家庭用防犯カメラを設置するときのポイントと注意点
防犯カメラの設置は、家庭でできる防犯対策のひとつです。玄関や窓の近く、駐車場などに取り付けると、防犯意識の高い住宅であることを泥棒や空き巣に対してアピールできるため、犯罪抑止につながります。ただし、適当に設置しても防犯カメラの効果は発揮されないため注意も必要です。
そこでこの記事では、家庭用防犯カメラを設置するときのポイントや設置場所に関する注意点、カメラ選びの方法などについて解説します。防犯カメラ設置を検討中の方は、ぜひチェックしてください。
防犯カメラの威力を発揮させる設置時の3つのポイント


何も考えずに防犯カメラを設置しても、効果はあまり期待できません。家庭に防犯カメラを設置するときは、次の3つのポイントに注意しましょう。
1防犯カメラの死角を作らないようにする
せっかく防犯カメラを設置しても、死角ができるとその部分を狙われてしまうため、防犯効果は激減してしまいます。防犯カメラの設置位置や向きなどをしっかりと検討し、出入口や駐車場を映すことが大切です。敷地が広い場合は、複数のカメラを設置することも検討しましょう。 また、泥棒や空き巣は、玄関だけではなく窓からも侵入します。警視庁の発表によると、令和3年に発生した住宅侵入被害のうち、玄関などの出入口から侵入された割合は56.4%、窓から侵入された割合は43.6%でした。[注1] とくに住宅の裏側にある窓は近隣住民の目も届きにくいため、狙われやすいといえます。泥棒や空き巣の侵入を防ぐためには、玄関だけでなく窓が映るように防犯カメラを設置することが重要です。
2防犯カメラの存在をアピールする
単に防犯カメラを設置するだけでなく、その存在をアピールすることで、さらに防犯効果がアップします。 たとえば、「防犯カメラ設置中」「24時間監視中」などと書かれたステッカーを目立つ部分に貼っておけば、泥棒や空き巣に対する威嚇となり、犯罪抑止につながるでしょう。
3個人情報 を配慮した角度・画角に設定
防犯カメラを設置するにあたっては、画角(防犯カメラが映す範囲)に注意しなければいけません。 防犯カメラで撮影する目的は、あくまでも自宅の防犯のためであり、他人や他人の敷地などを監視するためではないからです。なにも考えずに設置し、「実は近隣住宅の家の中まで映っていた」ということになってしまうと、法律に抵触する可能性もあるため、個人情報に配慮した画角を設定しましょう。
そもそも防犯カメラを設置する意義とは?


一般家庭に防犯カメラを設置することには、さまざまな意義があります。ここでは、主な3つの意義について解説しますので確認しておきましょう。
1泥棒や空き巣の侵入を防ぐ
泥棒や空き巣の侵入を防ぐことは、防犯カメラ設置の大きな目的です。防犯カメラを設置すれば、防犯意識の高い家庭であることをアピールできるため、泥棒や空き巣の侵入抑止につながります。警視庁も犯罪を抑止する方法のひとつとして、防犯カメラの設置を推奨しています。[注2]
2外出中でもペットの様子を確認できる
防犯カメラは犯罪抑止だけでなく、ペットの見守りにも役立ちます。ペットを飼っている場合、外出中のペットの様子が気になることも多いでしょう。スマートフォンを使って映像を確認できるタイプもあるため、室内に防犯カメラを取り付けておけば外出中でも安心です。
3駐車場への侵入や車上荒らしを防ぐ
住宅の駐車場への侵入や車上荒らしを防止することも、防犯カメラ設置の意義といえます。警視庁によると令和3年における自動車の盗難は、駐車場で49.2%、住宅で23.6%発生しています。[注3] 住宅でも安心できないため、防犯カメラ設置により盗難を防止することが重要です。
防犯カメラの正しい設置場所・NGな設置場所
防犯カメラは正しい場所に設置しなければ、効果を発揮することができません。ここでは、設置場所に関する3つの注意点を紹介します。
1簡単に壊される場所に設置するのはNG
防犯カメラは、泥棒や空き巣への威嚇でもあるため、目に付きやすい場所に設置することが大切です。ただし、破壊されてしまっては意味がないため、あまりにも低い位置や、柵に登れば簡単に手が届くような場所に設置するのは避けましょう。
2強い光が強く当たる場所に設置するのは避ける
西日や朝日、自動車のヘッドライトなどの強い光が当たると、うまく映像を記録できない場合があります。防犯カメラを設置するときは、設置場所だけはなく向きに注意することも重要です。
3屋内用・屋外用を確認して設置する
防犯カメラには、屋内用と屋外用があります。屋内用を外部に設置すると、耐久性がないためすぐに故障してしまうでしょう。設置する前に、どちらのタイプか確認しておくことが重要です。
防犯カメラの設置場所の例
防犯カメラは、「どんな目的で設置するか」「どのような効果を得たいのか」によって設置する場所が異なるため、適した場所に設置しなければなりません。ここでは、防犯カメラの効果的な設置場所をご紹介します。
出入口・勝手口
