際立って票数が多かった回答は、「オフィスや自宅に、保存食や水などを置くようにした」（34％）。さらに、「非常用の持ち出し用バッグを用意するようにした」（23％）、「家具に転倒防止用品をつけた」（14％）がこれに続きました。

特に、「オフィスや自宅に、保存食や水などを置くようにした」を選んだ人は、保存食や水以外にもさまざまな備蓄をしているそうです。さっそく、寄せられたコメントをご紹介していきましょう。

●オフィスや自宅に、保存食や水などを置くようにした

まず水が絶対に必要なので、それなりの量をいつも確保しています！　あとは、トイレットペーパーやティッシュ、ガスボンベも用意しています！（ももはるさん・男性）

お風呂の水は、次に沸かすまで捨てない。阪神・淡路大震災の時トイレ用に使えました（ボニーちゃんさん・女性）

あの時に一番困ったのは電気です。携帯も充電できずにご飯も炊けない。今は小さな発電機を用意しています（かーたんさん・女性）

大震災を契機に、災害時の備蓄品を一層充実させました。特に、水やトイレ用品、衛生用品など、大震災の際になくて困ったと報じられた物を非常用備蓄に追加しました（TADさん・男性）

わが家では、冬季の災害に備え灯油の買い置きと停電も想定し石油ストーブも押入れにしまっています（うっちーさん・男性）

家庭では【水】、【電気】、【食品】、【衛生用品】の確保を重点的に行っているとの声が目立ちました。また、お子さんやペットがいる家庭では、こんなアイテムも備蓄しているようです。

「子どもがいるので、オムツ・おしりふき・瓶詰めの離乳食をメッチャ買いだめしています( ´ ▽ ` )ノ」（お茶っ子さん・女性）

小型犬2匹を飼っているので、この子たちのドッグフードやオヤツ、ペットシートなどの準備もしています（アミとマックのママさん・女性）

●非常用の持ち出し用バッグを用意するようにした

阪神淡路大震災後に『食品ラップ』と『大きなゴミ袋』があると良いと聞き、持ち出し品に入れています。ラップがあれば(手を洗えなくても)炊き出しのおにぎりを食べやすく、救援物資の空き箱にゴミ袋を被せれば簡易トイレになるそうです（ゆうさん・女性）

重要な書類などは、防犯面も考えて、持ち出しやすく見つけにくい場所に保管し直しました（りりまるさん・女性）

簡易的な非常用持出袋ではなく、ふだん使わない頑丈なリュックサックに入れています。安いLED懐中電灯を複数用意し、プラスチックヘルメットも家族分をネットで購入しました（soudanshiさん・男性）

季節ごとに衣替え感覚で、非常持ち出しバッグの詰め替えを行うようになりました（コブチチさん・男性）

非常用持ち出しバッグには、自宅が被災して安全な場所に避難した場合、そこで避難生活を送る際に必要な物を詰めます。上に挙がった貴重品や救急用品、衛生用品などのほかにも、懐中電灯や保存食、飲料水、毛布などを入れておきましょう。

●家具に転倒防止用品をつけた

自宅はマンションの11階です。東日本大震災の時、レンジが床に落ちて壊れました。現在は家具や大物の家電が転倒しないように、つっかえ棒や粘着シートで固定しています（やまんさん・男性）

阪神・淡路大震災の発生時、屋内でけがをした人の半数近くは家具の「転倒」や「落下」によるものだったといわれます。棚やタンスは、背面の壁と棚の間に少しすきまを空けて設置し、棚を壁側に倒して足元の隙間にダンボールなどを詰めておくのもオススメです。

●スマホに防災関連アプリを入れた

「町内会ごと、または、自分の居場所から近い給水場所、避難場所、災害用品設置場所をアプリで見られると便利ですね。あれば教えて欲しい」（ひつまぶしさん・男性）

防災に関する無料アプリをネットで検索してみたところ、地震や津波、豪雨などの災害情報がわかる「防災速報」や、全国の避難所を検索できる「防災情報　全国避難所ガイド」などがありました（2016年2月23日現在）。とはいえ、スマホが充電切れになったり、ネットにつながらなかったりする可能性もあるので、ラジオや地図などの準備もしておきましょう。

●家族との安否確認方法や集合場所などを決めた

携帯が使えない恐れがあるので、まずは1番目、そこが使えないときは2番目という形で集合場所を決めておいた方が良いと思います（けんじいさん・男性）

どういう場所が避難所としてふさわしいのかの情報がほしいです（がーフィーさん・女性）

避難場所に迷ったら、まずは、自治体が作成しているハザードマップなどを確認しましょう。自宅がある場所の揺れやすさや火災の延焼危険度、液状化、津波などの危険度が分かります。ちなみに、家族がバラバラの時に地震が起きた際の集合場所の決め方は、下記のページでもご紹介しています。

▼HOME ALSOK「9月1日は防災の日！家族がバラバラのときの防災対策」
http://www.alsok.co.jp/person/lifesupport/family/23.html

ほかにも、「自分が行っている地震の備え」として、こんな声が挙がりました。

震災時に避難所で配られたインスタント食品になじめず、衰弱しているお子さんを見ました。うちも子どもにはあまりインスタント食品を食べさせてこなかったのですが、それからは慣れておくことも大事かなと思い、時々食べさせるようになりました（ミロさん・女性）

災害の時は、携帯電話より公衆電話のほうがつながりやすいそうなので、普段あまり使わなくなったテレカを財布に入れておくようにしました（てんちゃんさん・女性）

自治体の防災訓練に自主的に参加して避難場所や、バケツリレーなどを体験できて良かったです（あるふぁ0722さん・男性）

今まで災害に対して大した備えをしていなかったので、震災をきっかけにもしもの時の備えの重要さを痛感するようになりました。居住地域が東海地震の大規模災害想定地域に入っていることも、備えの大切さを実感するきっかけになりました（ルブさん・男性）

このほか、「備えなきゃと思いつつ、なにから手をつけていいか分からない」「どんな物をどのくらい備蓄すればいいのか？」との声もありました。こうした情報は、政府や省庁のサイトや東京都庁の「東京防災」サイトにも詳しくまとめられています。

あの大震災から早5年。家族と一緒に、万一の時のための備えを見直してみてくださいね。

（ALSOKチーム）