スーツの白い汚れはカビ?カビ取りの方法と防カビ対策

お役立ち情報 2023.03.31
スーツの白い汚れはカビ?カビ取りの方法と防カビ対策

久しぶりに袖を通したスーツ。カビが生えていて着られなかったことはありませんか。スーツがクローゼットの中でカビの餌食になっていたというケースは少なくありません。

ここでは、スーツのカビの原因、生えてしまったカビの対処法について解説します。

スーツのこんな汚れはカビ?

スーツに黒い斑点や白い綿毛のようなものがついていたら、カビである可能性が高いです。

スーツのカビの原因は?

カビの原因は主に3つあります。まず1つ目の原因は人の皮脂や汗です。スーツは1日中着ていることも多いため皮脂などが付着しやすく、汚れがたまりやすくなっています。それらがカビにとっての絶好の栄養源となってしまうのです。

2つ目はスーツの素材です。スーツの代表的な素材の1つ、ウールもカビの栄養源となります。対処せずに放っておくと、どんどんカビが繁殖してしまうことがあります。

そして3つ目が温度や湿気です。最もカビが繁殖しやすい温度は20~30℃といわれており、低温の場合は活動がゆるやかですが、暖かくなると活発になるので注意しなければなりません。湿気が60%以上で繁殖するカビもいるため、梅雨時期は特に気をつけましょう。

カビは主に2種類あり、特徴も異なります。次にカビの種類とその特徴についてご紹介します。

白カビの特徴

白カビは綿毛のように白く、ふわふわしているのが特徴です。根が浅いので、比較的取り除きやすいカビです。
しかし、白カビは飛散しやすいカビでもあるため、はたくと飛び散り繁殖してしまう恐れもあります。また、中には吸い込むと毒性が高いものもあるため、取り除く際は注意しなければなりません。

黒カビの特徴

黒カビはスーツの繊維の奥まで根を張るやっかいなカビです。高温多湿な環境を好み、しっかりと根を張っているのが特徴です。

払い落すことのできる白カビに対して、黒カビの色素はクリーニングでは落とせないこともあるため、一度発生してしまうとスーツを元の状態に戻すことが非常に難しい場合が多いです。

もしスーツにカビが生えてしまったら

もしスーツにカビが生えてしまったら

換気や陰干しなど、さまざまな対策をしてもカビの発生を防ぐことが難しい場合もあります。

カビの対処法は、白カビと黒カビで異なります。誤った対処をするとスーツの生地が傷む可能性があるので、カビの種類を見極めてから対処をしましょう。

ぬるま湯で死滅させる(白カビ)

カビは高温に弱い種類が多いので、ぬるま湯とアイロンを使って対処します。

  1. 40度ほどのお湯にタオルを濡らして、しっかりと絞る
  2. タオルでスーツのカビを軽くたたきながら落とす
  3. カビが生えていたところに当て布をして、アイロンをかける

当て布をしないとスーツの生地にダメージを与えてしますので、必ず当て布をしましょう。

アルコールで死滅させる(白カビ)

消毒用のアルコールを使うことでも、対処することが可能です。

  1. ベランダなどの屋外で白カビを払い落とす
  2. 歯ブラシなどに消毒用アルコールをつけ、軽くたたくようにしてカビを落とす
  3. カビの生えていたところに、ドライヤーを当てて乾燥させる

ドライヤーをかける際に距離が近いと生地が傷むことがあります。目安としては20cmほどの距離で使用するのが良いでしょう。

漂白剤を使う(黒カビ)

黒カビは簡単に落ちないため、漂白剤を使って対処します。しかし、漂白剤はスーツの生地を傷めてしまう可能性も高まります。最初はスーツの目立たない場所で漂白剤を試し、生地が傷まないことを確認しましょう。

スーツに使う漂白剤は、弱酸性の液体タイプがおすすめです。弱酸性の漂白剤は、弱アルカリ性のものと比べると洗浄力は落ちますが、幅広い繊維に使える上に、スーツの生地を傷めにくいのが特徴です。

  1. 40℃ほどのお湯に漂白剤を溶かし、タオルを浸した後しっかりと絞る
  2. タオルでスーツのカビを軽くたたきながら取り除いていく
  3. 水に浸したタオルを絞り、同じ場所を軽くたたく
  4. 漂白剤が残っていると生地にダメージを与えてしまうので、漂白剤がなくなるまで3を繰り返す
  5. カビの生えていたところにドライヤーを当てて乾燥させる

カビを防ぐためにできること

カビを防ぐためにできること

カビは防ぐことができます。ここでは、カビを生やさないための対策をご紹介します。

クローゼットの除湿

カビは湿度が高いところを好むため、クローゼットの中は常に除湿しておきましょう。
例えば、除湿剤やクローゼット専用の除湿器を設置する方法があります。湿気は下にたまりやすい特徴があるため、下に置くタイプの除湿剤や除湿器を用意しておきましょう。
その上で、ハンガーラックの部分に引っかけるタイプの除湿剤を設置すれば、効率的な除湿が期待できます。

すぐにクローゼットに入れずに陰干しする

スーツは着用していると汗により湿気がこもります。そのため着用した後はすぐにしまわず陰干しをしましょう。陰干しをすることでスーツの中にこもった湿気が飛び、スーツが乾燥します。湿気の多い時期は浴室乾燥機を使うのもおすすめです。

また、クリーニングのビニールカバーは必ず取ってからクローゼットに入れるようにしましょう。カバーをつけたままにすると風通しが悪く、湿度が上がってしまいます。せっかくクリーニングに出したのにカビの原因になってしまうため、クリーニングをしたスーツは必ずビニールカバーを取りましょう。

こまめに換気をする

クローゼットは、除湿だけではなくこまめに換気することも大切です。サーキュレーターを使用し、部屋の窓とクローゼットの扉を開けて換気をするようにしましょう。また、エアコンの除湿機能を使うことも有効です。

基本的にはクリーニングへ

対策をしてもカビが生えてしまった場合、前に述べたとおり自宅で取り除く方法はありますが、あくまで応急処置です。黒カビは、生地の奥に張り巡らされた根まで死滅させない限り、何度も生えてくることがあります。

根本的に解決するには、クリーニングに出すことをおすすめします。プロがクリーニングをすることで、スーツを美しい状態に回復してくれるでしょう。

ALSOKのハウスサポートが家事を手助け

スーツにカビが生えてしまうと完全に落とすのが難しかったり、落とせても生地を傷めてしまったりします。そのため、まずカビを生やさないことが重要です。

カビの原因はクローゼットの湿度だけではなく、汚れた部屋が原因の可能性もあります。クローゼットを含めて不衛生な環境は、カビの発生につながる恐れがあるのです。そのため、お部屋をきれいにしておくことも有効なカビ対策となります。

とはいえ、なかなかお掃除する時間が作れない…という方もいるのではないでしょうか。そんな方はプロにお任せするのがおすすめです。

ALSOKのハウスサポートでは、室内の清掃や整理整頓に加え、家具の拭き掃除なども承っています。普段は手が届かない場所や細かなすき間まで、しっかりと清掃を行うのがプロのハウスクリーニングの強みです。

普段からカビを生やさない環境作りを行おう

カビが生えてしまうということは、そもそも室内の環境がよくない可能性もあるでしょう。ほこりなどもカビの栄養となるため、普段から掃除をしておくことが一番の予防策です。大切なスーツを台無しにしないためにも、ぜひ普段から整理整頓を心掛けてください。

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