旅行・帰省で長期間留守にする家の防犯対策!狙われる理由と対処法
本記事では、旅行や帰省で自宅を長期間留守にする際の防犯対策や、留守中の家が空き巣に狙われやすい理由、万が一空き巣被害に遭ったときの対応方法について解説します。
旅行や帰省で数日以上家を空けるとき、「留守中に空き巣に入られたらどうしよう」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。長期間の留守中は、郵便物がたまる、夜も明かりがつかないなど、外から不在を悟られやすい状態になりがちです。出発前に留守を悟られにくくする対策と侵入に時間をかけさせる対策を組み合わせておくことで、空き巣被害のリスクを抑えることにつながります。
【この記事で分かること】
- 旅行・帰省で長期間留守にする家が空き巣に狙われる理由
- 家を空ける前に確認しておきたいこと
- 旅行・帰省中に留守を悟られないための対策
- 帰宅後に確認すること、空き巣被害に遭ったときの対応方法
目次
旅行・帰省で長期間留守にする家が空き巣に狙われる理由
旅行や帰省で長期間留守にする家は、外から不在が分かりやすく、侵入されても発見が遅れやすいため、空き巣に狙われやすいと考えられます。主な理由は次のとおりです。
- 郵便物やチラシがたまり、外から不在が分かりやすい
- 夜になっても明かりがつかず、生活の気配がない
- 人目がないため、侵入後に時間をかけて物色されるおそれがある
- 被害の発見や警察への通報が遅れやすい
警察庁の統計データからも、住宅を狙った侵入窃盗のうち「空き巣」が多くを占めていることが分かります。
警察庁発表の「令和7年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和7年の侵入窃盗の認知件数の総数は47,233件、そのうち住宅を発生場所とするものは18,007件です。住宅では1日約49件の侵入窃盗が発生している計算になります。また、その約76.3%が一戸建て住宅で発生しています。
住宅を対象とした侵入窃盗の主な手口は、次の3つです。
- 空き巣:留守宅に侵入して窃盗を働く
- 忍び込み:居住者の寝ている間に侵入する
- 居空き:住人の在宅中(夜間の就寝中を除く)に侵入する
これらの手口のうち、64.3%が「空き巣」です。このことから、不在の間こそ「留守と悟られない」ようにすることが重要になります。
旅行・帰省で家を空ける前にやるべき確認リスト
旅行や帰省で家を空ける前は、戸締りの確認に加えて、郵便物の配達停止や照明のタイマー設定など、留守を悟られないための準備をまとめて済ませておくことが大切です。出発直前は慌ただしくなりやすいため、次のチェックリストを使って事前に確認しておきましょう。
| 旅行・帰省前の防犯チェックリスト | ||
|---|---|---|
| 分類 | 確認項目 | チェック |
| 戸締り | ||
| 留守を悟られない対策 | ||
| 家の周り | ||
| その他 | ||
では、具体的にどのような防犯対策が必要なのか、次で詳しく見ていきましょう。
旅行・帰省中に留守を悟られないための具体的な対策と理由
旅行・帰省中に留守を悟られないためには、郵便受け・照明・電話・SNSから不在の手がかりを出さないことが大切です。外から不在と判断されにくい状態をつくることが、空き巣に狙われにくい環境づくりにつながります。主な対策は次の4つです。
- 新聞や郵便物の配達を止める
- 遠隔操作可能な照明を利用する
- 固定電話で長期不在を知らせないよう設定を確認する
- SNSをリアルタイムで更新しない
新聞や郵便物の配達を止める
郵便受けは、外から在宅かどうかを判断する手がかりの一つになります。郵便受けに郵便物がたまっていると不在であると判断され、自宅に侵入されるおそれがあります。
そのため、旅行や帰省で長期間留守にする際は、郵便受けに鍵を取り付けるだけでなく、新聞や郵便物が配達されないよう事前に手続きを行いましょう。新聞は配達を担当している新聞販売店に連絡、郵便物は最寄りの郵便局に「不在届」を提出することで配達を止められます。不在届を提出すると、郵便物は最長30日間郵便局で保管されます。
また、宅配便は配達前に電子メールなどが届く事前通知サービスを活用するのがおすすめです。登録しておくと不在中でもスマートフォンから受け取り日時を変更できるため、留守を悟られるリスクを減らせます。
遠隔操作可能な照明を利用する
留守にしている住居は外が暗くなっても部屋の明かりがつかないため、留守であることに気づかれやすくなります。
もっとも簡単な対処法は、タイマー式の照明をリビングや寝室、外灯などに導入する方法です。ただし、点灯・消灯の時刻が毎日同じでは、やはり留守であることを疑われるおそれがあります。そこで、日によって点灯・消灯のタイミングを少しずつずらし、普段の生活リズムに合わせて照明をコントロールすることで、留守を悟られにくくなります。
このほか、スマート家電を使って、照明やテレビ、ラジオなどを外出先から操作する方法もあります。スマート家電には、「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」と呼ばれる、インターネットを通じて家電をコントロールする技術が使われています。スマート家電をうまく活用することで、外出先でもスマートフォンから家電を操作できるようになります。製品によって費用や設定方法が異なるため、導入前に操作方法を確認しておきましょう。
