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強盗や窃盗対策に防犯カラーボールは有効?防犯カラーボールの特徴と使い方

強盗や窃盗対策に防犯カラーボールは有効?防犯カラーボールの特徴と使い方
2020.11.12

ニュースなどで、窃盗や強盗事件の犯人追跡に「防犯カラーボール」の使用が功を奏したという報道を散見する機会があります。実際に、コンビニエンスストアなどで店頭に設置された防犯カラーボールを見かけることもあるでしょう。
今回は、防犯カラーボールの目的や犯罪行為に対する効果、くわしい使い方などについてご紹介します。店頭に防犯カラーボールを設置しようと考えている方は、ぜひこの記事をご参照の上、防犯カラーボールの基礎知識を身につけておくと良いでしょう。

防犯カラーボールとは

防犯カラーボールとは

防犯カラーボールとは

防犯カラーボールとは、内部に特殊蛍光塗料が入った防犯用のボールを指します。金融機関や店舗等での防犯用に用いられ、犯行現場で犯人や逃走車に投げつけることで逃走犯の追跡や逮捕の手がかりをつくる代表的な防犯装備の1つです。

防犯カラーボールの仕組み

防犯カラーボールは、対象物・対象者に向けて投げてぶつけた衝撃で外装が割れ、内容液(特殊塗料)が対象物・対象者に付着する仕組みとなっています。
付着した塗料は水洗いすれば一見汚れが落ちたように見えますが、洗った後も特殊塗料が残っています。また製品によっては水洗いしても汚れが落ちにくいものもありますし、特殊な臭いをつけるものもあります。
内容液に含まれる特殊塗料が対象に付着すると、塗料が持つ「ルミノール反応」と呼ばれるはたらきによって犯人を追跡しやすくします。

【ルミノール反応とは?】

ルミノール反応は、「化学反応による物質の発光現象」を指します。防犯カラーボールの特殊塗料が持つルミノール反応は、ものに付着した際ブラックライトという紫外線を光源とする特殊なライトを当てることで蛍光色に発色します。

防犯カラーボールの目的と効果

防犯カラーボールの目的と効果

防犯カラーボールは不審者に向かって投げつけ、塗料を付着させる防犯用品です。店舗や金融機関などで防犯カラーボールを用いるのは、強盗や窃盗犯などに対して逃走を困難にし、逮捕・検挙を円滑に行うことが目的です。

防犯カラーボールの効果

防犯カラーボールが果たす役割は、実際に使うことでスムーズに不審者の検挙につなげられることにとどまりません。防犯カラーボールは、店頭の目立つ箇所に備え付けておくことで「防犯に配慮している店」というアピールにも役立ちます。それによって犯罪行為をけん制でき、また来店客に安心感を持たせる効果も期待できます。

防犯カラーボールの設置が多い場所

防犯カラーボールは、銀行やコンビニエンスストアなどの小売店に多く設置されています。コンビニエンスストアのレジ奥などに鮮やかな色のボールが2個並べて置かれているのを、実際に見かけたことのある方も多いでしょう。

参考データとして、店舗・金融機関への侵入強盗の発生件数について、平成21年から30年までの10年間のデータを以下に付記します。

店舗・金融機関への強盗侵入の発生件数

10年間で発生件数は大きく減少していますが、店舗強盗の中でもコンビニエンスストアを狙った強盗侵入事件の発生件数の多さが目立ちます。コンビニエンスストアとその他の店舗を合わせた強盗侵入の発生件数は、平成30年においても341件と少ない数字ではありません。コンビニエンスストアをはじめとするあらゆる店舗において、依然防犯に対する意識を高く持って対策を講じることが必要であると分かります。

防犯カラーボールの種類と注意点

防犯カラーボールの種類と注意点

カラーボールの種類

防犯カラーボールにはいくつかの種類があり、目的や用途によって適したものを選ぶ必要があります。先にご紹介した、特殊塗料でルミノール反応による犯人追跡を可能とする機能は、非常に多くのカラーボールに取り入れられています。
上記の仕組みの他、内容物がチーズのような特徴的な臭いを出すカラーボールや、洗っても容易には落とせない塗料を内容物とするカラーボールなどもあります。
防犯カラーボールには、賠償責任保険が付いている製品もあります。賠償責任保険の内容は、使用者がカラーボールを正しい目的のもとに使用した上で、第三者の人身や物品に対し損害を与えた場合に損害を填補するものです。

カラーボールの耐用年数

防犯カラーボールは、一度設置したら使用するときが来るまで置きっぱなしで良いというものではありません。使用せず置いておいたままにすることにより品質が劣化しますので、所定の耐用年数があります。
防犯カラーボールには、約3年の耐用期間があります。使用者の賠償責任保険が付いている製品でも、その保険期間は耐用年数とイコールになっているため、3年を目安に定期的な入れ替えを行うことが必要です。

カラーボールを入れ替える目安

防犯カラーボールを入れ替える目安は、基本的にはメーカー指定の耐用年数(おもに3年)や、賠償責任保険の期間(メーカー耐用年数と同一)と考えて良いでしょう。ただし、内容物である塗料が外側から見て分離してきたように見えたり、ボール自体の外観(変色・風化など)で品質の劣化が確認できたりする場合もあります。その際は、所定の耐用年数や保証期間を迎える前であっても入れ替えを実施しましょう。

防犯カラーボールの使い方

防犯カラーボールの使い方

店舗などで実際に防犯カラーボールを導入する際は、その使い方についても把握し全従業員に周知するようにしましょう。ここでは防犯カラーボールの詳しい使い方をご紹介します。

