鍵っ子の小学生の身を守るにはどう対策すべきか

核家族で両親が共働きをしている場合、小学生の子どもが帰宅する時間に家にいられないため子どもに鍵を持たせている家庭は少なくありません。両親が帰宅するまで子どもだけで家にいることになるため、子どもが安全安心に過ごせるよう家族で防犯について話し合いをしておきましょう。この記事では、鍵っ子の小学生の安全を守るためにどのように対策すべきかを解説します。
子どもだけで留守番している家庭は不審者に狙われている
ALSOKは社会貢献活動の一環として防犯に関する出前授業を行っており、その授業を受けた小学校の担任の先生にアンケートを実施しています。そのアンケート結果をまとめた「第5回担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査」(2020年4月)によれば、留守番中に不審者が訪ねてきた経験がある小学生は13人に1人に及んでいます。前回調査である2019年8月のアンケートにおいては20人に1人だったため、大幅な増加です。
新型コロナウイルスによる休校のため、子どもを家に置いたまま仕事に出かけざるを得ない家庭も少なくないことが原因の1つとして考えられます。
電話で子どもだけの留守番中だということを確認したうえで、配達業者などを装いドアを開けさせて侵入する犯罪も発生しています。留守番の際にドアチェーンがあれば、閉めておく、電話には出ない、人が来ても応対しないなど、事前に子どもに伝えておくことで犯罪を未然に防止できます。
被害に遭わないために!親子でしておきたい防犯に関する約束
自宅が危険な場所にならないために、鍵っ子の小学生がいる家庭で事前にしておきたい約束事を紹介します。
鍵っ子の小学生が留守番するときのスローガン「いいゆだな」
ALSOKは、自宅に帰ってきたときの小学生が家に入る際に気を付けたいこととして、それぞれの頭文字を取って「いいゆだな」という標語を掲げています。
最初の「い」は家の鍵を見せない、です。家の鍵を見せればこれから留守番することが周りに分かってしまいます。
次の「い」は家の周りをよく見る、です。家の周りに悪い人が待ち伏せしていて、家に押し入られることがあります。
「ゆ」は郵便受けをチェックすることです。郵便受けに郵便物がたまっていると留守にしていると思われ、空き巣に狙われることがあります。
「だ」は、誰もいなくても「ただいま」と言うことです。「ただいま」と口に出すことで、家の中に誰かがいるように感じられます。
「な」は中に入ったらすぐに戸締りをすることです。戸締りをしてしまえば悪い人が入ってくる可能性は低くなります。
最近の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当面はこれに手洗いを奨励する「あ」を追加し「いいゆだなあ」という標語とすることにいたしました。ご家庭でもぜひご活用ください。


お留守番約束シートの活用
小学生だけで留守番をさせざるを得ない家庭では、あらかじめ留守番のときの約束事を家族で話し合いをし、決めておきましょう。具体的には以下の通りになります。
- 家のドアや窓はすべて施錠する
- 訪問者があった場合の対応の仕方を決めておく
- 電話がかかってきたときの対応はどうするのか
- 身の危険を感じたり困ったことが起こったりしたときにどこに駆け込めばよいのか
- 大災害が起きたときはどうするのか
- 家族や親せきの電話番号などです。
ALSOKではこれらの事項をまとめて書ける「お留守番約束シート」をホームページからダウンロードできます。あらかじめ決めたことをお留守番約束シートに書き、小学生の子どもが留守番するときに目に付きやすい場所に貼っておきましょう。

鍵っ子の小学生がいる家庭も安心できるホームセキュリティ
小学生だけで親が帰宅するまで過ごさざるを得ない家庭の場合、子どもだけで過ごす時間を見守ってくれるホームセキュリティを導入すると安心です。
ALSOKの「ホームセキュリティ」は不法侵入・火災の発生・ガス漏れを感知しガードマンが迅速に駆けつけます。
「Home ALSOKアルボeye」はスマートフォンで自宅の様子をいつでも確認でき、子どもが帰宅したことをスマホに知らせることも可能です。
緊急事態が起こった際には、いずれのサービスも365日24時間体制で待機している最寄りのガードマンが駆けつけて対処してくれます。
鍵っ子の小学生が安全安心に過ごせるように防犯対策をしよう!
鍵っ子の小学生だけで自宅で過ごさざるを得ない場合、安全に過ごせるかどうかが気になるところです。自宅に不審者が訪ねてきて犯罪に巻き込まれるケースも少なくないため、何らかの対策が必要です。小学生だけで留守番をする際の約束事をあらかじめ家族で話し合っておきましょう。また、親に代わって小学生が安全に過ごせるために見守りをしてくれるホームセキュリティの導入を検討してはいかがでしょうか。