空き巣が嫌がる家の特徴とは?一軒家ですぐにできる防犯対策

防犯2026.08.28更新(2020.12.28公開)
空き巣が嫌がる家の特徴とは?一軒家ですぐにできる防犯対策

本記事では、空き巣が嫌がる家の特徴や、警察庁のデータに基づく空き巣の実態、効果的な防犯対策について解説します。
空き巣が嫌がる家には共通する特徴があり、今日から実践できる対策も少なくありません。鍵や砂利、センサーライトなどの小さな防犯対策の積み重ねが、「この家は手間がかかる」と空き巣に感じさせ犯行をあきらめさせることにつながります。

【この記事で分かること】

  • 空き巣が嫌がる家の特徴
  • 一軒家で今すぐできる防犯対策
  • 警察庁データに基づく侵入の実態
  • 防犯対策に関するよくある質問

目次

空き巣が嫌がる家の特徴

空き巣が嫌がる家の特徴

空き巣は、侵入から逃走までの一連の流れを誰にも見られず、短時間で終えられる家を狙う傾向にあります。言い換えれば、侵入に時間がかかる家や、人目につきやすく逃走しにくい家は、空き巣にとって狙いにくい家といえます。

侵入に時間がかかりそうな家

前述の通り、空き巣は侵入に時間がかかる家を嫌う傾向があります。侵入に手間取ると、近隣住民や通りかかった人に見つかるリスクが高まるためです。
例えば、窓やドアに複数の鍵がついていたり、窓ガラスに防犯フィルムが貼られていて割れにくかったりすると、短時間で侵入することが難しくなります。また、耐ピッキング性能の高い鍵や、施錠忘れを防ぐ機能を備えたスマートロックなどを活用することも、防犯性を高める方法の一つです。

地域の住人がよく通りかかる場所にある

住民間のコミュニケーションが活発で、「ご近所さん」がよく通りかかるような地域の家は、空き巣などの被害に遭いにくい傾向があります。近所の人に顔を見られたり声をかけられたりすることで、犯行後に目撃者として証言される可能性があり、空き巣にとって好ましくない環境といえるからです。このため、空き巣は近隣住民に声をかけられただけでも、その場から立ち去るケースが少なくありません。
一方、駅の近くや繁華街など不特定多数の人が行き交う場所にある家は注意が必要です。人通りが多い分、家の周囲に人がいても関係者か不審者かの判断がつきにくく、人混みに紛れて侵入や逃走を図りやすいため、空き巣のターゲットとなる可能性が高まります。

家の周囲に死角がない

空き巣は、死角がない家を嫌う傾向があります。家の周囲に死角がないと、侵入の準備や実行の様子を通行人に見られるリスクが高まるためです。
反対に、玄関や窓、勝手口などの侵入口周辺に塀や樹木、垣根などがあり、通行人から見えない死角がある家は、人目を避けて作業しやすい環境であるため、狙われやすくなります。

セキュリティシステムが設置されている

警備会社によるセキュリティシステムを導入している家は、空き巣にも「防犯意識の高い家」と認識されます。セキュリティシステムは、防犯センサーが異常を感知すると警備会社へ異常信号が送られます。異常発生時に警備員が駆けつける体制が整っていることは、侵入者にとって大きな警戒材料になります。
また、防犯カメラやセンサーライトが設置されているだけでも、防犯意識の高い家であると判断されやすく、空き巣などの被害に遭いにくくなります。

犬を飼っている

犬を飼っている家は、犬の鳴き声によって近隣住民が異常に気付く可能性があるため、侵入者に警戒されることがあります。特に不審な物音や人の気配に反応して吠える犬は、侵入をためらわせる要因になり得ます。
ただし、不審者に向かって吠えるかどうかは、犬種だけでなく犬の性格やしつけ、飼育環境などによって異なります。犬を飼っていることだけに頼らず、補助錠や防犯カメラなど、他の防犯対策と組み合わせることが大切です。

一軒家で今すぐできる防犯対策

一軒家で今すぐできる防犯対策

一軒家における防犯対策は、鍵や窓まわりへ防犯グッズを設置するほか、日々の細かなチェックによっても高められます。「空き巣に狙われやすいかも」と感じたら、早速「空き巣が嫌がる住まいづくり」を実践しましょう。

玄関ドアや窓に補助錠を設ける

玄関ドアや窓の防犯対策では、補助錠の設置がおすすめです。1つの錠だけでは短時間で解錠されるおそれがありますが、2つの錠(ワンドア・ツーロック)で施錠されていれば、突破に手間がかかり、犯行をあきらめさせる効果が期待できます。常に戸締まりを徹底することが前提ですが、補助錠を見ただけで犯行を思いとどまる空き巣も少なくありません。

窓ガラスに防犯フィルムを貼る

窓ガラスを割れにくくする防犯フィルムも、防犯対策として取り入れたいアイテムです。既存の窓ガラスに貼るだけで簡単に利用でき、比較的安価に導入できます。
ただし、防犯フィルムにはさまざまな種類があり、なかには十分な防犯効果を得られないものもあります。そのため、防犯フィルムを選ぶ際は「CPマーク」の対象となる製品か、施工条件に合っているかを確認しましょう。CPマークは、官民合同会議が定めた防犯性能試験に合格し、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載された建物部品に表示されるマークです。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

