鍵っ子とは?小学生の留守番はいつから?子どもの身を守るための対策

子ども 2026.05.25更新(2020.07.30公開)
鍵っ子とは?小学生の留守番はいつから?子どもの身を守るための対策

本記事では、鍵っ子の意味や、小学生がいつ頃から留守番を始めることが多いのか、子どもの安全を守るために家庭でできる防犯対策について解説します。
近年は夫婦共働きの家庭も増えており、子どもだけで留守番をする機会が多くなっています。小学校から帰宅したあと、保護者が帰るまで自宅で過ごす「鍵っ子」の家庭も珍しくありません。「一人で留守番させても大丈夫だろうか」「防犯対策はどうすればよいのだろうか」と不安を感じている方もいるでしょう。
鍵っ子として安全に留守番をするためには、鍵の扱い方や帰宅時の行動、留守番中のルールを親子で確認しておくことが大切です。あらかじめ注意点を知っておくことで、子どもに留守番を任せるときの不安を減らし、それぞれの家庭に合った対策を考えやすくなります。

【この記事で分かること】

  • 子どもだけで留守番する際のリスク
  • 家庭でできる防犯対策
  • 鍵っ子デビューを判断するポイント

目次

鍵っ子とは?

鍵っ子とは、小学校から帰ったあとに家で留守番をする子どもたちを指します。
親の仕事の都合により、帰宅時間が遅くなることから常に鍵を持ち歩いているため、「鍵っ子」と呼ばれるようになりました。
1960年代頃、共働き家庭の増加に伴い、親のいない時間に帰宅する子どもが増えたことから一般的に広く使用されています。鍵はランドセルにキーケースを付けたり、内側のポケットに隠したりして持ち運ぶのが一般的です。

内閣府男女共同参画局の調査によると、1985年には689万世帯でしたが、2024年では1,221万世帯が共働きとなっており、約2倍に増えていることが分かります。共働き世帯が増加し続ける現代において、鍵っ子は決して珍しい存在ではありません。

しかし、鍵っ子には、鍵を忘れる、紛失する、不審者に保護者が不在であることを知られると犯罪に巻き込まれる可能性があるといったリスクがあります。こうしたリスクを伴うことから防犯対策の必要性が叫ばれています。

出典:内閣府男女共同参画局「令和7年版 男女共同参画白書」

鍵っ子は何歳から多い?

鍵っ子が始まるタイミングとして多いのが小学校1年生から4年生です。小学校では学童保育があるため、入学するタイミングで利用を検討する方も多いでしょう。
ただし、学童保育の開所時間は保育園の預かり時間より短いことも多く、学童保育を利用したとしても結果的に留守番しなければならないケースがあります。

ALSOKが行った「ALSOK小学生のお留守番実態調査」では、初めての留守番は「小学1年生」と回答する家庭が多くなっています。ただし、子どもだけで留守番ができると思う学年は「小学4年生」が多く、理想と現実にギャップが生じています。
また、子どもだけで留守番させることに不安を感じる保護者も少なくありません。実態調査では、8割以上の保護者は子どもだけで留守番させることに不安を感じていると答えています。

鍵っ子は危ない?子どもだけで留守番させる場合のリスク

鍵っ子は、子どもだけで留守番していることが周囲に分かってしまう場合があり、不審者に狙われるおそれがあります。また、鍵の紛失や留守番中のケガなど、さまざまなリスクにも注意が必要です。

不審者に狙われやすい

鍵っ子は、子どもだけで留守番していることが周囲に分かると、不審者に狙われるおそれがあります。特に、下校中にあとをつけられたり、インターホンや電話で保護者の不在を確認されたりするケースには注意が必要です。
ALSOKは社会貢献活動の一環として防犯に関する出前授業を行っており、その授業を受けた小学校の担任の先生にアンケートを実施しています。
そのアンケート結果をまとめた「第5回担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査」(2020年4月)によれば、留守番中に不審者が訪ねてきた経験がある小学生は13人に1人に及んでいます。前回の2019年8月のアンケートでは20人に1人であり、大幅な増加です。

