売上金管理の課題と対策

売上金管理の課題と対策
2023.11.20更新(2020.03.25公開)

小売やサービス業に従事する方は、日々の売上金管理のためにさまざまな工夫をしていると思います。特に扱う金額多いほど、防犯対策などもしっかり行う必要があるでしょう。
そこで今回は、小売店や飲食店、サービス業、商業施設など、現金を取り扱う店舗における売上金管理の注意点や、多額の現金や貴重品を輸送する必要がある際の管理方法などについてご紹介します。

目次

強盗認知件数から見る売上管理のリスク

強盗認知件数は、防犯対策が取り入れられ、年々減ってきています。しかし、警察庁「令和4年の犯罪」の侵入強盗の発生場所別認知件数を見てみると、商店が36.9%と最も多く、お店が狙われやすいことが分かります。

侵入強盗の発生場所別認知件数
出典:警察庁「令和4年の犯罪」

売上金管理の方法

侵入強盗の発生場所別認知件数

日々の売上金を管理するための手段としては、以下にご紹介するような方法が挙げられます。

1.銀行入(出)金

銀行入(出)金は、毎日の売上金を銀行の口座へ都度預ける方法です。銀行営業時間外に預ける際は、夜間金庫やATMを活用している方も多いでしょう。売上金が少額の場合は手軽で簡単な方法ですが、窓口で発生する待ち時間や、営業店舗と銀行の間に距離がある場合、従業員が入(出)金に行っている間の生産性低下が課題です。更に、最近ではコスト削減の目的で夜間金庫を閉鎖する金融機関も出てきています。

2.金庫に保管

店舗内の事務所やバックヤードに金庫を設置していったん保管する方法もあります。釣銭が不足した場合に両替が可能な場合もありますが、ある程度まとまった金額を店舗内に保管しておくため、万一窃盗事件が起こると被害が大きくなる危険性があります。

3.専用の入金機を使用

多店舗展開している企業の多くが導入している方法で、店内に専用の入金機を設置して管理する方法です。入金機に現金を投入した時点で、入金管理などは警備会社等へ一任され、夜間金庫などに現金を持ち運ぶリスクや店舗内に現金を保管しておくリスクが低減されます。入金に関するデータもすぐ抽出できるため、日々の会計処理などの手間も最小限に抑えられます。ただし、入金機にいったん入金した現金は手元に戻せないため、店内で使用する両替金などのための現金は別途用意しておく必要があります。その場合、入金機とあわせ、両替金を運んできてもらうサービスを追加したり、出金や両替の機能がついた入出金機を導入するといった対応があります。

売上金管理におけるリスク

売上金を安全に管理する対策

売上金を自社・自店舗で管理することにはさまざまなリスクがあります。ここでは、自社・自店舗に大量の現金があることによるリスクについてご紹介します。

1.盗難

店内に現金を保管しておく限り、窃盗犯などに売上金を盗まれるリスクがあります。また、銀行窓口や夜間金庫、ATMに預ける際に多額の現金を所持していることで窃盗犯に狙われるなど、防犯面での不安があります。

2.内部不正

店内に現金を置いておくことで、従業員による窃盗や横領など、内部不正の可能性も高くなります。

3.管理における人件費

実は、現金が多くある場所には人件費も多く発生するといわれています。基本的に高額の現金がある店舗は、1~2人の従業員だけでは運営できません。現金の管理をしている間、店舗業務は他の従業員が行わなければなりませんし、売上と現金の照合にも時間と労力が割かれます。内部不正や盗難防止のために従業員を増やすと人件費がかさんで利益を圧迫することにもなり得ます。

4.従業員の安全に関するリスク

売上金を日々銀行窓口やATM、夜間金庫に入(出)金する作業があれば、従業員が入(出)金していると覚えられてしまい、強盗のターゲットになる可能性もあります。
また、店舗でいつも多額の現金を保管していることが知られると、店舗に強盗が押し入り従業員が怪我を負うことも場合もあります。上記のように「そこにお金がある」と外部に認識させてしまうと、従業員の安全を脅かす可能性にもつながってしまいます。

売上金を安全に管理する対策

売上金管理におけるリスク

売上金をより安全に管理し、金銭だけではなく店舗全体の安全・安心を保つために、どのような対策をすればよいでしょうか。
売上金管理の方法として、先にいくつかの管理方法をご紹介しました。店舗の安全対策として盗難や内部不正などのリスクを低減させたり、店舗をトータルに監視するためには、防犯カメラの設置や機械警備の導入が有効でしょう。そのうえで、多額の現金を取り扱うのであれば、専用の入(出)金機の導入が、店舗の売上金を守るための対策として有効です。

ALSOKの入(出)金機オンラインシステムについて

ALSOKでは、店舗内で24時間365日現金処理が可能な入(出)金機オンラインシステムをご提供しています。売上金や不足金種の両替も、機械警備が標準セットされた入(出)金機で安全に管理。さらに、投入された金額や金融機関への振込み状況もWEBで確認でき、経営実態の把握を素早く行うことが可能です。釣り銭資金の最適化も図ることができますので、資金の有効活用も可能になるなど、多くのメリットがあるサービスです。売上金管理に関するお悩みがあればこの機会にALSOKの入(出)金機サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

決定的瞬間を記録する防犯カメラ・監視カメラ

ALSOKの防犯カメラ・監視カメラシステムは、カメラシステムのベストを追求!ローカルカメラ、ネットワークカメラの設置から延長保証サービスまで、ALSOKだからできるトータルサポート。

ALSOKのオンラインセキュリティ「ALSOK-G7」

ALSOK最先端の機械警備「ALSOK-G7」では、24時間365日ALSOKガードセンターがお客様の店舗を見守ります。各種防犯センサーの異常を検知するとガードマンが現地に急行し一時対応するだけでなく、店舗の状況をどこからでもリアルタイムに確認できます。お客様ごとのニーズに合わせたカスタマイズで効率的にセキュリティ強化を実現します。

まとめ

今回は、店舗や企業での売上金の管理について、想定されるリスクや適した売上金の管理方法などをご紹介しました。
現金はあくまで物品ですが、管理や運搬に際して大きな人的・物的リスクがあり、万が一の際の損失は企業の安全配慮義務の観点からも計り知れません。今一度適した管理方法について見直しやリスク対策を検討されてみてはいかがでしょうか。