永代供養とは?永代供養にかかる費用やメリット・デメリット

高齢者・介護 2024.03.15
永代供養

日本では伝統的に、お墓を含む祭祀財産は、代々家の祭祀を主宰する人に引き継がれていくことが一般的でした。しかし、近年は少子高齢化や核家族化により、引き継ぐ方がいないというケースも少なくありません。そこで注目を集めているのが、「永代供養」です。
本コラムでは、永代供養にかかる費用やメリット・デメリットについて解説します。

目次

永代供養とは

永代供養とは、寺院や霊園が遺族に代わって遺骨を管理し、長期間にわたって(基本的に寺院や霊園が存続する限り)供養を行うことです。永代供養を選択することで、代々お墓の管理を誰かが引き継がなければならない、ということがなくなります。
永代供養には、合祀型(最初から他の方のご遺骨と一緒に埋葬される)と個別型(一定期間は個別供養、その後合祀)の2つのタイプがあります。

永代供養を行う際に発生する費用

永代供養とする場合には、永代供養料(永代にわたる遺骨の供養・管理のための費用)を支払うことになります。この他、納骨料、刻字料(墓誌に氏名を彫るための費用)が必要な場合もあります。
なお「永代使用料」とは、お墓を建てる際に支払いが必要な「永代にわたってお墓の土地を使用するための料金」のことです。

永代供養墓の種類

供養する僧侶

合祀墓

合祀墓(ごうしぼ)は、骨壺からご遺骨を出して他の方のご遺骨と一緒に埋葬する方法のことを指します。一度合祀すると他の方のご遺骨と混ざってしまうため、ご遺骨を復元することはできません。

個別墓(単独墓)

個別墓(単独墓)は、故人や家族だけで個別に埋葬・納骨できる形式の永代供養墓です。
墓石を立てる墓石型と、樹木を植える樹木葬型があります。個別墓であっても、一定の期間が経過すると合祀墓に移されることが一般的です。

集合墓

集合墓は、墓石や樹木など礼拝のシンボルを他の家と共有し、納骨スペースに遺骨をおさめる永代供養墓です。集合墓の収骨スペースは故人ごとに区切られており、一定の期間が経過すると合祀墓に移されることが一般的です。
また、樹木や草花の下に遺骨を埋葬する方法を樹木葬といいます。
樹木葬には、「シンボルツリー型」「ガーデニング型」「里山型」などがあります。

シンボルツリー型 シンボルとなる樹木が植えられている墓地。シンボルツリーは1本だけの場合もあれば、複数配置されていることがある。
ガーデニング型 埋葬地周辺に草花や植栽をあしらっている墓地。
里山型 山林の一部の樹木を伐採した土地を利用していたり、山林をそのまま利用していたりする墓地。

納骨堂

納骨堂とは、納骨する専用のスペース・建物に遺骨を安置する施設のことです。3年、13年、33年など利用期間が決まっており、その期間が経過すると他人と共同のお墓へご遺骨をまとめて合祀することが一般的です。納骨堂は、お墓を持たない人や頻繁にお墓参りに行けない方などによく利用されています。

永代供養のメリット・デメリット

ここからは、永代供養のメリット・デメリットを紹介します。

永代供養のメリット

永代供養の主なメリットとしては、お墓の維持や管理費用の負担が少ないこと、お墓をたてるよりも費用が安いこと、また、多くの場合宗教や宗旨を問わないことなどが挙げられます。

お墓の維持や管理費用の負担が少ない

永代供養をすると遺骨の管理と供養は寺院・霊園にまかせることができ、一般的なお墓と比較した場合、維持や管理費用の負担が少なくてすみます。

お墓を立てるよりも費用が安い

永代供養は納骨場所が用意されていることが多いため、新たに墓石を購入する費用がかかりません。また、墓地を他の利用者と共有しているため墓地の使用料も安く、一般的なお墓よりも安価となります。

宗教や宗旨を問わない

ほとんどの永代供養墓は、宗教・宗旨を問わず利用することが可能です。しかし、運営する寺院・霊園によって規則が異なるため、事前に確認してから永代供養を申し込むようにしましょう。

永代供養のデメリット

永代供養の主なデメリットは、合祀墓の場合は遺骨を取り出すことができない、納骨できる人数が決まっている、運営者の倒産リスクがあるなどです。

合祀されると遺骨を取り出すことができない

合祀された場合、他の方の遺骨と一緒に埋葬されるため、ご遺骨を取り出したり他の場所に移動させたりすることができなくなります。

納骨できる人数が決まっている

永代供養は納骨できる人数が決まっているため、追加でご遺骨を納骨したい場合は、新たに契約する必要があります。そのため、人数によっては永代供養のほうが費用が高くつく可能性もあります。

運営者の倒産リスク

運営者が倒産するリスクがあります。寺院・霊園が倒産した場合、新しい運営が入ることで料金形態が変わってしまったり、遺骨が返還されて支払った料金が戻ってこなかったりする可能性があります。

永代供養の費用相場

永代供養の費用

永代供養の費用相場はどのくらいなのでしょうか。ここでは、種類別に費用相場を紹介します。

合祀墓の費用相場

合祀墓は必要スペースが少ないため、費用相場は約5万~30万円となっています。最もリーズナブルな費用相場が特徴です。

個別墓の費用相場

個別墓(単独墓)は、故人や家族だけで個別に埋葬・納骨できる永代供養墓です。
個別墓の費用相場は、約50万~150万円と費用が高くなりやすいのが特徴です。

集合墓の費用相場

集合墓は、納骨スペースが共有となっている埋葬方法で、墓石は1つですが地下にある納骨スペースは個別となっています。集合墓の費用相場は、約20万~60万円です。

納骨堂の必要相場

納骨堂にはロッカー型、仏壇型、可動型、墓石型、立牌型などがあり、必要費用も異なってきます。
それぞれの費用相場は、ロッカー型は約20万円、仏壇型は約30万~100万円、可動型は約100万円、墓石型は約100万円以上、立牌型は約10万円程度の必要相場となっています。

お墓を持っている場合でも永代供養は利用できる?

すでにお墓を持っている場合でも、永代供養を選択することができます。ただし、墓じまいや遺骨の引っ越しを行う必要があるので注意が必要です。
墓じまいとは、墓石を撤去して更地にし、管理者へ敷地を返すことをいいます。また、今のお墓から遺骨を取り出し、別の施設や墓地に埋葬あるいは納骨することを改葬と言います。
お墓に埋葬されている遺骨を別のお墓や納骨堂に移すときは市区町村の発行する「改葬許可証」が必要になります。墓じまいを行って永代供養を選択される場合も改葬許可証が必要です。

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まとめ

今回は、永代供養にかかる費用やメリット・デメリットについて紹介しました。永代供養を考えている方は、種類や費用相場などを確認し、ご自身やご家族の状況や希望に合ったものを選ぶことが大切です。

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