2025年6月には、島根県で留守番中の女子児童を狙った事件が発生しています。報道によると、犯人は下校中の女子児童を尾行し、パンフレット配布を装って住宅へ侵入したうえで、わいせつな行為をした疑いで逮捕されました。インターホンで保護者の在宅状況を確認していたとされ、脅迫用と見られるカッターナイフも所持していたと報じられています。
このように、留守番中の子どもが狙われる事件も発生しています。そのため、子どもだけで留守番をする際は、ドアチェーンがあれば閉めておく、電話には出ない、人が来ても応対しない、家に人がいることが分かるようにテレビや照明をつけるなど、事前に子どもに伝えておくことで犯罪に巻き込まれるリスクを減らせます。

鍵を紛失するおそれがある

鍵っ子には、通学中や外出中に鍵を落としたり、遊んでいる間に紛失したりするリスクもあります。鍵をなくすと自宅に入れなくなるだけでなく、持ち物と一緒に落とした場合は家を特定されるおそれもあるため、子どもに鍵を持たせる際は扱い方を教えておくことが大切です。
特に小学生のうちは、鍵の重要性を十分に理解できていない場合があります。鍵を友達に見せたり、遊び道具のように扱ったりすると、紛失や悪用のリスクにつながる可能性があります。鍵は家族の安全を守る大切なものだと伝え、人に見せない、友達に貸さないといった基本的なルールを確認しておきましょう。
紛失を防ぐため、キーケースやチェーンでランドセルの内側など外から見えにくい場所につなぎ、紛失時の連絡先や家に入れない場合に待つ場所も事前に決めておくと安心です。

事故によりケガをする可能性がある

子どもだけで留守番する機会が増えると、不審者だけでなく、家庭内での事故にも気をつけなければいけません。例えば、ベランダや窓から外を見ようとして転落したり、カップ麺などお湯を使う食品を用意する際に、こぼしてやけどをしたりする危険があります。
東京消防庁のデータによると、6~12歳の子どもが救急搬送されたケースでもっとも多い原因は「ころぶ」で、次いで「ぶつかる」「落ちる」といった事故が挙げられています。ほかにも、「やけど」や「おぼれる」といった事故も発生しています。
これらは留守番中に限った事故ではありませんが、子どもだけで過ごしている際にも十分起こり得ます。

出典:東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活の事故(令和6年) 第3部 年齢から見た事故」

親子でしておきたい鍵っ子の防犯対策

子どもを鍵っ子として留守番させる場合は、鍵の扱い方だけでなく、帰宅時の行動や留守番中のルールを親子で確認しておくことが大切です。特に、家に入る前後の防犯行動をまとめた「いいゆだな」や、約束事を見える形で残せる「お留守番約束シート」は、子どもが一人でも落ち着いて行動するために役立ちます。

  • 留守番するときのスローガン「いいゆだな」
  • お留守番約束シートの活用
  • 防犯アイテムを持たせる
  • 来客や電話には対応しない

ここでは、子どもが自宅で安全に過ごせるよう、鍵っ子の小学生がいる家庭で事前に決めておきたい約束事について詳しくご紹介します。

留守番するときのスローガン「いいゆだな」

お留守番するまえの5つのお約束!「いいゆだな」

ALSOKは、自宅に帰ってきたときの小学生が家に入る際に気を付けたいこととして、それぞれの頭文字を取って「いいゆだな」という標語を掲げています。

最初の「い」・・・いえのカギを見せない

最初の「い」は家の鍵を見せないことです。家の鍵を見せればこれから留守番することが周りに分かってしまいます。家の鍵は周囲に見えないようにランドセルやバッグから取り出すようにしましょう。

2番目の「い」・・・いえのまわりをよく見る

次の「い」は家の周りをよく見ることです。家の周りに不審者が待ち伏せしていて、家に押し入られることがあります。家に入るときにあとをつけている不審者がいないか、よく確認しましょう。スムーズに鍵の開閉ができるように練習しておくのも大切です。
近くに知らない人がいる場合、鍵を開けた瞬間に押し入られる可能性があります。不審人物か分からなくても近くに知らない人がいるときは、むやみに鍵を開けてしまわないようにしましょう。

「ゆ」・・・ゆうびんポストをチェック

「ゆ」は郵便受けをチェックすることです。郵便受けに郵便物がたまっていると留守にしていると思われ、空き巣に狙われることがあります。留守だと思われたり、個人情報が外部に漏れたりするのを防ぐためにも、こまめに郵便物を確認しましょう。

