マンションでも窓を開けて寝るのは危険!効果的な対策は?

マンションに住んでいると、季節によってはエアコンを使用するより、心地よい風を感じながら眠るのが好きだという人もいるかもしれません。しかし、窓を開けて寝ることは、マンションであっても侵入犯罪と無関係ではありません。そこで、窓を開けて寝ることのリスクと、簡単に取り入れられる防犯対策について紹介します。
犯罪者が最も好む侵入口は「無締りの窓」
警察庁の調べによると、空き巣などの侵入手口では「無締り」がダントツで多くなっています。無締りは住居人の油断と気の緩みが主な原因です。玄関錠をピッキングされにくい鍵に交換したり、窓ガラスを破られないように強化したりするなどの防犯対策をしていても、無締りの窓があっては意味がないので要注意です。また、犯人が家屋に入る際の侵入口を見てみると、一戸建てや3階を含む3階以下では窓からの侵入が最も多く、4階以上であっても窓からの侵入が約3割と2番目に多いのが現状です。
※侵入犯罪の侵入手口・侵入口のデータはこちら
「高層階だから安心」はNG!
マンションの高層階に住んでいる場合、「窓を開けていても大丈夫」と思いがちです。しかし、高層階のマンションにも次のような手口で侵入してくる可能性があるので要注意です。
【下がり蜘蛛】
マンションの屋上からロープなどを垂らしてベランダに降り窓から侵入する手口です。マンションの最上階に多い手口ですが、他の階への侵入例もあります。

【雨樋上り】
マンションの外壁に取り付けられている雨樋や排水管などを上層階まで登り、ベランダ経由で鍵のかかっていない窓から侵入する手口です。物理的にはどの階数へも侵入が可能ですので、注意が必要です。

【クモ男】
ベランダの柵を懸垂のようにして上層階まで登り、鍵が開いている窓から侵入してきます。信じられないかもしれませんが、実際にある手口です。

夜間や日中、家人がいても侵入されるケースも
空き巣などの侵入犯罪は、住人が留守中に起こるものだと思いがちです。しかし、家に人が居るから安心だというわけではありません。侵入窃盗の手口には夜間、住人が就寝したのを見計らって侵入する「忍び込み」や、昼間住人が在宅しているにもかかわらず、食事中や昼寝中を狙って侵入してくる「居空き」もあります。
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効果的な窓の防犯対策
財団法人都市防犯研究センターの調査によると、泥棒が侵入時にドアや窓を5分以上開けられなかった場合は約7割があきらめて帰るそうです。つまり、ドアや窓に5分以上耐えられるだけの補強をすれば、侵入窃盗に遭う可能性を大幅に下げることができるといえます。そのための具体的な対策には次のようなものがあげられます。
- 窓に補助錠をつける
- 特に侵入口になりやすいベランダなどの窓にはロック付きのクレセント錠をつけるか補助錠をつける
- 防犯フイルムを使用して窓が破られるのを防ぐ
- 玄関や窓にワンドアツーロックを取り入れる
こうした対策をすることで、5分以上の侵入の脅威に耐えられるようになります。
窓を開けて寝たいときにおすすめの補助錠は?
窓を開けて寝ることのリスクは感じつつ、エアコンをつけて寝ると喉が痛くなるなど体調を崩したりしてしまう人におすすめの補助錠が「ALSOKロック」です。窓の内側から張り付けるだけで、数センチ開けた状態での施錠が可能となります。また、完全に窓を閉めた状態でもロックがかけられる仕組みのため、昼間出かけるときなどはクレセント錠との2重ロックが可能。ガラス破りを長引かせるメリットがあります。また外から補助錠の接着面に印刷された「ALSOKマーク」が見えることも犯罪抑止効果につながります。
体調や騒音にも注意しよう
ある程度の安全が確保されたとしても、夜に窓を開けて寝ると、気温によっては思った以上に体が冷えてしまうことがあります。また、ご近所にいびきなどが聞こえてしまう可能性もあるので注意が必要。窓を開けて寝る場合、防犯対策はもちろんのこと、体調管理や虫の侵入にも備えてください。


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●侵入犯罪の侵入口


出典:警察庁「住まいる防犯110番」
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出典:警察庁「住まいる防犯110番」
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