備え付け時の設置方法

従業員がすぐ手に取ることができるよう、ケースの蓋を開けた状態で備え付けましょう。ボールが店内の人に見えるよう蓋を開けて設置することで、不審な行動を抑制する効果も期待できます。
またカラーボールは、必ず複数個(4個以上)備え付けることが望ましいとされています。犯行現場で目標物に向かってボールを投げても、不測の事態で気が動転していると、簡単には当てにくいものです。そのため最低でも従業員2名が2個ずつ持って投げることを想定し、4個以上は設置しておくようにしましょう。

防犯カラーボールの投げ方

従業員1名あたり両手に1個ずつ、計2個のボールを持ちます。1回目を投げて当てられなかったら、すぐにもう1個を投げるようにしましょう。
投げるときのコツですが、犯人に向けできるだけ近い距離から投げつけます。犯人までの距離が10メートル以上になってしまうと、命中が難しいとされています。
また、逃走する犯人を狙う場合は、犯人に直接当てるのではなく、足元付近の路上を狙って投げつける方法を採りましょう。犯人の足元付近の路上で飛散した塗料がかかったり、その上を犯人が歩いたりすれば、犯人の衣服や靴に付着し、追跡が可能になるためです。
逃走を図る自動車・バイクなどを狙う場合は、後部を狙うことがコツです。特に自動車の場合は、硬いリアガラスなどを狙いましょう。犯人が車に乗り込んで逃走しようとしているなら人よりも車に向かって投げる方が確実です。タイヤの跡に塗料が付くことでも、逃走した犯人を追跡しやすくなります。車に投げる際もできるだけ至近距離から投げることが望ましいでしょう。

防犯カラーボール取扱い時の注意点

防犯カラーボールは、不注意で床に落としただけでも割れてしまうことがあります。投げるため手で握った程度では割れませんが、硬いものに当たると割れやすいという特性をこのボールは持っています。割れれば床に塗料が飛び散って清掃が大変ですし、店内やその周辺が塗料で汚れると万一の際犯人追跡に支障をきたす場合があります。平常時の取り扱いにも、十分に注意を払いましょう。

防犯カラーボール使用後の対応方法

防犯カラーボール使用後の後片付けについても、以下の注意点を押さえておきましょう。

【掃除について】

服や体に塗料が付いた場合は、水溶性塗料ですから水で洗い流すことができます。

【使用後のボールの廃棄について】

塗料の容器であるボール本体は不燃物として、中身の塗料は可燃物として廃棄しましょう。廃棄のルールなどは各自治体が定めるものにしたがってください。

備えておきたい防犯システム

備えておきたい防犯システム

防犯カラーボールを店内などに備え付けることで、万一の際に対処できるだけでなく犯罪行為の抑止にもつながります。またそれと併せ、さらなる防犯強化につながる防犯システムを導入することで、より一層の備えを実現できます。防犯カラーボールと組み合わせて取り入れるおすすめの防犯システムには、以下のようなものがあります。

防犯カメラ

防犯カメラを設置することで不審者の行動を記録できるだけでなく、犯行自体を未然に防ぐ抑制効果も得られます。また、カメラに記録された映像により防犯カラーボール使用後、犯人を早期に発見することにもつなげられます。
バックヤードにモニターを置いておけば店舗の様子を確認できますので、で不審な人物への素早い対処が図れます。

機械警備

機械警備とは、センサーを使って建造物侵入の異常などを感知し、ガードマンが駆けつける防犯システムです。機械警備を利用することで、防犯カラーボールの使用と相まって犯人のさらなる早期発見へつなげることが可能になります。
異常事態が起きた際には非常通報ボタンを押すことでガードマンが現場へ急行の上対処。防犯カラーボールとの相乗効果により、より強固な防犯対策を実施できる有効な手段です。

ALSOKの防犯サービス

ALSOKでは、施設や店舗の安全確保にに最適な、警備会社ならではの防犯サービスを各種取り扱っています。防犯カラーボールとの併用でさらに店舗セキュリティを強化する、以下の防犯サービスもぜひご検討ください。

ALSOKの防犯カメラ・監視カメラはニーズに合わせて多彩なカメラの機種を選択可能。工事費込みのパッケージプランで、導入コストも明確です。録画機器不要でパソコンやスマホからカメラの映像を見られるクラウドサービスなど、オプションも充実。あらゆる環境に対応できるラインナップで、お店のセキュリティ強化に貢献します。

ALSOKの機械警備・オンラインセキュリティは24時間365日、店舗を守る信頼のガードシステムです。営業中は緊急時の非常押ボタン、閉店後はセンサーによる不審者の侵入など異常を感知する防犯監視をはじめ、火災の監視などを行います。異常発生時には、ガードマンが急行し適切に対処。また、オプションの画像センサーを使えばより迅速な対応が出来ます。

まとめ

今回は、金融機関やコンビニエンスストアなどに多く設置されている「防犯カラーボール」と、そのくわしい使い方などをご紹介しました。
防犯カラーボールは異常事態が起こってからの対処ができるだけでなく、視覚面での抑止効果もともなった有効な防犯対策です。しかし、防犯カメラや機械警備など、より積極的な防犯対策との併用で、さらに店舗セキュリティを強化し防犯レベルを高めることも重要です。防犯カラーボールの設置に加え、もう一歩踏み込んだ防犯対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。