出入口・勝手口は空き巣の主な侵入経路となり、特に外から死角となる勝手口は狙われやすい場所です。防犯カメラを設置することで人の出入りを確認できるだけでなく、カメラの存在をアピールして侵入者を抑制する効果が期待できます。設置する際はカメラを壊されないよう、簡単に手が届かない高さに設置しましょう。
駐車場・駐輪場
駐車場・駐輪場は、車上荒らしや盗難を防ぐために防犯カメラを設置します。自転車も、最近サドルの盗難や乗り捨てなどの被害も多いため、防犯カメラを設置することで盗難被害の未然防止となりますし、万が一被害にあったとしても映像を証拠として残すことができます。死角になる場所ができないように設置しましょう。センサーライトと組み合わせたりするとより効果的です。
ベランダ
ベランダも空き巣の侵入口となりうる場所です。侵入者の顔がはっきり写るように設置しますが、近隣の方々のプライバシーに配慮して、カメラの高さや角度に気を付ける必要があります。
室内
室内に防犯カメラがあれば侵入された場合の証拠映像となったり、親御さんやお子さん、ペットの見守りに活用したりすることができます。なるべくカメラの存在が気にならない場所、かつ全体の様子を把握しやすいよう設置しましょう。
防犯カメラを選ぶときに重視すべき3つのポイント
防犯カメラを選ぶ際は、設置前に画素数や形状などを比較して目的に合ったものを選ぶことが重要です。ここでは、防犯カメラを選ぶときの3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1犯人の顔を映したい場合は200万画素以上のカメラを選ぶ
泥棒や空き巣を威嚇する目的なら画素数の低いカメラでも問題ありませんが、犯人の顔や車のナンバーを映したい場合は200万画素以上のカメラを選びましょう。敷地が広い場合は、必要に応じて望遠レンズの設置を検討することも大切です。
2夜間に撮影したい場合は赤外線暗視型のカメラを選ぶ
住宅の周辺は夜になると真っ暗になり、撮影ができないケースもあります。夜間などの光がない状態でも撮影したい場合は、赤外線暗視型のカメラを選びましょう。 また、逆光の場合にうまく映らないケースもあるため、逆光補正機能が付いていると安心です。
3用途に合った形状のカメラを選ぶ
ドーム型や箱型など、さまざまな形状の防犯カメラがあります。室内に設置する場合は圧迫感の少ないドーム型、屋外に設置する場合は耐久性の高い箱型など、用途や設置場所に合った形状のカメラを選びましょう。
防犯カメラの設置方法
防犯カメラを設置するには、専門業者に依頼する方法と自分で設置する方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるので自分に適している方法で設置しましょう。
専門業者に依頼する
防犯カメラは設置する高さやカメラの角度で撮影範囲が大きく変わります。自分では設置が難しい場所も、信頼できる専門業者に依頼することで目的に合わせて適切に設置することができ、より高い防犯効果を得られるでしょう。ただし、導入コストがかかってしまう点がデメリットとなります。
自分で設置する
自分で設置する最大のメリットはコストがかからないことです。最近は小型タイプや配線工事が不要なタイプも増えて、室内に見守りカメラとして導入する場合は自分で設置する方が多いようです。一方、屋外への設置には専門知識や工事技術が必要な場合が多いです。適切に設置できていないと防犯カメラの効果を最大限発揮できない可能性もあるので、プロに任せるのがおすすめです。
防犯カメラを設置して空き巣対策を!
防犯カメラの効果を最大化するためには、「死角を作らないようにすること」や「ステッカーなどでカメラの存在をアピールすること」が重要です。カメラを低い位置に設置すると、簡単に破壊されてしまうこともあるため注意しましょう。
防犯カメラを最適な場所に設置することで、空き巣や車上荒らしの抑止効果が期待できます。 家庭用の防犯カメラをお探しなら、ALSOKの屋外用IPカメラ「IP-C730」がおすすめです。防水性や防塵性に優れているため、玄関や駐車場などの屋外でも活躍してくれます。外出中にスマートフォンからライブ映像をチェックできるのも特徴です。「防犯カメラ設置」をアピールするステッカー付きなので安心です。
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IPカメラ(屋外用)Viewla IPC-16FHDここまで防犯カメラを設置するときのポイントを紹介してきましたが、いざ防犯カメラの設置を考えるとカメラの種類が多すぎて選べない、設置場所は果たして効果的か?工事は?など、なかなか難しく面倒なものです。その点、防犯のプロALSOKなら、あなたにぴったりのプランを作成し、設置・運用まで全てサポートします。防犯カメラにご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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