マンション・アパートのベランダの有効な防犯対策とは?

空き巣などが家の中に侵入する方法は、玄関や窓からだけではありません。ベランダからの侵入もあります。ベランダからの侵入を防ぐ対策といっても、どのような方法がいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。とくに、マンションやアパートにはベランダから侵入するケースが多くなっています。この記事では、マンション・アパートのベランダでできる防犯対策と防犯グッズについて紹介します。
マンション・アパートのベランダからの侵入率は意外と高い


警察庁がまとめた「平成30年の犯罪」を見ると、住宅対象の侵入窃盗の認知件数は戸建て・共同住宅合わせて3万1,505件という数字になっています。
それぞれの侵入経路をみてみると、一戸建住宅は「居室の窓」がもっとも多く、共同住宅では低層でも中高層でも「表出入口」がもっとも多くなっていますが、「ベランダ」からの侵入も決して少なくはなく、一戸建住宅では3番目、低層および中高層の共同住宅ではいずれも2番目に多い侵入経路となっています。
では次に侵入盗はどうやってベランダから侵入しているのかについてみてみましょう。
こちらのグラフはベランダから侵入した侵入盗の侵入手段を住宅のタイプ別にみたものです。


一戸建住宅と低層の共同住宅では約6割が、中高層の共同住宅であっても約5割が「ガラス破り」となっていて、それぞれもっとも多い侵入手段となっていることがわかります。
つまり、一戸建住宅であっても、共同住宅であっても、ベランダの窓の「ガラス破り」には十分注意をする必要があるということです。
ちなみにどの住宅タイプであっても2番目に多い手段は「無締り」となっていて、2階だからとか、高層階だからと油断してベランダの窓の鍵をかけずにいたことが被害の原因となっています。また、共同住宅においてもっとも多い侵入経路は「表出入口」ですが、こちらの侵入手段のもとも多いのは「無締り」で全体の約6割を占めています。オートロック付きの共同住宅であっても玄関の鍵は必ず閉めて外出するように習慣づけておくようにしましょう。
ベランダにおける注意点と侵入されないための対策
ベランダは低層・中高層どちらの場合も洗濯物を干したり、出入りすることも多かったりします。洗濯物をベランダに干している場合、干されている服によって家族構成や性別・年齢などを推察することができてしまいます。女性の一人暮らしの場合にはとくに狙われやすくなる可能性が高いので、室内干しにするか、男物の衣類を混ぜて干しておくなどの工夫をしましょう。
また、夜遅くまで外に洗濯物を干しっぱなしだったり、雨などが降っているのに家の中に取り込む様子がない場合なども留守であることがわかってしまいますので注意しましょう。
空き巣は人通りが少なく、外からの死角が多い住宅を狙います。
最近できた建物は工夫されているものが多いですが、築年数が相当に経過した共同住宅などでは、ベランダがコンクリートの柵で覆われている物件も多くみられます。このようなベランダは空き巣にとってはしゃがむだけで隠れられる好都合の場所となりますから注意が必要です。ベランダからの侵入のもっとも多い手口である「ガラス破り」は、サッシの鍵周辺のガラスを破り侵入するものですが、先のような物件はこの作業を行うためにしゃがみこめば自然に姿が隠れてしまうので、見つかりにくい上に作業がしやすい絶好の環境となってしまいます。
ベランダへの侵入を防ぐ防犯グッズ
防犯グッズ① センサーライト

こんな物件の場合は、動くものを察知して自動で明かりがつく「センサーライト」を設置すると効果的です。在宅中に不審者が忍び込んでくれば、窓外に明かりがつくので気づくことができますし、留守中でも明かりがつくと目立つので大抵の空き巣は嫌がります。
LAC-101WA51,700円(税込)
防犯グッズ② 防犯カメラ

また、センサーライトと同時に防犯カメラをつけておくと、未遂の侵入者があったときなどにも犯人を特定することができ安心です。防犯意識が高いことをアピールすることもできるので犯罪を未然に防ぐ効果も高くなります。
ALSOKの防犯カメラ IPカメラ(屋外用)Viewla IPC-16FHD¥36,158(税込)
防犯グッズ④ 防犯アラーム

次に効果的なのが、ガラスの破壊や窓の開閉を検知してアラームが鳴るセンサーを設置することです。先ほど紹介したガラス破りの手法の他に、最近ではバーナーなどを利用してガラスを急速に熱してもろくして穴を開ける「焼き破り」という手法も増えてきていますが、このセンサーは窓の開閉はもちろん、振動も検知して反応するので「焼き破り」にも対応できます。ガラスの破壊、窓の開閉のいずれかを検知すると25秒間約90dBのアラームが鳴動します。窓に貼り付けるだけで簡単に設置できるのでおすすめです。
防犯センサー「どろぼーセンサーⅡ」¥2,728(税込)
防犯グッズ⑤ 補助錠

最後に紹介するのはサッシなどの窓の上下に取り付ける補助錠です。
「ガラス破り」の手口の場合、多くはサッシなどの鍵の部分だけを小さく破って鍵を開けて侵入します。補助錠をつけておけば、クレセント錠を開けただけでは窓自体が開かないので侵入を遅らせることができます。
この補助錠も窓に貼り付けるだけで設置できますが、たいへん強力なので一度つけると簡単には剥がせません。賃貸の場合は大家さんに事前に承諾をとってから設置しましょう。
こちらの商品の特徴は、貼り付けた部分を外側から見るとALSOKのマークになっているところ。空き巣に最初から狙わせない強い防犯効果が期待できます。
防犯補助錠「ALSOKロック」2個セット 特別価格:¥3,055(税込)
ホームセキュリティの導入でより安心を
以上がベランダからの侵入を防ぐためのおすすめの防犯対策ですが、住んでいる環境によっては設置するのがむずかしいものもあります。また、防犯グッズだけではいざ入られてしまってからの対策は何もできません。
その点ホームセキュリティを導入すれば、24時間365日自宅をセキュリティシステムが見守り、異常を検知すれば、専門のトレーニングを積んだプロのガードマンが駆けつけます。
在宅中に侵入者があった場合などは犯人と鉢合わせになる可能性もあることを考えると、このようなプロのガードマンの存在はとても心強いものです。
ALSOKのホームセキュリティなら月々4,070円(税込)から、ニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただけます。相談は無料、専門のアドバイザーがあなたにぴったりのプランをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。