庭木消毒を行う時期はいつ?スミチオン®など薬剤選びについてもご紹介

庭木消毒を行う時期はいつ?スミチオン®など薬剤選びについてもご紹介

家庭菜園 2021.12.22
庭木消毒を行う時期はいつ?スミチオン®など薬剤選びについてもご紹介

庭木を育てている方にとっての悩みの一つが、消毒作業です。庭木消毒はどの時期にすればよいのか、またなぜ必要なのかなど、疑問はたくさんあるかもしれません。
この記事では、庭木消毒の必要性から、消毒に適した時期、またスミチオン®など庭木消毒に用いられる薬剤についてご説明します。薬剤を使用する際の注意点についてもご紹介するので、庭木消毒にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

なぜ庭木には消毒が必要なのか?

なぜ庭木には消毒が必要なのか?

人は栄養不足や衛生状態が悪いと、免疫力が落ちたり病気になりやすかったりします。それと同じように植物も、不衛生な状態が続くと害虫や菌が付いたり、病気にかかったりすることがあります。害虫が付くと、植物が枯れるなどの被害を受けることもあるだけではなく、人によってはアレルギー反応を起こしてしまう可能性もあります。

大事な庭木を守るためにも、また自分自身の身を守るためにも消毒は必須作業だといえます。

消毒によって何が予防できるか

消毒によって何が予防できるか

庭木を消毒することで、具体的に何が予防できるのでしょうか。代表的なものをいくつかご紹介します。

予防できる病気

すす病

カビの一種である「すす病菌」が繁殖することにより、すすが付いたように黒くカビが広がっていく病気です。カビによって光合成が邪魔され、生育不良になります。

うどんこ病

まるで小麦粉(うどん粉)をまぶしたように、白いカビが植物全体に発生する病気です。カビによって覆われた部分は光合成がうまくできず、すす病と同じく生育不良になります。

予防できる害虫

アブラムシ

一般的によく知られている、5mm以内の小さな虫です。発生期間は3月~10月と長く、特に梅雨時期は多く発生します。
樹液を吸汁する吸汁性害虫で、放っておくと細菌の発生源となるほか、排泄物がすす病を誘発する可能性があります。

カメムシ

種類が多くさまざまな庭木に発生する虫です。暖かく日当たりの良い場所を好み、悪臭を放つ特徴があります。アブラムシと同じく吸水性で、茎が曲がる、枝が枯れる、葉に穴が開くなどの被害が発生します。

ケムシ

ケムシは多くの植物に寄生する虫で、庭木の葉を食べつくしてしまうこともあります。また、毒をもつ種類もあるので、注意が必要です。

カイガラムシ

カイガラムシは植物から栄養分を吸ってしまう虫で、多くの植物に寄生します。栄養が吸われた植物はうまく育たず、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

イラガ

電気虫(デンキムシ)と呼ばれることもあるイラガは、6月~9月によく発生する虫です。その毒針に触れると、激しい痛みに襲われ、電気と接触したようなピリピリとした感覚がしばらく続きます。
サクラ・ウメ・ヤナギなど多くの植物に寄生し、葉を食べてしまうことが特徴です。

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消毒に適した時期

庭木消毒は一度行えば終わり、というものではありません。各時期に応じて、適した消毒作業を行うことが大切です。庭木の種類によっては薬剤に弱いものもあるため、薬剤の?説明書をよく読み育てている庭木の種類に適した消毒を行うようにしましょう。また新芽の場合は薬剤使用によって枯れてしまう「薬害」が発生する場合があるため、注意が必要です。
具体的に、消毒を行うべき時期について見ていきましょう。

冬(1月~2月)

冬場は害虫が少ないイメージがあるかもしれませんが、虫の卵はたくさんあります。つまり、この時期に消毒をしておくことで、春先に虫や菌が発生しにくくなる予防の効果があるのです。

春(3月~5月)

冬に消毒を行っても、虫や菌の数がゼロになることはありません。気温が高くなってくると、害虫や菌も活発になり始めるため、春はもう一度消毒が必要な時期といえます。
ただし、春は植物にとっても新しい命が芽吹く時期です。刺激の強すぎる薬剤だと植物の生育に悪影響を及ぼすこともあるので注意しましょう。

夏(7月~9月)

夏場は、害虫や菌がもっとも活動的になります。他の時期とは違い、夏場は1回だけではなく、複数回の消毒が必要です。こまめに消毒することで、庭木を守りましょう。

庭木消毒に使われる薬剤の種類

庭木消毒に使われる薬剤の種類

庭木消毒に使用される薬剤は、大きく3種類あります。

害虫駆除に使う殺虫剤

殺虫剤は、すでに繁殖している害虫を駆除するために使われます。葉を食べられるなどの被害を防ぐために有効です。

病気の予防に使う殺菌剤

殺菌剤は、健康な状態の植物に使用することで、害虫や菌を付きにくくする薬剤です。植物にとってのワクチンともいえるでしょう。

どちらの効果もある殺虫殺菌剤

殺虫殺菌剤は、上記の殺虫剤・殺菌剤のどちらの効果も期待できる薬剤です。病気の予防にもなり、すでに繁殖している害虫や菌の処理にも使用できます。

スミチオン®など薬剤の注意点

スミチオン®など薬剤の注意点

庭木消毒によく使われる殺虫剤の一つに、スミチオン®(フェニトロチオン)が挙げられます。農家でも取り入れられるほどよく使用される薬剤ではありますが、使い方を間違えると人体に害を与えることもあるので十分注意する必要があります。
※スミチオン®は住友化学株式会社の商品です。

スミチオン®などの薬剤を使用するときは、以下のような点に気をつけましょう。

手袋・マスクは必須

スミチオン®は毒性が少なく、環境にもやさしい薬剤といわれています。このように、人体への害が少ない薬剤もなかにはありますが、誤って薬剤の成分を吸い込んだり、直接触れたりするとやはり危険です。薬剤を使用する際は、必ず手袋とマスクは着用しましょう。

指定の分量で希釈

スミチオン®だけではなく、薬剤は希釈して薄めて使用することが基本です。パッケージなどに希釈倍数が記載されているはずなので、表記にしたがって正しく薄めてください。
例えば、1,000倍希釈であれば、1mlの薬剤に対して1,000ml(1L)の水で薄めます。

殺虫剤は虫に直接散布する

スミチオン®のような殺虫剤に、害虫「予防」の効果は期待できません。あくまでも「殺虫」する薬剤なので、繁殖している虫や、虫がよくいる葉などに直接かかるように散布することがポイントです。

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時期に合わせた適切な庭木消毒が大事だとわかっていても、自分で定期的に行うのは大変なものです。手間をかけずに、大切な庭木を守るにはプロのサポートを受けるのも一つの手でといえます。
ALSOKでは、セキュリティ面でのサービスだけではなく、家に関するさまざまなお悩みを解決するハウスサポートもご提供しています。清掃や家事代行から、電気・水道トラブル、害虫駆除まで、そのサポート内容は多岐にわたります。

詳しい内容は、以下からご確認ください。

まとめ

人と同じように、植物も衛生状態が悪いと病気になるため、庭木は定期的な消毒が必要です。しかし、消毒に使われる薬剤は、誤った使い方をすると人体に危険を及ぼすものもあります。個人で庭木消毒をする際は、薬剤のパッケージに書いてある注意点をよく読んで適切な方法で行いましょう。自分で行うのが不安な方は、害虫駆除をプロに依頼することも検討してみてください。

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