「だ」・・・だれもいなくても「ただいま」

「だ」は、誰もいなくても「ただいま」と言うことです。「ただいま」と口に出すことで、外にいる人に家族が在宅しているように思わせることができます。

「な」・・・なかに入ってすぐ戸じまり

「な」は中に入ったらすぐに戸締まりをすることです。侵入窃盗の多くは、鍵の閉め忘れ(無締り)によるものです。家に入ったからと安心するのではなく、まずは鍵をかけるという習慣も身につけましょう。

お留守番約束シートの活用

小学生だけで留守番させざるを得ない家庭では、あらかじめ留守番のときの約束事を家族で話し合い、決めておきましょう。例えば、以下のような内容を決めておくとよいでしょう。

  • 家のドアや窓はすべて施錠する
  • 訪問者があった場合の対応の仕方はどうするのか
  • 電話がかかってきたときの対応はどうするのか
  • 身の危険を感じたり困ったことが起こったりしたときにどこに駆け込めばよいのか
  • 大災害が起きたときはどうするのか
  • 家族や親せきの電話番号など

ALSOKではこれらの事項をまとめて書ける「お留守番約束シート」をホームページからダウンロードできます。あらかじめ決めたことをお留守番約束シートに書き、子どもが留守番するときに目に付きやすい場所に貼っておきましょう。

お留守番約束シート

防犯アイテムを持たせる

子どもだけで留守番をする場合は、万が一の事態に備えて防犯アイテムを持たせておくと安心です。キッズ携帯や防犯ブザー、GPS端末などを活用すれば、緊急時に助けを求めたり、保護者が子どもの居場所を確認したりしやすくなります。ただし、持たせるだけではなく、実際に使えるよう親子で操作方法を練習しておくことが大切です。なお、キッズ携帯は学校によって持ち込みを禁止している場合もあるため、事前にルールを確認しておきましょう。

来客や電話には対応しない

留守番中は、来客や電話に対応しないことを基本ルールとして決めておきましょう。不審者が子どもだけで在宅しているかを確認する目的で、インターホンを鳴らしたり電話をかけたりする可能性があるためです。
例えば、インターホンが鳴ってもドアを開けない、知らない番号からの電話には出ない、宅配便や点検業者を名乗る相手にも対応しないなど、具体的なルールを親子で共有しておくことが大切です。子どもが判断に迷わないよう、「誰が来ても出ない」「困ったらすぐ保護者に連絡する」といった分かりやすい決まりにしておくとよいでしょう。

鍵っ子デビューは何を見て判断する?

鍵は、家族の安全やプライバシーを守る大切な防犯アイテムです。そのため、子どもに鍵を持たせる際は、鍵の大切さを理解しているか、一人で適切に留守番ができるかなどを総合的に判断する必要があります。ここでは、鍵っ子デビューを判断する際のポイントについて解説します。

鍵の大切さを理解しているか

鍵っ子デビューを判断する際は、子どもが鍵の役割や大切さを理解しているかを確認しましょう。鍵は家へ入るためだけではなく、家族の安全を守るためのものです。そのため、友達に見せびらかしたり、ランドセルの目立つ場所につけたりしないよう教えておく必要があります。
また、鍵を紛失すると、家に入れなくなるだけでなく不審者に侵入されるリスクも高まります。鍵をなくした場合はすぐに保護者へ連絡することや、他人へ貸さないことなど、基本的なルールを理解できているかも大切なポイントです。

一人で鍵の開け閉めができるか

子どもが一人でスムーズに鍵を開け閉めできるかも重要です。鍵の操作に慣れていないと、玄関前で手間取ってしまい、不審者に帰宅のタイミングを見られる可能性があります。
そのため、鍵を持たせる前に実際の玄関で鍵の出し入れや施錠・解錠の練習を行い、スムーズに操作できるか確認しておきましょう。帰宅後すぐに鍵を閉める習慣を身につけておくことも大切です。

一人でも問題なく過ごすことができるか

留守番中に約束事を守り、落ち着いて過ごせるかも確認しておきたいポイントです。例えば、「知らない人が来てもドアを開けない」「勝手に外へ出ない」「火や刃物を使わない」といったルールを守れる必要があります。
初めて留守番させるときは、いきなり長時間にせず、まずは30分程度から始めるとよいでしょう。短い時間から少しずつ慣らしていくことで、子どもも留守番中の過ごし方を覚えやすくなります。

