ペアガラスでは泥棒に破られる!CPマーク付き窓ガラスで防犯対策を

ガラス 2024.01.26更新
ペアガラスでは泥棒に破られる!CPマーク付き窓ガラスで防犯対策を

空き巣などの侵入窃盗においては、「ガラス破り」による被害が多く見られます。一般家庭に普及している一般的な複層ガラス(ペアガラス)は、泥棒によって簡単に割られてしまうため、防犯対策には適さないことが知られています。ではどのようにすれば泥棒から我が家を守れるのでしょうか。「治安がよいので防犯対策はいらない」と考える人もいますが、閑静な住宅街などがターゲットになることも少なくありません。日ごろから、しっかり防犯対策を検討しておくことが大切です。
本コラムでは、泥棒の手口を解説するとともに、どのような窓ガラスを選べば防犯性を高められるかについて説明いたします。

目次

泥棒はこうして侵入する!3大手法とは

自宅の防犯対策を行うにあたって、侵入窃盗がどのような手段で行われるか、また、特に「ガラス破り」がどのような手法で行われるかを知っておくことで、より有効な防犯対策を講じることができるようになります。
まずは、警察庁発表の令和4年の統計データから、侵入窃盗がどのような手段で行われているのか見ていくことにしましょう。

侵入手口
侵入手口

出典:警察庁「犯罪統計書 - 令和4年の犯罪」

侵入手段としては無締りが多くの割合を占めているのがわかります。カギのかけ忘れはもちろん、ゴミ出しなど「少しの時間なら大丈夫」と油断して施錠しなかったことから侵入されたという事例も少なくないので注意が必要です。一戸建住宅と共同住宅(3階建以下)では無締りに次いでガラス破りが多くなっています。一般家庭で広く使われている一般的な複層ガラス(ペアガラス)は簡単に割られてしまうことに留意が必要です。
共同住宅(4階建以上)では合かぎによる侵入が2番目に多く、SNS上の不用意に映りこんだ鍵の写真から合鍵を作られてしまうケースもあるので、鍵の管理には細心の注意を払うようにしましょう。また、共同住宅(4階建以上)でもガラス破りによる侵入は11.3%という割合で発生しており、「高層階だから安全だろう」といった油断は禁物です。

次に、ガラス破りによる侵入窃盗においてどこから侵入されているのか見ていきます。

ガラス破りによる侵入口
ガラス破りによる侵入口

出典:警察庁「犯罪統計書 - 令和4年の犯罪」

統計データをみると、ガラス破りによる侵入窃盗の場合、圧倒的に窓からの侵入が多いことがわかるので、家の防犯対策としてはまず窓をガードすることが重要といえます。
それでは、ガラス破りによる侵入窃盗の3つの手法である三角割り、打ち破り、焼き破りについて、それぞれどのような手法なのか見ていくことにしましょう。

三角割り

三角割り

三角割りとは窓ガラスとサッシの間のゴム部分にドライバーを差し込んで窓を割る方法です。防犯対策のない普通の窓ガラスなら10秒程度で割られてしまいます。バールやトンカチで破壊するより大きな音が立たないので、日本における侵入盗の手口としては、代表的な方法です。

打ち破り

打ち破り

打ち破りとは窓ガラスに物を投げつけたり、バールなどを打ち付けたりすることで窓ガラスを破壊する方法です。特徴としてはガラス面を不規則に打ちつけたような跡が複数残ります。この手口は短時間で壊せますが大きな音が発生するので、周囲の騒音が激しい線路付近や工業地域などでよく用いられます。

焼き破り

焼き破り

焼き破りとはライターやバーナーの熱を窓ガラスにあて、もろくなった部分に穴をあける方法です。冷却スプレーで冷やした後にバーナーを噴射する場合もあります。防犯対策のない普通の窓ガラスなら10秒ほどで破壊できます。破壊音が静かでトーチバーナーなど一般的な機器を用いて実行できることなどから、最近増えてきている方法です。

あなたの家のセキュリティは万全?窓ガラスの種類と防犯機能

「複層ガラス(ペアガラス)」や「網入りガラス」なので安心、と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これらのガラスは防犯性が必ずしも高いとは言えないことに注意しましょう。

色々な窓ガラスとその特色

網入りガラス

火災時の安全のために内部に網が入っているガラスを網入りガラスと言います。窓ガラスが割れたときに破片が飛び散りにくいという特徴がありますが、防犯性についてはほとんど期待できません。

強化ガラス

強化ガラスは特殊な熱処理をすることで強度を高めたガラスであり、見た目は一般的なガラスとほとんど同じです。一般的なガラスは鋭い刃物のように割れますが、強化ガラスは割れたときに粉々のフレーク状になる性質があり、割れた破片で手を切ってしまうようなリスクを低減することができます。強化ガラスは面への圧力には強いものの、一点にかかる力には弱く、尖ったもので叩くと簡単に壊れてしまうため、防犯性はほとんど期待できません。

複層ガラス

複層ガラスは、複数枚の板ガラスの間に中間材・中空層があるタイプのガラスです。2層になっている場合はペアガラスとも言います。断熱性が高いうえ価格も比較的安いことから、一般家庭に広く普及しています。単なる複層ガラスの場合、高い防犯性を期待することはできません。

合わせガラス

合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んだ構造をしています。一般的に、網入りガラス・強化ガラス・複層ガラスと比較して、合わせガラスには高い防犯性を期待することができます。CPマークがついているものを選べばより安心です。

合わせ複層ガラス

合わせ複層ガラスはその名の通り、合わせガラスを使用した複層ガラスになります。2層構造による断熱性を持ちながら、合わせガラス同様に高い防犯性があるのが特徴です。

CPマーク付きの防犯建物物品とは

CPマーク

平成16年に開催された「防犯性能の高い建物物品の開発・普及に関する官民合同会議」において、CPマークが定められました。
このマークは、「防犯性能の高い建物部品目録」 (http://www.cp-bohan.jp/)に掲載された「防犯建物部品」において使用することができます。

ドアや錠、防犯ガラス、サッシ、網戸、シャッター、面格子などの製品の中には、CPマークが表示されたものもあります。
自宅の防犯機能を強化したいと考える場合には、これらの建物部品を選ぶにあたって、CPマークの有無を一つの判断材料にするとよいでしょう。

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