高齢者が餅を詰まらせる事故にご注意!対策や誤嚥(ごえん)につながる食材の特徴をご紹介

高齢者が餅を詰まらせる事故にご注意!対策や誤嚥(ごえん)につながる食材の特徴をご紹介

高齢者・介護 2021.11.16
高齢者が餅を詰まらせる事故にご注意!対策や誤嚥(ごえん)につながる食材の特徴をご紹介

寒い時期になるとおしるこ・ぜんざいやお雑煮など、餅を使った料理を食べる機会が増えます。特にお正月には、家族で集まって餅を食べることもあるでしょう。
餅を食べる場面で気をつけたいのが、高齢者が餅を喉に詰まらせてしまう窒息事故です。実際、餅など食べ物を詰まらせて亡くなる高齢者の方は、毎年数多くいます。餅による窒息事故を防ぐには、どのような対策をすればよいのでしょうか。
この記事では、餅を詰まらせないようにする対策や、誤嚥(ごえん)につながる食材の特徴などをご紹介します。

餅による窒息事故の実態

厚生労働省の調査※によると、65歳以上の高齢者で食べ物が原因の窒息事故による死亡者数は、年間3,500人以上です。中でも、全体の約7割を占めているのは80歳以上で、その死亡者数は2,500人以上のぼります。

※平成 21 年から令和元年までの情報をもとに作成された調査結果
参考:消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_cms204_20201223_01.pdf

特に1月を他の月と比較すると、食べ物による窒息事故が多いことがわかっています。これは、お正月にお雑煮など餅を食べる機会が多いことに起因していると考えられます。

高齢者が餅を詰まらせる原因は?

高齢者の方が餅を詰まらせる原因としては、次のようなことが考えられます。

噛む力が弱い

人は年齢を重ねると、筋力の低下や歯の減少・入れ歯などの影響によって、噛む力や飲み込む力などが弱くなる傾向にあります。特に、高齢者の噛む力は、壮年期と比較すると3分の1~10分の1にまで低下するといわれています。
食事をしてもうまく噛めないと、咀嚼しきれていない食べ物が喉を通ることになり、窒息事故につながってしまうのです。

飲み込む力が弱い

唾液腺は、加齢にしたがって縮むといわれています。唾液腺が小さくなると、唾液の量も減少し、喉の奥に食べ物をスムーズに運ぶことが難しくなります。つまり、飲み込む力が弱くなるのです。
うまく噛み切れていない食べ物が、無理やり喉を通ろうとすると、窒息が起こりやすいといえるでしょう。

餅を詰まらせないようにする対策

餅を詰まらせないようにする対策

参照:消費者庁 消費者への注意喚起資料
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/pdf/caution_009_181226_0002.pdf

高齢者の方が餅を詰まらせないようにするには、どのような対策があるのでしょうか。具体的な方法を見ていきましょう。

食べ物のサイズを小さくする

物理的に食べ物のサイズを小さくすることで、飲み込みやすくなります。高齢者の方が餅を食べる場合、あらかじめ細かく切っておくなど、詰まりにくいサイズにしておきましょう。

水分を取りながら食べる

高齢者は唾液の分泌量が少ないため、食べ物を飲み込みにくくなります。餅を食べる際には、お茶やお味噌汁などで喉を潤しておくことをおすすめします。ただし、咀嚼しきれていない食べ物を、水分で無理やり流し込むようなことは危険なので控えてください。

よく噛む

餅をあまり噛まないうちに飲み込もうとすると、喉をうまく通らない可能性があります。スムーズに飲み込めるように、餅はできるだけよく噛み、唾液と混ぜ合わせることで柔らかくしましょう。

周囲が注意深く見守る

高齢者の方が餅を食べる場面では、何かが起こってもすぐに助けられるよう、周囲が注意深く見守ることも大切です。万が一餅を詰まらせた場合は、ただちに背中を叩き、餅を吐き出させるように対処してください。手の付け根を使って、左右の肩甲骨の中心を強めに叩くことが重要なポイントです。

誤嚥につながりやすい状態の特徴

餅以外にも、誤嚥につながりやすい食べ物の特徴をご紹介します。

口の中でバラバラになる

食べたときに、口の中でバラバラに崩れるものは、飲み込みづらく誤嚥につながりやすい食べ物です。
例)おから・ひき肉・ピーナッツなど

パサパサしている

水分が少なくパサパサしている食べ物も、スムーズに飲み込みにくいため注意が必要です。
例)ふかし芋・カステラなど

喉に張り付く

薄い・細かいなど、喉に残りやすい形状のものは、喉に張り付き誤嚥につながる危険があります。
例)わかめ・のり・きな粉など

上記の食材をスムーズに飲み込めるようにするには、軽くとろみをつけてまとまりのある状態にする・喉を潤しておくなどが大切です。

誤嚥の詳しい予防方法については、以下の記事も参考にしてください。

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まとめ

冬の時期には、高齢者が餅を喉に詰まらせる事故が多くなります。
悲惨な窒息事故を防ぐには、餅のサイズを小さくしておく・喉を水分で潤しておくなどの対策が重要です。万が一喉に詰まらせて危険な状態になれば、すぐに背中を叩いて吐き出させましょう。高齢者の方が餅や誤嚥しやすい食べ物を食べる際には、できるだけご家族や周りの方が見守ってあげてください。

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