固定電話で長期不在を知らせないよう設定を確認する
固定電話の留守番応答に「○日まで留守にしています」など不在期間が分かるメッセージを録音していると、電話をかけた相手に長期不在が伝わってしまいます。電話で在宅かどうかを確認されるケースも考えられるため、注意が必要です。旅行や帰省で長期間家を空ける場合は、出発前に応答メッセージの内容を確認し、携帯電話への転送サービスを利用するか、不在期間を伝えない一般的な文面に変更しておきましょう。
SNSをリアルタイムで更新しない
旅行先の写真や「○日まで帰省中」といった内容をSNSにリアルタイムで投稿すると、不在であることを不特定多数に知らせることになります。各種SNSには検索機能が搭載されており、「旅行中」や「帰省」といったキーワードで簡単に情報を調べられます。
本名を登録していない場合でも、投稿内容や写真の背景などから住まいを特定されるおそれがあります。そのため、旅行中はSNSの投稿を控え、帰宅後にまとめて投稿するのがおすすめです。
空き巣に狙われにくい自宅にするための防犯対策
空き巣に狙われにくい自宅にするためには、侵入に時間がかかる工夫をしたうえで、地域の目や防犯アイテムを組み合わせることが大切です。主な対策は次の3つです。
- 侵入に時間がかかる工夫をする
- 日頃から近所の人と良好な関係を築いておく
- 空き巣が嫌がるアイテムを活用する
侵入に時間がかかる工夫をする
警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入者の約7割が侵入に5分以上かかるとあきらめる傾向にあります。また、侵入に10分以上かかる場合は、ほとんどの侵入者があきらめるとされています。そのため、空き巣に狙われにくい住まいにするには、窓や玄関から簡単に侵入できないよう対策することが大切です。
特に主な侵入経路となる窓は、施錠をしていてもガラスを破り、鍵を開けて侵入されるおそれがあります。対策としては、補助錠やツーロックの採用、防犯ガラスへの交換や防犯フィルムの貼り付けなどの方法があり、侵入に時間をかけさせる効果が期待できます。玄関の鍵も補助錠によるツーロックやピッキングに強いディンプルシリンダー錠への交換など、簡単に侵入されないための対策を行いましょう。
日頃から近所の人と良好な関係を築いておく
近所の人との日頃のあいさつや交流は、地域の異変に気づきやすい環境づくりにつながります。旅行などで長期間家を空ける場合は、必要に応じて信頼できる近所の人に伝えておくことも検討しましょう。
普段から住人同士で声をかけ合い、地域全体で不審者が近寄りにくい環境を整えることが大切です。
空き巣が嫌がるアイテムを活用する
不審者に侵入をためらわせるためには、上記に加えてさまざまな防犯アイテムを活用しましょう。具体的には、防犯カメラや防犯砂利、センサーライトなどの活用がおすすめです。防犯カメラやセンサーライトを設置することで、不審者に「見られている」と意識させ、侵入をためらわせる効果が期待できます。
防犯アイテムを設置する際は、設置場所に気を付けましょう。死角があったり、簡単に壊される位置に取り付けたりしていると、十分な効果を発揮しにくくなります。
帰宅後の確認と、万が一空き巣被害に遭ったときの対応方法
旅行や帰省から帰宅したら、家に入る前に外回りを確認し、侵入の形跡があれば室内に入らず110番通報することが大切です。被害を確認できたら、現場をそのままにしたうえで、通帳やカードなどの利用停止や保険会社への連絡を進めましょう。主な流れは次のとおりです。
- 帰宅時は家に入る前に建物の外回りを確認する
- 侵入の形跡に気づいたら室内に入らず110番通報する
- 通帳やカード、スマートフォンなどの利用停止連絡をする
- 火災保険の盗難補償で補償される範囲を確認する
帰宅時は家に入る前に建物の外回りを確認する
帰宅したら、玄関を開ける前に安全な場所から確認できる位置で、侵入された形跡がないかを確認しましょう。窓ガラスが割れていないか、窓や勝手口が開いていないか、玄関ドアや鍵穴に傷やこじ開けたような跡がないかなどをチェックします。施錠して出かけたはずの玄関の鍵が開いている場合も、侵入されたおそれがあるため、注意が必要です。
侵入の形跡に気づいたら室内に入らず110番通報する
侵入の形跡があった場合は、室内に入らず、安全な場所に移動してから110番通報しましょう。家の中に犯人が残っているおそれもあるため、一人で確認しに行ったり、犯人を探したりすることは避けてください。通報時は住所や気づいた状況を落ち着いて伝え、警察が到着するまで安全な場所で待機しましょう。
現場を片付けてはいけない理由
空き巣の被害に遭うと、荒らされた室内をすぐに片付けたくなるかもしれません。しかし、室内には指紋や足跡など、捜査の手がかりとなる痕跡が残っている場合があります。警察の確認が終わるまでは室内の物にむやみに触れず、できるだけそのままの状態を保ちましょう。
通帳やカード、スマートフォンなどの利用停止連絡をする