防犯カメラやセンサーライトを設置する

玄関や窓の前に防犯カメラを設置すると、侵入者に撮影されることを意識させ、犯行を思いとどまらせる効果が期待できます。また、事件が発生した際には、記録した映像を状況確認や犯人特定の手がかりとして活用できます。
なかには、抑止効果だけを狙ってダミーカメラを設置する家もありますが、犯人に見破られるリスクもあります。被害を未然に防ぐには、現場の映像をしっかり記録できるカメラを選ぶことが重要です。
また、人の動きを感知して自動で点灯するセンサーライトも、空き巣対策として有効です。在宅時であれば、不審者が来たことに気づきやすくなります。侵入者にとっても自分の姿や服装、背格好を見られることになるため、警戒心が高まります。突然ライトが点灯したことで驚き、逃げ出すケースも少なくありません。
空き巣が下見の段階でセンサーライトに気づけば、「この家は防犯意識が高い」と判断し、ターゲットから外す可能性が高まります。

防犯用の砂利を敷く

家の軒先や庭に防犯用の砂利を敷いておく方法も有効です。防犯用の砂利は、踏むと大きな音が鳴るため、誰かが家に近づいてきたことがすぐに分かります。住人や近所の人が訪問者に気づきやすくなり、見知らぬ人物かどうかを確認し、必要に応じて通報することも可能です。また、空き巣犯が大きな音に驚いて、犯行をあきらめる可能性もあります。玄関や庭だけでなく、人目につきにくい死角にも防犯砂利を敷くことで、防犯効果が高まります。

洗濯物や郵便物はこまめに回収する

ベランダに干しっぱなしの洗濯物や郵便受けにたまった郵便物は、留守を示すサインとなることがあります。空き巣は留守の家を狙う傾向があるため、ベランダの洗濯物や郵便物がたまっているかどうかで、住人がいるかどうかを把握します。そのため、洗濯物は長時間干したままにせず、郵便物もこまめに回収することを心がけましょう。
このほかにも、長期間不在となる場合に郵便物を止める手続きや合鍵の管理方法、外出時のSNS投稿のタイミングなど、空き巣に狙われにくくするために見直したい生活習慣のポイントがあります。詳しくは、下記の関連コラムもあわせてご確認ください。

家の周辺や庭を常に掃除しておく

庭の雑草が伸び放題だったり、物が放置されて整理されていない状態だったりすると、防犯意識の低い家とみなされ、空き巣に狙われやすくなります。また、放置されている物を悪用してベランダへの足場にするケースもあります。
一方、庭や家の周辺が常に清掃されていれば、人の気配が感じられるため、侵入の抑止につながります。

マーキングの有無を定期的にチェックする

空き巣は事前に下見を行い、侵入しやすい家に目印としてマーキングを残すことがあります。郵便受けやガスメーター周辺などに、見覚えのない記号やシール、不審なものがないか定期的に確認するようにしましょう。最近は、人の出入りを確認するために玄関先に置き石をしてマーキングしているケースもあるようです。発見した場合は状況を写真に残したうえで取り除き、不安がある場合は警察にも相談してください。

ご近所付き合いを大切にする

前述の通り、住民同士のコミュニケーションが活発な地域では、周囲の目が犯罪の抑止につながります。住んでいる地域の治安を守るためにも、日頃から近隣住民とコミュニケーションを取るようにしましょう。

後付け電気錠やスマートロックを導入する

後付けの電気錠やスマートロックを導入すると、玄関ドアの施錠忘れを防いだり、鍵の管理をしやすくしたりできます。それぞれの特徴や注意点は下記の通りです。

  • 後付け電気錠の特徴:暗証番号式やICカード式などがあり、ドア本体を交換せずに設置できる製品もある
  • スマートロックの特徴:スマートフォンとの連携によって外出先からでも施錠状況を確認でき、鍵のかけ忘れリスクを減らせる
  • おすすめの設置場所:玄関だけでなく勝手口や裏口に設置すると、安心感を高められる
  • 導入前の注意点:製品やモデルによって工事の必要・不要が異なるため、事前に確認しておく

侵入経路となり得る出入口に、オートロック機能や施錠確認機能を備えたものを導入することで、鍵のかけ忘れなどによる空き巣の侵入リスクを減らすことができます。
ただし、後付け電気錠やスマートロックの導入だけで安心できるわけではなく、ベランダや屋上などから侵入するおそれもあるため、ほかの防犯対策とあわせて検討することが大切です。

門や塀がない家の防犯強化ポイント

門や塀がない家は見通しを確保しやすい一方で、敷地の境界がわかりにくく、第三者が敷地内へ入りやすい場合があります。こうした家の防犯を強化するには「他人の視線・光による威嚇・足元からの音」の3つを意識した取り組みが大切です。
下記に具体的な対策を紹介しますので、実施を検討してみてください。

