全国治安ランキング2023 最も安全な都道府県は?

治安 2023.12.29
全国治安ランキング2023 最も安全な都道府県は?

世界的にみると治安が良いとされている日本。昨年から今年にかけて、SNS上の「闇バイト」を通じて多発した強盗事件がありました。それが海外からの指示であったように、海外に拠点を置いて仕掛けられる特殊詐欺事件の摘発も相次いでいます。現在の日本の治安状況はどのようになっているのでしょうか。
2023年の全国治安ランキングから、現在の居住地や移住候補地の治安をチェックしてみましょう。

目次

刑法犯全体の認知件数や検挙率、犯罪遭遇率に基づいた都道府県治安ランキング

犯罪遭遇率:人口における2022年に発生した犯罪件数の割合
認知件数:警察などの機関が犯罪の発生を認知した件数
検挙率:認知件数における検挙(容疑者を特定した)件数の割合

順位 刑法犯遭遇率
(低い順)
刑法犯認知件数
(少ない順)
刑法犯検挙率
(高い順)
1 秋田
(551人に1人)
島根 山形
2 岩手
(454人に1人)
秋田 鳥取
3 長崎
(407人に1人)
鳥取 島根
4 大分
(405人に1人)
徳島 秋田
5 山形
(366人に1人)
岩手 福井
6 島根
(363人に1人)
福井 富山
7 青森
(359人に1人)
高知 山口
8 熊本
(353人に1人)
大分 長崎
9 山口
(349人に1人)
佐賀 和歌山
10 徳島
(322人に1人)
山形 熊本
11 鹿児島
(314人に1人)
山梨 石川
12 長野
(310人に1人)
長崎 奈良
13 宮崎
(296人に1人)
和歌山 青森
14 新潟
(294人に1人)
青森 新潟
15 石川
(293人に1人)
宮崎 岩手
16 福井
(288人に1人)
石川 佐賀
17 佐賀
(284人に1人)
山口 大分
18 山梨
(282人に1人)
富山 愛媛
19 鳥取
(274人に1人)
香川 香川
20 和歌山
(272人に1人)
熊本 沖縄
21 福島
(266人に1人)
鹿児島 長野
22 北海道
(264人に1人)
奈良 高知
23 富山
(264人に1人)
愛媛 徳島
24 静岡
(256人に1人)
長野 静岡
25 高知
(255人に1人)
沖縄 群馬
26 奈良
(254人に1人)
滋賀 北海道
27 神奈川
(252人に1人)
福島 福島
28 京都
(237人に1人)
新潟 京都
29 岡山
(235人に1人)
三重 岡山
30 三重
(233人に1人)
岡山 岐阜
31 香川
(231人に1人)
栃木 鹿児島
32 広島
(230人に1人)
岐阜 神奈川
33 宮城
(229人に1人)
宮城 広島
34 愛媛
(225人に1人)
群馬 宮崎
35 沖縄
(219人に1人)
京都 滋賀
36 栃木
(219人に1人)
広島 山梨
37 滋賀
(207人に1人)
静岡 兵庫
38 岐阜
(207人に1人)
茨城 栃木
39 千葉
(193人に1人)
北海道 宮城
40 群馬
(191人に1人)
福岡 福岡
41 愛知
(183人に1人)
千葉 東京
42 茨城
(181人に1人)
兵庫 三重
43 福岡
(178人に1人)
神奈川 埼玉
44 埼玉
(179人に1人)
愛知 愛知
45 東京
(176人に1人)
埼玉 千葉
46 兵庫
(166人に1人)
大阪 茨城
47 大阪
(128人に1人)
東京 大阪

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

警察庁が2023年に発表した犯罪統計などによると、2022年1月~12月の刑法犯全体の認知件数がもっとも少なかったのは1,834件の島根県です。2位が1,871件の秋田県、3位が2,017件の秋田県でした。一方、検挙率でみると、もっとも高いのが山形県で73.0%、2位が鳥取県の71.8%、3位は島根県の71.0%となっています。

治安の良し悪しを考える時に重要な犯罪遭遇率(何人に1人が犯罪にあう確率か)を見てみると、治安が良い都道府県1位は秋田県で511人に1人、2位は岩手県で454人に1人、3位は長崎県で407人に1人という結果となりました。刑法犯認知件数がもっとも少なかった島根県は遭遇率では363人に1人で6位となっています。

下の図は縦軸に検挙率、横軸に人口あたりの犯罪遭遇率をとって各都道府県をマッピングした治安の目安です。左下にいくほど治安が悪く右上に行くほど治安が良いことを表しています。

