犯罪から子どもを守るために親がとるべき行動

子ども 2021.02.09

子どもが犯罪被害に遭わないようにするため、親としてできることはなんでしょうか。登下校中の子どもの安全を守るためには、親自身が子どもの通学路や行動範囲をチェックし、適切な防犯対策を施す必要があります。

警察庁の「令和元年版 警察白書」によると、13歳未満の児童を対象とした犯罪被害は減少傾向にあるものの、暴行・強制性交等・略取誘拐などの発生件数は、前年度よりも増加しています。[注1]

この記事では、登下校中の防犯対策や、防犯ブザーの有効性について、わかりやすく解説します。

登下校中の防犯対策を確認!3つのチェックポイント

登下校中の防犯対策チェックに大切なポイント
登下校中の防犯対策チェックに大切なポイント

子どもの犯罪被害が多発するのは登下校中の時間帯です。

警察庁の調べでは、大都市圏での犯罪被害の発生件数のピークは夕方(14時~18時)で、被害者の大半が小学生です。地方部では夕方だけでなく、朝(6時~8時)の時間帯も犯罪件数が増加しています。朝は小学生よりも、中学生・高校生の被害が増えています。[注2]

子どもの安全を守るため、大切なのが登下校中の防犯対策です。子どもが登下校中に危険な目に遭っていないか、親自身がチェックすることが大切です。

登下校中に1人になっていないか

まずは登下校中に友だちと一緒にいるか、1人になっていないかをチェックしましょう。警察庁の調べによると、学校の登下校や遊びに行くとき、できるだけ1人にならないようにしている割合は、子ども全体の約半数にとどまっています。

いつもだれかと登下校する子どもの割合
大都市圏 56.6%
地方部 48.0%

[注2]

不審者や犯罪者は、ターゲットが1人でいる場所や時間帯を狙っています。子どもに登下校中の様子を質問したり、可能であれば自分の目で通学路を確認したりして、子どもが登下校中に1人きりになっていないかチェックしましょう。

危険な場所に近づいていないか

犯罪被害に遭わないためには、「人通りの少ない場所」「薄暗い場所」「見通しが悪い(死角の多い)場所」の3つの場所に子どもを近づけさせないことが大切です。子どもが登下校中に危険な場所に近づいていないか、子ども自身に聞くのはもちろん、一緒に登下校の道を歩いて実際に確認してみましょう。

不審者や犯罪者は、とくに人通りの少ない場所を好んでいます。警察庁の調べによると、暴行や性犯罪などの被疑者・行為者の34.6%が、犯行時に「人の有無(人通り)」を気にかけていたことがわかっています。[注2]

不審者に声をかけられていないか

子どもが登下校中に知らない人に声をかけられていないか、知らない人に声をかけられたときにどんな対応をとっているかもチェックしましょう。

不審者による声かけ・つきまといは、暴行や性犯罪といった重大犯罪のきっかけ(前兆事案)であるケースが少なくありません。もしも知らない人に声をかけられたら、大声ではっきりと「いやです」「わかりません」と意思表示することが大切です。

不審者への対応を教える際は、「いかのおすし」をキーワードにしましょう。

  • 「いか」ない:知らない人についていかない
  • 「の」らない:知らない人の車に乗らない
  • 「お」おきなこえをだす:危ないと思ったら大きな声を出す
  • 「す」ぐにげる:その場からすぐに逃げる
  • 「し」らせる:大人の人に知らせる

不審者への対応を教える際に役立つ「いかのおすし」は、マンガで分かりやすく解説されていますので、子どもと一緒に確認してみてください。

いかのおすしをマンガで読みたい方はこちら

「いかのおすし」は警視庁が考案した防犯標語です。子どもの記憶に残りやすいため、いざというときに子どもが思い出し、正しい行動をとることができます。

身近な危険に気づくため、子どもの行動範囲を知ろう

子供を守るために大切な行動範囲の把握
子供を守るために大切な行動範囲の把握

子どもを狙う危険は身近な場所に潜んでいます。子どもの行動範囲を親自身が知ることで、子どもを危険から遠ざけ、犯罪から守ることが可能です。

夕方の子どもの行動範囲に注意

とくに注意が必要なのが、夕方の時間帯の子どもの外出です。警察庁の調べによると、子どもの犯罪被害は夕方(15:00~18:00)に多発しています。

場所 犯罪件数に占める割合
夕方(15:00~18:00)
大都市圏 駅500m以内 62.5%
駅500m超 63.2%
地方部 駅500m以内 50.0%
駅500m超 69.2%

[注2]

子どもが活発に活動するのが、学校が終わった後の放課後の時間帯です。夕方の時間帯に子どもがどこへ行っているか・なにをしているかを必ず把握しておきましょう。

塾や習い事、友だちとの遊びなど、子どもがよく使う道やルートがあるなら、親自身が付き添い、危険な場所がないかチェックすることも大切です。

出かける前は必ず自己申告をさせる

子どもの行動範囲を把握するため、子どもが外出する際は「どこに出かけるか」「いつまでに帰ってくるか」を必ず自己申告してもらいましょう。

防犯対策として「いつもする」割合(小学生)
出かけるときはどこに行くか、
おうちの人にいう
出かけるときはいつまでに帰るか、
おうちの人にいう
大都市 78.4% 72.5%
地方部 76.2% 68.1%

[注2]

警察庁のデータでは、8割近くの家庭が「どこに行くか」を子どもに申告させている一方で、子どもに「いつまでに帰るか」を申告させている家庭は、全体の7割前後にとどまっています。子どもが「どこに出かけるか」「いつまでに帰ってくるか」の両方を親がきちんと把握することが大切です。

防犯ブザーで子どもの安全を守ろう!

外出中の子どもの安全を守るために役立つのが「防犯ブザー」です。不審者や犯罪者は、大きな声や音を嫌います。

非力な子どもでも、防犯ブザーを鳴らすことで、周囲に助けを求めることが出来ます。子どもが危険を感じたら、すぐに防犯ブザーを鳴らすよう指導しましょう。

一方で、防犯ブザーの携帯率は低いのが現状です。警察庁の調べでは、「子どもを犯罪から守るために心がけていること」として、「防犯ブザーを持たせている」と回答した割合は、全体の34.2%にすぎません。[注2]

防犯ブザーは、目に見える場所に取り付けておくだけでも、犯罪の抑止効果を発揮します。子どもを犯罪被害から守るため、外出時はいつも防犯ブザーを持たせるようにしましょう。

子どもの安全を守るためには親の行動が重要

外出中の子どもを犯罪被害から守るには、親自身が安全対策について考えることが大切です。子どもの通学路は安全か、子どもの行動範囲に危険な場所がないか、親自身の目でチェックしましょう。

子どもの防犯対策として優れているのがALSOKの「まもるっく」です。「まもるっく」は、子どもの現在位置を確認できるのに加えて、付属のヒモを引くことで防犯ブザーの鳴動とALSOKへの通報が可能。万が一の際には、依頼をすることでガードマンが駆けつけます。

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