ガラスが割れる原因と対策方法を割れ方別に紹介

ガラスが割れる原因と対策方法を割れ方別に紹介

ガラス 2019.03.29(2021.12.27更新)
ガラスが割れる原因と対策方法を割れ方別に紹介

ある日突然、家のガラスが割れていたらびっくりしますよね。いたずらされたのか、何かがぶつかったのか、泥棒が入ったのか…いろいろな推測が頭をよぎります。しかし、ガラスは割れ方によって原因を特定することができます。ガラスを割れたままにして空き巣に狙われたり、ガラスの破片でケガをしたりしないよう、ガラスが割れる原因と対策方法について予め知っておきましょう。

経年劣化によるガラス割れ

長年使用しているとガラスの耐久性が低くなり、経年劣化による熱割れやサビ割れなどのガラス割れが生じやすくなります。これらのガラス割れを放置していると、最初は1本だったヒビもどんどん複数本に広がっていきます。空き巣などの類ではないので家が狙われているという心配はありませんが、ケガや事故につながる可能性もあり、複層ガラスの場合は内部結露が起こることもあるため、早急に修理が必要となるでしょう。

熱割れ

熱割れ

熱割れとは冬に起こりやすい現象で、ガラス面に一定以上の温度差が生じたときに耐えきれずガラスが割れるというものです。たとえば気温が低い時に直射日光などがあたると、ガラスの中心部だけが急に暖かくなります。このとき直射日光があたっていないサッシ等は低温なので、温度差によってガラス割れが発生します。
熱割れの特徴はガラスの端の部分から枠に対して直角に1本ないし2本の細いヒビがすっと入るというもの。何かが衝突してできたヒビの場合は衝突部分から蜘蛛の巣状に何本ものヒビが入りますから、違いはすぐにわかります。熱割れの原因はガラスの部分的な温度差によるものなので、冬に使っている加湿器の蒸気が直接当たっていたり、ガラスに断熱シートを貼っていたりすると、比較的熱割れを起こしやすいといえます。ちなみに網入りガラスや複層ガラスは通常のガラスに比べて熱割れしやすいので注意が必要です。

サビ割れ

サビ割れは網入りガラスの中に入っている金属のワイヤーが錆びることによって膨張し、ガラスが耐えきれなくなって割れるというものです。サッシや窓枠のパッキンの経年劣化で雨や結露などにより水分が侵入し、錆が進行するというケースが多くあります。割れる際も必然的に窓ガラスとサッシが触れている部分あたりから進行するケースが多いのが特徴です。サビ割れの場合はよくみると中のワイヤーが錆びているのが目視できると思いますので、日頃から確認してみてください。

空き巣などが疑われる割れ方

上のふたつとは明らかに違う割れ方をしている場合に心配になるのが空き巣ですね。空き巣の場合は割れ方にやはり特徴があるので、見つけたらすぐに修理を依頼するとともに警察に連絡をしましょう。

三角割り

三角割り

これは日本独特の空き巣の手口だそうで、世界中の防犯ガラスの規定をみてもこの方法を想定している基準はないそうです。具体的な方法としてはガラスとサッシの間のゴムの部分にマイナスドライバーのようなものを差し込みこじ開けるだけです。これを窓の鍵(クレセント錠)の上下の位置で繰り返すと、対策をしていない普通のガラスならものの数秒で、大した音もなく簡単に割れ、鍵が開けられてしまいます。三角割りをされたガラスの割れ方の特徴は、複数のヒビが繋がって、鍵のあたりのガラスが外されています。

打ち破り

打ち破り

こちらは同じ空き巣でもオーソドックスに物を投げ込んだり、バールなどの道具を用いてガラスを打ちつけたりしてガラスを破壊するやり方です。特徴としてはガラス面を不規則に打ちつけたような跡が複数残ります。線路脇や工業地帯など、騒音が激しく、何かをぶつけた音が目立たない地域ではこの手口をつかう空き巣が多いようです。

焼き破り

焼き破り

近年増加傾向にある空き巣の手口です。焼き破りは鍵の付近にあたる箇所をライターやバーナーなどで熱して、脆くなったガラスに穴をあける手口です。ガラス全体にはダメージがないのに、鍵の付近だけにダメージが集中していて、丸い穴が空いているので、見れば違和感をもつはずです。

ガラス修理の際のガラス種類の選び方

ガラスが割れてしまったらどんな理由にせよ修理しなければなりません。インターネットなどで「ガラス」「修理」と検索をすると、近所のガラス修理業者がたくさん表示されるため、その中からできるだけ早く来てくれそうなところをいくつかピックアップして見積りをお願いしましょう。業者によって出張料や作業料はもちろん、ガラス自体の値段も違う場合もありますから、複数の業者から見積もりをとることをおすすめします。中には見積もりのための出張にも料金がかかるというところもありますので、事前に確認しておきましょう。
また、ここで注意したいのはガラスの種類です。
ガラスにはいくつもの種類があり、それぞれ特徴があります。熱割れしやすい場所に熱割れに弱いガラスを入れてもまたすぐ割れてしまう恐れがあり意味がありません。
窓ガラスによく使用されているガラスの種類と特徴を一覧にまとめましたので、参考にしてください。