2022年 人口あたりの治安の目安(人口あたりの犯罪遭遇率×検挙率)

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

矢印は昨年と比べて大きく座標が動いたものを示しており、前年と比べて検挙率が大きく下がったものを青矢印で記載しています。これによると、石川県、青森県、茨城県、福岡県の治安が大きく悪化した結果となり、とくに茨城県と福岡県は全国平均以下となりました。

これならお住まいの都道府県の相対的な治安状態がひとめでわかりますね。全国平均よりも治安が悪いとされている都道府県ではとくに注意が必要です。

治安の良い県ベスト3

犯罪の検挙率が高いからといって、その県の治安が良いと一概にいえるわけではありません。地域の治安を知る目安として重要な犯罪遭遇率をみていきましょう。
犯罪遭遇率はある地域において住民や訪れる人が犯罪に遭遇する確率や割合を示す指標のことを指します。犯罪遭遇率が高い地域では、犯罪に遭うリスクが高まるため不安や恐怖を感じることが増えるため、一般的に治安が悪いとされています。
一方で犯罪遭遇率が低い地域では、犯罪に遭うリスクが低く、住民や環境客が安心して生活することができるため、治安が良いとされています。

ここでは犯罪遭遇率を指標とした治安の良い県ベスト3を紹介します。

治安の良い県ベスト1「秋田県」

犯罪遭遇率が全国でもっとも低く、犯罪に遭いづらい県といえます。
また、秋田県が実施している防犯対策や安全教育も治安の良さに起因していると考えられそうです。秋田県警察は地域安全ネットワークの活用や各種キャンペーンやチラシ配布といった地域安全情報の発信や学校と連携した不審者対応訓練、護身術教室など子ども、女性、高齢者を犯罪から守るさまざまな活動、特殊詐欺被害防止対策といった犯罪防止に関する取り組みを行っています。

治安の良い県ベスト2「岩手県」

犯罪遭遇率が全国で2番目に低く、犯罪に遭いづらい県といえます。犯罪遭遇率だけでなく、ほとんどの罪種で「治安が良い」状態となっています。
岩手県では、平成19年に岩手県犯罪のない安心安全なまちづくり条例を施行。防犯対策に力をいれています。また、防犯パトロール隊や警察ボランティア団体、青色回転灯車両によるパトロールなど、地域の自主防犯ボランティアも活躍しています。これらも犯罪が起こりにくい環境に起因していると考えられます。

治安の良い県ベスト3「長崎県」

犯罪遭遇率が全国で3番目に低く、犯罪に遭いづらい県といえます。特に侵入盗の犯罪遭遇率が低く、住宅侵入盗/事業所等への侵入盗ともに全国で一番少ない結果となっています。また窃盗犯の割合も全国でもっとも低い県です。
秋田県、岩手県と同様に、長崎県でも平成17年に長崎犯罪のない安全・安心まちづくり行動計画を施行し、安全・安心情報の活用や「犯罪なく3ば運動」といったさまざまな防犯対策を行っています。

治安の良い県はどこも防犯対策に力をいれている印象です。元々の人口数との兼ね合いもあるとは思いますが、地域全体で防犯意識が強く根付いているところは犯罪が起こりにくい環境であるといえます。これは地域だけに限らず、住宅にも同じことが考えられます。鍵の閉め忘れをなくす、ゴミ捨てなどの短い時間でも鍵をかけるといった防犯意識を高めることと同時に、ホームセキュリティなど家族や住宅を守る防犯対策を講じることで安全安心な住環境が整うでしょう。

住宅侵入盗の認知件数や検挙率、住宅侵入盗遭遇率に基づいた都道府県治安ランキング2023

次に、住まいの防犯対策をする上で気がかりな、住宅侵入盗についても都道府県別のランキングのトップ5をみていきましょう。

順位 住宅侵入盗遭遇率
(低い順)
住宅侵入盗認知件数
(少ない順)
住宅侵入盗検挙率
(高い順)
1 長崎 徳島 山口
2 北海道 鳥取 石川
3 徳島 島根 東京
4 東京 長崎 山形
5 青森 秋田 和歌山

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

住宅侵入盗については認知件数が昨年対比で大きく減少しています。検挙率は前年度に比べ20ポイント近く減少し、新型コロナウイルス感染拡大前のレベルに逆戻りしています。 「治安が悪い」エリアに入ったのは前年12県でしたが、2022年は14県と若干増加。住宅侵入盗の認知件数がもっとも少なかったのは徳島県で、2位が鳥取県、3位は島根県となっています。

