もし空き巣や居空きなど泥棒に入られたら

家への侵入窃盗手口の中で最も多いのは誰もいない間に侵入する「空き巣」ですが、家族が集まって食事などをしている間に侵入する「居空き」や、就寝中に侵入してくる「忍び込み」という在宅中における侵入窃盗手口もあります。これら在宅中における侵入窃盗手口には、泥棒と鉢合わせする可能性があるため非常に危険です。顔を見られた泥棒が身体的な危害を加えるということもないとは限りません。
当記事では、在宅中に泥棒に入られたときの対処法を解説します。空き巣や居空きなどの侵入窃盗の被害に遭ったときの対処法についてもご紹介していますので、万一の事態に備えてご確認ください。
居空きや忍び込みに注意
警察庁の「令和3年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和3年の侵入窃盗の侵入手口別被害では空き巣が最も多くなっています。しかし、在宅中に侵入する居空きや忍び込みによる被害も看過できません。侵入窃盗の住宅を対象とした手口別認知件数では、居空きと忍び込みを合わせた被害が6,117件、割合にすると全体の16.4%になっています。

では、なぜ泥棒は家に人がいるにも関わらず、リスクを犯してまで侵入を試みるのでしょうか。理由として、在宅中は防犯への意識が薄くなりがちで窓や玄関のカギを開けっ放しにしていることが多い点が挙げられます。加えて、部屋の中には貴重品の入ったバッグや財布などが無造作に置いてあることが多いというのも理由の一つです。
このような忍び込みや居空きの侵入では、住人が泥棒と対面してしまう可能性があるので大変危険です。
泥棒の気配を感じたら
では、在宅中に泥棒の気配を感じた場合はどのように行動すれば良いのでしょうか。居空きや忍び込みをされたときに備えて、この機会に確認しておきましょう。
1.すぐに家の外に出る
第一に優先すべきことは、自身や家族の身の安全です。そのため家の中に侵入者の気配を感じた場合は、まず外に出て、安全を確保するようにしましょう。万が一、犯人と鉢合わせてしまった場合は、とにかく逃げてください。無事に外へ出ることができたら、大声で助けを呼ぶことも大切です。
また、泥棒を探したり、泥棒の様子を伺うなどの行動は絶対にしてはいけません。見つけられた犯人が逆上し、危険な行為に及ぶ可能性が高いからです。
自身や家族を守るためにも、泥棒との接触を避け、安全な場所への移動を最優先に行動してください。
万が一接触した場合、自分で説得をしようとしたり、撃退しようとするのは非常に危険です。犯人が凶器などを持って迫ってきた場合は素手で対抗しようとせず、近くにあるものを投げつけて犯人がひるんだ際に逃げましょう。
2.警察に通報
安全な場所に移動したあとは、周囲を気にしつつ、警察に110番通報しましょう。警察官の質問に落ち着いて答え、今後の行動について判断を仰いでください。
また、急いで逃げ出したことで、スマートフォンや携帯電話を忘れてしまった場合は、公衆電話などから通報しましょう。
空き巣の被害に遭ったときには
続いては空き巣被害に遭ったときの対処法をご紹介します。
1.警察に通報する
帰宅し部屋の中がいつもと違って乱雑になっていたり、施錠したはずの玄関が開いていたり、窓ガラスが壊されていたりなど、空き巣に侵入された形跡がある場合は警察に通報しましょう。ただし、まだ空き巣犯が家の中に潜んでいる可能性もあるため、外に出て通報するようにしてください。落ち着いて状況を説明し、警察の指示に従いましょう。
2.警察と一緒に家に入る
警察官が到着するまでは、現場保存のため部屋の物には触れず、家には誰も入れないようにしましょう。もしも警察から外で待機してくださいなどの指示があった場合は、しっかりと従うようにしましょう。
3.被害状況を確認する
到着した警察は、被害の状況を確認します。盗まれた物や壊された物の確認もこのときに行われます。泥棒の指紋や靴跡が家の中に残っている可能性もあるので、警察との確認が済むまではむやみに物に触れたり部屋の中を歩き回ったりしないようにしましょう。
4.盗難届・被害届を出す
盗難被害が分かったら、盗難届を提出することも大切です。盗難届に被害日時や被害場所といった必要事項を記入し、提出します。その際、身分証や印鑑なども用意しておくと良いでしょう。後日、警察署や最寄りの交番で提出することも可能です。
仮に盗難被害がなかった場合でも、ドアが壊されたり窓が割られたりなどの被害が確認できた場合は被害届を提出することができます。なお、被害を口頭で説明し、警察官に被害届を代筆してもらうことも可能です(※)。
そして盗難届や被害届を提出し、受理されると、警察が正式に事件として捜査を開始します。また、盗難届や被害届を出すときには必ず受理番号を控えておきましょう。保険を申請する際に必要となります。
