留守中の防犯対策に照明が有効 !?

旅行や里帰りなどで長時間留守にしなければならないとき、一番心配なのは空き巣に入られることではないでしょうか。一戸建てはマンションなどに比べて被害に遭いやすいのでとくに注意が必要です。では、どうすれば空き巣の被害から我が家を守ることができるのでしょうか。ここではそのポイントを追ってみることにしましょう。
留守と悟られないことがもっとも大切
警察庁が運営する防犯サイト「住まいる防犯110番」によると、平成30年の侵入窃盗の認知件数の総数は62,745件、その発生場所をみると42.5%が「一戸建住宅」で2位以下を大きく引き離してダントツのトップとなっています。
一般の住宅への侵入窃盗には、留守宅に侵入して窃盗を働く「空き巣」、居住者の寝ている間に侵入する「忍び込み」、居住者の食事中などに侵入する「居空き」がありますが、やはり侵入者にとってリスクの少ない「空き巣」が35.3%と、全ての侵入窃盗の手口別認知件数の約1/3を占めています。ここからいえることは、まずは「留守と悟られない」ことがもっとも大切ということです。
では、空き巣はどのように留守宅を見抜いているのでしょうか。その方法から対応策を考えてみることにしましょう。


留守を見抜く方法のトップは「インターホンで呼ぶ」
空き巣などの侵入者が留守を見抜く方法でもっとも多いのは大胆にも「インターホンで呼ぶ」だそうです。一戸建てにお住まいの方が長期間留守にする場合は、これに対応できる対策をしておくことが一番効果的ということになります。最近ではインターホンにもいくつか種類がありますが、特に録画機能付きのインターホンがおすすめです。外出から帰宅したら、不審者が映っていないかどうか日頃から確認しておくことが大切です。


「動きを見張る」に対処するには
侵入者が留守宅を見抜く方法で次に割合が多いのが「動きを見張る」です。
これは居住者がいるかどうかを外から見張るということで、さまざまな要素が考えられますが、その代表的なもののひとつとして部屋の照明があげられます。例えば、外が暗くなっても部屋の明かりがつかなければ留守であるということが簡単に見抜かれてしまうのです。
では、どのように対処すればいいのでしょうか。
もっとも簡単なのは、タイマー式の照明を外灯やリビング、寝室などに導入するという方法です。ここでのコツは「照明をつけたり消したりするタイミングに時間差をつける」ということです。外が暗くなってくるタイミングでまず外灯とリビングの電気を点灯させ、いつも就寝するタイミングでリビングだけを消し、寝室の照明をつけるといった具合に、生活のリズムにあわせて照明をコントロールすることができれば、留守だと見抜くことはむずかしくなります。また、日によって点灯・消灯のタイミングを少しずつずらすなどの細かい設定ができると尚可です。
最近では、IFTTT(If This Then That)と呼ばれる、インターネットを通じて家電をコントロールするサービスも充実してきています。上手に使いこなすと、スマートフォンからの遠隔操作で照明だけでなくテレビやラジオなどもオンオフすることができるようになります。利用するには多少の設備投資と設定が必要ですが、対応機器類もそれほど高額ではなく、設定も慣れてしまえばそれほどむずかしくないでしょう。
ちなみにIFTTTは、スマートフォンやスマートスピーカーなどであらゆる家電が操作できるようになるので、在宅時にも便利に使うことができます。
「郵便受け」にも要注意!
このほかに対策を施しておきたいものに「郵便受け」があります。防犯のために勝手に開けられないよう鍵などを郵便受けに取り付けるのはもちろんですが、郵便受けに新聞や郵便物がたまっているとひと目で留守とわかってしまいます。長期間留守にする際は、新聞や郵便物は配達されないよう事前に手続きを行いましょう。新聞ならば配達を担当している新聞販売店に連絡を、郵便物ならば最寄りの郵便局に「不在届」を提出します。
しかし、新聞・郵便物の配達を止めたとしても厄介なのが宅配便の不在票です。最近では、配達前にメールなどで連絡が届く宅配便の事前通知サービスもあるため、登録していると不在中でも受け取り日時の変更ができます。
もっとも安心なのはホームセキュリティ
長期間家を留守にするときのチェックポイントと対応策をご紹介しました。不在にする期間にもよりますが、これらすべてを自身で用意するとなると、少し手間が必要かもしれません。また、これらの対策をすべて行ったとしても、もし侵入者が入ってしまった場合にはその事実を不在中に知ることもできず、結局帰宅してからすべてを知り、そこからさまざまな処理をするということになってしまいます。
その点、ホームセキュリティを導入すれば、侵入者があればシステムが感知してリアルタイムにALSOKへ知らせてくれますし、ガードマンが駆けつけて様子を確認し、被害を最小限で抑えることができます。費用も手頃なプランから選ぶことができますので、手間と時間と安心感を考えると断然おすすめです。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。