくつかの種類があります。それらが発生していないか、発生していればどの程度修繕が必要かなどを、打診調査・赤外線調査などの方法で調べます。
なお外壁調査は、建物の竣工後もしくは外壁改修等から10年が経過した時点で、必ず行うことが建築基準法で定められています。竣工から10年を過ぎても外壁調査を怠っていたり、調査結果について虚偽報告を行ったりすると罰則が適用されることもあります。

外壁調査の重要性

外壁調査の重要性

外壁の全面打診調査の義務化は、平成20年の建築基準法改正によって施行されました。
外壁調査を実施・報告することが重要である理由は、調査報告の指摘事項や注意点に則って適切な維持管理や修繕を実施することで、建物劣化を要因とする事故の未然予防につながることです。事故が万一発生した際には、実施結果とその報告書は重要な資料となります。また適切な維持管理は、将来的な修繕コストを抑えることにも寄与し、建物管理者にとっても大きなメリットとなります。

外壁調査の一般的な方法

外壁調査の重要性

ここでは、一般的に実施されている外壁調査のおもな方法についてご紹介します。

打診調査

打診調査とは、専用の道具(テストハンマー、打診棒など)を用いて、壁を叩いてその音を聴くことで状況を調査する方法を指します。
道具で壁を叩くと、叩いた箇所によってさまざまな音質を聴き取れます。その音の高低により、壁が浮いている箇所や壁の内部に損傷が発生している場所を発見できます。
打診調査を行う際には、目視による確認や触診も並行して実施されるため、調査員の腕前次第で非常に的確に外壁の状況を確かめることも可能です。ただし、調査員の技量に調査の精度が左右されるというデメリットもあります。

赤外線調査

赤外線調査とは、赤外線カメラによってサーモグラフィーで撮影を行い、撮影者による画像解析で非破壊検査を行う方法です。足場を組んで作業を行う必要がないため、安全性が高く、低コスト、さらに短時間で調査が済むというメリットがあります。
しかし、一般的には地上から撮影し調査するため、高層部分の精度が落ちることから、打診調査と併用する必要があります。また、外壁が乾いていなければ調査できないなど条件次第ではスケジュール通りに調査が行えない場合もあります。

いずれの調査方法もそれぞれメリットとデメリットがあるため、これら2つの調査方法を組み合わせることも一般的となっています。

外壁調査はドローンの時代に

外壁調査はドローンの時代に

近年では、外壁調査における赤外線調査を行う際に、ドローンを活用する方法が普及しつつあります。ここでは、外壁調査にドローンを活用するメリットやデメリットについてご紹介します。

ドローン調査のメリット

  1. 調査コストを抑えられる 足場を組む必要がなく、高所作業車も調達する必要がないため比較的低コストで調査を行えます。
  2. 短期間で調査できる ドローンを外壁に沿って操作するだけですので、作業が非常にスピーディです。
  3. 品質の高い調査が可能 高解像度のカメラを搭載し、精度の高いデータを取得することができます。外壁のひび割れや膨れなどのほか、雨漏りの原因まで特定できるなど高品質な調査が可能です。
  4. 安全面でのリスクが減る ドローンで調査する場合、足場やゴンドラ等を設置する必要がありません。調査員が高所で作業する必要がなくなるため、安全面でのリスクが減ります。

ドローン調査のデメリット

  1. 天候に左右されやすい 悪天候の日があるとスケジュールを後ろ倒しせざるを得なくなるなど、調査の可否に天気・気候が影響してしまいます。赤外線カメラでの撮影を行う都合上、外壁が乾いていなければ調査できないほか、強風時には調査が出来ない場合もあります。
  2. ドローンを飛ばせられない場所もある 隣接する建物との間が狭い場合や、国の重要施設などの周辺ではドローンを使用出来ないことがあります。

ドローン×赤外線と従来の点検方法の比較

ドローン×赤外線と従来の点検方法の比較

ここでは、従来の「打診・赤外線」の点検方法と、「ドローンを使った赤外線」の点検方法で比較します。

足場を組んでの
打診調査
ゴンドラ(作業車)による赤外線調査 地上からの
赤外線調査
ロープによる
打診調査
ドローンを使った
赤外線調査
価格
精度
期間

1.価格

もっとも高価格になるのは、「足場を設置しての打診調査」です。危険が伴う作業を依頼することや、足場の設置コストそのものが高いため、その分コストがかかってしまいます。
次に「ゴンドラ(作業車)による打診調査」、「ロープによる打診調査」の順でコストがかかり、一番コストを抑えられるのが「地上からの赤外線調査」や「ドローンを使った赤外線調査」です。

2.精度

「足場を組んでの打診調査」「ゴンドラによる打診調査」「ロープによる打診調査」は、すべて打診調査のため、精度に差はありません。
「地上からの赤外線調査」は、地上から撮影し調査するため、高層部分の精度が落ちてしまいます。「地上からの赤外線調査」は、精度面での信頼は劣ってしまいます。
一方で、同じ赤外線調査でも「ドローンを使った赤外線調査」は高い精度での調査が可能です。

3.期間

早期の調査が可能となるのは、基本的には1日で調査できる「ドローンを使った赤外線調査」です。次いで「地上からの赤外線調査」も1日から数日でできます。「ロープによる打診調査」や「ゴンドラによる打診調査」は、最短でも数日調査にかかってしまいます。「足場を組んでの打診調査」は、最短でも数週間、なかには数か月を要する場合もあります。

まとめ

今回は、外壁調査のさまざまな手法やその特徴をご説明しながら、近年普及しつつあるドローンによる外壁調査の有用性についてご紹介しました。
ドローンによる調査のメリットは、やはり調査期間が短く済むことと精度の高さ、安全面を両立できる点です。かかるコストを考えても、効率的でバランスの良い調査方法といえるでしょう。ドローンによる外壁調査を検討している場合は、ぜひALSOKにご相談ください。

【ドローン外壁調査を実施する際の社内稟議書案用テンプレート】

(件名)ドローンを使用した外壁調査の実施について

(主旨)建築基準法の定めにより、当該施設の外壁調査を実施する必要があるが、安全面や調査期間、調査費用を考慮し、ドローンによる調査を実施したく、下記についてご決裁をよろしくお願いいたします。

1. サービス名
ALSOKドローン外壁調査
2. 価格
〇〇〇〇円(別添見積書参照)
3. 実施期間
〇〇日(別添見積書参照)
4. 実施対象施設
〇〇
5.  理由
ドローンによる外壁調査は、ドローンに搭載した赤外線カメラで撮影する調査手法であり、高所作業や足場の設置が不要なことから、従来のゴンドラやロープを使用した調査、足場を設置しての調査と比較して、安全面や調査期間のメリットが大きいほか、低価格で実施可能なため。