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ライフサポートコラム
今年の花粉量はどのくらい?いますぐ始めたい花粉症対策
2021年12月時点の情報です
まだまだ寒い日が続きますが、春が近づくこの季節に気になるといえば……やはり花粉情報です。日本気象協会によれば、2022年のスギ、ヒノキ、シラカバなどの花粉飛散量は、関東~東北では例年に比べてやや多く、北海道では非常に多くなると予測されています。花粉症は飛散する前から備えておけば、発症を遅らせたり重症化を防ぐことができたりするので、飛散前の対処が肝心! くしゃみが止まらないお母さんと一緒に、2022年の花粉症対策をはじめましょう!
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ほか、花粉症は「外出すると悪化する」「喉や皮膚がかゆい」などの症状が出ることもあります。
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そもそも花粉症とは、植物の花粉が原因となり、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。
花粉症が増えた背景としてよく知られるのは、戦後に行われたスギやヒノキなどの拡大造林。さらに、地球温暖化による気温の上昇が、飛散する花粉量の増加の原因と見られています。食生活が肉食中心に変化したこと、衛生環境がよくなりすぎたこと、加えてストレスが多い社会なども間接的な原因として挙げられています。
また、ストーブなどを使用する際の部屋の換気不足や、タバコも考えられる要因のひとつです。タバコの煙が花粉症症状を悪化させるため、喫煙者だけでなく喫煙者の近くにいるだけでも影響を受けると考えられます。
近年は花粉の飛散量が増えていることから発症までの期間が短くなっていて、赤ちゃんや小さなお子さまも花粉症にかかることがあります。
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花粉症は、花粉飛散時の症状の有無、そして血液中にある花粉に対する抗体の存在があるかどうかで診断できます。また、耳鼻咽喉科では鼻の粘膜を摂取し、アレルギーの反応を観察します。皮膚科では、皮膚に小さな傷をつけてアレルゲンを付着させ反応を見るプリックテスト、アレルゲンを染み込ませたシートを皮膚に貼るパッチテストなどの方法で検査をします。内科、小児科、アレルギー科でも診断可能です。
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●薬物療法
飛散時期の2週間ほど前から抗アレルギー薬を服用し、発症のタイミングを遅らせたり、症状を軽減したりします。市販薬でも、眠くならないタイプなどが数多く登場していますが、花粉症の症状が数カ月続くなら、薬の質や健康保険の適用などを考慮して処方薬にするのがオススメです。
●減感作療法(アレルゲン免疫療法)
アレルゲンとなる花粉を2~3年かけて少量ずつ注射し、体内に取り入れることでアレルギー反応を弱めていきます。
●手術療法
レーザーや電気、薬などを使い、鼻の粘膜を一部切除することで、花粉症による鼻づまりを改善させます。
「減感作療法」の一種として、「舌下免疫療法」が使用できるようになりました。2014年1月には、スギ花粉の治療に有効とされる“なめる新薬”「シダトレン」が厚生労働省に承認されました。花粉の成分を元にした薬で、口の中でなめることで、粘膜から花粉の成分を取り込んで体を慣らし、異常な免疫反応を改善していくといいます。「シダトレン」は2021年には販売中止となりましたが、代替薬として「シダキュア」(処方薬)が承認を受けています。
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【自宅でできる花粉症対策】
まずは、テレビやネットで花粉情報をチェック。飛散量が多い日はできる限り外出を控えましょう。
窓を開けないようにしたり、洗濯物や布団の外干しを控えたりして対策しましょう。洗濯物は室内干しにしたり、花粉の飛散量が少ない早朝に干すのがおすすめです。取り込む際は洗濯物をはたきましょう。布団は布団乾燥機を使用しても良いですね。
部屋の換気をする際は、窓をすべて開けずに10cm程度の幅にしましょう。レースカーテンを使用することで室内に花粉が入る量を減らすことができます。花粉キャッチ性能のあるレースカーテンも多く市販されています。また、花粉シーズンの間はこまめにカーテンを洗濯すると良いでしょう。
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●天気が晴れまたは曇り
●最高気温が高い
●湿度が低い
●やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
●前日が雨
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また、地域差がありますが、一般的に1日のうち飛散の多い時間帯は13時~15時頃。また、舞い上がった花粉が落ちてくる日没前後もご注意ください。
【お出かけの際の花粉症対策】
お出かけの際も、ファッションに少し配慮することで、花粉が肌に触れたり、屋内に入り込むのを防ぐことができます。例えば……。
●鼻・口の粘膜を守るため、花粉対応のマスクをする
●目の粘膜を守るため、メガネをゴーグル型や花粉対策用のメガネに変える
●花粉をすぐに払えるよう、上着やコートはナイロン素材を選ぶ
●髪や頭、顔に花粉を付着させないようにつばの広い帽子をかぶる
●手袋を着用して花粉の付着を減らす
一方、NGの衣類にあたるのが、折り返しのある服やニット類。花粉が折り返し部分にたまったり、ニットの編み目に入り込んだりして、室内に持ち込んでしまう恐れがあります。ウール製の衣類は、木綿や化学繊維の素材に比べて花粉が付着しやすいといわれています。
帰宅時は、玄関先で衣服や髪についた花粉をしっかりはたき落としてから家に入ること。徹底的にカットするなら、帰宅後はまっすぐお風呂場へ! 衣類をすべて洗濯機に入れ、自分もシャワーを浴びましょう。
室内では、空気清浄器や加湿器を使うとよいでしょう。部屋を適度に加湿(目安は40~60%ほど)していれば、花粉は床に落ちてきます。あとは掃除機で吸ったり、濡れた布で拭きとればOKです。
ただし、せっかく掃除機で吸い込んだ花粉を排気でまき散らしてしまうこともあります。掃除機のフィルタを目の細かい花粉対策用に変えるか、排気部分を室外に出しておくのがポイントです。
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花粉症シーズンは、うがいも忘れずに行いましょう。うがいをすることで喉の奥の花粉を取り除くことができます。外から帰ってきた際の手洗い・うがいは感染症対策だけでなく、花粉症対策にも有効なのです。
ほかにも、バランスのよい食事をする、ぐっすりと睡眠をとる、ゆっくりお風呂につかるなど、体の中から免疫力をアップすることも大切です。
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