緊急時に大人に連絡ができるか

留守番を任せるには、事故や体調不良などのトラブルが起きた際に、大人へ連絡できるかも重要です。親や祖父母、近隣の信頼できる大人など、困ったときに誰へ連絡すればよいのか事前に伝え、鍵を持たせる前には実際に練習してみましょう。

火災や地震発生時に適切な行動が取れるか

火災や地震が発生した際に、子どもが落ち着いて行動できるかも、鍵っ子デビュー前に確認しておきたいポイントです。保護者が不在のときに災害が起きると、子どもだけで安全を確保しなければならない場面があります。
火災時には、大声で周囲に知らせながら避難することや、煙を吸わないよう低い姿勢で移動することなど、基本的な避難方法を教えておきましょう。事前に避難経路や避難場所を一緒に確認しておくことで、万が一の際にも落ち着いて行動しやすくなります。

来客や電話に関するルールを守れるか

留守番中は、インターホンが鳴ってもドアを開けない、知らない番号からの電話には出ないなど、事前に具体的なルールを決めておくことが大切です。そのうえで、子どもがルールをきちんと守れるかどうかも確認しておきましょう。
また、迷惑電話や特殊詐欺への対策として、迷惑電話を判別・ブロックできるサービスを活用する方法もあります。ALSOKの「トビラフォン」は、警察や公共機関などから提供された迷惑電話データベースと照合し、迷惑電話と判断された場合に自動で着信を拒否するサービスです。電話番号の安全度をLEDの色で確認できるため、子どもが電話に出るべきか迷う場面を減らすことにもつながります。

鍵っ子の小学生がいる家庭も安心できるホームセキュリティ

小学生の子どもだけで保護者が帰宅するまで過ごさざるを得ない家庭の場合、住宅の防犯対策として、ホームセキュリティを導入すると安心です。

ALSOKの「ホームセキュリティ」は、24時間365日住宅と家族を見守り警備します。センサーが不審者の侵入などの異常を検知するとALSOKが駆けつけます。緊急時にボタンを押すだけで緊急通報も可能で、ALSOKが現場へ駆けつけ状況に合わせて対応します。火災感知機能もついているため、火災による温度変化や煙が発生した場合もALSOKが駆けつけます。
また、窓や鍵の閉め忘れを音声メッセージでお知らせしてくれるため、お子さまが一人で留守番しているときの心強い味方となるでしょう。
もちろん在宅時も警備したい部屋を細かく設定できます。例えば、2階で就寝中に1階の警備だけをかけるといったことができます。お子さまでも警備操作が可能なため、留守番が多い家庭でも安心してご利用いただけます。

留守の住宅を守る屋外対応カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」

また、ALSOKでは下記のような特徴を持つ防犯カメラを提供しています。

  • 人感センサーが作動して自動録画
  • 屋外・屋内設置が可能なコンパクト設計
  • 専用アプリでリアルタイムに映像確認
  • もしものときはALSOKが駆けつけ

ALSOKの屋外用カメラは、工事不要で設置できるほか、人感センサーによる自動録画やオプションの駆けつけサービスにも対応しています。お子さまが帰宅したかどうかを確認できます。
また、人の動きを検知するとLEDライトが点灯するため、夜間や暗い時間帯でも状況を把握しやすく、安心感を高めてくれます。防犯性能を重視しつつ、導入のハードルを下げたい方に適した防犯カメラです。

留守番中の子どもの見守りに役立つ「アルボeye」

屋内での子どもの見守りにはALSOKの屋内カメラ「アルボeye」もおすすめです。アルボeyeは、屋内専用のカメラです。スマホから映像を確認でき、子どもがきちんと留守番できているかどうかをチェックできます。また、双方向音声機能が備わっているため、会話することも可能です。もしものときはALSOKへの駆けつけ依頼ができ、留守番中の子どもの見守りに役立ちます。

鍵っ子の小学生が安全・安心に過ごせるように防犯対策をしよう!

鍵っ子の小学生だけで自宅で過ごさざるを得ない場合、安全に過ごせるかどうかが気になるところです。自宅に不審者が訪ねてきて犯罪に巻き込まれるケースも少なくないため、鍵の扱い方や留守番中のルールを教えることが大切です。小学生だけで留守番をする際の約束事をあらかじめ家族で話し合っておきましょう。
また、保護者が不在の時間帯でも子どもが安全に過ごせるよう、見守りに役立つホームセキュリティの導入を検討してはいかがでしょうか。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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