警察の現場確認後にも何が盗まれたか再度チェック
空き巣被害に遭った直後では、被害状況の確認に漏れがあるかもしれません。警察の現場確認が終わったあとに、被害状況を再度確認すると良いでしょう。
1.被害状況を再度チェック
盗まれやすい物品・金品は以下の通りです。これらが盗まれていないか1つずつ確認しましょう。
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 実印
- 運転免許証
- 保険証
- パスポート
- 現金
- 預金通帳
- 合鍵
- 貴金属 など
2.各種手続きを行う
盗まれた物品によっては、関係各所への各種手続きが必要です。以下に物品ごとの必要な手続きを記載しますので、併せて確認してみてください。
盗まれた品目 | 必要な手続き |
---|---|
キャッシュカード、クレジットカードなど | 銀行やカード会社へ連絡し、利用停止手続きを行う |
実印、会社の代表印、通帳など | 役所の印鑑登記係や金融機関に紛失届を提出する |
スマートフォンなどの通信端末 | 契約している通信会社やショップに連絡し、利用停止手続きを行う |
パスポート、免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど | それぞれの管轄機関で再発行の手続きを行う |
現金、貴金属などの金品 | 警察に盗難届を出す |
土地の権利証 | 法務局に不正登記防止申請書を提出し、登記識別情報の失効制度を利用する |
自転車やバイクなどの乗り物 | 警察に乗り物専用の被害届を提出する |
家の鍵が盗まれた場合は鍵交換を依頼し、割れた窓ガラスやドアなどがある場合は専門業者に依頼して防犯性の高いCPマーク付きの製品に取り換えましょう。
また賃貸物件に住んでいる場合は、管理人や不動産会社に空き巣被害に遭ったことを連絡するようにしましょう。
保険会社への連絡も忘れずに
盗難保険のように明示的な保険に加入していなくても、空き巣被害にあったときには火災保険や家財保険で損害分が補償される場合があります。加入している保険会社あるいは保険代理店へ連絡をして空き巣被害を伝えましょう。保険金請求の手続きには盗難届出受理番号が必要となりますので必ず控えておいてください。
ホームセキュリティを導入して防犯対策の強化を
一度空き巣などに入られてしまうと「また入られるのではないか」と不安が大きくなるものです。防犯グッズなどで対策を行うことも大切ですが、防犯カメラやホームセキュリティを導入するのも防犯対策として有効です。
防犯カメラ
ALSOKが提供する屋外対応無線式IPカメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は、面倒な設定や配線工事が必要なく、簡単に設置できる防犯カメラとしておすすめです。
屋外に防犯カメラを設置するとなると、電源を確保したり、配線を引くために工事が必要だったりと、なにかと手間がかかるものです、しかし、屋外対応無線式IPカメラ「HOME ALSOK Connect Eye」はバッテリー駆動で電源不要、かつWi-Fi接続で稼働するネットワークカメラなので配線工事も必要ありません。戸建住宅でもマンション(※)でもお手軽に設置可能です。
※設置前に大家さん・不動産管理会社へ相談する必要がございます。
また、スマートフォンやタブレットから専用のアプリをインストールすれば、リアルタイムの映像を閲覧できる点も大きな特徴です。家の外で物音がしたり、人の気配がしたりなど不審な動きがあった場合も、安全な場所で家の状況を確認できます。
防犯カメラには、その存在自体に不審者を警戒させる効果があります。空き巣や居空きなどの侵入窃盗を未然に防ぐためにも、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ホームセキュリティ
ALSOKのホームセキュリティなら24時間365日ALSOKが自宅への不審者の侵入を監視、万一不審な侵入を検知した場合にはプロのガードマンが駆けつけます。居空きや忍び込みなど、状況によっては侵入者と鉢合わせになってしまう可能性もあることを考えると、専門のトレーニングを受けたガードマンの存在はとても心強いものです。また、不在時に空き巣に入られ、住人がすぐに対応できないような場合にも、ガードマンが駆けつけ警察への通報など必要な措置を適切に行います。
今後の空き巣などの被害が心配という方は、ぜひこの機会にホームセキュリティの導入を検討してみてください。ALSOKのホームセキュリティなら月々4,070円(税込)からニーズに合わせてさまざまな料金プランを選択いただけます。相談は無料、お気軽にお問い合わせください。