ペアガラスでは泥棒に破られる!CPマーク付き窓ガラスで防犯対策を

侵入盗の手口でトップの割合を占めるのは鍵を閉め忘れた窓や玄関からの侵入ですが、その次に多いのが「ガラス破り」です。一般家庭の約7割に普及している一般的なペアガラスは、泥棒に簡単に割られる為、防犯対策には適さないことが知られています。ではどのようにすれば泥棒から我が家を守れるのでしょうか。ここでは泥棒の手口と破られにくい窓ガラスとは何かを紹介します。
泥棒はこうして侵入する!3大手法とは
マイホームの防犯対策を考えるには、泥棒たちの手口を知っておくことも大切です。ここでは、ガラス破りの代表的な方法を3つ紹介します。「治安がよいので防犯対策はいらない」と考える人もいますが、閑静な住宅街などがターゲットになることも少なくありません。しっかり防犯対策をしていきましょう。
侵入手段 | ||||||
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順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
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無締り | 46.4% | 無締り | 44.9% | 無締り | 48.1% |
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ガラス破り | 37.7% | ガラス破り | 32.0% | ガラス破り | 17.3% |
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その他 | 4.3% | 合かぎ | 8.2% | 合かぎ | 13.4% |
侵入口 | ||||||
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順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
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窓 | 57.6% | 窓 | 53.3% | 表出入口 | 54.1% |
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表出入口 | 18.2% | 表出入口 | 34.8% | 窓 | 32.9% |
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その他の出入口 | 15.8% | 不明 | 6.9% | 不明 | 9.7% |
出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」
三角割り
三角割りとは窓ガラスとサッシの間のゴム部分にドライバーを差し込んで窓を割る方法です。クレセント錠(三日月型の鍵)上下のガラスとサッシの間を数カ所こじるだけで、防犯対策のない普通の窓ガラスなら10秒程度で割られてしまいます。バールやトンカチで破壊するより大きな音が立たないので、日本の侵入盗の手口ではもっとも代表的な方法です。
打ち破り
打ち破りとは窓ガラスに物を投げつけたり、バールなどを打ち付けたりすることで窓ガラスを破壊する方法です。短時間で壊せますが大きな音が発生してしまうため、周囲の騒音が激しい線路付近や工業地域などでよく用いられます。
焼き破り
焼き破りとはバーナーの熱を窓ガラスにあて、もろくなった部分に穴をあける方法です。急激な温度変化に弱いガラスの性質を利用して、冷却スプレーで冷やした後にバーナーを噴射することで、さらに短時間(10秒ほど)で破壊できます。破壊音が静かでトーチバーナーなど一般的な機器を用いて実行できることなどから、最近増えてきている方法です。
あなたの家のセキュリティは万全?窓ガラスの種類と防犯機能
自宅の窓ガラスが「ペアガラス(複層ガラス)」や「網入りガラス」なので安心、と考えている人は多くいます。しかし、これはよくある間違いのひとつです。種類を問わず「CPマーク」が付いた窓ガラスを選ぶことが重要です。
ペアガラス(複層ガラス)
ペアガラスまたは複層ガラスといわれる窓ガラスは、2枚の板ガラスの間に中間材・中空層があるタイプです。断熱性が高いうえ価格も比較的安いことから、一般家庭に広く普及しています。ペアガラスの防犯性能は使用する中間材によって大きく異なります。中間材に特別な対策をしていないペアガラスは、先に紹介した侵入盗の3つの手口で簡単に破壊されるので防犯性能は低いと云えます。一方、CPマークがついたものは頑丈でなかなか壊せません。