ガラスの種類 特徴 防火性 防犯性 熱割れ防止 サビ割れ
防止
フロート
ガラス
一般的な透明なガラス。もっとも種類が多く、住宅のさまざまなところに使用されている。割れると鋭く刃物のような破片となり危険。
網入り
ガラス
製造時に金網を入れたガラス。都市計画法の防止地域・準防火地域に指定されている場合は延焼防止のため、防火設備ガラスの使用が義務づけられている。その代表がこの網入りガラス。網入りガラスは災害時などに破片が枠から落ちにくいという性質を持つが、強度が強いわけではないので防犯に不向き。
強化ガラス フロートガラスに熱処理を加えて急激に冷やすことで強度を強化したガラスで、通常のガラスに比べて3~5倍の強度を持つ。フロートガラスよりも割れにくいが、割れると紛々に砕け散る性質をもち、安全性は高いが、防犯には向かない。最近では網なしでも防火設備ガラスの基準を満たした網なし耐熱強化ガラスも出てきている。 耐熱なら可 耐熱なら可
合わせ
ガラス
2枚以上のガラスを樹脂の中間膜で接着して作られたもの。ガラス間に樹脂の膜があるので、割れても飛び散りにくく、破られにくい。中間膜の厚さや材質によって防犯性能に優れたもの、防音性能に優れたものなどがある。防犯性能に優れたサッシやガラスなどの建物部品にはCPマークが入っているので、防犯機能を高めたい場合はCPマークが入っているものを選ぶと良い。 中間膜
による
複層ガラス 2枚ガラスの間に断熱性能向上のために中空層を持たせたガラス。ペアガラスともいわれる。2枚のガラスは用途によって選べるので、網入りと防犯合わせガラスを組み合わせたりして防火と防犯の2つを兼ねた窓を作ることができる。 選ぶガラスによる 選ぶガラスによる

ガラスの割れ方別・対策方法

ここからは、ガラスの割れ方別に対策方法をご紹介します。

ガラス修理の前に

ガラスが割れてしまったら、まずは飛び散った破片を片付けます。素手や素足だとケガをしてしまうので、必ず軍手をつけてスリッパ等を履くようにしてください。掃除機で吸い取ると故障に繋がるのでほうきやちり取りで集めましょう。全部拾ったつもりでも、細かくて小さな破片が散乱していることが多いので、床を水拭きしてきれいに取り除きましょう。カーペットの場合は粘着ローラーを使うことをおすすめします。
ガラスは一度割れてしまうと業者に修理・交換してもらう必要があるため、費用がかかります。しかし、不測の事故や災害でガラスが割れた場合は、火災保険が適用できる場合があり、申請すると修理費用を負担してもらえます。ただし、保険が適用できるかは割れた原因や契約内容で異なってくるため、加入している火災保険の補償内容を保険会社に確認してみましょう。

熱割れの対策方法

熱割れ防止の対策はガラスに温度差を生じさせないことです。具体的には以下の対策が挙げられます。

  • エアコンの室外機をガラス面からなるべく離して設置する
  • フィルムやシート、エアパッキンなどを貼らない
  • 直射日光が当たる場合は簾(すだれ)やサンシェードを活用する
  • カーテンを閉めたままにしない

また、熱割れしにくく耐熱性の高い強化ガラスや合わせガラスへ交換するのもおすすめです。

サビ割れの対策方法

サビ割れの対策としては、ガラスや窓のサッシを定期的に掃除することです。掃除をしないと結露で発生した水分によってワイヤーが錆びてしまうので注意が必要です。
対策をしても錆びてしまうという場合は、ワイヤーの入っていない強化ガラスや合わせガラスへ交換するといいでしょう。

空き巣などが疑われる割れ方の対策方法

空き巣がガラスを割って侵入するのを防ぐには、防犯性が高いCPマークの入った合わせガラスや複層ガラスへの交換がおすすめです。さらに防犯対策を強化したい場合は、ホームセキュリティを導入するのも有効です。家に誰もいないときや、万一何かあったときの心強い味方となってくれます。

空き巣が疑われたらホームセキュリティ導入を検討

ガラスにもいろいろな種類があること、割れ方にも特徴があることがご理解いただけましたでしょうか。窓ガラスが割れて空き巣が疑われるような割れ方をしていたら、防犯機能の高い強化ガラスとともにぜひホームセキュリティの導入を検討しましょう。
一戸建てや店舗兼住居のような建物の場合、どうしても死角になるところが多く、空き巣に狙われやすくなります。
ALSOKのホームセキュリティは24時間365日、不法侵入やガラス割りなどをセンサーで見守りお知らせします。また緊急時にはガードマンが駆けつけますので安心です。

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まとめ

ガラスは何かが衝突したとき以外でも、経年劣化が原因で割れたり、ときには空き巣被害に遭って割れることもあります。ガラスが割れたことがある方は、今回ご紹介した割れ方の特徴をもとに、ぜひ対策を検討しましょう。
どんな原因・割れ方であっても、割れたままのガラスをそのままにしておくのは大変危険です。早急に業者に修理を依頼し、ガラスの特徴や機能を確認した上で、交換しましょう。

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