警察の確認後、通帳やキャッシュカード、クレジットカード、自宅に置いていた予備のスマートフォンやタブレットなどがなくなっていないかを確認しましょう。盗まれていた場合は、すぐに各金融機関やカード会社、携帯電話会社へ連絡し、利用停止を依頼します。早めに連絡することで、不正利用などの被害を最小限に抑えることにつながります。
火災保険の盗難補償で補償される範囲を確認する
空き巣による被害は、加入している火災保険の盗難補償で補償される場合があります。盗難補償の有無や、補償の対象が「建物」のみか「家財」も含むかなど、契約内容を確認したうえで保険会社へ連絡しましょう。保険金の請求時に警察への届出が必要となるのが一般的なため、届け出た警察署や受理番号を控えておくと手続きを進めやすくなります。
現金・通帳が盗まれた場合の扱い
家財を補償の対象としている場合、現金や通帳(預貯金証書)の盗難も補償されることがあります。ただし、補償の対象や上限額、請求条件は保険商品や契約内容によって異なるため、保険証券や約款を確認したうえで保険会社へ問い合わせましょう。
旅行・帰省中の防犯対策にはホームセキュリティの導入もおすすめ
旅行や帰省で家を空けることがある場合は、ここまで紹介した対策に加えてホームセキュリティを導入することで、不在時の防犯体制をさらに強化できます。ホームセキュリティは旅行や帰省のときだけ利用するものではなく、日々の外出時や就寝時も含めて、日常的に住まいを見守るサービスです。普段から利用しておくことで、長期間家を空けるときも継続して防犯体制を保つことにつながります。
ALSOKのホームセキュリティは、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。オンラインセキュリティでは、不審者の侵入や火災などの異常発生時にはALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで帰宅時に警備が解除され、外出時はワンタッチで警備を開始できる機能もあります。また、窓の閉め忘れやスマートフォンの持ち忘れを知らせる機能も搭載しており、安心です。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけを依頼できます。
ALSOKのホームセキュリティは外出先からも警備操作ができるため、旅行や帰省で家を離れているときも自宅の防犯体制を整えやすくなります。また、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。
また、自宅を数カ月以上留守にする場合は、ALSOKの空き家管理サービス「HOME ALSOK るすたくサービス」の利用がおすすめです。るすたくサービスでは、「転勤で急に家を空けることになった」「誰も住んでいない実家、別荘がある」など長期不在の住宅に対し、1カ月に1回巡回して敷地内の異常がないかをチェックします。巡回時にチェックする屋外指定箇所も10カ所まで選べ、指定箇所の異常(破損や盗難、ゴミの投棄など)の有無をお客様にメールで報告します。また、郵便受けの投函物を確認し、契約に基づいて廃棄または所定の住所へ送付するため、郵便物がたまって留守を悟られることを防ぐ対策にも役立ちます(送付費用はお客様負担となります)。
まとめ|自宅を長期間留守にする際はしっかりと防犯対策を行おう
旅行や帰省で自宅を長期間空けるときは、郵便物がたまる、夜に明かりがつかないなど外から不在が分かりやすくなるため、空き巣被害のリスクが高まります。出発前にチェックリストで戸締りや配達停止などの対応を確認しておきましょう。留守を悟られないための対策を行ったうえで防犯アイテムなどを活用し、不審者が近づきにくい家を目指しましょう。
万が一、帰宅時に侵入の形跡に気づいた場合は、室内に入らず安全な場所から110番通報してください。さらに防犯体制を強化したい場合は、旅行や帰省の不在時も含めて日常的に自宅を見守るホームセキュリティの導入も検討してみましょう。
ホームセキュリティは異常発生時に必要に応じて警備員が駆けつけるため、万が一の際も安心につながるのはもちろん、警備会社のロゴが入ったステッカーを貼付しておくことで、不審者を遠ざける効果が期待できます。ホームセキュリティの導入はぜひALSOKにご相談ください。
旅行・帰省中の防犯対策に関するよくある質問
Q:何日以上家を空けるときに防犯対策が必要ですか?
A:日数に関係なく、防犯対策は必要です。ゴミ出しや近所への買い物など短時間の外出でも、玄関や窓を施錠しましょう。数日以上家を空ける場合は、郵便物の配達停止や照明のタイマー設定など、留守を悟られないための対策もあわせて行うことが大切です。
Q:戸建てとマンションで防犯対策は変わりますか?
A:基本的な対策は共通です。マンションでも、共用廊下やベランダ側から住戸へ侵入されるおそれがあるため、オートロック付きや上層階でも、窓・玄関の施錠と留守を悟られにくくする対策を行いましょう。
Q:旅行中に電気をつけっぱなしにするのは防犯に有効ですか?
A:電気をつけっぱなしにするよりも、タイマー照明などを活用して、夜間に在宅しているように見せる方法がおすすめです。昼間も照明がついたままだと、かえって不自然に見える場合もあります。





















