もし泥棒に入られたら

家への侵入窃盗手口のなかでもっとも多いのは家に誰もいない間に侵入する「空き巣」ですが、家族が集まって食事などをしている間に侵入する「居空き」という手口や、就寝中に侵入してくる「忍び込み」という手口もあります。在宅中に侵入されたときに危険なのが泥棒との鉢合わせです。顔を見られた泥棒が開き直って身体的な危害を加えるということもないとは限りません。
ここでは「もし泥棒に入られたら」について考えてみることにしましょう。
居空きや忍び込みに注意
侵入窃盗の被害を侵入手口別でみてみると、空き巣がもっとも多くなっていますが、在宅中に侵入する忍び込みや居空きによる被害も看過できません。平成30年の侵入窃盗の手口別認知件数では、忍び込みと居空きをあわせた被害の割合は約15%、約9,400件になっています。
なぜ泥棒は家に人がいるにも関わらずリスクを犯してまで侵入を試みるのでしょうか。理由として、在宅中は防犯への意識が薄くなりがちで窓や玄関のカギを開けっ放しにしていることが多いことがあげられます。しかも、部屋の中には貴重品の入ったバッグや財布などが無造作においてあることが多いというのも在宅中の特徴です。
このような忍び込みや居空きの侵入では、住人が泥棒と対面してしまう可能性もあることからたいへん危険です。


出典:警察庁「住まいる防犯110番」
泥棒の気配を感じたら警察に通報
家の中に泥棒が侵入している気配を感じた時には、泥棒を探すような行為をしてはいけません。見つけられた泥棒はどんな危険な行為に及ぶかわかりません。泥棒が家にいる可能性を感じた場合には、すぐに警察に連絡を入れて外に出て安全な場所で警察を待ちましょう。また、もしも泥棒と鉢合わせになった場合には、とにかく逃げることです。そして大声を出して助けを呼びましょう。強盗被害でもっとも注意したいのは命を狙われることです。実際に、ベランダから侵入してきた不審者が住人の女性と鉢合わせになり、襲われて失命したという事件もあります。できるだけ泥棒に接触せず、自分の身を守ることを最優先にした行動を心がけてください。
空き巣の被害にあったときには
部屋がいつもと違って乱雑になっていることに気付いたり、締めたはずの窓が壊れて開いていたりして不審に感じたときには、まだ泥棒が家の中に潜んでいる可能性もあるためいったん外に出て警察に通報し、警察と一緒に入るようにしましょう。
到着した警察は、被害状況の確認のために現場検証をします。盗まれたものや壊されたものの確認もこのときに行われます。泥棒の指紋や靴跡が家の中に残っている可能性もありますので、警察の捜査が済むまでは現場のものに触れたり歩き回ったりしないように協力をしてください。
盗難被害が分かったら、その場で盗難届をもらうことも大切です。盗難届に、被害日時や場所などを記入して押印のうえでその場で提出ができます。後日、警察署や最寄りの交番で提出することも可能です。盗難被害がなかった場合でも、ドアが壊されたり窓が割られたりした被害が確認できたときには被害届を提出しましょう。そして、盗難届や被害届を出すときには必ず受理番号を控えておきましょう。保険を申請する際に必要となります。
捜査後にも何が盗まれたか再度チェック
捜査の際には分からなかった盗難被害なども考えられますので、捜査後には、もう一度何が盗まれたのかを確認しましょう。キャッシュカード、クレジットカード、実印、運転免許証、保険証、パスポート、現金、預金通帳、貴金属などです。家の合鍵や土地権利証などの各種証書など、普段はあまり利用しないようなものもしっかりと確認をしましょう。
また、盗難されたものが明確になったときには次のような対応が必要です。
- キャッシュカードやクレジットカード:銀行やカード会社に連絡をして使用を止める
- 実印や会社の代表印、通帳:役所の印鑑登記係や金融機関に紛失届を出す
- スマートフォンなどの携帯端末:契約先の通信会社や契約先のショップに連絡を入れて利用を止める
- パスポート、健康保険証、免許証、マイナンバーカード:それぞれの管轄機関に届出て再発行の手続きを行う
- 現金、貴金属:警察に盗難届を出す
- 土地の権利証:法務局に不正登記防止申請書を出して、かつ、登記識別情報の失効制度を利用する
- 家の合鍵:すぐにカギを新しいものに交換する
- 割れた窓ガラス:専門業者に依頼をして防犯性の高いCPマーク付きの製品に取り換える
また、賃貸物件に住んでいて窃盗被害にあった場合には、不動産管理会社に連絡をするようにしましょう。
保険会社への連絡も忘れずに
盗難保険のように明示的な保険に加入していなくても、空き巣被害にあったときには火災保険や家財保険で損害分が補償される場合があります。加入している保険会社あるいは保険代理店へ連絡をして空き巣被害を伝えましょう。保険金請求の手続きには盗難届出受理番号が必要となりますので必ず控えておいてください。
ホームセキュリティを導入して2度と入らせない対策を
一度空き巣などに入られてしまうと「また入られるのではないか」と不安が大きくなるものです。防犯グッズなどで対策を行うことも大切ですが、ホームセキュリティを導入してしまうというのも一手です。
ALSOKのホームセキュリティなら24時間365日ALSOKが自宅への不審者の侵入を監視します。万一不審な侵入を検知した場合には専門のトレーニングを受けたプロのガードマンが駆けつけます。居空きや忍び込みなど、手口によっては侵入者と鉢合わせになってしまう可能性もあることを考えると、専門のトレーニングを受けたガードマンの存在はとても心強いものです。また、不在時に空き巣に入られ、住人がすぐに対応できないような場合にも、ガードマンが駆けつけ警察への通報など必要な措置を適切に行います。
不幸にも空き巣などの被害にあってしまったという方は、ぜひこの機会にホームセキュリティの導入を検討しましょう。
ALSOKのホームセキュリティなら月々3,850円(税込)からニーズに合わせてさまざまなプランを選択いただけます。相談は無料、お気軽にお問い合わせください。