網入りガラス
網入りガラスはガラス内に網を入れており、窓ガラスが割れたときに破片が飛び散りにくい特徴を持っています。しかし、これは災害時や火災時の安全に役立つだけで、鍵を開けるための穴が開けばよい侵入盗への防犯対策としては無力といえます。対ガラス破りの強度が強いと勘違いしないように注意しましょう。
強化ガラス
強化ガラスは特殊な熱処理をすることで、通常の窓ガラスより3~5倍の強度を持った窓ガラスです。一般的な窓ガラスよりは割れにくいですが「打ち破り」に耐えられるほど強くはありません。とくにバールのような尖ったもので叩くと簡単に壊れてしまうため、防犯対策としてはあまり効果は高くありません。強化ガラスは防犯ではなく安全を考慮して作られていることを知っておきましょう。
合わせガラス
合わせガラスはペアガラス(複層ガラス)に似ていますが、ポリカーボネート板やポリビニルブチラールといった強度の高い中間材を挟むようにできており、すき間がないのが特徴です。通常、ペアガラス(複層ガラス)よりも破壊に時間がかかるので、ある程度の防犯効果が期待できます。しかし、より確かな効果を求めるなら、CPマークがついているものを選ぶようにしましょう。
7割程度の泥棒があきらめる!CPマーク付きの防犯建物物品とは
CPマークは、さまざまな侵入の試みに対して5分以上防御することが認められた防犯建物物品に付けられます。この5分という時間は、実際に元泥棒にアンケートを取った結果、7割が侵入をあきらめると答えた時間です。これだけで防犯対策が万全で自宅の警備が不要というわけではありませんが、防犯建物物品にはこだわっておくに越したことはありません。
ドアと鍵
防犯ドアは金切ばさみなどで切り破られない材質を使って作られたもの。鍵は、バールやドリルなど想定された道具使った攻撃に対して、「攻撃の開始から5分間以上人体が通過できる状態にならないこと」を判定する試験を行って、合格したものにCPマークが付けられます。
防犯ガラス
防犯ガラスは2枚のガラスの間に約0.76mm以上の丈夫な中間層を挟み込むことで、簡単に打ち破られない工夫しているガラスです。CPマーク認定とともに防犯ガラスのマークも付けられます。この防犯ガラスがペアガラス(複層ガラス)の室内側に使われている防犯ペアガラスもあります。
サッシ
CPマーク認定のガラスを使用し、ロック付きクレセントと補助錠の2点以上が付いていて、戸の外れ止め対策を備えていることなどがCPマーク認定の条件となっています。折りたたみ式のサッシの場合は、補助錠として突合部に鎌形式の錠を設置することが求められます。
雨戸・シャッター
雨戸は、断熱材を充填したフラッシュ構造を持ち、戸枚1枚ごとに上部と下部、合計2点以上の錠を備えたものが条件となっています。また、シャッターは、窓シャッター、重量シャッター、軽量シャッターなど、いろいろな種類があり、それぞれ基準が異なりますが、複数の錠があること、一定の材質の基準を満たすこと、などの条件をクリアしたものだけにCPマークが付けられています。
面格子
CPマークがついた面格子には、太くて丈夫な格子部分は切断やこじあけを防ぐ強度があり、ブラケット(格子本体を壁に取り付ける部品)もねじ頭が見えないようにカバーが設定されているなどの対策がされているもので、ねじ自体も一般工具では取り外しができない「ワンウェイねじ」が採用されています。
CPマーク付きの防犯建物物品で防犯対策をしよう
ご紹介したCPマーク付きの防犯建物部品を使用すれば、一定レベル以上に防犯機能を向上させることができます。しかし、これだけですべて安心というわけではありません。これらの防犯対策は侵入を未然に防ぐ効果はあっても、いざ侵入されてしまった際には特段の効果をもつものではないからです。
ALSOKのホームセキュリティを導入すれば24時間365日自動警備システムがご自宅を守り、侵入を未然に防ぎます。また、侵入を検知したらすぐにトレーニングを積んだプロのガードマンが駆け付け、必要な対処を行います。侵入者と鉢合わせになる可能性もあることを考えるとガードマンの存在はとても心強いもの。
ぜひ、この機会に最上の防犯ホームセキュリティの導入をご検討ください。
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