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ライフサポートコラム
春の健康診断シーズン!診断結果の見方を知りたい
2014年05月07日時点の情報です
健康診断を行う会社も多い5月。忙しいのに面倒だなぁと思いながら、しぶしぶ受診する方も少なくないようです。でも、数値の見方を知れば、自分の体に今、何が起きているかが一目瞭然。「健康診断でよく見るアルファベットが意味する内容って?」「お酒好きや甘党が注目すべき項目は?」など、健康診断をもっと上手に活用する方法を、アルボと一緒に学んでみましょう!
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そもそも「健康診断」とは、普段の自分の健康状態を知って、生活習慣病を予防したり、隠れた病気を発見したりするために行われるもの。
診断結果に異常がなくても、この数年の検査数値の推移は見守ることが大切。正常の範囲内でも上昇傾向にあるならば、注意が必要です。
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「肝機能検査」は、血中にある「γ-GTP」「ALT」「AST」など、肝細胞に含まれるアミノ酸の代謝に関する酵素がどのくらい血中にあるかを調べる検査。この数値によって、肝細胞が受けているダメージの度合いがわかります。
●γ-GTP → 51 IU/L以上は肝機能異常の疑いアリ!
肝臓や腎臓などでつくられる酵素で、たんぱく質を分解・合成する働きをします。この数値が高い場合は、お酒の飲み過ぎや肥満によって、γ-GTPが血液中に漏れ出し、数値が上がっている状態です。
●ALT(GPT)&AST(GOT) → 31 IU/L以上は肝細胞に異常アリ!
いずれも、体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをする酵素。何らかの異常で肝細胞が破壊されると血液中に漏れ出します。これらの数値が高いということは、肝臓が障害を受けている恐れがあります。
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風が吹いても体中に激痛が走る、おそろしい「痛風」。このリスクを知るには「尿酸値」に注目しましょう! そもそも 「尿酸値」とは、血液中の尿酸の濃度を示したもの。これが一定レベルを超えると、「高尿酸血症」を発症します。そして、その代表的な疾患が「痛風」なのです。
男性や中高年に多い病気と思われがちですが、最近では20~30代など、若い世代の発症も増加。予防には適度な運動をしたり、プリン体を多く含む食品をひかえたりすること!
★プリン体が多い食品&お酒
レバー類、白子、タラコ、エビ、イワシ、カツオ、干物、地ビール、紹興酒など
★プリン体が少ない食品
野菜類、キノコ、海草、乳製品など
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尿酸値の上昇を防ぐには、日頃から、有酸素運動やこまめな水分摂取、ストレス発散、過度なアルコール摂取を控えるなどの習慣を実践することが大切です。
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体内のコレステロール値を見るには、「血中脂質検査」に注目しましょう。「中性脂肪」「HDLコレステロール」「LDLコレステロール」の3種類の項目があるはずです。
●中性脂肪(mg/dl)
数値が高ければ高いほど、動脈硬化が進む危険アリ!
●HDLコレステロール(mg/dl)
「善玉コレステロール」のこと。数値が高いほど、血中の余分なコレステロールをうまく回収できています。
●LDLコレステロール(mg/dl)
「悪玉コレステロール」のこと。数値が高いほど、コレステロールが血中に増えている状態です。
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糖尿病リスクの有無を知るには、「血糖検査」の項目をチェック!
そもそも血糖とは、血液中のブドウ糖のことで、インスリンが調節しています。血糖値が高いのは、インスリンが不足し、血液中にブドウ糖があふれて高血糖になっている状態。糖尿病リスクは100/dlを超えるあたりから上昇するとされています。
血糖値が「ちょっと高いかな?」と思った時は、ごはんをゆっくり噛んで食べる、最初に野菜など食物繊維の豊富なものから食べる、などの習慣をつけるのがオススメです。甘いモノの食べ過ぎもなるべく控えましょう。
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厚生労働省の発表によれば、生活習慣病の発症リスクが特に高いと判定され、半年にわたって食事などの特定保健指導を受けた男女が、翌年度は男性で最大3割、女性で同4割がメタボ状態から脱していたことがわかりました。厚労省は「一定の効果が確認できた」として、今後もメタボ診断の積極的な受診を働きかけていくそうです。
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腹囲のほか、次の項目のうち2つに当てはまる人はメタボと診断されます。
●「脂質異常」
中性脂肪150 mg/dl以上の人、あるいはHDLコレステロール 40 mg/dl未満の人
●「高血圧」
最高血圧 130mmHg以上、最低血圧 85mmHg以上の人
●「高血糖」
空腹時血糖値 110 mg/dl以上の人
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