  • 玄関や窓へ補助錠を設置する:1つの侵入口に複数の鍵を設置することで、侵入に時間をかけさせ、人の視線を意識させる
  • 防犯用の砂利を敷く:踏むと足元から大きな音が出るため、異変に気づきやすくなる
  • センサーライトを設置する:検知範囲に踏み込んだ不審者を自動で照らし、夜間の接近を目立たせる
  • 敷地の境界に低めのフェンスや植栽を配置する:周囲からの見通しを確保しながら敷地の境界を明確にし、心理的に立ち入りにくい環境をつくる

侵入窃盗は「一戸建て住宅(一軒家)」で多く発生している

侵入窃盗の発生場所別認知件数の割合

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

警察庁の「住まいる防犯110番」によると、令和7年に認知された侵入窃盗のうち、発生場所別にみると一戸建て住宅は29.1%、共同住宅(3階建以下)5.7%、共同住宅(4階建以上)3.4%でした。これらを合わせると、住宅での発生は全体の38.2%を占めています。住宅のなかでも、特に一戸建て住宅(一軒家)の発生割合が高くなっています。

空き巣の侵入手段と侵入口

空き巣の侵入手段と侵入口
空き巣の侵入手段と侵入口

出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

空き巣の侵入手段は「無締り」が39.1%で最多となっています。短時間の外出や在宅中であっても戸締まりを忘れないことが大切です。2番目に多い侵入手段は「ガラス破り」の35.5%で、工具などを使ってガラスを割り、クレセント錠を開ける「こじ破り」や、バーナーなどの熱を利用してガラスを割る「焼き破り」などがあります。ガラス破りには、防犯フィルムを貼ったり、防犯性能の高い合わせガラスに入れ替えたりといった対策を検討しましょう。
また、空き巣に侵入口として利用されやすい場所は、窓が50.8%であり、表出入口(玄関)が29.1%となっています。この結果からも、窓と表出入口を中心に防犯対策を講じる必要があるといえるでしょう。

空き巣が発生しやすい時間帯

空き巣の発生時間帯

出典:警察庁「令和6年の犯罪」

警察庁のデータによると、空き巣は幅広い時間帯で発生していますが、特に8~16時の時間帯が多く、日中の留守を狙った被害に注意が必要です。短時間の外出でも油断せず、戸締まりや補助錠の設置などの防犯対策を実施した上で、不在を悟られない工夫をすることも大切です。

空き巣が侵入をあきらめるまでの時間

空き巣が侵入をあきらめるまでの時間

防犯対策の基本は、侵入者に時間をかけさせることです。警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入に5分かかると約7割が、10分以上かかるとほとんどの侵入者が犯行をあきらめるという結果が出ています。
空き巣などの被害を防ぐには、「侵入者が家に侵入するまでの時間を少しでも長くする工夫」を考えると良いでしょう。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

さらに強力な空き巣対策としてホームセキュリティの検討を

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まとめ

空き巣は、侵入や逃走に手間がかかる家、人目につきやすい家を嫌う傾向があります。補助錠や防犯フィルム、防犯砂利、センサーライトなどの防犯グッズを組み合わせることで、空き巣に狙われにくい家へ近づけることが可能です。
しかし、防犯グッズだけでは留守中に起こった異変への対応などは難しいのが実情です。万全の防犯対策を講じたい場合は、ホームセキュリティの導入もあわせて検討してください。

一軒家の防犯対策に関するよくある質問

Q:センサーライトの設置は逆効果になりますか?

A:センサーライトの効果を高めるには、玄関・窓・死角など侵入者が近づく場所に向けて設置し、感知範囲を敷地内に絞ることが大切です。人や車が行き交う通行路に向けてしまうと誤検知の要因となり、自宅以外の住宅を照らしてしまうと、近隣トラブルにつながる可能性も高まります。

センサーライトの適切な設置場所や設置時の注意点については、下記の関連コラムもあわせてご確認ください。

Q:平屋は空き巣に狙われやすいですか?

A:平屋は玄関や裏口、窓といった空き巣の侵入口となり得る場所がすべて地上階にあるため、各開口部への防犯対策が重要です。警察庁のデータでも、侵入経路の半数以上が窓からの侵入であることが分かっています。ただし、窓や出入口を中心に、補助錠や防犯フィルム、防犯砂利などによる防犯対策を実施することで、平屋への侵入リスクを軽減する効果が期待できます。

Q:引き戸の玄関は防犯性が低いですか?

A:引き戸は、戸の合わせ目や戸先部分を工具でこじ開けられるおそれがあります。製品や設置状況によっては、召し合わせ錠や戸先錠だけでは十分な防犯性を確保できない可能性があるため、補助錠やセンサーライトを併用することが大切です。また、ガラス部分がある場合には、防犯フィルムの設置も検討しましょう。

引き戸に後付けできる鍵の種類や、併用したい防犯対策は下記の関連コラムでも詳しく解説しています。あわせてお読みください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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