次に住宅侵入盗の検挙率をみてみましょう。
こちらは1位が山口県、2位が石川県、3位が東京都となっています。
そして最後は体感治安にも大きく影響を与えるといわれている住宅侵入盗の遭遇率からみた治安の良さです。こちらは1位が長崎県で11,371戸に1件、2位が北海道で9,516戸に1件、3位が徳島県で9,285戸に1件という結果となりました。

下の図は住宅侵入盗における治安の目安をマッピングしたものです。左下にいくほど治安が悪く、右上にいくほど治安が良いことを示します。

2022年 住宅侵入盗における治安の目安(住宅侵入盗の犯罪遭遇率×検挙率)

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

矢印は昨年と比べて大きく座標が動いたもので、黄色が大きく好転したもの、青の矢印が大きく悪化したものを表します。これによると静岡県、兵庫県、秋田県は治安が大きく改善しており、特に静岡県は犯罪遭遇率、検挙率ともに大きく改善しています。また、三重県と鳥取県は検挙率が大きく下がる形となっています。
全国平均よりも治安が悪いとされている都道府県では、とくに注意が必要です。下記のランキングも確認し、住宅の防犯を見直すきっかけにしていただければと思います。

重要窃盗犯の認知数や検挙率、重要窃盗犯遭遇率のランキング2023

重要窃盗犯とは侵入盗、自動車盗、ひったくり、すりのことを指します。
ここでは、重要窃盗犯の認知数や検挙率、重要窃盗犯遭遇率を都道府県別のランキングをみていきましょう。

順位 重要窃盗犯遭遇率
(低い順)
重要窃盗犯認知件数
(少ない順)
重要窃盗犯検挙率
(高い順)
1 長崎 鳥取 山口
2 熊本 長崎 和歌山
3 秋田 秋田 山形
4 北海道 徳島 東京
5 東京 島根 徳島

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

重要窃盗犯の認知件数がもっとも少なかったのは鳥取県、次いで長崎県、秋田県となっています。鳥取県は刑法犯全体の認知件数が少ないランキングでも上位にランクインしており、刑法犯、重要窃盗犯ともに件数が少ない県といえます。
重要窃盗犯の犯罪遭遇率でもっとも低いのは長崎県、熊本県、秋田県となっています。長崎県、秋田県は刑法犯全体のランキングでも治安の良い県ベスト3に入っています。

自動車盗の認知数や検挙率、自動車盗遭遇率のランキング2023

次に自動車盗の認知件数や検挙率、自動車盗遭遇率のベストランキングを見ていきましょう。

順位 自動車盗遭遇率
(低い順)
自動車盗認知件数
(少ない順)
自動車盗検挙率
(高い順)
1 岩手 島根 愛媛
2 青森 山形 兵庫
3 鹿児島 長崎 東京
4 山口 徳島 山口
5 新潟 鳥取 秋田

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

自動車盗の認知件数がもっとも低いのは島根県、次いで山形県、長崎県となっています。
一方、自動車遭遇率の低い県は岩手県、青森県、鹿児島県となっています。岩手県は刑法犯全体で犯罪遭遇率の低い県として2位にランクインしており、刑法犯につづき自動車盗でも遭遇率が低いことから治安が良い県であることがわかります。

自転車盗の認知数や検挙率、自転車盗遭遇率のランキング2023

次に自転車盗の認知件数や検挙率、自転車盗遭遇率のベストランキングを見ていきましょう。

順位 自転車盗遭遇率
(低い順)
自転車盗認知件数
(少ない順)
自転車盗検挙率
(高い順)
1 秋田 秋田 鳥取
2 長崎 島根 和歌山
3 青森 長崎 愛媛
4 島根 福井 奈良
5 岩手 山形 長崎

警察庁の犯罪統計などをもとに作成

自転車盗の認知件数がもっとも低いのは秋田県で、次いで島根県、長崎県となっています。また自転車盗遭遇率についても秋田県がもっとも低く、次いで長崎県、青森県となっています。総じて秋田県は認知件数や犯罪遭遇率が低く、治安が良い地域であることが数字から証明されています。

一方で治安が良いとされる都道府県でも犯罪は起こっており、100%安全であるとは言い切れません。犯罪遭遇率が全国でもっとも低い秋田県であっても、特殊詐欺の認知件数は昨対比で1.5倍の増加に転じており、特殊詐欺の検挙率は全国ワースト9位と一桁順位となっています。そのため、地域の治安情勢に捉われず、安全安心の暮らしができる住環境を整えることが重要です。

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